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 前回からの続き

 M-8:スクリーン・ミュージック・メドレー
 まずはオッサンをフューチャーして①"007のテーマ"から松崎さんの②"ロシアより愛をこめて”。ジョン・バリーの傑作ですな。ジェームス・ボンドはショーン・コネリー、監督はテレンス・ヤングで最高でした。そして、007シリーズの変わり種「カジノ・ロワイヤル」からバート・バカラックの③"Look Of Love"をジュンコさんで。ある意味、今のオースティン・パワーズの原型と言える作品。音楽もシャレているのだ。ただし、演奏ではツアー前半、私のテンポが遅くってイマイチで、後半修正した。

 続けてバカラックもの、おなじみ④"雨にぬれても"(明日に向かって撃て)は松崎さんの明るいキャラにピッタリ。それに対してジュンコさんの⑤"ムーン・リバー"(ティファニーで朝食を)はとてもシットリと。オードリー・ヘップバーン主演でヘンリー・マンシーニ音楽の傑作を続けて⑥"シャレード"を松崎さんが熱唱。

 ここで一息⑦"パリの空の下(セーヌは流れる)"をインストで。satohさんが華麗なるピアノからマンドリンのサウンドでテーマを弾く。そして、松崎さんがおもむろにギターを抱え、再びマンシーニの⑧"ピンクパンサーのテーマ"。途中で似てるようで似ている?やっぱ似てない別曲、"ゲゲゲの鬼太郎"に変身。なんでやねん!
 曲が終わっても、松崎さんはギターをマイク・スタンドに擦り付けてジミ・ヘン遊びをしておりましたが、こちらは気にせずにフランシス・レイの⑨"白い恋人たち"をオッサンのアコギを中心にインストで。

 中盤戦はボサノバにアレンジしたマンシーニの⑩"酒とバラの日々"をジュンコさん、ジョニー・マンデルの⑪"いそしぎ"を松崎さんが軽やかに歌う。ここはそれぞれの担当バンマス(つまり最初私、あとsatohさん)のピアノもフューチャー。続けて、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードがたまらない「スティング」で印象的に使われたスコット・ジョプリンの⑫"エンターテイナー"の最初の部分を私がソロで弾いた。いやいや盛大な拍手ありがとうございます!

 そして、このメドレーの中でも白眉的な仕上がりだったマーヴィン・ハムリッシュ曲でバーブラ・ストライサンドの⑬"追憶"。ここでのジュンコさんは最高でしょう。声質と曲調がピタっとはまったね。
 このあたりはロマンティックで雄大な曲が続き、松崎さんが⑭"慕情"を華麗に歌いきった瞬間!、慕情は慕情でも「柴又慕情」?⑮"男はつらいよ"のテーマをtokuさんがソプラノで泣かせるよ。再会したマツお兄ちゃんとジュンコさくらはどういうわけか⑯"男と女"をデュエットするのだが、途中からお兄ちゃんの支離滅裂なナレーションで「おフランス」な世界は崩壊するのだった。

 さて、いよいよ後半戦!まずはギリシャ映画の⑰"日曜はダメよ"をラテン風にインストで。ここらあたりから会場は手拍子で盛り上がるっと!そのままジョルジョ・モルダーによる⑱"フラッシュ・ダンス"、ロイ・オービソンの⑲"プリティ・ウーマン"で一気にクライマックスへーっっ!

 そして最後は「オズの魔法使い」のハロルド・アーレンによる大傑作⑳"オーバー・ザ・レインボウ”を全員で心を込めて。ここまでくると、演奏者側もかなりの感動状態で高ぶった気分になっていたね。そして、エンディングに再び"007のテーマ”をビシっときめて、内容ギッシリの20分間はここに完結した。どうだ、まいったか! ナンテ。
by harukko45 | 2006-02-05 19:31 | 音楽の仕事 | Comments(0)

 前回の続き...
M-5:シンプル・ラブ
 ここからは大橋純子さんのコーナー。おなじみの代表曲でかためた構成で誰にも楽しめるものになっていると思う。いつものレギュラーバンドでやるよりも全体にふんわりする感じになるのがパインツリーの特徴かな。私は普段だとピアノ以外にシンセ類も一人でやっているところを他のメンバーにお願いできるので、ずいぶんと余裕がある。その分ベーシックなリズムとコードワークでジュンコさんの世界を演出しなくては。

M-6:たそがれマイラブ(モカ・ジャバ・バージョン)
 ボサノバ風のリ・アレンジ・バージョンだけど、オリジナルよりいいと思うな。詞の内容や今のジュンコさんのムードにこちらの方が合っている。こういうサウンドだとパインツリーの大人な雰囲気がよく出ててシットリするね。ここでも私は結構自由に遊べるので楽しい。(調子の乗り過ぎに注意!)普段だと再現できないフルートやストリングスのアンサンブル・パートもこの編成だとこなせるのだった。

M-7:シルエット・ロマンス〜M-8:サファリ・ナイト
 私とオッサンのアコギにyukkoさんに後半からストリングスを加えてもらっている。今回は私はちょっと原点に帰るつもりで、あまり「女性的」なサウンドにならないように心がけた。繊細になりすぎて崩れたロマンのような表現でなく、様式のしっかりした内容にしたかった。それでいてキチキチしたメトロノームのような演奏は元々する気はなく、その場で自由な表情が出ればシメタものである。このシリーズではなかなかうまく行ったと自負しております。

 続くサファリ・ナイトは一転してゴージャスなサウンドとノリの良さで一気に盛り上がった。ステージそででは松崎さんが影マイクでサビのコーラスに参加。これがなかなか効いておりました!
 ケンさんが書いたオーケストレーションもシンセを駆使して、ほぼ再現できる人数なのでたいへん派手な仕上がりとなった。土屋”オッサン”のギターソロはここでもシビレさせてくれました!

 さてここからはメインイベントとも言える、お二人の競演でお贈りする映画音楽メドレー。その演奏時間約20分におよぶ大作である。ディナーショウなどでは半分のショートバージョンをやっていたが、やはりこのコンサート用に皆で作り込んだフルバージョンこそ、やりゴタエも聴きゴタエもある一級品なのだった!
 続く...と
by harukko45 | 2006-02-05 19:10 | 音楽の仕事 | Comments(0)

 ジョイント・コンサートをセットリストにそって振り返りたい。

 本番前に我々はほぼ3時間以上、サウンドチェックとリハーサルを毎回おこなった。これは前にも書いたように松崎さんのやり方なので、アーティストによってそれぞれ違う。ただ、この常にキッチリとリハすることがこのチームのルーティーンとなっていて、それが本番に向けて過度の緊張感を生み出さず、平常通り入っていける要因と言える。
 私は、いつもやっているウォーミングアップをその1時間前に始めるので、ずいぶん長く弾きっぱなしだが、逆にそのおかげで好調さを維持できたと思っている。

M-1:ラプソディ・イン・ブルー(オープニング・テーマ)
 この前に7分近い映像が流れるが、この出来については松崎さんは最後までクレームをつけていた。あくまで完璧を追求したい彼の姿勢が強く現れていた瞬間だった。
 さて、その映像の最後に流れるクラリネットの「あの」悩ましい旋律の後に、我々の"ラプソディ・イン・ブルー”がスタートする。あくまで最初の主題のみ生かしたオープニングテーマとして演奏されるパインツリー(松崎バンド)のみによるインストだ。
 私はデオダードやボブ・ジェームス風にエレピでチャラチャラやろうかとも思ったが、ここはキチっと譜面どおりユニゾンすることにした。やっぱりなかなかよくできているものですなぁ。
 ガーシュインの作曲力も素晴らしいけど、オーケストレーションの苦手な彼にかわってアレンジしたF.グローフェも素晴らしい。この関係は現代の音楽シーンにつながる作曲・編曲の分業制のハシリみたいなものかな?

 そういえば少し長くなるけど、ガーシュインがパリに行ってラヴェルに会った時に、彼の巧みな管弦楽法について熱心に質問したらしい。するとラヴェルは「もうすでにあなたは一流のジョージ・ガーシュインなのに、何で二流のラヴェルになろうとするのですか?」と答えたという。なかなかシビレる話ではないか。

 M-2:A Lot Of Living To Do~M-3:I Don't Mean A Thing(if it ain't got that swing)
 松崎さんが登場してジャズ・スタンダードの有名曲をビッグバンド風のアレンジで続ける。M-2はこの現場で初めて耳にした曲なんだけど、パインツリーのバージョンはアレンジがなかなかかっこいい。イントロのsatoさんのピアノ・リフがいいし、途中でブギウギ調になるのも盛り上がる。
 続くエリントンの名曲は典型的なビッグバンド・サウンドの再現でyukkoさんのシンセとkuroちゃんのジャングル・スタイルのドラムが大活躍。私はお邪魔にならないように、密かにライオネル・ハンプトンをイメージしてヴァイブの音で所々チャチャをいれておりました。
 ここらあたりの松崎さんの選曲のセンスが光るし、ご本人の歌もラスヴェガスのショウを思わせる華やかさがあって、ウキウキさせられる。お客さんも手拍子で応えてくれて、最初からノリがよろしい!
 熱気にみちたエンディングで会場が沸いた後にE・ピアノの印象的なイントロに導かれてジュンコさんの登場。

 M-4:愛のセレブレーション(Tonight, I Celebrate My Love)
 ロバータ・フラックとピーボ・ブライソンのデュエットでおなじみの曲ね。でも、ロバータよりもジュンコさんの方が可憐さがより出ていると思うな。この曲で両雄そろい踏みとなると、会場の雰囲気もぐっと華やかに盛り上がってくる感じがステージ上にも伝わってくる。でも、バックはあくまでシンプルにボーカルを引き立てることに徹する。

 さて、この4曲続き後、お二人の軽妙なトークが炸裂。特に松崎さんのノリは今回すごかったね。そうとう笑かしてもらいました。ジュンコさんも笑い過ぎで歌う準備が出来なくなりそうでしたから。
 でも、お客さんもここでかなりのリラックス・ムード。このメリハリさがいいんだろうね。
まだ前半なんだけどもうだいぶ長くなったので、次回に続く。
by harukko45 | 2006-02-05 14:54 | 音楽の仕事 | Comments(0)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる