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ウィーン2007(4日目)

ウィーン2007(4日目)_e0093608_7244725.jpg 今日は雪が本格的に降ってきました。これはいよいよ積りそうです(かと思いきや、午後には止んでしまった)。昨日のドブリンガーで購入した楽譜はもう一冊ありました。バート・バカラックのソングブック集があったのです。40曲掲載されていてなかなかお得な感じです。昨年末にも書きましたがバカラックは今年のテーマの一つでもあります。

ウィーン2007(4日目)_e0093608_7223697.jpgところで、このドブリンガー、グラーベン通りからドロテアガッセに入ると超有名カフェのハヴェルカとともに見えてきます。その向かいには文豪カフカが住んでいたことでも知られる古いホテル(中は改装されているけど)グラーベン・ホテルがあるところです。

ウィーン2007(4日目)_e0093608_7231156.jpg すぐに入るとポピュラーの譜面がならび、CD、DVD、お土産ものもありますが、奥にいくと「アンティーク」と書かれた古い譜面コーナーが。ホコリまみれで咳き込むこと必至ですが、かなりの貴重品や掘り出しものも多い事でしょう。

 隣にはクラシック専門の立派なコーナーがあります。こちらの品揃えはすごいです。

ウィーン2007(4日目)_e0093608_725553.jpg 午後の3時からは、ウィーンで2番目に古いペーター教会で、小規模(45分程)のオルガン・コンサートを聴いた。ここは毎日演奏が聴けるようで、これは初めて知った。ただ、曲は分からない作曲家のものばかりで内容に関しては何とも言いがたい。やっぱりバッハあたりをやってくれないと、教会音楽に疎いものにはきびしい。それと、曲にもよるだろうけど、響きがいま一つだったかな。ちょっと教会内の反響が強くて、神々しくはあるのだけれど、音楽としてはモヤモヤ感がある。

 前に聴いた印象では、アウグスティーナ教会のオルガンが一番音楽的にバランスが良く、シュテファンス・ドームのは規模が大きいわりに、意外と響きがドライで物足らなかったという感じだったかな。もちろん、聴く場所にもよるのだけど。
 今までで一番面白かったオルガン・コンサートは実はウィーンでなく、93年に行ったイタリア・フィレンツェの小さな教会でのもの。教会の名前も奏者も忘れてしまったけど、小さな教会ゆえにオルガン奏者の演奏している姿がよく見えたし、その彼が実にファンキーというか熱い演奏家だったのと、やった曲がバッハなどのおなじみから現代音楽まで幅広く、ひょっとしてプログレ・ロック?みたいなものもあってワクワクさせられた。
 お客さんも曲の途中の盛り上がったところで拍手しちゃって(教会音楽はどこで終わりか分かりにくいんだけど)、すると彼が「まだ!」みたいな大声を上げて制止したのでした。でも、すべて終わったら盛大な拍手だった。普通は教会でのコンサートは終わっても拍手してはいけなかったりするので、教会の寒さとともに、ますますヒンヤリ(信者の方達には神聖な)するのが通常なので、このコンサートは逆に変わっていたと言えるのかもしれない。
 
ウィーン2007(4日目)_e0093608_7271032.jpg さて、昨日のクラプフェンは、ベーカリー・チェーンのStruckのもの。大きくて食べごたえ十分で満足であります。

ウィーン2007(4日目)_e0093608_7273490.jpg で、今日のクラプフェンはコンディトライのAidaのもの。パン屋ものとケーキ屋ものとどっちがうまいか、というと、実はあまり変わらない。中に入ってるジャムはAidaの方が上でも、小さくて値段も高いので、満足度はパン屋の勝ち?


 それにしても、ユーロ高円安の状況は旅行者にはつらい。2年前でさえ1ユーロ=146円ぐらいだったのが、現在165円から170円近い。おまけに両替商ではこれまでにないような手数料を加えており、すべてを含めると180円ぐらいになりかねない。ウィーンの物価自体はそれほど変化してないのに、極度の円安で日本人にとっては、ものすごく物の値段が高くなってしまっている。
 だいたい、円安というのは日本の輸出関連企業には有利であっても、一般庶民にはほとんど恩恵はない。現在の景気下支えということで、政府も日銀も円安容認なのだろうが、それにしても安すぎる。
 正直、ウィーンはパンやケーキ、チョコレートといったものは美味しいし価値も高いが、一般のレストランで出て来る料理などはどれも「まあまあ」であって、その値段がこのような形でべらぼうに高くなってしまうのは、ずいぶん損をさせられているように感じてしまう。ある程度承知の上での渡航ではあったが、現地に来てこれほどまでに円安の苦痛を感じるとは思わなかった。

ウィーン2007(4日目)_e0093608_7281646.jpg おっと、最後にもう一つ、皇室御用達菓子商の一つハイナー"Heiner"のケーキを食したが、トリフ・チョコレート・ケーキは絶品に美味でありました。クリーム・シュニッテはちょっと上品すぎる?かな、私の好みとしては。
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by harukko45 | 2007-01-26 07:32 | 旅行 | Comments(0)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる


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