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 (前回からの続き...)

 サンフランシスコ滞在3日目、いよいよ本番ですが、まずは朝飯。今日は、バーガーキングでワッパーと始めからきめておりました。ホテルから歩いてすぐにお店もありましたし、日本では食べられませんからね(2007年夏、ついに日本でも復活!)(後で聞いたら、他のメンバーも皆バーガーキングに行ったそうです。時間差はあったにせよ、仲のよろしいこと)。

 久しぶりのワッパーを堪能して、いよいよ本番会場でのリハーサルでしたが、だいぶ時間がおしており、しばらくロビーでボーっとしておりました。すると、ジュンコさんがちょうど1人で来られて、一緒にソファに座りながらお話しました。ジュンコさんと二人でいろいろ話をするのも久々だったので、とても良かったです。

 話題は今回のサンフランシスコの仕事の内容の素晴らしさ、昨晩のレセプションでの出来事に始まって、これまでのこと、これからのこと、ほんとに多岐にわたって話しました。特に私としてはジュンコさんの熱い気持ちを直接聞くことができたのが何よりでした。長く一緒にいると、いろんな部分でスレ違ったり、誤解したりしてしまう部分もあったはずです。実際には音楽を通して会話はしているものの、本当の気持ちや浮かんでいるアイデアをお聞きし、それに私も応えることの大切さをあらためて感じたものです。
 ひょんなタイミングで、それも海外でこのような会話の機会を持つというのも不思議ですが、かえって日本じゃないから実現したのだと、強く思います。そういう意味でも、この旅の意義は大きかったかもしれません。

 ところが、ちょっと話しすぎました。すっかりリハの時間を過ぎていて、あわてて会場へ。が、とてもとても、まだ始まりそうにありませんでした。しかし、日米両スタッフ、ミュージシャン協力して楽器のセッティングを何とか完了。サウンドチェック、リハーサルをこなしたわけです。

 (本番レポートに続く...)

 終演後、楽屋でメンバーどうしハイタッチしながら、ステージを無事終えることが出来て、心からホッとしました。もちろん、細かく言えば「もっと良く」と思いますが、とにかく集中を切らさずに最後まで自分達を信じて、大橋純子さんの素晴らしさを十分お客さん達に届けられることは出来たと思いました。

 その後は商工会議所・実行委員会の打ち上げパーティに呼んでいただきました。今回大変お世話になった方々とともに、乾杯しながらお互いの労をねぎらったのでした。
 さて、全てを終わって、我々メンバー7名のみで軽く飲みに出かけました。とは言え、初日にも行った「ラナちゃんのいる赤いソファのダイナー」でリラックスしたのでした。でも、軽いってほどじゃなかったかな?ワインがうまくて3本空けちゃったしね。

 というわけで、短いながらも楽しい旅も終わりです。私とウエちゃん、ロクさんは翌朝帰国です。ただ、皆に共通するのは、アメリカで良い刺激を受けて、高揚した前向きな気分と、大仕事を乗り切った達成感、そこから生まれる自信、そしてお互いへの信頼の強まりでした。是非とも、この思いを胸に今年のジュンコ・バンドを新鮮で充実したものにしていくよう、頑張る決意であります。

 ところで、打ち上げパーティでは、空腹だったこともあり、バクバク食べていた私でしたが、次に行ったダイナーではワインとともに、「ニューヨーク・ステーキ」にかぶりつき、そんでもって部屋に帰ってからは、残っていた至福のバドワイザー(アメリカ版!特に強調。)とともにパーティでお土産にいただいたお寿司をすべて平らげてしまいました!おー、これで思い残すことなし!!
 ありがとう、サンフランシスコ!
 
by harukko45 | 2007-01-19 18:43 | 音楽の仕事 | Comments(0)

(1)から続く... 
 
 12日、サンフランシスコ2日目、この日からスケジュールが詰まっております。なのに、昨夜ろくに眠れなかった私は(後で聞いたところ、皆さんほぼ同じ状況だった模様)、せめて食事だけでもちゃんと取らねば体が持たないと思い、朝9時半からバッチリとテンション上げ上げで、ロクさんに「英語で」電話。遅めの朝食に出かける予定を10時半に設定しました。
 その後、10時半前にウエちゃんにも電話。ここで、英語堪能なる植村学士殿にも私は英語で再び会話を持ちかけることにいたしました。果たして、相手にしてくれるでしょうか?
Ue: "もしもし。"
Wada:"Good Morning,Mr.Uemura. How are you today?"
U:"Fine."
W:"Are you sure?"
U: "Ha? Y-es."
W:"VERY GOOD!!!"
U: "What's happen? Who are you?"
W: "You don't really know who I am? Unbelivable! I am a man everyone calls BAN-MASU .
U: "Ah, BAN-MASU. I see, but it's not funny for me from the morning."
W:"Hey! Let's go easily. So, I'm going to have breakfast outside with Roku-san. Why don't you come with us?"
U:"Oh,yes! It sounds cool! I just thought about it. I will join with you."

 ということで、NHK初級英会話コースでした。
 参考までに、これらの文に"A-ha? Oh, YEAH!"の連発を付け足せばロクさん風になります。

 で、あまり時間もなかったので、昨日夜に行ったホテル前にある"Lefty O'Doul's"で朝食です。ウエちゃんは「ベルギー・ワッフル」、これが厚いワッフルの上に大量のフルーツと生クリーム!ちょっと目を疑いますってか?
 私は卵をサニーサイドアップにし、ソーセージを2本、パンケーキを2つ。ロクさんは"Same!"でした。さすが一言で決めるなんて、実にファンキーな人だなぁ。
 私とロクさんはおいしくいただきましたが、ウエちゃんは期待はずれだった模様。

 さて、その後12時過ぎよりホテルのバンケット・ルームでレンタル楽器のチェックをかねたリハーサル。これは、大変助かりました。おかげで、事前に細かい修正と確認が出来たからです。それと、ある意味アメリカで演奏することに慣れる、って感じですかね。何事もウォームアップが大事ですからね。

 その後、ジュンコさんはプレスとの会見へ。我々はしばし休憩後、全員正装して集合です。なぜなら、サンフランシスコ日本総領事から直々のご招待を受け、公邸での歓迎レセプションに出席するからであります。なかなか皆で御めかしするのも良いもんですな。それなりの年齢になってきたわけで、我らがバンド・メンバーのスーツ、ジャケット姿もちゃんとハマっておりましたし、何よりもジュンコさんのドレス姿の美しいこと!とってもお似合いでした。
 そして、私のピアノ伴奏のみにマイクなしの生声で、"You are so Beautiful"をジュンコさんが歌いました。これがまた良かったなぁ。大理石の部屋にジュンコさんの声が美しく響いて気持ちよかったです。
 突然のご指名で、ちょっとドギマギしましたが、とってもうまく出来たのではないでしょうか。

 それにしても、山中総領事がこの「バンマスのぼやき」を事前にチェックされていらしたとは驚きましたが、うれしく思う気持ちと同時に、恐縮の極みでもありました。それを伺った瞬間、ずずっと思わず二歩三歩と後ずさりしてしまうヘタレな私でした。
 さて、それからは、おいしい和食をいただきながら、パーティにお越しの方々といろいろお話させていただきました。特にウエちゃんは持ち前の知性を発揮して、トークに熱が入ってましたな。とにかく、普段味わえない新鮮な状況を楽しませていただき、貴重な経験だったと思いました。それと、お越しの皆さんが明日(13日)のステージを大変楽しみしてくださっているのを強く感じ、ますます気持ちが高揚するのでした。

 パーティからホテルに帰って、時間もまだ早かったので、もう少し飲むことになり、すぐそばということもあって、再び再び"Lefty O'Doul's"に行ってしまいました。金曜の夜、昨晩以上にお客さんが多く、ピアノの周りの歌声も大変盛り上がってましたね。が、こちらは明日のことを考えてほどほどに...? してたと思ったけどな?どうだったかな?とにかく、その晩はとっても充実して、幸せを強く感じられたのでした。(続く...)
by harukko45 | 2007-01-19 05:11 | 音楽の仕事 | Comments(0)

 13日のショーについてはすでに書いた(「大橋純子in San Francisco1&2」)ので、今回久しぶりにアメリカに渡った私の短い旅行日記、てな感じで少し書き添えたいと思います。

 海外でのライブ、私は過去に香港、エジプト、ハワイで経験があるのですが、その時に一番大変だったのが、楽器の問題。とにかく、日本のように何でも手に入るとか、またはこちらが持ち込んだ場合にも丁寧で安心できる扱いをしてくれる、なんてことは海外では期待できないのが、ほぼ常識。なので、いくらアメリカ本土とは言え、細心の注意をしなければ落ち着かなかったのです。
 なので、マネージャーの小澤さんにはかなりしつこく、今思えば過剰にいろいろなリクエストとその確認の要求を出していたと思われます。しかしながら、それらが取り越し苦労であったと反省するぐらい、現地での楽器レンタル、またこちらからの持ち込み楽器への扱いに関しては全く問題がなかったのでした。
 それは、今回の主催者である北カリフォルニア商工会議所、そしてイベントの実行委員長である伊藤さんのご尽力が大きかったのでした。

 また、楽器の件のみならず、滞在するホテル、前日にホテル内のバンケット・ルームでのリハーサル、そして前夜祭とも言うべき日本領事公邸での歓迎レセプションへのご招待、それから終演後には打ち上げパーティと、こちらが現地で一切の心配なくライブに集中できるように至れり尽くせりのご配慮いただいたのでした。
 なので、お気楽なミュージシャンどもは、今回のサンフランシスコ、短い滞在ながらかなり満喫しておったのでした。

 さて、シスコ到着は現地11日午前10時。日本よりも東への旅行は強力なジェットラグがつきもの。いくら機内で酒の力を借りて寝ようたって、そんなにうまくはいかない。結局は、かなりドンヨリした気分でアメリカの地を踏むも、そこに雲一つないカリフォルニアのおてんと様がオイラにはまぶしすぎるぜ!
 おまけに、皆様も経験あるでしょうが、ホテルのチェックインまでの時間は市内観光と称する「市中引き回し」の刑にさらされるのですな。
 もし、これがハワイあたりだったら、「もう観光はけっこうですから、ビーチかプールサイドで横にならせてください。」ですが、やっぱり初めてのシスコでしたので、バスで移動し始めたらにわかに盛り上がったきてしまったのでした。

 まずは、シスコ全体を展望できる場所に行き、「あちらに見えるはゴールデンゲート、こっちがベイ・ブリッジ!」、そして記念撮影ですな。
 その後はツイン・ピークスの高級住宅街を見ながら、楽器屋に行きたいというメンバーの希望に、案内していただいたのはヘイト・アシュベリー。なるほど、ヒッピー発祥の地、ジャニス・ジョプリンも住んでいたという有名な所。ただ、今はアヤシいロックな香りはないのね。でも、ブラブラ歩くには持ってこいの雰囲気。時間があったら、面白い掘り出し物を見つけられたかも。
 
 でも、すぐに休憩してクーっと一杯いきたい、となりまして、連れて行っていただいたのはベイ・ブリッジ付近の Harrison St 沿いにあるビア・レストラン"Gordon Biersch"(ゴードン・ビアーシュ)。ここは全米にチェーンを持つ人気店なのね。確かにビールうまかったし、料理もなかなかでした。とにかく、ここのビールは伝統的なドイツ・スタイルなのが気に入った!
 だから、私は大好きな「ヘーフェ・ヴァイツェン」(上面発酵小麦ビール、ビール酵母入り)を飲めたのでした。で、ここのは合格どころか、大絶賛。本場ミュンヘンの「ヴァイス・ビア」に大変近かった。そして、2杯目には「シュヴァルツ・ビア」を注文。これは、ドイツでは「ドゥンケルス」にあたるもので、基本的にモルツの効いた濃厚な味の黒ビールだが、アメリカ風に少しライトになっていた感じ。でも、甘みを感じさせる大変良い出来のビールであり、私としては大満足でありました。

 さて、かなりいい気分の一行は、だんだんと遠慮を忘れ大胆になり、あっちこっちに行きたい、とのワガママ言い放題(それは、オイラか?)。ベイ・ブリッジを渡ってオークランドを見たい(あのTower Of Powerの"Back To Oakland"のジャケット写真みたいだったら、泣いちゃうよねぇ!)、ドラムスの専門店に行きたい(これが、アヤシい雰囲気ながら、かなりのレアものヴィンテージものがたくさんあって、ドラマーにはたまらないでしょうな)、タワー・レコードのクロージング・セールに行きたい、スーパーマーケットによって買い物をしたい....。
 結局、市中引き回しの刑にあったのは運転手さんだったか?!本当に失礼しました。

 さて、いよいよチェック・イン。ホテルは最高級のウェスティン・セント・フランシス。文句言うやつぁ、日本に強制送還するぞ。ほんと、伝統ある素晴らしいホテルでありました。それに、よい眺めの部屋を用意していただき、感激の嵐でありました。
 で、その大きくてフカフカのベッド、贅沢にもの6つの枕に体を沈めて「おやすみなさい」といきたいところですが、それではジェットラグは直りません。そこで再び夜6時にロビー集合して、散策しがてら夕食しに出かけることにしました。

 夜、我らが一行7名はユニオン・スクエア付近をブラブラというかフラフラしておりました。まだ、やっぱり右も左もわかりませんな。で、しばらくして赤いソファのいかにもアメリカン・スタイルのダイナー(名前わすれた!)に何げなく入りました。だけど、ここがなかなかのアタリ。どの料理もうまかったし、楽しかった(ウエイトレスのラナちゃんがねぇ...イガッタ!)。
 そんでもって、ここで飲んだバドワイザー。まぁ、ノド渇いたから、って注文したんだけど、飲んでビックリ。ナンジャ、コリャ!こんなにうまいバドは飲んだことがないぞ!甘みがあんのよ、これ。味がしっかりしてて、ただのライトなだけじゃない。日本で売ってるのってキリンが作ってんだったっけ?全然違うよ、味がよー。これなら、イケますよ。大好きになりました。今までバドワイザーはただの「かるーい」ビールと思ってバカにしていた認識を改めました、この瞬間に!
 最高です、バド。

 さて、その後もう1軒、ホテル前の"Lefty O'Doul's"という店に入りました。ここは1930年頃に活躍したベースボールプレイヤーであるフランク・オドール氏の店で、彼は、東京読売巨人軍の「ジャイアンツ」というニックネームの名付け親でもあるそうです。古い写真やユニフォームが店内に掲げられており、スポーツバーのような雰囲気でしたが、同時にピアノの弾き語りの人が大熱演中で、そのピアノのまわりにお客さんがかこんで、歌って踊って盛り上がっておりましたな。そんなこんなで、夜11時過ぎまで飲みながら起きていて、それから就寝。そうすれば、明日はジェットラグなんか何処へやらさ!

 確かに、11時半に寝ました。でも、12時半に目が覚めました。それもパッチリ!気分もギンギンになっておりました。もう眠れません。先ほどスーパーで買った缶のバドワイザーとポップコーンで、もう一度飲み直しです。何と、あまりのバドのうまさに3缶飲んじまいました。ヤレヤレ。
 どうなるよ、これで明日? 参るよなー、ボロボロが見えてるわな、トホホホ。(続く...
by harukko45 | 2007-01-18 02:27 | 旅行 | Comments(0)

 (前回からの続き...)
 "マシュ・ケ・ナダ"での発散ぶりは何度聴いても楽しいのだが、一呼吸置いたら次は"シルエット・ロマンス"。ここでは、オッサンと私だけによるいつものバージョン。だけど、このテイクはとても良いです。曲への愛情を感じるとでも言うのかな。ジュンコさんが最近見せる、ところどころ「抜いた」ような歌い方が、ため息まじりの憂いをも感じさせて、熱い女心を内に秘めた表情になるのが新鮮なのだ。だから、オッサンのアコギ・ソロがすごく激情的にも思えてきてエッチねぇ。

 9曲目は再びカヴァー曲、10ccの大ヒット"I'm Not In Love"。ただこれも、ジュンコさん用にアレンジしたもので、最近のファンの方にはおなじみかも。この辺になってくるとステージで演奏してる方はかなりご機嫌な「酔い心地」なのです(音でね、酒じゃないよ)。だいたい、私自身、この曲のイントロを弾き始めたら会場全体の豊かな響きを全身で感じられて、自ら感動してしまった。そして、じょじょに他のメンバーが加わるたびに感動が深まるので、4小節すぎるたびにキュンとしてしまうのだった。
 プレイバックを今聴いてみても、その時の感覚は夢じゃなかったことを確認できる。ここでのジュンコさんを含む5人のパフォーマンスの、何とも言えないまったりとした美しさは絶賛に値する。これぞ、バンドって感覚。バンドの真実って、こういう演奏体験を共有する中からしか生まれない。それ以外のところで、いくら仲良くしてても何も意味がないんだ。

 いよいよ終盤、ここは定番のホット・キラー・チューンとも言える"サファリ・ナイト"と"ペイパー・ムーン"。サックスとコーラスがないと、ほとんど骨組みだけしかないようなサウンドになってはいるが、全員の体内にしみ込んだ太いグルーヴ感がうねりまくっているので、物足りなさは微塵も感じない。
 この2曲、基本的には70年代後半のディスコ・ビートだったが、我々のアプローチは当初から、かなりファンク色が強かった。それもまさに「今、ここに立っている」ベイエリア/オークランド・ファンクのニュアンスだ。
 我々世代には憧れと尊敬に値するそのサウンド、コールド・ブラッドやタワー・オブ・パワー、あるいはハービー・ハンコックと組んだヘッド・ハンターズなどが代表だし、その大元ともいえる巨人バンド、スライ&ファミリー・ストーンもサンフランシスコが本拠地だった。

 正直、そういったバックボーンを持つ偉大な土地からのパワーを感じずにはいられなかった。だから、全く持って「おーバカな」演奏になっている。特に"ペイパー・ムーン"!!この尋常じゃない演奏はナンデスカ?
 さすがのオッサンだって鼻息荒いでしょう。元々荒い私は失神寸前。ウエちゃんのプッシュが凄くてカッコイイ。そして全体をしっかり締めているロクさんのベースが、ほんとにアリガタイ!
 ジュンコさんのボーカルさえもバンド内に巻き込まれていくようで、一つのカオスとなっているではないか。

 本編最後は、このところ定番になっている"星を探して"。こうしてmp3の録音を聴いていると、バンドってもんはステージ上で成長するんだなって、つくづく思う。前半の演奏から数段、表現の幅が大きくなっているし、より一体感が増しているのが、よーくわかるのだった。
 この曲の場合、普段よりも少しテンポが早く感じるが、そのニュアンスはいい意味ライブっぽくて、逆に好ましく思う。各自の「気持ち」がこもっているのが伝わるからだ。それに、演奏に風格がある。この日、お客さんが入る前のリハーサルからずっとやってきて、ついにショウの最後に、この状態に辿り着けたという満足感を得られたことが、何とうれしかったことか。

 アンコールにお応えして、私とジュンコさんだけで"Cry Me A River"。これまた、奇遇ではありますが、このオリジナル・ヒットを歌ったジュリー・ロンドンも、サンフランシスコの70kmほど南、サンタクララ出身。こういうのが「縁」ってものなのか?そう考えると、いろんな偉大な音楽の魂達が、海を越えてやってきた東洋人プレイヤー達に大きなエネルギーを与えてくれていたんだって思えて、感無量になるのだった。
 だから、ここでの自分の演奏は、とても自然に出来たし、ジュンコさんとのコンビネーションもすごく良くなったと感じた。

 そして大ラスはポール・マッカートニーの"My Love"。ジュンコ・ファンの方にはもうおなじみ、原曲のイメージから大胆にジュンコ風になっている"My Love"。ここでは"星を探して"で感じたことと同じ事が言える。カオスとスペースが絶妙のバランスで交差して、一つになった音世界。これこそ、ライブの醍醐味、演奏し歌うことの喜びだと確信するのでした。

 大きく暖かい拍手、それもアメリカらしくスタンディング・オベイションしていただいたお客様達には感激と感謝の気持ちでいっぱいです。我々は手をつないでラインナップ、精一杯の気持ちを込めてお礼させていただきました。そして、ここでもあらためてもう一度、本当にありがとうございました!!!

After The Showへ
by harukko45 | 2007-01-16 15:33 | 音楽の仕事 | Comments(6)

 昨日、大橋チーム7名のうち、和田・六川・植村の3人が帰国しました。11,12,13日と濃い内容の3日間を過ごした疲れからか、帰国便での3人はほとんど爆睡状態でした。おかげで、11時間のフライトはさして苦痛に感じられず、無事に帰国することができたのでした。

 まずは、とにかく13日のWestin St.Francis Hotelのボール・ルームにおけるライブ・ステージ(北カリフォルニア商工会議所主催の新年会におけるディナーショウ)について書いておかなくてはね。

 当日、夕方4時からリハーサルの予定だったが、ことのほか会場でのセッティングに時間がかかった。これは、事前のアメリカ・スタッフと我々とのコミュニケーション不足があったかもしれないが、それでもお互い協力しながら、残された短い時間でリハーサルをこなしていった。とにかく、PAと照明のスタッフは、我々の曲を知らないわけだし、そのステージングがどのように展開されるかも初めて見る訳で、私達はメニューの全曲を演奏してそれを伝えなければならないのだ。
 なので、リハが終了してから本番までの準備(特にジュンコさん)は慌ただしくなってしまった。食事も用意していただいたサンドイッチに各自かぶりついたのだった。

 8時半頃にショウがスタート。司会の方のコールを受けて、オープニングは"シンプル・ラブ"。

 まず始まって驚いたのは、ステージのモニター・スピーカーから出てくるサウンドのタイトさとクリアさだ。リハーサル時と違って、広い会場にお客さん達が入ったことも大きいだろうが、それにしても短い時間内でキッチリと仕事をしてくるアメリカ・スタッフのレベルの高さに敬服した。とにかく、"シンプル・ラブ"の一発目を弾いた瞬間に「これはイケル!」と思い、それまでのナーバスに緊張した気分から解放されて、とてもリラックスすることができたのだった。

 それと、会場にセットされたMeyerのPAシステムは大変ナチュラルで効率の良いサウンドを出していたとのこと。何しろ、よく見かけるようなステージ両脇に積み上げられた巨大スピーカーは一切ない。そのかわりに、会場の各ポイントに小さいながらハイパワーなスピーカーが設置されていて、最前列から最後尾まであまり落差のない音響であり、それはステージ上のサウンドとも違和感なく、自然な音響空間になっていた、と私以外のプレイヤー、スタッフ達がそれぞれ話してくれた。(私は休める曲がないので、会場の音は残念ながら聴けなかった)

 照明に関しても、ほぼ担当者の感性と即興性に任せた感じにも関わらず、それぞれの曲の雰囲気と的確にフィーチャアするポイントをつかむ早さは素晴らしいと思った。それは、ショウが進むにつれてますます感じられていった。
 
 そういった環境の中、1曲目からすでに今回の4リズムでもいつもと遜色ない仕上がりだと思った。なぜ、そう思うかと言うと、ドラムのウエちゃんがステージ上でデジタル録音したMP3を今聴きながら書いているからでした。
 私が演奏時に広々とした雰囲気を感じたオープニング1発目の「Dm7/Gのジャーン!」がやっぱりたまらなく気持ちよいじゃないか!それに絡まるポルタメントが効いたモノ・シンセのトーンがワクワク感を駆り立てるのだ。4人のコンビネーションがいいなぁ。ドラムとベースのディスコ・グルーヴがイキイキしてて心地よいです。それに乗ったジュンコさんのボイスと私のエレピが会話しているみたいで楽しいよ。で、オッサンのギターね。ソロ完璧。カッティングも文句なくクールです。

 2曲目は"摩天楼のヒロイン"。いつもなら、サックスとコーラスの加わったゴージャスなイントロだけど、キーボードのみでのシスコ・バージョンも悪くないでしょう。感じるのはこの「限られた音」の中で曲を演奏すると、より「バンド色」が強まることの面白さだった。
 ほとんどの印象的なフレーズと間奏のソロをキーボードでやっていて、個人的には多少気負い過ぎの部分が感じられる演奏だけど、トライしている内容は自分でも好感が持てる。ただ、ボーカル・スタート前のブリッジなどは、逆にもっと思いっきり隙間のあるフレーズに変えた方が、オッサンのカッティングがより生きたかもしれないな。
 まぁ、そんな私をしっかり支えてくれる3人のバックの安定感が素晴らしいね。おかげで、2コーラスあたりから俄然良くなってきた。この辺が生きたバンドの楽しさ。

 3曲目の"たそがれマイラブ"の出来は良い。会場も拍手喝采、「サイコー!」の声も。「アンコール!」って声には、まだちょっと早いでしょ?って感じだけど、それだけ喜んでいただければ何も言うことはありません。
 続く"ビューティフル・ミー"も負けない名曲だし、前曲のいいムードを引き継いで、まさにBeautifulではないか、ウムウム。サビで、かなりR&Bぽいグルーヴでグイグイあおっていくドラムがかっこいいです。それを、まぁまぁとなだめるようなベースも素敵。オッサンのソロ、いつもながら最高です。ジュンコさんもオープニングあたりの力強さから一転、グっと落ち着いた表情がいいし、後半のサビの歌声が気持ちよかった。

 5曲目には久々に"愛は時を越えて"。ここで、アコースティック・セットのようにしたかったが、そこまで徹せられなかった雰囲気がするのが、ちょっと残念。全体にもう少し粘った感触や抑えた表情が必要だったかも。
 それは、続く"My Journey"にも言える。前半少し落ち着かないムードがしてしまうが、2コーラス前でウエちゃんが、ググっと後ろに引っ張ったのが功を奏して、とても良くなった。個人的にはピアノの間奏はうまくまとめることが出来たと思う。
 やはり、この手のシンプルなアコースティック・バラードはむずかしい。曲順によってもかなり影響を受けるし、とことんこなれた演奏でなければ満足な結果は得られない。

 さて、そんな事を本番中には考えていないけど、このコーナーが終わって、ある意味「解放感」があったのだろう。7曲目にやったジョルジ・ベン作、セルジオ・メンデス&ブラジル'66のヒットで有名な"マシュ・ケ・ナダ"の元気の良さったらどうでしょう!
 今回はかなり自由度を広げたアプローチにしてみた。シスコでしょ、ラテンでしょ、で思い浮かぶのって60年代後期から70年代初期、まさにデビュー当時のサンタナ、ボサボサの長髪でむさ苦しいヒゲ面のカルロス・サンタナと、気持ちよく歪んだハモンド・オルガンを弾き倒していたグレッグ・ローリー達は、まさにこのサンフランシスコのフィルモアで強烈な演奏してたんだ!ってこと。
 そんな気分と思い入れを反映させて、オシャレなセルメンと同時に偉大なるロック・バンドであるサンタナにも敬意を表したつもりです。
 で、ここではバンドの一体感と熱さがたまりません。ステージ上ではかなり頭に血がのぼって鼻息の荒い私と、常にクールにきめるオッサンが好対照。そしてどちらにも瞬時に反応していくリズム・セクションが頼もしいです。ジュンコさんのボーカルがセルメンのダブリング・ボイスを吹っ飛ばして、強烈にソウルフル、オリジナルであるジョルジ・ベンの野生味に近い歌声が楽しかった。
 全体的には、ボサノバというよりもサンバ・ファンク風なサウンドに仕上がっていて、なかなかエキサイティング。エンディング間近でのウエちゃんのドラム・フィルの応酬も盛り上がった。ビシっとエンディングをきめてからの拍手と歓声の多さが凄くうれしかったよ。(続く...)
by harukko45 | 2007-01-16 04:38 | 音楽の仕事 | Comments(2)

 ってなわけで今夜、大橋純子さんの仕事で、サンフランシスコに出発です。昨日はそのためのリハがあって、これがなかなか楽しく盛り上がってしまいました。別に意識してたわけじゃないけど、サンフランシスコのロック、ヒッピー、フラワーチルドレンやフィルモア・ウエストといった、若かりし頃に植え付けられたイメージが影響を与えるのか、4リズム+1ボーカルってセットでやっていると、いつもの曲がだんだん「それっぽく」なって行くから面白い。
 例えば、グレイトフル・デッド、ジェファーソン・エアプレイン、ジャニス・ジョプリン、そしてサンタナ...などなど。
 とにかくジュンコさんがボーカルですから、かなりそういうムードが醸し出されるのは同意していただけるのではないでしょうか。

 バンドの方も、例えば土屋さんは、持ってきたギターも着てたシャツもサイケっぽかったし(このギターは音がお気に召さない様子で、より派手なルックスのものを持って行くらしいけど)。まぁとにかく、みんなオジサンばかりなのに、何だか子供のようにハシャいで盛り上がって行くのが楽しかったね。
 もうすでに何度もやっている曲とは言え、一度日本で合わせられて良かった。細かく内容をつめるというよりも、みんなの気持ちがまとまって、同じ方向を向いているってことが大事。それを確認できれば、後は本番を楽しむというわけでした。

 それでは、行ってきます。帰国後、もろもろご報告したいと思います。
by harukko45 | 2007-01-11 02:00 | 音楽の仕事 | Comments(2)

そろそろ

 お正月気分から、いよいよ仕事モードに切り替えねば。とは言え、今年は元旦から水越さんのレコーディングの手直しをやったり、ミックスを作ったりと、例年のように寝正月にはならなかったので、かえってコンディションは悪くないかも。

 それで、今週11日からアメリカ・サンフランシスコに行ってきます。これは、大橋純子さんの仕事で、13日にショーがあるのでした。個人的には久々の海外での演奏が楽しみでありますし、今回は特に諸事情あって、4リズムとジュンコさんという、極めてシンプルな編成で臨むこともあり、多少の不安とそれを上回る期待があるのです。
 音楽的にはこれまでの7人編成のゴージャス感は失われるでしょうが、その分スッキリしてタイトなサウンドが予想できます。正直、その方が今っぽいのではと思っていますし、長いバンド歴の間で溜まったコレステロールを除く絶好の機会とも言えるでしょう。

 自分の頭の中では、かなり良いイメージが浮かんでいますが、10日の日本でのリハで確認したいと思います。

 今年最初のライブがアメリカとはなかなかワクワクさせてくれますが、実際には仕事したら即帰国、それぞれ次の仕事が待っており、サンフランシスコを満喫ってわけにはいきませんが、今年のジュンコさんとの活動において、いい感触をつかんでおく意味でも大事なライブと肝に銘じながら、久々のアメリカも楽しんでこようと思っています。
by harukko45 | 2007-01-08 13:55 | 日々のあれこれ | Comments(0)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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