Chrisette Michele
2007年 06月 21日
彼女のアルバムはまだ持っていないが、すぐに買うつもり。すでに、何曲か試聴して大変気に入っているが、彼女の素晴らしさを最初に知ったのはNasの昨年末に出たアルバム"Hip Hop Is Dead"に収録された"Can't Forget About You"だ。
で、スタジオ・テイクも良いのだが、YouTubeあたりで見れるTVショウにおけるライブ・バージョンがしびれる!私は、この映像をこのところ毎日見ている。毎日、彼女の歌声を聞かないといられない。
とにかく、声がいい!今時の女性ボーカルにありがちな、高音で圧してくるタイプでなく、かと言って、ファルセットでフニャフニャ歌うのでもない。どちらかと言えば、オールド・スクール、クラシック・ソウルのスタイルと言える。ベーシックな音域は比較的低めで、ハスキーなトーン。
そして、独特の細かいビブラートが、Billie Holidayのそれを思いださせるのだ。また、全体的な歌い回しにジャズの名シンガー達、先のビリー・ホリディしかり、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドといった人々からの流れを感じる。本人もジャズの影響を否定しない。
それも、ただの物真似に終わっていない。堂々としたその歌声はまだ24才にもかかわらず、風格のようなものを持っているのだ。
正直、彼女に出会って、ノラ・ジョーンズもコリーヌ・ベイリー・レイも吹っ飛んだ。ひょっとするとアリシア・キーズも吹っ飛んでしまうかも。かなり、惚れ込んでおります。要注目!
Nas - Can't Forget About You
まぁ、とりあえず、このパフォーマンスで確認してみてください。このNasの曲はWill.i.amのプロデュースで、スタンダードの名曲"Unforgettable"を大胆にサンプリング、というかモロにバックに流して、ラップするメロウ・チューンで、Nasのラップもさすがではあるが、ここでは完全にクリセットのボーカルに持っていかれる。