イチロー10年連続200本安打達成
2010年 09月 24日
昨夜、仕事から帰って、深夜生放送されたトロントでの試合を半分眠りながら見ていましたが、何とか200本目のヒットが出た瞬間を見届けました。そして、そのまま深く眠りました。
彼の凄さ、素晴らしさについてはすでに語り尽くされているし、今もなお伝説を生み続けていると言えるので、私のようなものが何かを語ることはないのだが、ただ2年前に巻き起こったイチロー批判(「チームが低迷しているのに、個人の記録にこだわっている」/「チームの勝利よりも記録を優先する自分勝手な選手だ」云々」)が、彼には大きなトラウマになっていたことにはとても驚いた。ゆえに、先日日米通算3500安打を達成した時も、セレモニーをすることを自ら断っているほどだったとは。
昨年はグリフィーJr.のような「一流」選手が彼を守り、トラウマから解放していたが、今年はすでにいない。だから、イチローは再び2年前の記憶に苛まれたに違いない。
だが今回、テレビの映像では記録達成直後に、一斉に立ち上がって拍手し、イチローを讃えるチームメイト達の姿が見られ、今年のシアトルは100敗しそうなほどのダメチームではあるが、それでも選手達のハートはくさってなかったことを感じさせてくれたことがうれしい。
「チームメートがみんな祝福してくれて、あっ、喜んでいいんだなと思った。」というイチローのコメントは相変わらず率直で印象的だ。
私はイチロー選手を尊敬しているし大好きだけど、所属チームであるシアトル・マリナーズも好きなのだ。だから、こういったやり取りにはかなりグッと来てしまう。
そんなイチローとマリナーズゆえに、もっとチームが強くなって、ポストシーズンに進出するシーンを見せてほしいのだ。来年こそはGMが間抜けな補強をしないようにお願いしたい。弱いチームの中で、毎年イチローのヒットだけが楽しみ、っていうのじゃ、もういやだ。
チームメイトの城島選手(現在は阪神)が語った言葉ですが
「ヒットへの考え方は超越している。
いい打球を打った後、僕ら普通の打者は「落ちろ!」
「抜けろ!」と思う。
でもね、その打球か野手に捕られたときはショックが
大きいじゃないですか。
イチさんは打った後「捕れ!」と意識している。
打った後の出来事は、自分で制御できないという理由。
アウトになると思った打球が野手の間を抜けると精神的に
プラスになるんですって。・・・」
スゴイな~ そんな風に考えられるなんて。
生きていくヒントをもらったような気がしましたよ。