8月の後半は、"ゆっぴ"さんへの高速打込み作業での不規則な生活の影響か、かなりバテてしまった。それでもライブとリハが続いて、少々自滅的に敗戦を繰り返すシアトル・マリナーズと同じような動きになってしまった(マリナーズにはもはやワイルドカードへの奇跡を祈るしかない)。今後は自分のペースってものをまずは大事に仕事をしていかなきゃいけないと強く思ったし、何から何まで頼まれるままやっていくのは、いつか無理が来ると自戒しなくてはならない。

 MAKIさんのライブ後にあった、二つのリハでは成果もほとんどなく、ただただ無意味な時間が過ぎるばかりだった。そして、29日のシーマさんのヴェルヴェット・サンでのライブも本番前までは、ひどく倦怠感を感じていた。
 だが、とりあえず本番になると火事場のバカ力よろしく、気分はだいぶシャキっとしてくるものだ。それと、我々の前に演奏した人達が、それぞれなかなか良いパフォーマンスをしていたので、こちらもちょっと燃えるものも生まれるのでありました。
 とは言え、個人的には結果プラスマイナス・ゼロ的な無難な演奏だったかもしれない。MAKIさんの時にも感じた停滞感と同じものを思ったけど、これはたぶん自分自身の問題で各アーティストや他のメンバーの意識とは違うのだろう。だから、あくまで自分が気持ちを新たにして演奏に取り組んでいけば、自然と聞こえてくる音楽は良くなって行くだろう。

 さて、9月しょっぱなの仕事は昨日、松崎しげるさん、大橋純子さんとともに、汐留コンラッド・ホテルでのチャリティ・ショウだった。これは、俳優の柴俊夫さんらが主催する「柴基金」がおこなったもので、恵まれない世界の子供たちなどへの援助を目的とするものだとのこと。もうすでに何度もおこなわれているらしいが、その主旨に賛同する松崎さんらが無償で集まってのディナーショウである。

 これまではアーティスト達が中心になってのチャリティというものは、欧米を中心にしたものがほとんどだったが、最近では日本でもそういう意識が高まってきたのは素晴らしいことと思う。バブル期にも一時「流行」のように「それっぽい」イベントがいろいろあったが、その実態は「?」というものがあり、その後の不景気時代にはほとんどなくなってしまった。正直、チャリティ・イベントとは、コツコツと続けていく、とても地味で素朴でありながらも強い意識に根ざしていないと本物には成り得ないのだと思う。
 このショウの最後にあった、主催者、支援者、実際に援助活動をされているの方々のスピーチの中で言われていた、「豊かな生活の中から、『ほんの少し』不幸な人々に援助してあげてください。」ということこそが、真実。

 まずは世界の多くは貧困であり、戦争があり、不幸である中、この日本に生まれ出たことだけで幸運であったと、我々は自覚すべきだろう。ならば、我々日本人の抱える悩みや苦しみなど、彼らに比べれば、何と贅沢でチッポケなことか。

 そういった意識に貫かれたショウは松崎さん、大橋さんに俳優でケーナ奏者でもある田中健さん、ソプラニスタ岡本知高さんの四人による大変充実した内容であった。このような一見控えめでありながら、中味のともなった地道なイベントが長く続いていけばと願う次第だ。
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by harukko45 | 2007-09-02 17:45 | 音楽の仕事

Seema/下北沢440

 シーマさんと下北沢の440でライブが昨夜ありました。25分間のステージの取り決めで全部で5バンド出演の「トーキョー・シンキロウ」というイベントです。

 正直25分なんてあっという間、でも今日は出来るだけ曲をやろうということで、6曲のセットになりました。そのかわり、MCはほとんどなし。挨拶と曲紹介のみ。なかなか潔かったのではないでしょうか、ミュージシャンとしては、とやかく言わずに曲で勝負というのはやる気になります。ただ、お客さん達を置き去りにしてしまう危険もあるわけで、それを防ぐためにも、良いパフォーマンスにこだわることに尽きるわけです。
 そういった意識の統一がメンバー間でできたので、本番はかなり集中して一体感のある内容ではなかったかと思いました。
 それも、各自が「オレがオレが」みたいなエゴ丸出しのプレイでなく、バンド全体を強く感じあったものでした。なので、全ての曲を通して、ある一つの色とか香りとかムードがあったと感じましたね。こういう時はちょっとした誰かの(時に私の)きっかけで、バンドが押したり引いたり伸びたり縮んだりすることが出来て、豊かなダイナミズムを生み出しているのでした。

 でも、細かい部分がすべて完璧だったわけではありません。ただ、それを上回る面白みを感じられたと思いました。なので、とても終わって満足感がありました。自分が大きく目立ったわけではなくとも、チームとして一丸となるというのがもっと大きな喜びであるということでした。
 ベースのヤマちゃん(山本直哉)、ドラムのアチョー(麻生祥一郎)、ギターのダイちゃん(黒沢大介)にボーカルのシーマ、全員が自分の役割を高いレベルでこなしていたので、オジサンとしては皆を賞賛したいと思います。
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by harukko45 | 2007-07-11 04:07 | 音楽の仕事

Seema/新横浜ベルズ

 昨夜はシーマさんのライブでありました。このところ、いま一つしっくりと決まらないパフォーマンスになっていた我々でしたが(私だけの感想かも?)、1ヶ月ほど空いて少し新鮮さを取り戻したかもしれません。全員がよく集中していたように思えたし、比較的落ち着いた雰囲気のお客さん達のおかげもあって、じっくりと演奏し、じっくりと聞いてもらった、という内容でした。

 そこで、私があらためて気づいたのは、彼女の場合、音楽的な細かい突き詰めよりも、独特な色とか香りとか気配とかがあふれている時は良い状態だと言う事。何となく「妖気」が漂うとか、ムワっとする蒸し暑さとか、逆にゾクっとする寒気とか。
 もしも、そういうムードを常に発散して会場をそれで満たす事ができていれば、サウンド面ではどの曲も一緒でかまわない、とも言える。かつての「クール」で「かっこ良かった」ジャズが持っていたような、あの「何ともタマラン」ムードがあれば、どのようになっていても全ては成功したと同じになるのでは。

 現役のジャズ・ファンには不愉快な発言かもしれないが(私もかつては深く入り込んだジャズ愛好家だったので)、もはや現在のジャズ・シーンでは「クール」で「かっこいい」なんて有り得ないし、期待もできない。今は、そういうエッセンスは別のジャンルの人々が引き継いでいると思いますね。
 例えば、Hip-Hopやクラブ系のアーティストだったり、あるいはノラ・ジョーンズやコリーヌ・ベイリー・レイのようなオーガニック系のシンガーだったり。そして、シーマもその1人であって、彼女の場合はすでに10年前ぐらいから、そのようなものを持っていた。
 だがここ最近は、近くにいる私でさえも、その肝心のムードを忘れていたのだ。なので、どこか糸が切れた凧のように、しっかりと地に足がついていないパフォーマンス(彼女とそのバンドらしからぬライブ)になっていたのではないか。
 
 昨夜、特に前半の部分(4曲)で、それが蘇った気がした。それはとても懐かしかったし、大変気持ちのよい、やっているこちらが少し優越感を持つような感覚だった。
 ただ、後半それを集約させて、一つの確固たる印象として仕上げることができなかったように思えた。それはライブ全体としてのボリューム感が足りなかったのか、演奏すべき曲がなかったのかもしれない。なので、終わってからはちょっと欲求不満な状態ではあったし、何か惜しいことをしたようでもあった。

 でも、明らかに彼女にとって一番の「売り」である要素が復活したと感じた。それをもっと強調したり拡大したりするための曲は、まだまだあるはずだし、新しく生まれても来るだろう。そして、私も昨夜感じたムード、その臭いや色を忘れないようにしたいと思う。
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by harukko45 | 2007-06-13 00:40 | 音楽の仕事

 20,21日と続けてライブでありました。音楽の制作の仕事も大変やりがいのあることではあるが、私はやっぱりライブで音楽体験するというのが、一番ではないかと考える。それは、プレイするのも客席で聞くのもである。
 しかし、その大事なライブであっても、自分がそのモードに入りきっていないと、これはこれで後悔が大きくなってしまう。どうも、このところは「打ち込み」によるレコーディングにどっぷりつかっていたので、今ひとつライブ勘のようなものが鈍っていたのである。それが、ようやく2日間続けて人前で演奏することで、蘇ったような気がする。

 お客さんが目の前にいて歌と演奏を聞いてもらう。また、プレイヤーが自分の目の前で弾いてくれる、歌ってくれる。この喜びこそが最上と思えば、ステージも客席も豊かな時間を共有することができる可能性が高まるのであります。と同時に大いなる期待と不安とが交錯する異様なる時間でもあるわけで、1曲ごとに、1小節ごとに、1拍ごとに、感動と失望が入り乱れるのだから、凄い体験だと思うのだ。

 さて、シーマのライブにおいて私が一番印象に残ったのは"堕ちた天使"という曲だ。これは彼女の傑作セカンドに入っている佳曲と思う。こういう傑作を生み出せる彼女は、ずば抜けた才能と運を持っていると昔から思っているし、彼女が特にミュージシャンの間でウケるのもその音楽性の深さにある。だが、表現者としての彼女はあまりにもナイーブすぎる瞬間がある。それが、作品の美しさを自ら傷つけることにもつながる危険を感じるのだった。
 "堕ちた天使"は確かに題名からして踏み入れては危ない気分がある。やはり「堕天使」ルシファーの伝説を想起させるからで、彼女はまさに天使のような作曲家として登場しながら、悪魔に囁かれて自分を見失う音楽家を行き来しているかのようだった。

 マイラ・ケイさんは音楽業界においては私の先輩であり、経験豊富なシンガーであり、こよなくライブを愛している。そして、そのベースとしてR&Bソウル・ミュージック、ブルーズを愛している。その姿勢は極めてシンプルであるが、とても真っすぐで正直と思う。先ほど終わって帰宅したが、本日は私以外はレギュラー・メンバーではなく、当日初対面でいきなり本番という状況ではあったが、全員が前向きに気持ちよく音楽にのぞんでいるのが演奏開始直後にわかり、当初は少し心配をしながらだった私は、すっかり楽しい気分で2ステージを弾かせてもらったのだった。
 期しくも、マイラさんの新曲は"You're My Angel"という曲だ。これはアメリカ人作曲家による英語の作品だが、恵まれない子供達への愛をテーマに歌った曲で、世界的なチャリティの一環として発表されるものだとのこと。この日初めて人前で歌われたのだが、アメリカらしい、わかりやすく、それでいてツボを心得て聴き手をキュンとさせる良い曲だった。マイラさん自身の生き方とも通じるような芯のある内容で、演奏しながらとてもいい気持ちにさせてもらった。


 
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by harukko45 | 2007-04-22 01:30 | 音楽の仕事

 見逃した!それは、イチローと松坂の対決、なんとその日の朝6時まで仕事してたのに、試合開始の8時までちょっと寝ようと思ったら、本格的に眠ってしまった次第。なので、すっかり見れませんでした。が、結果を見ると、2人にとってはどちらもホロ苦い雰囲気ですかね。この後、ずっと続く対決の始まりってだけで、ことさら「日本人対決」強調しても本末転倒。結局はチームの勝利が一番ですし。
 イチローはもともと松坂をそんなに得意にしてなかったし、調子もまだまだってところだろう。それより、城島の方が松坂の最近までを一番よく知っている人物だったわけで、2安打っていうのも頷けます。それよりも、この日はマリナーズの若きエース・ヘルナンデスに圧倒されたってところですね。とにかく、1点も取れないんじゃ、松坂に勝利は来ないわけで。初戦のロイヤルズの時も打線が固まってましたしね。ということで、MLBはこれからも要注目。

 さて、昨夜は久々にライブでした。Seemaさんとの、これまた久々の地元新横浜のベルズにて。なにしろ、このライブハウスは、シーマと初めて演奏したときから、ずっと出演していたし、応援もしてもらっていたところ。なので、こちらの思い入れも多いハコなのでした。
 だからこそ、いつもリラックスと緊張感が漂う場所かもね。彼女がデビュー当時のバンドは毎回飲んだくれて、それでいてかなりのテンションの高さで、良くも悪くも「突っ張って」音楽を追求しようってムードだったので、余計「一発勝負」的な危うさがあった。
 その伝統?は相変わらず残ってはいるけど、今の彼女と我々バンドはもうちょっと現実的?かな。「ちゃんとする」プロ意識と「危うい」アーティスト指向は絶妙なバランスで保たれるのが理想だけど、人間そう簡単にはいかない。ましてバンドという形態は微妙であります。

 人数が増えていくと、かえって簡単なんだ。統率する人間の仕切りさえしっかりしていれば、あくまでアンサンブルとしてまとまって行くから。でも、4,5人ていう編成が一番結びつきがタイトな分、出来不出来も激しいかもしれない。それと、良い時期と悪い時期っていうのもある。メンバーそれぞれの個人的な状況がいろいろに影響もしてくるし。もちろん、フロントのボーカリストのメンタル部分が一番影響力が強い。

 そこが、大変なんだけど、面白い部分でもあるわけで。いやはや、この面白みが忘れられないので、ずっとバンドが好きなんだけど。「仲がいい」バンドは音楽的にはあまり期待できない。でも、「仲が悪い」んじゃ、長続きしない。そうやって、ギクシャクしながらもある期間バンドとして成長していくと、メンバーそれぞれにある種の愛情ってもんが育っていくのであった。

 などと言った感慨を持ちつつも、昨夜のシーマは最高ではなかったけど、悪くなかった。このところの彼女自身の安定充実ぶりが全体を支えていたかな。それが、曲の良さを引出す最大の力だということを彼女がしっかり自覚しているのだと思う。とりわけ頭にやった2曲、"Rayline"と"霧雨"はとっても良くなった。全く持って「今風」だと思う。このあたりに彼女の新しい世界が見えて、とても新鮮に響いた。
 何しろ、この2曲に私は参加していなくて、外で聞いていたから特にそう思ったのかも。さて、私が加わってからは、私自身の不調さも手伝って全体に上がったり下がったりだったか?良い意味でも悪い意味でも私が加わると「エグく」なるので、どうだったかなぁ。個人的には反省すべきところは多い。やっぱり、昔のように「一発」だけでは通用しない感じが「今の時代」。「一発」のような装いを成功させるためにも、入念な準備が必要というのをまたまた思い知ったのでした。だから、自分のいない最初の2曲のカッコ良さが印象に残ったのだろう。
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by harukko45 | 2007-04-13 10:52 | 音楽の仕事

 12,13日と続けて女性シンガーとのライブでした。リハーサルは先週、これも続けてやっておりました。それに、私とともにギターの黒澤大介君も掛け持ち。全然違うキャラの二人ですから、気持ちも頭も切り替えてのぞんだのでありました。

 まずは12日、MAKIさんの7thFloorでの演奏。
 この日は私が生ピアノで、大ちゃんがアコギ、それにパーカッションをガッツ増田君。それで、4組の出演中トップバッターということで、何だかあっという間に終わっちゃった感じでした。何組も出るライブハウスでは演奏する時間も短いし、順番もいろいろだから、なかなか気持ちを集中させるのがむずかしいこともある。個人的にはそういったところが、もろに出ちゃった演奏で、ちょっと後悔が残る。つまり、腰を落ち着けてしっかり弾いてない感じだったのだ。だから、どうもイケテないなってところでした。

 それと、MAKIさんの曲は基本的に王道のロック系で、そのバンド・アレンジのイメージが強く、アコースティックでやる場合は、もっといろいろと変えていかないといけなかった。これも反省点です。
 ただ、やはり彼女の場合、せっかくのパワフルな歌声を生かすなら、ロックバンド・スタイルでガッツリとやるのがいい。思えば、今回の編成でもアンプラグド的なことを考えず、ベースがなくてもホワイト・ストライプスみたいな発想でやっても面白かったかも。今度、是非試したいもんだ。

 そして、13日シーマさんとの440での演奏。ここ半年ほど、シーマとやる場合はバックは私だけだったのだが、今回は久々のバンド編成でした。1人の時は緊張感がずっと続いて、終わるとヘトヘトなんだけど、やっぱりバンドだと楽しいって気分が先に来るから、リラックスできる。なので、少し気持ちにもゆとりがあって、なかなか好調に弾いておりました。自分で好調って言うのは、ちと傲慢か? それに、そういう時って自分勝手な演奏してるかもしれないんだよね。うー、謙虚さは歳を取る程に大事ね。

 ただ、とにかくシーマの曲の世界には十分のめり込む事が出来たし、それでいて冷静だった。シーマ自身もボーカリストとして成長してんだなぁって、感慨に浸るような一瞬もあったし。だから、二人でやったバラード2曲は、かなり自由な気持ちでピアノが弾けた気がした。思えばずいぶん長くつきあっているから、お互いにいろんな部分で伸縮可能なのだ。もちろん、それにハマりすぎると、全体の造形が崩れてしまう。ひょっとすると、後にやったバラードは私がやりすぎてたかもしれないな。ちょっと気になる。
 でも、バンドによる他の曲は、全体に沸き上がってくるようなグルーヴ感があって、やっててワクワクしてうれしくなってしまいました。

 おー、しかし最後の曲の何とも煮え切らないエンディングは全員で反省です。

 さて、終わってから、聞きに来てくれた人の中に、私にとって25年ぶりの再会となるミュージシャンがいて驚きでした。彼はもちろん今でも演奏・制作に活躍中の人物ですが、ヒョンな巡り合わせで、再び顔を合わせるというのも面白いものでした。

 というわけで、こうして人と人と一緒に作業していくのは、いろんな事がフツフツ湧いてくるみたいでタマりません。
 さて、打ち込みやんなきゃ!
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by harukko45 | 2007-03-14 02:08 | 音楽の仕事

 ほんとにそういう名前なんです。「晴れたら空に豆まいて」、代官山のオシャレなファンションビルの地下2階にある、何とも不思議な名前と空間のライブハウスでありました。でも、なかなか居心地が良かった。珍しくライブハウスにしては、とても和める環境でした。

 ただし、今日の入り時間から本番まではかなり長かった。それで一度気持ちがほぐれてしまったかもしれない。どういうわけか、私は本番ではひどく緊張してしまい、左足ががくがく震えそうになったよ。昔、本当に震えてしまってシンセのボリューム・ペダルがぐちゃぐちゃになったことがあって、その恐怖が一瞬よぎったけど、さすがにもうそこまでダメだめにはならないね。歳と経験は積むもんだ!
 とは言え、自分の考えていたことの半分も出来なかったように思えた。もし、自分の思っていたようなことが出来ていたら、とんでもなく素晴らしかったのに。
 でも、シーマさんはとてもいい歌を歌ってくれた。だから、かえってエゴ丸出しで「オレが、オレが」みたいに弾かなくて(弾けなくて)、結果大正解だったと終わってから思ったのでした。

 なぜなら、いろいろな人から良かった、感動した、とお褒めの言葉をもらったからでした。歌とキーボードだけなのに、いろんな世界を体験できた、と言われて、私は「へぇー」としか答えられなかった。でも、それだけシーマの曲と歌の持つ魅力がじょじょにではあるが、音楽好きの人達に伝わるようになったとも考えられるわけで、やはりそれが一番うれしいことなのでした。

 しかし、シーマとの二人だけのパフォーマンス、ものすごく濃い内容であり、心から共感して取り組める幸せがありますが、と同時に、こういう演奏を毎日やってたら身が持たないかもしれません。それほど、終わった直後はぐったりでした。

 それにしても、新曲としてやった「空洞」、シーマと成川マサノリさんの作曲による本当に素晴らしい曲で、また改めてこのコンビの才能の深さに感心したのでした。そして、彼女と出会ってから約10年近く、今も一緒にやれてこれていることにとても感謝したくなりました。ちょっと今夜は眠れない感じです。
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by harukko45 | 2006-11-27 03:27 | 音楽の仕事

 あー、やっと終わりました、仕事ぶっ通しの9月。これで、少しお休みもらえますです。

 でも、最後にかなり重い内容のものが残りましたな。シーマさんのライブで、これまでならバンドによるものだったのが、今回からは私のみ。彼女によるとこの形は「Seema/White」と呼び、残りのギター・トリオによる方を「Seema/Black」となる。正直、こんな中年オヤジになって「白」っていうのは少し恥ずかしいのだが、その色のイメージである「ピュア」さにはほど遠い実生活からは伺い知れないような「無垢な」内面を彼女とともに探求していこうではないか、ということになったわけです。

 実際には、ピアノとボーカルだけで終わってもいいのだが、今回は久々に「1人でもバンド」といったパフォーマンスにトライしたくなり、シンセとMIDIを使い、4本の手足をフル稼働したアレンジにしたのだった。1曲、シーマ自身もピアノを弾いてくれたので、リハの時から二人だけでも多彩なサウンドを出せる可能性を感じたし、本番においてはそれに加えて、バンド形式にはない斬新さも表現できたように思った。(チョットだけニヤリって感じね。)

 ただし、あまり時間が取れなかったこともあり、真っ白なカンバスに一気に絵を描ききったとも言えるかな。それに、初回のライブの緊張感があり、お互いに「もっと出来た」との後悔や反省があるのは確かだけれど、終演後に昨日出来たばかりの彼女の新しいCDが全部売れてしまったということで、こちらが考える以上に自分達のパフォーマンスへのお客さんの反応が良かったことを素直に喜びたいと思うのでした。

 とは言え、神経を使う内容だったので、とても頭が疲れました。終わった直後は呆然としてしまい、誰かに声をかけられても上の空って感じでした。でも、それだけ集中出来ていたのだから当然だろうとも思います。
 この形をもう何回かライブ本番を続けていけば、もっとしなやかでバネのあるものなると感じました。やはり「継続は力なり」です。自分の今後にも期待したくなってきました。
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by harukko45 | 2006-09-19 03:21 | 音楽の仕事

Seema/下北沢440

 7/31、シーマのライブを下北440でやってきた。大忙しで、いろいろなライブ演奏をした7月を締めくくるに相応しい、とってもいい出来だったと思ったし、シーマの未来に再び大きな光を感じさせる素晴らしい時間だった。
 それに、この日はずっと彼女の才能に惚れ込んで支持し続けて来た面々が偶然にも多数集まって、思わぬ再会ともなったのだった。これは、何かが引き寄せてくれたのか、とでも思いたくなる様な出来事だった。
 
セットリスト
m1.きら星(アカペラ) m2.朝のリレー m3.Export India m4.Abstract m5.絆 m6.Tabacco End m7.As If

 いきなりアカペラで始まった"きら星"には、思わずキュンとなった。彼女のここまでの代表作である"流れるままに”のオープニングを飾った曲であり、この曲を歌うとは知らされていなかっただけに、余計に感動した。そして、何より大きさや広がりを感じさせる美しい歌声にうっとりしてしまった。でも、次の曲のイントロを弾くタイミングにもしっかり集中した。

 "朝のリレー"は私とシーマだけ。この日の彼女には迷いがなく、ゆったりとして豊かな思いが伝わってきたので、私は何も余計なことをする必要がなかった。ちょっとしたきっかけで対話をしながらもあくまでピュアな感覚をキープできたと思った。

 "Export India"と"Abstract"は2曲を結合させたような流れ。いつもだと、こういう曲では「キワドさ」や「悪魔性」を強調しがちなのだが、今回はとっても自然な表現だったと思う。妙な気負いがなく、適度な過激さやジョークがとっても効果的だった。個人的には"Abstract"の出来の良さには大満足。ヤマちゃんのベースも良かった。

 ダイちゃんのギターとシーマだけの"絆"は聴いてるだけだけど、心地よかった。終わってすぐに合図がきて、私のイントロで"Tabacco End"。この流れはやっている方も気持ちのいい瞬間だった。今回のメニューの中でも一番ポップ色が強いのだが、それがとってもいいクッションになって緊張と緩和のメリハリが良かった。

 ラストの"As If"はシンプルながら綺麗なメロディを持ち、スケールの大きさも感じさせる曲。最初はそれほどとは思わなかったのが、リハや本番を重ねて曲自体が成長した。ふとした瞬間に演奏者側がそれに気づくのだった。自分としては曲と楽器を可愛がるように演奏できたって感じがした。めずらしい気分。

 こういう集中力と同時に、気負いなく自然に自分を出し切ることさえ続ければ、シーマには素晴らしい未来への大きな可能性を感じさせる。
 何とも深くじんわりと、いろいろな思いが染み入った夜だった。
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by harukko45 | 2006-08-01 18:03 | 音楽の仕事

SEEMA/新横浜ベルズ

 昨夜は新横浜のライブハウス、Bell'sでシーマのライブだった。我々は3番手で、他にも3バンド出たんだけど、お客さん少なかったなー、残念。

 でも、そういう時にとんでもなくいいパフォーマンスになるんだから、音楽って面白いし生き物だ。
 セットリスト m1.朝のリレー 2.裏道ノスタルジー 3.As If 4.タバコ・エンド 5.Justis 6.朽ちた果実

 全6曲中、m1はピアノだけ、2はベースだけ、3はギターだけのバックでシーマが歌い、バンドとしては後半3曲だけという構成で、全体の演奏量はあまり多くないのだけど、充実感はかなりのもので、やはり質が高ければ満足感があるということだな。

 とにかく、今回のシーマの発するオーラとでも申しますか、歌に託された気迫とでもいうものが非常に力強くて、こちらが一瞬たじろぐような雰囲気もあった。とは言え、観ている人にはわかりにくい部分だろう、かなり内面的なやり取りだし、ステージ上の時間はスピードが早いからね。

 シーマのお相手をするトップバッターは私だったのだが、「出来る限り無駄を排したい」と心がけてやったつもり。それが、お互いのいい意味での緊張感をより高めたかもしれない。それを引き継いで、ベースの山本直哉君(リナンの仕事でも一緒)が高い技術で、ビシーっと決めてくれたので、何ともいえない独特なムードが醸し出されて良かったのだ。(自分の出番が終わると客席で聴けるのがライブハウスの良さでもある)
 まるで、体操の団体戦みたいに3番手はギターの(黒澤)大ちゃん登場だけど、これまた巧みなディレイ・サウンドが心地よく、サビの部分では逆にシーマを煽るようなところがあって、なかなかスリリングだった。

 その後は、ドラムの麻生君を加えていつものフォーマットで3曲続けたが、何と言ってもシーマ自身が高い集中力をキープして、その歌が全体をコントロールしていた。だから、よくメリハリの効いた、それでいてバネのある伸縮自在のグルーヴを失わない演奏になったと思う。
 ここ何回かのシーマのライブでは最高の出来だった。

 リナン、ジャビー、シーマと連続して密度の濃いライブを体験すると、少々身が持たない(神経が疲れます)感じだけど、常にこのぐらいのテンションの高さでやり続けられれば幸せになれるよ。頑張ろう!
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by harukko45 | 2006-05-11 01:57 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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