リナンのレコーディング
2006年 05月 04日
私は今回はただのキーボード弾きなので、気楽な立場。でも、どんなスタンスでもレコーディングって作業はいろんな意味で特殊な仕事だと久々に実感した。たぶん、自分で仕切ったりアレンジしてたりすると、自分なりのやり方で押し進めるので、あまり気にせずに行くのだろう。
とにかく、この先ダビングでどのように変わっていくのか、仕上がっていくのか、お楽しみってとこだね。
ところで、弾いたのはピアノのみなんだけど、スタジオには生ピアノがなかったので、今回初めてSynthogy社の「Ivory」というソフトを使ってみた。これは、いわゆるソフト・シンセと言うものの一つで、特に生ピアノに特化した製品だ。
最近では、コンピューターのパワーが上がって、高度なサンプリング技術やシュミレーション・プログラミングが可能になり、生ピアノ・ソフトもかなり「おいしい」サウンドを出してくれるようになったわけ。
いくつかの人気ソフトの中で、私はレオン・ラッセルがライブでも使っているという情報を聞きつけて、この「Ivory」を購入したのだった(結構安易ね?)。
で、ベーゼンドルファー、スタンウェイ、ヤマハの3種類のピアノをベースにいろいろなプログラムが入っていて、私の好みからするとベーゼンドルファーなのだが、今回の曲ではちょっと重厚すぎたようで、もうちょっとキラキラした感じのスタンウェイ系のものでやってみた。
まぁ、欲を言えばきりがないが、今までのピアノ音源に比べて、中音域がしっかりしていて、存在感のあるところが「使える」って感じかな。ただ、むずかしいのはヴェロシティの調整で、マスター・キーボードとの兼ね合いもあるけど、実際の演奏よりも過剰に強弱がついてしまうのをコントロールするのがちょっと厄介だった。この点は今後も研究しないといけない。
もうちょっと時間があったら、ベーゼンドルファーでのテイクも録ってみたかったが、次の機会にトライしてみよう。