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グラミー賞2013

 毎年楽しみであるグラミー賞の発表が2月11日にあり、朝からテレビ中継に見入っておりました。でもって、今回はある意味で大きな転換点とも言えるイベントだったと感じました。つまり、昨年のアメリカ音楽業界では大きな地殻変動があったのだという証明。
 それが象徴的に表れたのが「最優秀アルバム部門」で、ノミネートされた作品がどれも力作・秀作揃いで、かなり面白い「アルバム・オブ・ジ・イヤー」となりましたわい。
 
 ここ数年のアメリカ音楽の傾向は、R&B/ヒップホップ&ダンス・ミュージック系vsアメリカン・アイドルを含むカントリー・ミュージック系による2分化が顕著だった。しかし昨年は、ずっと低迷していたロックがついに復権のノロシを上げ、大きなヴァイブを生み出すようになった。
 とは言え、今注目される各アーティスト達は、それほど時代性を意識せずに地道に音楽制作してきた人が多く、確実に支持者を増やしてきた彼らのことを、保守的だった業界関係者がついに認めるようになったと言う事かも。

e0093608_1552040.jpg まずは、ザ・ブラック・キーズ(The Black Keys)。彼らは2001年結成なので、もはや10年以上のキャリア。だが、俄然注目されたのは2010年の6thアルバム「Brothers」ぐらいからで、私もここから。これもかなり良いんですが、まだガレージっぽさ、オタクっぽさが強いかも。ところが、昨年出た7作目「El Camino」が文句なしでイイ!1曲目の"Lonely Boy"を聴くだけでもサイコー!PVもサイコー!ブラック・キーズを聴け!



 今回のグラミーでは、この"Lonely Boy"が『最優秀ロックパフォーマンス』『最優秀ロックソング』受賞。「El Camino」が『最優秀ロックアルバム』受賞。でもって、ギターとヴォーカルのダン・オーバックが『最優秀プロデューサー』をも取ってしまった。プロデュースということでは、「El Camino」だけでなく、ニューオーリンズの生けるレジェンド、ドクター・ジョンの最新作「Locked Down」が彼のプロデュースで、これまた良い。だからの受賞だと思うし、ブラック・キーズとドクター・ジョンのコラボでのパフォーマンスも楽しかった。おっと、ドクター・ジョンは『最優秀ブルース・アルバム』を受賞してました!



e0093608_15522853.jpg ブラック・キーズと比較されることの多いにジャック・ホワイト(Jack White)。これまでに、The White Stripes、The Raconteurs、The Dead Weatherとして素晴らしい作品を出し続けて、私は2000年以降の唯一無二の大天才として敬愛しているのだが、そのジャックが、昨年ついに初めての完全ソロ・アルバム「Blunderbuss」をリリース。これが、実にクールな出来で、もう。
 ただし、彼の場合はこれぐらいは軽々やってしまえるので、私には少し期待外れだったことも確か。彼にしては、ちょっと慎重な仕上げだったのでは、とも思う。だが、それでもかなりカッコイイのですがね。
 残念ながら、今回はノミネートのみで終わってしまったものの、授賞式でのパフォーマンスは圧倒的に凄くて、2010年以降のロックにおいても、彼の存在は最重要であること証明したのでした。ジャック・ホワイトを聴け!



グラミーでのパフォーマンスはコチラ

e0093608_15522548.jpg 3人目は唯一のブラック系である、フランク・オーシャン(Frank Ocean)。彼のデビュー・アルバムである「channel ORANGE」は本当に素晴らしい。だが、実は2011年のミックステープである「Nostalgia, Ultra」も良くって、個人的にはこちらの方が大好き。



 とは言え、今回賞賛されている「Orange」もきっとブラック・ミュージックの歴史に残る作品。とにかく、このところ「マッチョ」ばかりが売りだった気配のR&Bの流れを大きく変える力を持っている。彼の繊細で幻想的な世界は、ジャンルの垣根を越えてしまう豊さと深みがある。それに、何と言っても聴いていて「気持ちがいい」。
 今回は主要3部門を含む6部門にノミネートされる快挙だったけど、残念ながら『最優秀アーバン・コンテポラリー』『最優秀ラップ/ソング・コラボレーション』の2つのみの受賞だったのが「?」。

e0093608_15521351.jpg フランク・オーシャン同様に6部門のノミネートだったファン.(Fun.)は、『最優秀ソング』と『最優秀新人』を受賞。これで、アルバムも取ったらオジサンは怒っちゃうけど、まぁ、そうはならず。
 彼らは2008年の結成ながら、それまで個々にキャリアを積んできた人達で、最優秀新人賞と"We Are Young"で最優秀ソングを獲得した時のスピーチが「僕らは実は若くはないんだ。12年間音楽活動をしている。ファンのみんなのおかげでやってきました」。頑張ってやってきたことが見事に報われたのでした。
 ポップで親しみやすいメロディだし、歌もパワフルでウマイし、曲全体がミュージカルっぽい作りなのが特徴。どことなくクイーン風かな。アルバム「Some Nights」は楽しいし、元気いっぱいで良いんだけど、長く聴いていると疲れので、評価は微妙。ただ、ロックとしては久々に売れに売れて「ニッケルバック以来の歴史的快挙」とか「ロックバンドではコールドプレー以来」ということだから、受賞は当然か。



e0093608_15522243.jpg でもって、『最優秀アルバム』を受賞したのは、マムフォード&サンズ(Mumford & Sons)の「Babel」。これはかなり意外。昨年のアデルに続いて、またしてもイギリス勢とは。
 ただ、彼らはイギリスのバンドなのに、やっているのはアメリカのブルーグラス、カントリー&フォークをベースにしているし、ライブでのパフォーマンスもなかなか素晴らしいんですなぁ。そこら辺がアメリカでも熱狂的に受け入れられているのでしょう。
e0093608_19264080.jpg 何しろドブロ・ギターの神様で、あのUnion Stationのメンバーであるジェリー・ダグラスさんのアルバムにも呼ばれるぐらいだし、ライブでも共演してるし。
 私としてはちょっと力が入りすぎに見えるのと、「実はものすごくナイーブです」的ムードが、ちょっと引くんですけどね。

 でも、結局のところ売り上げが凄くて、全米チャートに6曲もランク・インし、ビートルズに並んじゃったんだから、これはもうかないません。ザ・ルミニアーズ(The Lumineers)なんかと共に、こういうバンドがまさにトレンドでもあるのでしょう。エコ志向というか、ナチュラル志向というか。



e0093608_18461319.jpg 「アルバム・オブ・ジ・イヤー」にはノミネートされてなかったけど、出来れば新人賞をあげたかったのは、アラバマ・シェイクス(Alabama Shakes)。彼らのデビュー・アルバム「Boys And Girls」は結構聴いてますし、大好き。ボーカルのBrittany Howardがサイコー。グラミーでは、ザ・バンドのリヴォン・ヘルム・トリビュートで、名曲"The Weight"をエルトン・ジョンやメイヴィス・ステイプルズとともに、堂々たる歌で聴かせてくれた。
 まだまだ、伸びしろのあるバンドだから、新人賞なんかで終わる感じじゃない。だから、結果オーライかも。アラバマ・シェイクスを聴け!



グラミーでの"The Weight"はコチラ
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by harukko45 | 2013-02-14 19:32 | 聴いて書く

 去る17日と19日に大橋純子さんのクリスマス・ディナーショウがあり、バックを担当すべく、千葉と船堀の2カ所に行ってきました。メンバーは、ドラムスに植村くん、ギターに土屋さん、そして私の3人。ベースのいない変則スタイルだったので、私は左手でシンセ・ベースを補うことにしました。まぁ、そのようにしなくても、ショウをやることは可能だったでしょうが、さりげない形にとどめながらも、やはり低音をしっかり出しておいた方が、バンドのおさまりは良いはずと考えて、トライしてみました。
 リハーサルの段階で、ジュンコさんをはじめ、メンバーからも好評だったので、今回はこの形で演奏することになったのでした。個人的には、なかなかリスキーな部分もありましたが、それなりの準備をすれば、ちゃんと対処できると思い、あえて挑戦した次第です。
 もちろん、本当のベーシストのようにはいきませんが、他のメンバーが少しでも通常に近い形でのプレイが出来るようにサポートすることはできたように思っています。

 千葉ミラマーレ(17日/昼夜2回)とタウンホール船堀(19日)のセット・リスト:
 m1.星に願いを(When You Wish Upon A Star)2.たそがれマイラブ 3.大人の恋をしましょう 4.時代 5.季節の中で 6.地上の星 7.シルエット・ロマンス 8.愛は時を越えて En1.White Christmas 2.You've Got A Friend

 さて、肝心の内容の方ですが、バンドの編成が小さいのと、クリスマス向けのディナーショウということもあり、リズムを強調した楽曲は控えられました。その分、じっくりとバラード中心にジュンコさんのボーカルを楽しんでもらうということですが、その意図は十分に達成できたと思います。

 当日録音したプレイバックを聴くと、全体のサウンドに統一感があり、すっきりして落ち着いたムードで、個人的にも好感の持てるものに仕上がっていました。これは、とてもうれしかったことです。
 これは、オープニングにやった"星に願いを(When You Wish Upon A Star)"が、その後の流れにもいい影響を与えていたからではないか、と思っています。
 誰もが、どこかで聞いた事のある、あまりにも有名なアメリカのスタンダードである"星に願いを"は、それこそあまりにもたくさんのカヴァーを生んでいますが、ミュージカル風、ジャズ風、どんな形でやろうとも、元の楽曲が偉大なので、それなり成立してしまうでしょう。
 ただ、そのアプローチの仕方で、歌い手側のセンスが問われることになります。

e0093608_1613430.jpg 今回、ジュンコさんが選んだのは、リンダ・ロンシュタットが80年代に作ったスタンダード集「For Sentimental Reasons」に収録されていたバージョン。私は、これを資料としてもらった時点では、誰が歌っているのかわかりませんでした。が、メロディをほとんど崩さずに、きちっと、そしてゆったりした歌い方が、実に自然で好ましかった。それに、バックのアレンジのシンプルでありながら、気の利いた配慮と工夫に唸ってしまいました。
 それも当然で、アレンジ担当のネルソン・リドルはナット・キング・コール、フランク・シナトラをはじめとするビッグ・ネーム・シンガー達の名編曲で知られる巨匠ですから。おっと、TVの「バットマン」の音楽もね。

e0093608_16133276.jpg 私は、ウエストコースト・ロックの歌姫だったリンダ・ロンシュタットがかなり好きで、アルバムも何枚か持っていたし、来日時にはコンサートにも行ったのですが、その彼女が、1983年にいきなりネルソン・リドルのアレンジで、スタンダード集「What's New」をリリースした時は、かなり驚きました。でも、この「What's New」は良かった。当時MTVで流れていたビデオも良かった。だから、最初の困惑もすぐに消えたのです。

e0093608_16151142.jpg このアルバムはトリプル・プラチナの大ヒットとなり、その後の若手ロック・ポップ系シンガー達のスタンダード・アルバム・リリースへの先鞭をつけたことになったかと。で、ものすごく売れたから、続編「Lush Life」が出るのはわかるとして、実は3作目まで出てるとは知らなかった。正直、当時はニューウェイブ全盛の時で、スタンダード集をじっくり楽しむなんていう心の余裕はなかったのでした。

 また、ネルソン・リドル氏は、85年にリンダとのコラボ3作目「For Sentimental Reasons」制作中に亡くなられたので、彼の最後のアレンジメンツ3曲は彼自身の指揮ではなく録音され、翌86年にリリースされたのです。これが彼の遺作であったのでした。そういったことも知らずに、このアルバムをずっと無視していたことが、今は恥ずかしいです。

 そして、今回初めて聴き、全2作と比較して、このラスト・アルバムこそがリンダ&リドルのベストではないかと思う今日この頃でありますなぁ。リンダの歌の素直な美しさ、リドルのパーフェクトなアレンジ、そしてジョージ・マッセンバーグのレコーディングとミックスが最高です。すべてひっくるめて「音が良い」のでした。

 ですから、ここから選曲してきたジュンコさんのセンスの良さが光るのでありますよ、ウム。

e0093608_16372538.jpge0093608_16392537.jpge0093608_16393428.jpg さて、ちなみに、ロック/ポップ系でのリンダ・ロンシュタット作品の中で、私のお気に入りも紹介しておくと、まずは(左から)1974年の「Heart Like A Wheel」1975年の「Prisoner In Disguise」、1976年の「Hasten Down The Wind」が未だに飽きません。この頃はカントリー色もまだ濃かったし、それが新鮮でした。「Hasten Down The Wind」ではカーラ・ボノフの曲が3曲あって、これがまた何ともしびれる。

e0093608_16394067.jpg で、1980年の「Mad Love」は、いきなりパンク/ニューウェイブ路線で、ハード・ロック的でもあったのだが、これがスカっときまっていて、当時はかなりハマったし、いわゆる「ウェストコースト・ロック」のイメージに反抗している感じでカッコよかった。
 それに、エルビス・コステロの曲を積極的に(「Living In The USA」でも1曲、ここでは3曲も)取り上げているのも実に興味深かった。この時期、ジェームス・テイラーらとともに来日して、ジョイント・コンサートがあり、喜々として観に行った。

e0093608_16394756.jpg ネルソン・リドル3部作後では、1989年の「Cry Like a Rainstorm - Howl Like the Wind」ですな。ここでもジョージ・マッセンバーグの音が素晴らしいし、ジミー・ウェッブの4曲をはじめとする佳曲がならび、アーロン・ネヴィルとブライアン・ウィルソンのゲスト参加等も最高なのです。ジョージ・ルーカスのスカイウォーカー・ランチで録られたオーケストラが何とも豪華。
 これぞ、アメリカン・メインストリームの傑作でしょう。


 さてさて、相変わらず脱線の極致ですが、それほど、今回の"星に願いを"は我々に良い効果を与えてくれたのでした。"たそがれマイラブ"からのオリジナル曲、カヴァー曲も、その影響下で一つの流れとしてまとまりました。

 とは言え、"地上の星"や"アイトキ"では、バンドが3人しかいなくても、燃えるものがありますなぁ。これは止めようがない。そして、大ラスの"You've Got A Friend"。一応、我々3人のステージ前の合い言葉は「いい気になって、楽しくなりすぎるな!」だったのですが、やはり、演奏する楽しさと興奮を抑えられない部分はどうしてもありました。ただ、それも良しです。

 個人的には、無事に3回のステージが終わって、本当に心からうれしく思いました。やはり、シンセベースとキーボードを両方弾くことを決めたからには、それなりの成果を上げたかったからだと思います。もちろん、この形が今後のサウンドではありません。ちゃんとベーシストを入れて、少なくとも4リズム以上でのバッキングこそが、大橋純子さんの音楽への敬意だと信じていますから。

 というわけで、今年のジュンコさん単独でのライブは終了。後は25日の松崎しげるさんとのジョイント・ショウを残すのみとなりました。
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by harukko45 | 2011-12-23 17:25 | 音楽の仕事

 (水越けいこさんのツアー詳細(5)の中で、脱線として書いていた、ボズとTOTOについての部分をこちらに移しました。前のだと、少々バランスが悪くなってしまったので。)

 以前にBS-TBSで、ボズ・スキャッグスの"We Are All Alone"を取り上げて、掘り下げる番組(Song To Soul)が放送されたのですが、まさしく、この曲を含む「Silk Degrees」セッションこそがTOTO誕生のきっかけですし、また、水越けいこさんと私とで、一度だけこの曲をライブでカヴァーしたこともあったので、なかなか興味深く見入ってしまいました。

e0093608_16174091.jpg インタビューでは、ボズ本人を中心に、1976年の傑作アルバム「シルク・ディグリーズ/Silk Degrees」のアレンジャー&共同コンポーザーであったデイビット・ペイチも多くを語ってくれました。
 で、面白かったのは、アルバムのプリ・プロダクションとして、ボズがペイチの家に泊まり込んで、ずっと二人で曲作りをしていたことです。そこで、生まれたのが"Lowdown"や"We Are All Alone"というわけです。朝起きて、すぐにピアノに向かい、ボズのイメージを聞いて、ペイチがコードを刻んでリズム・パターンのアイデアを出す、そこにボズが歌いながらメロディを組み立てる。そんな作業を延々と繰り返していたようです。

 その後、レコーディングは快調に進んで、ご機嫌なトラックが完成していたのですが、"We Are All Alone"のみ、歌詞がどうしても出来ず、締め切りギリギリにまで追い込まれたとのこと。で、その期限が来ても書けなかったボズは、マイクの前に立ってようやく言葉が降りてきた、って言っておりました。ほんまかいな?まぁ、追いつめられないと浮かばないって感覚は、私にもあることですから、よーくわかります。

 だが、驚いちゃうのがそれからで、実は歌詞が出来ない事で頭が一杯だった彼は、リズム・トラックのレコーディングの時から、本気で歌っていなかったとのこと。だが、実際に本番の歌入れで合わせてみたら、キーが高かったことに気がついたって言うんだから。
 でも、もうキーを低くすることは出来ない。なので、数小節歌っては休み、歌っては休みでレコーディングを何とかやり終えたとのこと。これは、にわかに信じ難いのだが、もし本当なら、あれだけのミュージシャン達が揃っていても、そんなドジな話があるのねぇと、ちょっと安心するかも。

 ただ、キーが高くて苦しい状態で歌ったことで、あのたまらないほど切ないムードが出たのだったら、それこそ神様の贈り物だってことです。

 そして、ここでのセッションに結集していたのが、David Paich, Jeff Porcaro, Steve Porcaro, David Hungateで、そのままTOTOへと発展するのです。
 とにかく、デイビット・ペイチのアレンジャーとしての能力の高さも十分に示された傑作「Silk Degrees」は全米2位の大ヒットで5xプラチナ・アルバムとなり、グラミーも取った("Lowdown")のでした。私もかなり聴き込み、惚れ込みましたよ、当時。

e0093608_16135889.jpg そもそも、サンフランシスコのブルーズ・ロック系のミュージシャンだったボズ・スキャッグスが、バンドでの活動をやめて、LAのスタジオ・ミュージシャンを使ってのレコーディングを始めたのは、1974年の「Slow Dancer」からで、このプロデューサーがジョニー・ブリストル。モータウンで活躍した彼の見事なプロデュースのおかげで、ルックスも音楽も野暮ったかったボズはいきなりスタイリッシュに変身したのでした。

e0093608_17284425.jpg 正直、昔に聴きすぎて、ちょっと飽きちゃった「Silk Degrees」よりも今は「Slow Dancer」が好きです。こちらの方がソウルフルなんですね。ちなみに、私が初めてみたジャケットは右上なんだけど、別ジャケ(左)も存在する。個人的には水着スタイルの方が「っぽい」感じで好きだなぁ。
 それから、ペイチが先の番組で、"We Are All Alone"のストリングス・アレンジについて言及していて、これは彼の父であり、有名なアレンジャーであるマーティ・ペイチ氏にたのんだそうで、ここでは、マーティ氏がチャイコフスキー風の3オクターブのボイシングをしているのだそうだ。その効果は素晴らしく、息子デイビットは「このサウンドの素晴らしさは、前のアルバム(「Slow Dancer」)のストリングスと聴き比べれば、よくわかるはずだ」って自慢してました。
 なるほど、マーティ氏のアレンジの美しさはよくわかりますし、見事ですが、前作でのH.B. Barnumさんのアレンジは、まさにR&Bって感じで、これも好きですなぁ。

 さて、ボズはこの後、アダルト・コンテンポラリーの代表的存在として君臨。特に日本での人気は高く、日本特有の呼称であるAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)のキングとなったわけです。私も、78年の初来日時に武道館に行きました。上下真っ白のファッションで、やったら姿勢が良かったのを覚えています。

e0093608_14405766.jpge0093608_14405159.jpg ペイチの代わりにマイケル・オマーティアンと組んだ、77年の「Down Two Then Left」、デイビット・フォスターと組んだ80年の「Middle Man」もプラチナ・アルバムとなり、リリース当時にはよく聴きましたなぁ。
 私は、デイビット・フォスターがプロデュースに関わっているものは、基本的に苦手、はっきり言って嫌いなのですが、例外として、アース・ウインド&ファイアーとの仕事(「I Am」「Faces」)と、ボズとの仕事(「Middle Man」)は文句無くカッコイイと思います。

 とは言え、やっぱり「Slow Dancer」に戻っちゃいますね、どうしても。

 さて、TOTOは「Silk Degrees」以後もスタジオ・ミュージシャンの仕事とバンド活動を両立させ、共に大成功を収めていきました。

e0093608_1863497.jpg 78年のファーストは日本でもかなりの衝撃を持って迎えられた記憶があります。日本の洋楽ファンは、ジャケットの裏にクレジットされたミュージシャンの名前を見て、そのアルバムの価値を計っていた時代ですから、LAの若手売れっ子スタジオ・ミュージシャンがバンドとしてデビューするというのは、もの凄いインパクトでした。2曲目"I'll Supply The Love"のAメロでのリズム・パターン(ダダッタッタダッタ)と3曲目"Georgy Porgy"のサビのコード進行にしびれまくりました。

e0093608_187264.jpg 翌79年のセカンド「Hydra」はすごく好きでしたね。今聴いても、かっこいいと思うし、アルバムとして一番充実していると思う。彼らはいったいAORなのか、ロックなのか、って批判はずっと言われ続け、「産業ロック」とまで揶揄されるのですが、ある意味、そんなのどっちでもいいじゃんって思わせるのが「Hydra」です。こういう路線ならネオ・プログレ・ハード・ポップ・ロックって感じで、ずっと支持できたのになぁ。今思えば、2ndまではデイビット・ペイチが音楽的な主導権を握っていたのが、この後じょじょに合議制になっていったのだろう。

 この直後、80年に彼らは初来日し、私も観に行きました。演奏は素晴らしかった。でも、ルックスが最低でした。ぜんぜんロック・バンドじゃなかった。一番カッコよかったのは、ベースのデイビット・ハンゲイトで、彼のクールさは素敵でした。

e0093608_1872038.jpg 81年の「Turn Back」は、よりロックなザックリ感を目指したのが明らか(ジャケットもなめてるし)。ライブっぽい音で、健康的なアメリカン・ロック・バンドという姿を示したかったのだろう。そういった意味では演奏うまいし、全く文句なしの好盤だけど、それだったら、ヴァン・ヘイレン聴いた方がもっと楽しいかな。やっぱり、彼らはちゃんと頭使って、作り込む方向で行って欲しい。でも、"Goodbye Elenore"は最高。これ1曲で、全て許す。あと"English Eyes"かな。

e0093608_7122898.jpg 82年の「TOTO IV」は、完全にAOR路線に変更。しかし、それが時代にはピタリあってたし、そろそろ大成功したいという意欲に満ちていた感じが伝わる。それほど、とことん制作にこだわったに違いない。
 で、どうのこうの言っても、"Rosanna"でしょう。ポーカロのドラムはつねにいいけど、この曲ではさらにカッコイイし、サビ前のキメでのブラスには、もうお手上げでしょう。
 その後も完成度の高い曲が続くけど、"Rosanna"が良すぎて、個人的にはそれほどピンとこないまま、ラストの"Africa"まで行ってしまう。でも、この曲は素晴らしいです。
 とにかく、「TOTO IV」は3曲のヒットを生み、グラミーを6部門受賞という快挙をなしとげた代表作となり、彼らはこの世の春を味わうのでした。

 しかし、この大成功が逆に彼らの分裂、低迷、悲劇への道に結びついてしまう。

e0093608_156739.jpg ボーカルのボビー・キンボールの脱退は、まぁ何とかなるかと(主要な曲はペイチとルカサーがリード取っていたから)思うけど、個人的にはベースのデイビット・ハンゲイトの脱退は、かなり魅力半減につながった。
 そして、84年の「Isolation」以降のアルバムはセールスが一気にガタ落ち。ところが、日本だけちゃんと売れてたんだな。日本のファンは偉いなぁ。ただ、私はTOTOへの興味はこの時点でかなり薄れてしまいました。それは、ボズ・スキャッグスについてもそう。だいたい、ボズなんか「Middle Man」後に活動休止して、レストラン経営に専念してたんだし。

e0093608_1562514.jpge0093608_1561649.jpg とは言え、80年代後半にかけてのTOTOのアルバムは、どれもそんなにひどくはない。結局、スタジオ・ワークのプロフェッショナルが集まったバンドだけに、それほど質は落ちなかった。また、日本のファンはきっちりとこの辺のアルバムを聴きこんで、高く評価している人も多いようだ。でも、好きかって言ったら、ノーです。ここ最近、あらためて聴き直しましたが、やっぱりダメでした。これなら、「Hydra」に「Turn Back」します。基本的に今の私には、この2枚がTOTOです。

 TOTOの最大の悲劇は1992年のジェフ・ポーカロの死です。この素晴らしいドラマーがいなくなってしまっては、もはやTOTOにはなりません。まして、デイビット・ペイチがかつてのような精彩を放たなくなってきていたので、もはや聴くことはなくなってしまいました。

e0093608_15413434.jpg ということで、私の知るTOTOは、92年の「Kingdom Of Desire」までです。ジェフ・ポーカロが参加した最後のアルバムであり、リードボーカルはすべてスティーブ・ルカサーになってしまいました。相変わらず、演奏はうまいですし、曲も悪くないです。だからこそ、かえって共感できない部分が残ります。音楽って不思議です。なんか、最後までいい演奏をし続けるジェフのプレイを聴いていると、この直後の突然の死を考えて、やけに痛々しく感じます。

 ボズ・スキャッグスとTOTOは2008年に来日してジョイント・ライブを行ったとのこと、知らなかった。ボズはこのところはジャズのアルバム出してたし。みんな、年取るとジャズやりたがるんだなぁ、彼は2枚も出してるけど、正直、私には微妙です。

e0093608_1954135.jpg e0093608_19554410.jpg やっぱ、「Slow Dancer」に戻ります。いやいや、どうせなら、60年代後期から70年代初期のサンフランシスコ時代まで遡った方が楽しいな、きっと。
 1969年の「Boz Scaggs」はマッスル・ショールズでの録音で、ブルーズに根ざした秀作。1971年の「Moments」も良いです。こっちの方が今っぽい。
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by harukko45 | 2011-10-21 00:00 | 聴いて書く

詳細(10)からの続き。

 En1.サファリ・ナイト
e0093608_22283336.jpg "サファリ・ナイト"に関しては、詳細(2)のコーナーでも少し触れているし、曲もアレンジも歌も、まさに「キマッテル!」んだから、何も付け加えることはない。それに、ライブでは特に演奏効果の高い内容なので、必ずと言っていいほど盛り上がるのだった。今回のようにアンコールに応えてのパフォーマンスになると、より熱気倍増って感じでありました。それに、サビでの会場から熱唱ぶりもうれしかったですねぇ。

 それにしても、あらためてオリコンのチャートなんかをチェックしてみると、この"サファリ・ナイト"、"たそがれマイ・ラブ"(最高位2位)、シルエット・ロマンス(7位)に続いての3番目(20位)で、"愛は時を越えて"(30位)よりも上だった。
 ちなみに、続くのは"ビューティフル・ミー"(40位)、"シンプル・ラブ"(44位)。ただし、売り上げ数で見て行くと、"愛は時を越えて"が3位に浮上して、"サファリ・ナイト"は4位となるが、それでも10万枚以上ですから、たいしたもんです。

 もちろん、ジュンコさんも美乃家も、アルバムを中心にした活動をしていたのだから、ヒットチャート云々で評価するのは的外れなんだけど、私が思っていた以上に、"サファリ・ナイト"が一般的にも支持されていた事を、ちゃんと数字が物語っていたのでした。これからも大事にしていかにゃいけませんな、ウム。

 En2.You've Got A Friend

e0093608_2333756.jpg ライブの大ラスは、キャロル・キングの名作クラシック曲。たくさんの人がカヴァーしていて、あまりにも有名だが、ジュンコさんは昔からダニー・ハサウェイのバージョンをやっていた。
 このダニー・ハサウェイのライブ盤は、「一家に一枚」級の名盤であるし、ここに入っている"What's Goin' On"と"You've Got A Friend"は、ミュージシャンにとっては、ちょっとしたセッションでよく演奏するもので、それほど、このアルバムでのアレンジは人気が高いし、カッコいい。
 特に、ソウルフルな歌唱が出来る人には、聴かせどころ満載で、まさにうってつけなのだった。

e0093608_5161596.png で、アルバムのプロデューサーは再びアリフ・マーディン師匠で、ほんとに、名盤の影に彼の名前あり、だ。
 それにしても、「Donny Hathaway Live」の臨場感って最高。これがライブだ!って感じ。そして、彼が弾くウーリッツァー(Wurlitzer)・ピアノがこれまた最高に気持ちいい。だから、我々がカヴァーする時も、どうしてもウーリッツァーっぽいサウンドでやりたくなるのだった。

e0093608_016754.jpg とは言え、"You've Got A Friend"の本家本元は、キャロル・キング大先生。1971年の"Tapestry"での弾き語りがまずはオリジナルとなるが、ヒットしたのは、同じ年にリリースされたジェームス・テイラーのシングル盤。その後、アルバム"Mud Slide Slim and the Blue Horizon"に収録されるわけだけど、この2枚の制作はほぼ同時期で、お互いにレコーディングに参加しあっているので、どっちが先だ後だ、ってことはどうでもいいかも。


e0093608_0162961.jpg e0093608_0161647.jpgだが、このジェームス・テイラー・バージョンも、本当に素晴らしい仕上がりで、さすがなんです。その年のグラミーで、最優秀男性ポップボーカル賞、最優秀楽曲賞も当然。とにかく、テイラー自身が弾くアコギの素晴らしさにまずはやられて、優しい彼のボーカルには涙するよ。ラス・カンケル、リー・スクラーらのバックも文句なし。永遠の傑作です。


e0093608_0163596.jpg ところが、今回ウィキペディアをのぞいてみたら、ジェームス・テイラーよりも先に、この曲をカヴァーしていた人がいた。それはイギリスの女性歌手、ダスティ・スプリングフィールドだそうだ。
 しかし、レコーディングされたものの、理由はわからないがお蔵入りとなり、長く未発表だった。が、彼女の代表作であり、これまたアリフ・マーディン氏プロデュースの「Dusty In Memphis」が1999年にデラックス・バージョンとしてリイシューされた時に、めでたくボーナストラックとして収録されていた。

 私は、本編の方ばかり気にして、ボーナストラックの方はほとんど見向きもしなかったのだが、今になって聴いてみたら、なるほど、60年代のブルー・アイド・ソウルの代表格ともいえるダスティらしい出来で、これはこれで、なかなか。で、イントロのピアノが、ダニー・ハサウェイっぽい感じだけど、そこまでは行き切ってない、って具合。
 ひょっとすると逆に、ダニー・ハサウェイが、これを参考にしたかも?なんて。とりあえず、同じアトランティックだし、アリフ・マーディンがらみで、ありうるかも。うーん、また眠れなくなっちゃうなぁ。(ちなみに、ダスティの"You've Got A Friend"はマーディン氏ではなく、Jeff Barryのプロデュース)

 まぁまぁ、とにかく、どんな形であろうとも、この名曲"You've Got A Friend"は常に素晴らしいということです。

 そして、ジュンコさんは今年、震災で苦しむ被災者の皆さん、そして、いつまでたっても明るい希望を持てないでいる日本人すべてに、この曲の持つ、シンプルでありながら、常に深いメッセージを贈るように歌い切った。
 私は、名古屋でのステージで、演奏前のジュンコさんのMCで、この曲の歌詞の暖かいメッセージにあらためて感じ入り、思わず熱いものがこみ上げてきてしまった。何度もやっている曲であるのに、これほど感動して演奏できたことはなかった。

 さて、これで、クラブサーキット2011の詳細は終了です。長々と最後まで読んでくださった方には厚くお礼を。そして、各会場にお越し下さった、たくさんの方々にも、厚く熱くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。来年もまた、再会できますように。


 
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by harukko45 | 2011-09-25 00:45 | 音楽の仕事

詳細(8)からの続き。

 m7.Disoco Medley_d.Boogie Wonderland

 長々と引っ張ってきた「ディスコ・メドレー」をネタに昔の音源を掘りまくるコーナーも、いよいよ最後か。"Boogie Wonderland"はそれほど広がりはないか?どうなりますか。

e0093608_6413090.jpg 1970年代も最後の年の6月にリリースされたEW&Fの新作「I Am」は、前作同様に大ヒット、シングル・カット第1弾であった"Boogie Wonderland"は、スペシャル・ゲストにエモーションズを迎えた、実に華やかな曲で、まさに「ディスコ」そのものだった。とにかく理屈抜きで、楽しく盛り上がれ!ビートを感じるだけでウキウキしちゃうんだから。
 「ブギー・ワンダーランドで踊りだせば、ロマンスが生まれる」
 「すべてのレコードが演奏され、私の心はずっとつぶやき続ける『Boogie Wonderland!』『Wonderland!』って」

 天下のアース、怖いものなしのEW&Fの「ディスコ賛歌」は、それまでの凝ったアレンジを抑えて、シンプルで力強く、こむずかしいメッセージも一切なし、よって心から楽しむべし。70年代後半のいわゆるディスコ・クラシックのナンバー1ソングは、"Boogie Wonderland"でいいじゃないのかな。

e0093608_717359.jpg で、もちろんEW&Fの曲ではあるんだけど、この曲のカッコよさを生み出している半分以上は、エモーションズにあると思う。何てったって、彼女達のコーラス・ワークは最高にキマッてる!さすがのフィリップ・ベイリーもあまり出番がない。
 77年に"Best Of My Love"で全米1位になったのだから、大きな態度で主役を奪ったって、文句なし。

e0093608_6481811.jpg "Best Of My Love"ほど、全てがツボにはまって、見事に仕上がったポップスって、なかなかないと思う。今聴いてもちっとも古くない、ご機嫌にグルーヴィで何回でも聴きたくなるよ。モーリス・ホワイト・プロデュースのベスト3に入る傑作。ひょっとしたら、最高作かも。
 これを含むアルバム「Rejoice」もいいんだ。日本のアイドルものみたいなところもあって、結構可愛らしくて面白いのだ。モーリスのプロデュースといい、Tom Tom 84のアレンジ、バックをつとめるアル・マッケイやヴァーディンも絶好調ですな。


 そんな彼女達のもう一つの代表曲が"Boogie Wonderland"なわけ。当然、我々「チーム大橋」も、女性ボーカル陣、(山下)ユキコ・ネーサンと(佐藤)ヒロシ・ヒロチャンの二人が大活躍。ここにジュンコさんも加わって、エモーションズの3声ハーモニーを見事に再現したのでありました。おまけに間奏部分では、ベースのロクさんと4人で、ステップ、ステップ、ステップ。足がつりそうになっても、ビートがあるかぎり、ダンスは止まらないのでした。
 老体にムチ打った、我々の頑張りのかいもあって、どの会場、どのステージでも、大いに盛り上がっていただきました。年齢に関係なく、みんな立ち上がってリズムに乗ってる姿を見れるのは最高にうれしかった。本当にありがとう。ライブで皆が一つになれる感覚って、何度やっても感動するし、何もかもが吹っ飛んでサイコーの気分でした。

 こんな喜びを与えてくれる曲を生み出してくれたアース・ウインド&ファイアーには心からの感謝と敬意を表したい。
 極めて意図的に「ディスコ」「ダンス」をターゲットにしながらも、ちゃんと音楽作品としての品位を失わずにいるところが、やはりさすがアースだと思う。

e0093608_7272678.jpg そこで、この曲の制作において、モーリス・ホワイトのプロデューサーとしての目利きの良さが光る部分を指摘しておきたい。
 "Boogie Wonderland"は、モーリスらメンバーの曲ではなく、完全に外注で、メロディを作ったのは、ジョン・リンド(Jon Lind)という人物。彼は74年にモーリスとともに、"Sun Goddess"をラムゼイ・ルイスのために書いた実績を持つ。EW&Fもライブでのレパートリーに入れており、75年のライブ盤「Gratitude」に収録されている。
 アース以外では、85年のマドンナの大ヒット曲"Crazy For You"が有名だろう。

e0093608_7264635.jpg で、彼は作曲家として売れる前、今でも多くの支持者を持つ伝説のバンド、フィフス・アヴェニュー・バンドの一員だったのだ。フィフス・アヴェニュー・バンドは68年にニューヨークで結成され、70年に解散して、アルバムも「Fifth Avenue Band」1枚のみなのだが、これが時代を先取りしたようなクロスオーヴァー感覚と洗練さを持つサウンドで、演奏のみならず、コーラスワークの巧みさも光った。


e0093608_7295470.jpge0093608_730397.jpg また、各メンバーがそれぞれソングライティングのセンスが良く、高い音楽性を持った、まさに「早すぎた」バンドだった。
 日本では、はっぴえんどやシュガーベイブなどに大きな影響を与えたようで、この「Fifth Avenue Band」、リーダーだったピーター・ゴールウェイが解散後結成した「Ohio Knox」、ゴールウェイ自身のソロ「Peter Gallway」の3枚は、山下達郎さんに「三種の神器」と言わしめた名盤として知られていた。また彼らを「AORへの先駆け」「プレ・AOR」と評価する向きもある。

 で、何と、モーリス・ホワイトが、このバンドのファンであったらしく、特にケニー・アルトマン(Kenny Altman)とジョン・リンドの曲が気に入っていたらしい。彼らは本国アメリカでは全く売れなかったというのに、まして黒人ミュージシャンであるモーリス・ホワイトが、ちゃんと彼らの才能に目をつけていたいうのが驚きだ。なるほど、私もケニー・アルトマンの書いた"One Way Or The Other"は大好きだし、確かに69年にこのサウンドは進んでいる。
 そして、モーリスは74年の「Open Our Eyes」で、彼にボサ・ロック調の"Feelin' Blue"を書き下ろしてもらっている。

 また、ジョン・リンドの方は、フィフス・アヴェニュー・バンドでは大ラスの"Angel"1曲だけしか作っていないのだが、これが、なかなかグルーヴィなブラス・ロック調で良いんだ。中盤ではコーラスをフィーチャアする感じも、その後のアースとのつながりを予感するものがあって面白い。
 
e0093608_7301697.jpg そして、これは今回初めて知ったんだけど、ジョン・リンドはその後ハウディ・ムーンという3人組のユニットを結成して、74年にアルバム「Howdy Moon」を発表。ここのメンバーに、ヴァレリー・カーターがいるのだった!
 プロデュースはリトル・フィートのローウェル・ジョージで、全体にはアコースティック中心のフォークぽいムードに、少しハネた感じのリズムが加わって、ボーカル陣が少しずつ、R&Bぽいニュアンスがあるのが、なかなかいい。今後ちょくちょく聴きそうな好盤。だが、彼らもこれ1枚で終わってしまうのだった。
 
e0093608_7302499.jpg この後、77年に彼女のファースト・ソロ「Just A Stones's Throw Away」でもローウェル・ジョージがプロデュースをやっており、そこにモーリス・ホワイトも何曲かプロデュースしていて、EW&F軍団をはじめ、当時のL.Aの一流ミュージシャンが勢揃いしていた。
 この時代は、LPの裏ジャケを見て、どういうミュージシャンが参加しているかを確認して購入するのが、ほぼ常識だったので、このアルバムなんかはまず問題なく、AOR系に興味ある人は、みんな買った口ではないかな。結構、仲間うちでも評判になっていたのを思い出す。

 個人的には、前回紹介した2nd「Wild Child」の方が好みなのだが、1stの1曲目"Ooh Child"がやけに印象的だったような。今は持ってないんで、何とかしたくなってきた。

e0093608_8243148.jpg それから、彼女は「I Am」につづくEW&Fのアルバム「Faces」に"Turn It Into Something Good"をモーリスらと共作しておりました。これ、なかなか良い曲だし、アレンジもカッコイイ。私は、「I Am」よりも「Faces」が大好きなのだが、80年当時はシングル・ヒットがなく、2枚組だったこともあり、あまりセールスが伸びず、アース帝国失速の原因みたいな言われ方だった。けど、私は、当時も今も「Faces」は傑作だと思っている。

 おおっと、実は「I Am」を中心に、このアルバム制作での重要人物であるデイビット・フォスターも話題にしたかったのだが、それはまたの機会にします。

 それでは。

 
 
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by harukko45 | 2011-09-19 08:35 | 音楽の仕事

Brian Wilson Reimagines Gershwin

 この前のアップではいかに昨年、ポップス系のCDを聴いてなかったかが、バレバレでした。そう、ほんと自分でも呆れるぐらい、いわゆる洋楽ってやつに興味がなくなっていたのでした。
 ところが、12月になってエルビスのリ・ミックスにやられるわ、ジョン・レノンの「Stripped Down」に刺激をうけるわで、「お、何てこった!油断しまっくてた」ということに気づきました。とは言え、お若いアーティストの作品には、やっぱりピンとこないままですが。

 で、このところちょっと熱が冷めていたブライアン・ウィルソンのことが急に気になって、昨年の秋に出ていたアルバムを最近聴いてみたら、とんでもなくガツンとやられてしまいました。
 「バカバカバカバカ!」前はとてつもなくのめり込んでいたブライアン先生、2004年に「Smile」を出し、その後コンサートも観て、もうすっかり自分の中では一つけじめがついてしまったようで、その後のアルバムに興味が沸かなかったのでした。それを今や大いに恥じ入る次第なのでした。

e0093608_56079.jpg 「Brian Wilson Reimagines Gershwin」、要はブライアンが最も好きな作曲家であるジョージ・カーシュウィンの名曲をカヴァーするって内容なんですが、これがただのカヴァーじゃない。もう、一体化、いや、ガーシュウィンのブライアン/ビーチボーイズ化をものの見事にやっちゃまった。だからといって、原曲へのリスペクトを忘れているわけじゃない。
 でも、とにかく、ビーチボーイズが戻ってきた。って心から感動してしまった。そんでもって、これはガーシュウィンの曲なんだ、すごい曲ばっかなんだけど、リスペクトしすぎて無難に(ジャズ・ビッグ・バンドやらオーケストラで)こなすなんてことは一切なし、さすがブライアン・ウィルソン。

 ということで、心が全く持って穏やかじゃなくなってしまった私は、まだ未聴だった2008年の「That Lucky Old Sun」も急いで聴いてみたのでした。
e0093608_519631.jpg かー!これもすでに素晴らしいじゃないの、何で聴かなかったんだろう。実を言うと、「Smile」大騒ぎの後、やったら「ブライアン神」みたいな人が突然あちらこちらから現れて、そこらじゅうで「傑作!傑作!」って言うは、しまいには「アルバムを出してくれるだけで、幸せ」みたいな評価が飛び交っていたので、個人的には何だか引いてしまう感じだったのでした。
 海賊版の「Smile」や「Sweet Insanity」見つけてきて、一人イジイジ聴いていた時代が懐かしい、なんて。

 とは言え、とにかく遅ればせながらここ最近の2枚を聴いて、ブライアンの才気はまだまだ健在、その才能は全く枯渇してはいなかった。比べてみると、「Gershwin」の方が好きです。「Lucky Old Sun」の方が「ビーチボーイズが帰ってきた」感は強いけど、ちょっと「どこかにあったなぁ」っぽいニュアンスも。「Gershwin」にはそれがもう一歩突き抜けていると思います。でも、もっと聴きこまないとね。

e0093608_5411888.jpg それと、「Smile」とともに幻の傑作で、ブライアンの不運を象徴していた「Sweet Insanity」の新しい版がいくつか出ていたことにも驚き。こちらも早速、仕入れて久々に聴いて涙しております。

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by harukko45 | 2011-01-04 05:45 | 聴いて書く

Viva Elvis !

e0093608_16594798.jpg 去年はエルビスの生誕75周年でしたが、こんなカッコいいリ・ミックスが12月に出ていたのです。実をいうと私の昨年のベスト・ミュージック・アイテムはポップスでは「Viva エルビス」、クラシックでは「バーンスタイン/マーラー」DVD集でした。
 しばらく、これ聴いていれば楽しいです。「Viva Elvis」、ほんまにGreat Jobです。


ベスト・トラック"Bossa Nova Baby"、すごいです。エルビスかっこよすぎ!



こっちのビデオもいい。"King Creole"たまりません。



オープニングも痺れる。



続けて、"Blue Suede Shoes"


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by harukko45 | 2011-01-02 17:03 | 聴いて書く

グラミー賞

 第52回のグラミー賞、なかなか面白かったです。今年は何やらショウの演出家が代わったそうで、そのせいか、全体に良いパフォーマンスが多かったし、見せ方にも驚きがあった気がします。

 で、非常に顕著に感じる事は、「ヒップホップ・ソウル系」と「カントリー系」の二大勢力が今のアメリカン・ミュージックってことでしょうか。

 最多の6部門を獲得したビヨンセは正直、最後の「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を獲れなかったが痛いのでは?つまり、数はもらったけど、肝心なものはテイラー・スウィフトに持ってかれた、って感じ。
 個人的な思いとしても、確かにビヨンセはここ近年で最も素晴らしいボーカリストの一人だとは思うけど、そのパフォーマンスが何か今ひとつガツンと来ないんですね。だから、レディー・ガガ(特に後半のエルトン・ジョンとのコラボは良かった)や、水に浸かったあげくにシルク・ド・ソレイユばりにぐるぐる回されたP!nkとかの方が印象に強く残っちゃったのでした。

 そんでもって、賞レースのライバルとなったテイラー・スウィフトは、緊張からかピッチなんかはあやしいところがあったものの、何とも心地よい歌声と曲のムードが予想以上に好印象。しかし、2曲目に登場してコラボしたスティービー・ニックスのあまりの変貌ぶりには驚いた驚いた!御年61歳か、いやぁフリートウッド・マックが一番売れた70年代後半、そしてソロとして活躍した80年代初頭の「妖精」イメージは全くありませんでしたなぁ。
 なので、しばし唖然として見ておりましたが、妖精ならぬ妖怪(失礼!)のような彼女に負けないテイラーちゃん、なかなかやりますよ。

 同じくカントリー系では、最優秀新人となったザック・ブラウン・バンド、こいつらはウマイ!年間200回のライブをこなして来たという実力はホンモノだわな。これはライブでウケるでしょう。途中で、レオン・ラッセルが加わってのコラボでしたが、正直レオンさんはおまけでしたね。彼らだけでガツンとやってほしかったかと。とは言え、イイッ!

 ヒップホップ系では、ブラック・アイド・ピーズが実績通りの貫禄を見せたけど、まぁ予定調和とも。それはエミネムらにも言える。ただ、この時のドラマーのパフォーマンスは面白かったけど。

 それよりも、何と言っても悲惨だったのはロック系。まずはグリーン・デイのミュージカル?まぁ、勝手にどうぞって感じか。もういい加減パンク風の売りはやめて欲しい。
 スペシャル的な扱いだったボン・ジョヴィは今回の中で最も場違いで、地味ーな内容でした。とにかく、1曲目のイントロだけで、サウンドもアレンジも「古くさっ!」と思ったよ。

 そこ行くとジェフ・ベックはレス・ポールへのトリビュートとして登場で、さすがに颯爽としたプレイを聴かせてくれたのだが、企画としては面白かったけど、いかんせん"How High The Moon"1曲だけであっさりとした内容だったので、ちょっとガッカリ。

 マイケル・ジャクソンへのトリビュートも、同じくあっさりめで、期待したほどでは。映像を3Dで見れたら、もっと凄かったのかもしれないが。

 おっと、忘れるところだった。マックスウェルの復活はめでたい。彼こそ、現代のマーヴィン・ゲイ、彼のボーカルも作り出すサウンドも実にユニークだし、すっごく惹かれる。あまり長く休憩しないで、もっとコンスタントに制作していってほしいです。
 パフォーマンスではオリジナルの後に、ロバータ・フラックが登場して、まぁオキマリとも言える「Where Is Love?」のデュエットとなり、確かにロバータへの敬意はわかるけど、ザック・ブラウンと同じく、彼だけで構成してほしかったと感じた。でも、今後に期待したいアーティストです。

 というわけで、出来不出来はあるものの、いろいろ盛りだくさんで、全体としては例年以上に楽しかった今年のグラミーでした。
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by harukko45 | 2010-02-01 23:34 | 聴いて書く

 最近は、(暇だから?)ここぞとばかりにCD聴いておりまして、いろいろ引っ張りだして来て再認識やら再発見やらで楽しんでいます。
 先週のディランからの流れとも関連づけられるのですが、Area Code 615とBarefoot Jerryをよく聴いてます。この二つは「ブロンド・オン・ブロンド」や「ナッシュビル・スカイライン」等でのバック・ミュージシャンとして参加していたスタジオ・ミュージシャン達が結成したバンドとして承知はしていたのですが、どちらかと言えばクロウト好みの存在として有名であり、これまでちゃんと聴いてきてなかったのでした。
 特にベアフット・ジェリーはまったく知らなかったので、思いっきり専門分野としてくわしい徳武弘文さんにご教授願った次第でありました。

e0093608_18221297.jpg エリア・コード615の69年の1st"Area Code 615"と70年の2nd"Trip In The Country"の2in1。演奏のうまさは言うまでもないのですが、全体にこの当時のマジカルなムードがレコーディングでよくとらえられていて最高です。1stではオーティス・レディングやビートルズ、ディランの有名曲がカヴァーされているのが実に面白いし、カッコいい!また、オリジナル曲でもカントリーやブルーズだけにおさまらないプログレッシブなニュアンスがあって、随所にドキっとさせられるのです。
 2ndではそれらがより練られた感じで、多彩な音楽性がより際立っていて、実に完成度が高いオリジナル・ナンバーが続き、文句のない傑作。実験的なトライも見せているけど、しっかりとしたテクニックがあるので説得力があるわけ。とにかく演奏が最高にいいので、ぐっーと引き込まれちゃうし、古さを全く感じさせない。

e0093608_19294729.jpg インスト・ナンバーが主だったエリア・コード615解散後に、その中心メンバーだったウェイン・モスが、同じくエリア・コードのマック・ゲイデンらと結成したベアフット・ジェリーは、よりボーカルをフィーチャアし、カントリー・ロック、サザン・ロック的ニュアンスを強めたバンド。
 (左)71年1st"Southern Delight"と72年の2nd"Barefoot Jerry"の2in1。でもって、初めて聴いたので、私にはことのほか新鮮で刺激的。1stではマック・ゲイデンの作曲家としての才能が光っていて佳曲揃い。2ndではそのゲイデンが抜けてしまい、曲的には今ひとつツカミがない感じなのだが、全体に漂うナイーブなムードにけっこう惹かれてしまう。

e0093608_23575280.jpg (右)74年の"Watchin' TV"と75年の"You Can't Get Off With Your Shoes On"の2in1。"Watchin' TV"は彼らの最高作として評価されているよう。だが、個人的にはアルバムの前半でその前までにあったキュンとくるナイーブさが薄れてしまった気がした。しかし、エリア・コードを彷彿とさせるような素晴らしいインスト部分は強力にキマっていて、全体の完成度は確かに高い。カントリーのクラシック・ナンバーである"Faded Love"まで取り上げているのも興味深いのだが、その後のウェイン・モスの作品が続くと、一気に私が惹かれた世界が響き始めて、とっても共感してしまった。
 "You Can't Get Off..."は力作だった前作に比べるとシンプルでリラックスしている感じ。全員がうまいので、どんな曲でも飄々とこなしてしまうという感じ。全体にはプログレッシブな姿勢が弱まって、よりベーシックなカントリーに回帰しようとしていたのかも。

e0093608_0184519.jpg (左)76年の"Keys To The Country"は前作で感じたカントリー回帰が鮮明で泥臭い感じも。ここでもクラシック・スタンダード曲を取り上げたりしていて、全体の意図は明快だ。評判はあまり芳しくなかったようだが、個人的には楽しい。
 でもって、ここまで全てのアルバムでウェイン・モス以外はメンバーがいろいろと入れ替わっているのだが、77年の最終作"Barefootin'"ではチャーリー・マッコイを迎えて、何んともエネルギーが再び沸いて来たような活気を取り戻しているように思える。
 どのアルバムにおいても、素晴らしいナッシュビル・セッションマン達の名演奏を堪能できるのが、このバンドを聴く楽しみではあるが、それでも何かしらのマジックはほしい。ご本人達はどう考えていたのかは知る由もないが、エリア・コードの同窓であるチャーリー・マッコイが加わることにより、ウェイン・モスにもう一度そういった「何か」を呼び起こしたのかもしれない。

 と、初心者のくせして突然ベアフット・ジェリー論を偉そうに展開しても恥を書くだけなので、ここまでの感想文としてアップさせていただく。ただ、とにかく素晴らしいバンドであるし、まだまだ聴きこんでいきたい興味を抱かせるわけで、しばらくはハマっていそうだ。そうすると、また違ったことが見えてくるかな。

 ところで、スワンプ・ミュージック系のマニア・サイトに掲載されているウェイン・モスへのインタビューでは「Dr.K」として徳武さんがバッチリ紹介されており、日本来日公演でのバックをつとめたDr.Kバンドのことが書かれております。興味のある方はコチラをクリックSwampland.com
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by harukko45 | 2009-09-22 23:51 | 聴いて書く

e0093608_1610936.jpg ジャック・ホワイトの新・新バンド/The Dead Weatherのデビュー・アルバムは今年7月にリリースされておりましたが、私は最近購入いたしました。

 現役若手ロック・ミュージシャンの中で唯一愛しているジャックが、ホワイト・ストライプス、ラカンターズに続いてまたまたニュー・プロジェクトを結成したとのニュースには正直、一瞬ひきました。だって、ホワイト・ストライプスとラカンターズだけでも十二分に凄いんだから、そのままでいいじゃん、と思ったからですが、この一瞬の「?」により私は前にラカンターズを過小評価するという間違いを犯しておるわけで、天才ジャックのやることはこっちの感性などを遥かに越えているはず。

 というわけで、2ヶ月遅れで買ってすぐにまんまとハマっております。ジャックの才能とその進化のスピードに、オジさんとしてはちょっとついていけてない部分もあるのですが、彼のやっている音楽そのものは相変わらず最高です。ここ数年、毎年違ったフォーマットでアルバムを発表している(2005,2007/White Stripes, 2006,2008/The Raconteurs, 2009/The Dead Weather)のは、彼の仕事の異常なる早さ(ほぼ2週間ほどでアルバムを仕上げてしまう)によるのですが、それにしてもその質が非常に高いのに驚かされますし、それはファンとしては大いなる喜びでしょう。

 また、どのアルバムにも一貫してあるアナログへのこだわり、ブルーズやカントリー、60〜70年代のロックへの造詣の深さには毎回感心させられますし、「普通にアンプにギターを繋いで、普通にギターを演奏して、普通に歌を歌ったら、あんなおぞましいキラキラとした音は出ない」という発言に代表される、現代のポップスの過剰なマスタリングへのアンチテーゼも首尾一貫しておるのです。

 さて、今回のDead Weatherにおいては、ギターよりも主にドラマーとして参加しているのですが、これがまたなかなかで、これはもう天性のものとしか言いようがありませんな。

e0093608_1840041.jpg それと、カヴァーとしてボブ・ディランの"New Pony"をやっていて、個人的には驚きと喜びの選曲(White Stripesでのバカラック、パティ・ペイジに比べれば比較的普通か?)。ディランの1978年リリース"Street Regal"は大好きなアルバムなのですが、一般的な評価ではダサーいジャケット写真のせいもあってか、あまりかんばしいものではなかったと記憶しています。しかし、ジャックはちゃんとその良さをわかっているというか、素晴らしくカッコよくカヴァーしてくれました。
 でもって、久々に"Street Regal"を引っ張りだして聴いてみると、これがまたまたやっぱ良い!

 ホワイト・ストライプスの"Icky Thump"、ラカンターズの"Consoler Of The Lonely"もヘビーローテイションに復帰です。ロック最高!
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by harukko45 | 2009-09-19 18:42 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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