今日のFREE(4)"Heartbreaker"

 アンディ・フレイザーがいないし、ポール・コゾフも全曲プレイしてるわけじゃないし、キーボードがずっと入ってるし、どうなのよ?"Heartbreaker"

 それまでのフリーをあまり意識せず、オープンな気持ちで聴いていけば、"Heartbreker"がロックアルバムの秀作であることは間違いない。ベースが山内テツさんにかわったことで、リズムに安定感がでているし、キーボードのラビットのプレイもセンスがよく、効果的であり、全体のアレンジメントもよく練られている。また、メロディの良い(わかりやすい)曲がこれまでで一番そろっているとも言える。

 ということで文句はないはずなのに、どうしても「普通のロックバンド」になってしまった感じがしてしまうのだ。つまるところ、あの「クー!たまらん」がないのだ。だから音は立派なのだが、私の心はさびしいのだ。良くも悪くもアンディの存在がフリーをフリーたらしめていたということか。
 ポール・ロジャースも最初はフリーと名乗りたくなかったらしいが、レーベル側の圧力に負けたとのこと。この編成でもう少し続いていたら、この路線がちゃんと定着して、堂々たる強固なサウンドメイクをするバンドとしての「第二期フリー」ってことになったのだろう。だが、彼らはあっけなくこの後正式に解散して、二度と戻らなかった。

 とはいえ、ある意味ポールにとってはこれで良かった。あくまでフリーに固執せず、そこに埋没しなかったことで、「Paul Rogers」という名前が独立した認識となり、その後のバッドカンパニー、ファーム、そして今回のクイーン+ポール・ロジャースと、自由にバンドの形態を変えながらもこれまで第一線で生きのびることを可能にしたのだ。もちろん、彼が常に100%プロとしてのパフォーマンスをし続けているからこそなのは言うまでもない。

 私としては、"Come Together In The Morning""Heartbreaker""Muddy Water"を楽しむことにする。大ヒットした"Wishing Well"はあまり好きじゃない。
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Commented by ヤマケン at 2005-11-11 07:18 x
やっとこのアルバムが出てきました。これ、私が文京区の某図書館で借りて聴いた、私にとって最初のフリーです。バンマスが書いているように、確かにフリーとしての魅力は薄れているんでしょうね。しかしロックバンドのアルバムとしては秀作ですし、ヴォーカルは他のフリーのアルバムにも決して劣っていないと思っています。これでフリーのご紹介は終わりなのかも知れませんが、ポールのソロワークも私は好きです。(実はバドカンとかファームはあまり入ってこない)マディ・ウォータースのトリビュートとかライヴとかも好きです。ライヴは演歌の花道状態のジャケ写がイマイチですが。
Commented by harukko45 at 2005-11-12 06:40
もちろん、フリーのアルバムに駄作は一枚もありません。私は「Fire And Water」が最初だったので、どうしてもアンディに肩入れしてしまうのでした。それとバドカンはフリーのような内に秘めた情念じゃなくライトにロックしてて、これはこれで結構好きです。ただ、ソロになってからのものは知らないので、今度聴いてみようと思います。コメントありがとう。
by harukko45 | 2005-11-11 04:07 | 聴いて書く | Comments(2)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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