今日は大晦日。
今年も今日でおしまい。振り返って思うことは、なんやかんや、いろいろな仕事に関わって、忙しかったことはラッキーだったけど、だいぶ疲れたなぁが正直な気持ち。
ここ数年は、フォーク・ユニットであるブラザーズ5のコンサートでのサポートが一番多く、今年もライブハウスからホール、野外イベントからTV収録まで、幅広かった。ライブでのパフォーマンスも結成から4年経って、あらゆる面で熟れてきたと言えるでしょう。個人的にも、杉田二郎さん、堀内孝雄さん、ばんばひろふみさん、高山厳さん、因幡晃さん、それぞれとの結びつき、信頼関係が強くなったなと実感できる2018だった。
ただ、充実した形は、余裕からマンネリに変貌していくもの。そこに、夏から新曲2曲のレコーディングに突入したことで、大いなる刺激が生まれて、私としては再びブラザーズ5への思い入れが強くなったのだった。
とは言え、今回のレコーディングは2014年のファースト・シングルや翌年のアルバム制作時に比べ、とっても難航した。全ての作業が終了し完成したのは、11月末だった。そこまでの過程のほぼ全てに関わったので、一時はとても苦しく、ウンザリした日々もあったが、まぁ、それも今はいい思い出か。来年2月にリリースで、少しでも多くに方に聴いてもらえたらと願うが、今時のJ-Popと比べたら、ずいぶん違う世界の音なんだろうなとも思う。
さて、今年はもう一つ大きな出来事があり、それは、ずっと仕事だけでなく、まるで家族のような関わりを持たせてもらっていた、大橋純子さんが癌治療と療養のため、一切の活動を休止されたことだった。もちろん、バンドも休止となり、メンバーのみんなとも会う機会は少なかった。特に毎年恒例だった夏のクラブ・サーキットがなかったのは、とてもさびしい思いだった。
だが、秋には喜ばしいことに、大橋さんは治療がうまく行き、その後の経過も良好で、来年復活されることが伝えられた。早速、ライブのスケジュールも出て、バンド・メンバーも全員元気に復帰することとなった。これは、今年一番の嬉しいことだったかも。
また、2018年は私が大橋さんとともに、ずっと長くサポートに関わっている、水越けいこさんのデビュー45周年という記念年でもあった。これまでも、東名阪でコツコツとライブをやってきてはいたが、今年は特に、熱い気持ちを持ったファンの皆さんが自らプロデュースをして、水越さんのコンサートを企画してくれたこともあり、東京・名古屋・神戸・長崎・横浜・そして再び東京でと、例年以上に活気に満ちた1年になった。今年最後となった東京江古田マーキーでのライブは、立ち見が出る超満員で、ステージ側の者としても、本当に感無量となったのだった。
また、水越さん自身が夏に「Last Leter」という岩井俊二監督の映画に出演して、初の女優に挑戦するという、大事件?!も重なり、水越さんにはとても充実した1年になったことは、とてもとても喜ばしいことだった。
ただ、その代わり、長く未発表になっていた新作アルバムが、事実上棚上げになってしまったことは残念でならない。とは言え、それに落胆することなく、水越さんは新曲をライブで発表するなど、音楽への意欲・情熱はまだまだ消えていないのが、素晴らしかった。
そして、忘れてはならないのは、今年の2月から3月にかけて行われた、カルロス・トシキさんのツアーだ。もうだいぶ前のような気分だなぁ。去年に引き続き、東名阪のライブハウスを回ったが、どこもソールドアウトの大盛況、ファンの皆さんの熱い思いの後押しもあり、バンドもすごく燃えたツアーだった。そのライブ最終日を収録したDVDも完成し、昨年のツアー中でのスタジオ・ライブ・レコーディングに続いて、貴重な記録を残せたのは嬉しいね。
で、そのまま、ブラジル・ツアーとの話もあったが、私はスケジュールが合わず参加できなかった。その後、話自体が立ち消えになってしまい、残念だったが、来年も秋にツアーが決定したので、それを楽しみに待ちたい。
さてさて、その他にもまだまだライブでご一緒させていただいた、ミュージシャン、アーティストはいるが、それはまた別の機会に。
それから、惜しくもこの12月にこの世を去られた、私にとって大事な大事な人、かつての同僚であり、尊敬するギタリスト、プロデューサー、アレンジャーであった、鎌田ジョージくん。私よりも若い君が亡くなるなんて、とても辛く悲しい。中村あゆみさんとのツアー、レコーディングでの思い出の数々は今でも鮮明に覚えています。あの時に経験したことが、今の自分がまだ音楽をやれている支えとなっています。心の底からお礼を言います。ありがとう、そして、さようなら。
どうぞ、安らかに。