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Queen+Paul RogersをTVで観た

 シンガポールから帰った夜にWOWOWで、「Queen+Paul Rogers」のライブが放送された。すぐに観る元気はなかったので録画して昨日観ていたのだが、「おお、こいつは発売したてのDVDじゃないの?」 確かにそのようだったが、実際にはだいぶカットされてたね。ま、しかたない。

 とは言え、意外といい内容に思わずに最後まで飽きずに見入ってしまった。実は私は、クイーンをほとんど知らない。もちろん、ヒット曲は聞いているがアルバムを買って聞き込んだことがない。だから、クイーンのファンには申し訳ないが、興味があるのはポール・ロジャースの方なのだ。
 なんてったって、「Free」「Bad Company」のポール・ロジャースだ。歌が最高にいいのだ。特にフリーはバンドとしても70年代前半のブリティッシュ・ロックの中でも強力にかっこいいことをやっていた。でも、今聴く方がその素晴らしさをより理解できるような気がするし、このサウンドは2005年にピタッとくるのは私だけだろうか?

 「Queen+Paul Rogers」は最近日本に来ていて、コンサートがあったようだな。この放送のような内容なら観に行ってもかなり楽しめただろうね。ただし、私の意識はポール・ロジャースに釘付けだったろうけど。
 正直、クイーンの二人の老け具合(ブライアン58、ロジャー56)に比べて、今年55歳のポールの若々しいこと(ちょっと尾崎紀世彦さんみたい)!! 肝心のボーカルも衰えを知らない。フレディ・マーキュリーのような毒気はないけど、彼のブルージー、ソウルフルな歌い回しが私にはかえって好ましくて、よく知らなかったクイーンの曲も新鮮に楽しめた。
 
 ただし、ポールのレパートリーである”All Right Now"“Can't Get Enough"はまあまあじゃないかな。クイーンにはブルージーさや即興的なアプローチは似合わない感じ。それでも、ブライアン・メイがこんなに自由にギターを弾きまくっているのって、フレディ時代にもあったのかな? くわしい人がいたら教えてほしいけど、クイーンというバンド全体が「様式美」「人工美」の極みだっただけに、印象が違ったのもおもしろかった。
 逆に言えば、フレディ時代の「巨大なバンドのメンバー」という圧力から解放されて、一人のミュージシャンに立ち返った気分なのだろうか。何となく、彼のプレイは前よりノビノビしているように感じ、ギタリストとしての才能の素晴らしさを再認識させてもらった。

 でも、やっぱりポール・ロジャースが素敵なのだ! だから、フリーを聴きまくろうと思っている。
Commented by ヤマケン at 2005-11-09 00:23 x
あ~、バンマスさん、私は録画したけどまだ見てなかったのに~。ポール・ロジャースもクイーンも好きな私としては両者の合体には複雑な気持ちで、友人から券2枚あるけど買わない?と言われたときも断ってしまいました。ちらっと見た感じだと予想外に良かったみたい。ブライアンのギターが相変わらずあの音だったのが嬉しかったな。クイーンの様式美的部分は初期に作られたと思うんですが、後のライブとかではもっとワイルドな印象を感じていました。フレディなんてムキムキ的イメージだったし。いずれにせよ音楽って、いろんな可能性を秘めてるなあと感じた次第。BS放送でのジュンコさんのボサノヴァやアカペラとの共演もよかったしね。
Commented by harukko45 at 2005-11-09 00:32
 ヤマケンさん、さっそくのコメントありがとう! なるほど、フレディもブライアンも完璧主義のイメージがあったので、このように書いてしまいましたが、勉強不足でした。でも、この3人は長続きするのかなぁ?
とにかく、今は再びフリーにぞっこん。こういう風にバンドのサウンドがわき上がってくるようにレコーディングされているのが、本当に素晴らしいです。
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by harukko45 | 2005-11-08 23:03 | 聴いて書く | Comments(2)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる


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