トリノ五輪カーリング女子/日本6-4イタリア
2006年 02月 21日
昨日までの大激戦を経てくると、この試合はハウス内の様子が実に簡単な組み立てになっていた。それが、かえって調子を狂わせたか、なかなか攻めきれずにずるずると後半までもつれたのが苦戦の原因。ショットも各自が微妙に狂い始めていた。
それが、8,9,10エンドと混沌としたゲーム展開となり、正直これがスウェーデン・クラスのチームが相手だったら、ひねりつぶされていたかもしれない。私も負けをかなり覚悟したよ。小野寺さんのラスト・ストーンは見事にナンバ−1・ストーンに決めたけど、とにかく後攻は相手だっただけに、最後は神頼み的な様相だった。
スウェーデンのスキップが2日前、絶妙のスーパー・ドローで日本を敗ったのが少し頭をよぎった。何がどう動いてどういう結果になるかわからないジャム・ゲームそのものの状況の中で、イタリアのショットもそんなに悪くなかったが、彼らのストーンはナンバ−1にはならなかったわけだ。
サッカーでもベースボールでも強豪相手に激戦を勝ち抜いた後に、格下のチームに簡単に負けることがよくある。それと同じような危険なムードを、とにかく絶え抜いて勝利したことは喜ばしいが、多少油断があったか疲れがあったか、今一度タズナを引き締めて、最後のスイス戦にのぞんでほしいものだ。
もし、スイスに勝ってもカナダが負けなければタイブレイクはないけど、5勝することが出来たら、彼女達にとって大きな大きな財産になるはずだ。頑張って!