タグ:R&B/HipHop ( 29 ) タグの人気記事

Curtis Mayfield

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 12月26日って、カーティス・メイフィールドが亡くなった日だった。

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 12月は、オーティス・レディング、ジョン・レノン、サム・クック、ジェームス・ブラウン、そしてカーティスと、偉大な音楽家達の命日が続くんだなぁ。きっと、他にもいらっしゃるとは思うが。

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 そんな感じで、自分の持ってるカーティスのアルバムを引っ張り出してみたら、けっこう持っていてちょっとビックリ。それを順番に聴いていた夜でした。

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 ロックばっか聴いてた中学生に、ソウルの面白さを最初に教えてくれたのが、マーヴィン・ゲイやダニー・ハサウェイ、スティービー・ワンダーにカーティス・メイフィールドといった「ニュー・ソウル」と呼ばれる人々のレコードだったから、やっぱり思い入れはかなりあるのでした。

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 特にカーティスはどれもこれも水準の高い素晴らしいアルバムばっかりだった。今聴いても、サイコーです。

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 あっ、彼の遺作、持ってなかった。何てこと!
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by harukko45 | 2007-12-26 23:55 | 聴いて書く

 ちょっと「My Best」なんて大見出しつけるほど、聞いたアルバムの絶対量が少なかった今年。正直、大見得きる程じゃないけど、年末になると必ず発表される各音楽雑誌の年間ベストアルバム評を覗いてみると、そんなに変わりはないってことは、良い事なのか大して褒められたことではないのか?
 まぁでも、「これは外せない」と思ってチェックしていたものが、一応高い評価を得ているというのは、まんざら嫌な気分じゃないわな。

 まずは、現代のポピュラー・ミュージック・シーンの中心であると言っていいR&B/Soul Music系。ここでは、新人でも歌の魅力が俄然光ったクリセット・ミッシェル(Chrisette Michele)を上げたいところだったが、12月になってアリシア・キーズ(Alicia Keys)がその他の作品を圧倒的に吹っ飛ばす傑作"As I Am"を発表したことにより、決まり。

e0093608_2351610.jpg このアルバム聞いて、文句つける人はまずいないでしょう。いてもかまわんけど、それよりも、この天才女性が作り出す音楽を存分に楽しむ方が、よっほど得ってもんです。
 デビュー作も前作もそれぞれ傑作ではありましたが、もっとすごくなるだろうとの思いを常に感じさせる人でしたから、当然この3作目への期待は相当大きかったのですが、何とも軽々と乗り越えてしまった感じ。ちょっと、70年代のスティービー・ワンダーの絶好調時を思い起こさせるものがある。

 全体的にすぐ感じるのは、彼女のボーカルがよりハスキーで力強くなっていること。それが、嫌な重さや暑苦しさになっていないところも良い。とにかく、前も上手かったけど、もっと上手くなった。で、捨て曲が全然ない。どれも、良い意味でのポップさがあると同時に、満足できるソウル度を保っていて、バランスがいいのだ。また曲の並びも良く、アルバム全体としての構成力が素晴らしいと思う。
 それと、サウンド・プロダクションが適度にラフな感じで終わっていて、余裕を待たせた仕上がりになっているのが好ましい。最近のポップスにありがちな、完璧すぎて聞いていて疲れてしまう、ってことにならない。その辺も、70年代のスティービーに近いと思った。

 とは言え、クラシックで鍛えられたピアノ演奏を始め、単なるソウル・ミュージックだけでおさまらない多様な音楽性を、誰とも違う独自の世界に見事にまとめてしまうところは、才能の凄さとしか言いようがない。ビヨンセと彼女が今のR&Bとポップ・ミュージックをリードする女性の代表だろうが、アーティストとしての幅と深みはアリシアが断然上だ。まだ26歳だが、もうすでにリスペクトの対象としてなりうる存在だと思う。
 それに、まだまだ凄い作品を作ってくるのでは、とまた思わせるところがニクイ。60分程の収録時間だが、聞いていてあっという間に過ぎ去ってしまった。それほど、軽々と傑作をものにしてしまったという印象だ。前作も「一家に一枚」と思ったが、この新作はそれ以上に「一家に一枚」であります。

You Tubeでもチェックしてみて

e0093608_3314398.jpge0093608_3293954.jpg おお、巷ではイギリスからのエイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)が話題とか、グラミー賞でも主要4部門にノミネートね。でも、私はそれほどとは思いませんね。ジョス・ストーン(Joss Stone)と同じで、ちょっと狙い過ぎじゃないってぐらいのクラシック・ソウル調なのがどうも。歌のうまさや、かつてのジャズ歌手風のスタイルなら前述のクリセット・ミッシェルの方が断然好きです。
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by harukko45 | 2007-12-24 00:35 | 聴いて書く

Chrisette Michele/I Am

e0093608_212687.jpg 今、最も大好きな女性歌手であり、昨日も紹介したChrisette Micheleのデビュー・アルバムを本日ゲット。
 やっぱり、これで私としては、今年の女性ボーカル部門は終了か?!
 さっそく聴いてみよう! でもって、すでに3回目のリピート。歌いいなぁー。

 m1,2のプロデュースはMo Jazとなっておりますが、私はよく知りません。作りは割とありがちな打ち込みで、誰でも作れそうなのだが、彼女が歌いだすとこれが何とも言えないムードに。打ち込みで歌う若きビリー・ホリディ? 2曲目はグラディス・ナイトか?正直、オケの出来はそれほどでもないところに、微妙に別次元で歌っている感じが面白い。

 m3"If I Have My Way"は彼女のプロモーション用にもずいぶんフィーチャアされていたので、シングル・カット第一弾か。プロデュースはDavid Stewart & Kevin Randolphで、彼女の良さを十分引出していて良い出来。ボーカルの生々しいブレスが聞こえてくるのがスリリングでもあるし、彼女のバッキング・ボーカルアレンジも、なかなか良いです。ダルな感じで弾かれたキーボードは少し狙いすぎぽいが効果的ではある。

 m4"Best Of Me"、m5"Your Joy"はお久しぶりのBabyfaceプロデュース。彼女はアストラッド・ジルベルトが好きだということだが、それをちょっと意識したかのような作り。でも、この2曲の仕上がりはかなり良い。さすがであります。faceが弾くアコギが良いし、ストリングスのアレンジも良い。でまた、ここでも歌がいい。こういう曲で押し付けがましくエゴ丸だしにならないのはセンスのいい証拠。

 m6はSalaam Remiのプロデュース。彼はFugeesとの仕事が有名か?あまり詳しくない。だが、いかにもそれっぽい導入から、一番Hip-Hop色が強い。ここでのクリセットもなかなか渋くて良いですぞ。
 ただ、続くm7"Be OK"のWill.i.amの「今が旬」な派手な仕上がりの方に、ぐっと引き込まれてしまいますなぁ。Nasとの"Can't Forget About You"で、もうすでに相性はバッチリって感じ。とにかく、Will.i.amは面白い。

 m8は再びMo Jazでm1,2と同様な印象。ボーカルの幻想的な雰囲気がなかなか気持ちいいが、曲としてはもう一つ。
 m9はGI Joeのプロデュース。いくぶん暗めのムードで、じっくり聴かせる。ボーカルは熱くソウルフルだが、オケはまあまあ。

 そこへ、再びぶっとびのWill.i.amのm10"Let's Rock"は最高に楽しい。クラシック・ソウルのムード満点で彼女も気持ち良さそう。そして、John Legendによる、まさしくJohn Legend風のm11"Love Is You"。Legend君のピアノ、ちょっとたどたどしいところも彼っぽくて、大変よろしい。しかしまぁ、さすがに曲にツカミがあるねぇ。小さい編成のストリングスと木管の組み合わせのセンス良し。

 Salaam Remiのm12もクラシック・ソウルの美味しい感じを強調しているのと、深めのリバーブがちょっと新鮮。でも、他の曲に比べると少し落ちる。
 突然として、プリンス風なKelvin Wootenによるm13は最初、多少違和感を感じながら聴いていたが、じょじょに歌のエネルギーに引っ張られて、いかにものギターソロも許してしまう。

 ラストm14"I Am One"はクレジットがないので確かではないが、たぶん彼女自身のピアノとボーカルをフィーチャアしたものか?だが、ボーナス・トラック的な扱いがもったいない出来。前の2曲をカットしてこれをメイン・クレジットに加えても良かった。

 さて、期待のアルバムはすべてに大絶賛というものではなく、全体にイントロデュース的な感じで、いろいろなプロデューサーと組んだため、出来にチグハグさも出てしまったのが残念だ。
 だが、Chrisette Micheleというボーカルが今の時代いかに新鮮で、同時に懐かしい「良きブラックミュージック」の流れを汲むボーカリストであるかは、十分に示してくれていると思う。アルバムの完成度ではアリシア・キーズには及ばないまでも、1人のボーカリストとして、私は彼女にぞっこんであることは変わらない。次作では、この良い素材・才能を十二分に生かしたものを期待したい。


 
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by harukko45 | 2007-06-22 23:50 | 聴いて書く

Chrisette Michele

 今、ぞっこんの女性歌手を紹介したい。それも一昨日デビューアルバムが出たばかりの新人に夢中だ。名前はChrisette Michele/クリセット・ミシェール(って呼んでいいのかな?)。

 彼女のアルバムはまだ持っていないが、すぐに買うつもり。すでに、何曲か試聴して大変気に入っているが、彼女の素晴らしさを最初に知ったのはNasの昨年末に出たアルバム"Hip Hop Is Dead"に収録された"Can't Forget About You"だ。
 で、スタジオ・テイクも良いのだが、YouTubeあたりで見れるTVショウにおけるライブ・バージョンがしびれる!私は、この映像をこのところ毎日見ている。毎日、彼女の歌声を聞かないといられない。

 とにかく、声がいい!今時の女性ボーカルにありがちな、高音で圧してくるタイプでなく、かと言って、ファルセットでフニャフニャ歌うのでもない。どちらかと言えば、オールド・スクール、クラシック・ソウルのスタイルと言える。ベーシックな音域は比較的低めで、ハスキーなトーン。
 そして、独特の細かいビブラートが、Billie Holidayのそれを思いださせるのだ。また、全体的な歌い回しにジャズの名シンガー達、先のビリー・ホリディしかり、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドといった人々からの流れを感じる。本人もジャズの影響を否定しない。
 それも、ただの物真似に終わっていない。堂々としたその歌声はまだ24才にもかかわらず、風格のようなものを持っているのだ。

 正直、彼女に出会って、ノラ・ジョーンズもコリーヌ・ベイリー・レイも吹っ飛んだ。ひょっとするとアリシア・キーズも吹っ飛んでしまうかも。かなり、惚れ込んでおります。要注目!

Nas - Can't Forget About You
 まぁ、とりあえず、このパフォーマンスで確認してみてください。このNasの曲はWill.i.amのプロデュースで、スタンダードの名曲"Unforgettable"を大胆にサンプリング、というかモロにバックに流して、ラップするメロウ・チューンで、Nasのラップもさすがではあるが、ここでは完全にクリセットのボーカルに持っていかれる。
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by harukko45 | 2007-06-21 23:13 | 聴いて書く

Will.i.amって

 ウィーンで毎朝起きると必ず見てたMTVとgo-tv。で、10日も欠かさず見てるとお気に入りができて、それがFall Out Boyの"This Ain't A Scene, It's An Arms Race"だったり、Nasの"Hip Hop Is Dead"だったり。最初、軽く聞き流していたFergieの"Fergalicious"なんか、まんまとハマってきちゃって、今じゃ大好きに大反転。やっぱりハヤリものに割と簡単に飛びつく傾向は変わりません。

 でも、日本に帰ってきてから、それぞれをチェックしていったら、Fergieはともかく、Nasの方のプロデュースもBlack Eyed PeasのWill.i.amだったなんて、驚きました。うーむ、一度才能が認められると、どんどん仕事が広がって行くのね、当たり前だけど。それにしても、どちらもいい仕事してるので感心至極。
 ただし、一部のHip-Hop硬派の方々からは厳しい評価も出てますね。私は好きですけどね。もちろん"Illmatic"にはかつてハマッた1人ですけど、もう10年以上前だしね。"Hip Hop Is Dead"がTVから聞こえて来た時、「おっ、これはそこらのラップとレベルが違うぞ」って思って見てみたら、なるほどさすがNasだわいと納得したのでした。

 さて、そんなわけで、今さらながらBlack Eyed Peasの最近の2枚も聴いております。あらー、こんなに面白かったのねぇー。すみません、食わず嫌いで無視してました。

 やっぱ、ポップであるってことは今!って感じなんだな。まさに、今が旬。

 それから、Fall Out Boyね。何と、私が面白がっていたビデオはニューアルバムからのファースト・シングルだったとは。で、ニューアルバム"Infinity On High"は出たばっかり。これは売れますね。もう売れてるか。ちょっとデカイ動きで盛り上がるんじゃない。何かこういうタフでノリがよくて、それでいて曲としてちゃんと作ってるバンドを聴くと、ロックもまだまだ「今」だって気分がしてうれしいのでした。

 しかしなぁ、やっぱクヤシく感じることって、アメリカのバンドの持つ、このタフさとバネのあるとこなのだ。今や、アメリカとイギリスだけがポップリーダーじゃなく、世界中で同レベルのサウンドをいろんなバンドやアーティスト達が作れるようになったと思うけど、最終的に土壇場でフィジカルの差が出ちゃうんだ。これってサッカーと一緒かよ? 
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by harukko45 | 2007-02-09 01:10 | 聴いて書く

 2006年で、一番よく聴いたCDは前半Kate Bushの"Aerial"、後半になってBob Dylanの"Modern Times"とChristina Aguileraの"Back To Basics"の1枚目、ってところ。

 ケイト・ブッシュは去年の発売だったけど、ちゃんと理解してハマってしまったのが今年ということで。ケイトのピアノが綺麗で素晴らしいし、控えめなボーカルもいい。これは、彼女の最高傑作では?と、最近は思うようになった。全体にマイルドな音質が、長く聴き続けられることにもつながっている。

 ボブ・ディランはまさにベテラン・アーティストがこの現代においてどうあるべきかを示した。本人はそんなことを意識したわけじゃないだろうが、こちらにとってはまさに理想的なオヤジぶり、そして、彼を支えるバンドのあり方もカッコイイ。60年代の生き残りで、今でも最高の輝きで音楽ファンを刺激しまくるのは、唯一65歳のディランだけだ。チョビひげのディランはまだまだ先を行く。

 クリスティーナ・アギレラの新譜は特に1枚目が素晴らしかった。同傾向のアルバムではビヨンセの方が世評は高いようだが、アギレラの方が全然出来がいいと思うのは少数派ですかね。DJプレミアの相変わらずの見事な仕事にも感動でした。

 そして、ここ最近ドップリはまっているのが、サム・クックとディオンヌ・ワーウィック。結局、この手の昔のポップスに興味が戻ってしまうのは、現代のアーティストの魅力が薄いからとしか言いようがない。一年を通して聴いている若手はアギレラとジョン・レジェンドぐらい。ロック系はホワイト・ストライプスが休業では、ほとんど興味がわかなかった。

 サム・クックに関しては先日書いた"Night Beat"に今も感動してるし、JabBeeさん推薦の"Live At The Harlem Squre Club 63"も聴いている。結局、歌のうまさが圧倒的。今の若手でここまで歌える人がいない。

 さて、ここからやっと本題。

 そしてそして本年度最後にしびれまくって今も聴いているのが、"Dionne Warwick Sings the Bacharach & David Songbook"なのであります。

 バート・バカラックの曲との関わりは、昨年から松崎しげるさんと大橋純子さんのジョイントで"The Look Of Love"、"Raindrops Keep Falling On My Head"をメドレーの中でやったのを皮切りに、8月に峠恵子さんのバックで"Close To You"を初めて全曲通して演奏し、その曲の凄さにノックアウトされ、その後12月にマイラさんのバックで"I Say A Little Prayer"(この時のアレンジはアレサ・フランクリン・バージョンだった)をやり、ほとんど脳天に雷が落ちたような衝撃を受けたのだった。
 私は、ここにきて「バート・バカラック恐るべし!!」とついに思うようになったのだ。(オセェーよ、まったく!)
  
 だが、彼の音源はいろいろあってどのCDを聴くかで、印象が変わる。かつてA&Mの彼のリーダー・アルバムを聴いた時は、内容がインスト中心で、正直あまりピンとこなかった。もちろん、彼が偉大なコンポーザー、アレンジャー、プロデューサーであることは理解していたが。
 それで、ちょっと考えた、要は歌の伴奏をやってて自分が感動したのだから、ボーカル・バージョン、それも黄金のトリオとも言える「バカラック、デイヴィッド&ワーウィック」でなければ!

 そんなことは誰でもすぐに気づくわな。そして、もう聴く前から感動しておりました。だって、ほとんどがこのトリオによるヒットですぜ、お客さん!これがオリジナル・バージョンってことです。もちろん、聴いてからなおさらショックを受けております。ここにある全ての曲をコピーしてライブでやりたいほどです。素晴らしい曲ばかり並んでいて、手も足も出ません。一から勉強です。

 それにしても改めて思うことは、バカラックはかなり異端の作曲家だということ、この時代においてビーチボーイズのブライアン・ウィルソンとバカラックが異端者2大巨匠ではないでしょうか。ともに、60年代当時で稀であった、作編曲と演奏、そしてプロデュースを一人でこなす天才。
 私は30歳になった時に、初めてビーチボーイズの"Pet Sounds"の素晴らしさに目覚め、それ以来ブライアンを敬愛してきましたが、50歳を前にやっとバート・バカラックにも目覚めました。よかった、生きてるうちに気がついて。とにかく、まだまだ学ぶこと気づくこと楽しむことはたくさんあるってことです。バカラックは来年のテーマの一つになりそうです。

 それでは、今年もご覧いただきありがとうございました。どうぞ、よいお年を。来年もよろしくお願いします。
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by harukko45 | 2006-12-31 20:08 | 聴いて書く

 つい先ほど、突然の悲報に驚いた。25日早朝、ファンクの創始者でゴッドファーザー・オブ・ソウル、ジェームス・ブラウンが73歳で亡くなったのだ。ブラック・ミュージックのみならず、世界中のポップ・ミュ−ジックに大きな影響を与えた巨人がまた一人この世を去った。それもクリスマスに。大好きだったアポロ・シアターのライブでも聴いてみるか。合掌。
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by harukko45 | 2006-12-25 21:46 | 聴いて書く

Sam Cooke/Night Beat

 私はすぐに人に感化されやすい。11日のJabBee主催のライブで、リーダーのシゲルさんが、「今日はサム・クックの命日だから」と各バンド・セットのインターバルにBGMとして彼のアルバムをかけまくっていた。で、この1963年の"Night Beat"を何と初めて聴いた。

 お恥ずかしいながら、私のサム・クック体験はかつて出ていたベスト盤"The Man and His Music"のみで、確かにこれは2枚組に彼の代表作が並んでいるのだが、いわゆるティンパンアレー風の豪華なオーケストレイションによるサウンドの印象が強く、その甘い感じのバックにあって彼の歌のうまさはわかったものの、じっくりその音楽に入り込むことはなかった、というか、サラっと聴き流していたという具合だった(今考えるともったいない)。

 が、この"Night Beat"は全曲スモール・コンボによるブルーズ感覚満載の音だった。まずはそれにしびれる。特にピアノのレイモンド・ジョンソンとオルガンの若きビリー・プレストンのプレイが最高にかっこいい。だが、やはり何と言ってもサム自身のボーカルの素晴らしさに脱帽だろう。何で今までわからなかったのでしょう!バカじゃないの!

 m1のゴスペル・ソングはこのアルバムのコンセプトである「午前2時頃、ダンスを踊りまくった後」にいきなりグッと引き込まれる魅惑的なムード。だが、歌っている内容は深い。彼のボーカルが心にダイレクトに伝わってきて、もうそれだけで虜になってしまう。
 m4"Mean Old World"も最高のボーカルにレイモンドのピアノの絡みが実にたまりません。
 m5のチャールズ・ブラウンのブルーズも、独特のサム・クック節で完全に自分の世界にしてしまう。甘さと渋さが絶妙のブルーズ。ビリーのオルガン、レイモンドのピアノ、どちらも最高のバッキング。
 m6のバラード唱法もすごいが、全体のパフォーマンスが最高にゴキゲンなのが、m7"Little Red Looster"。文句のつけようのない演奏と歌。ビリーのオルガンがほんとに最高。サムもそれを聴いてすごく楽しそうなのが伝わるよ。
 
 で、それをさらに上回って最高にしびれるのはm7"Laughin' And Clownin'"。これぞブルーズの名演です。その後も素晴らしいブルーズが続き、ラストにジョー・ターナーの"Shake,Rattle And Roll"がこれまたニクイ感じの出来なんだけど、曲調がイケイケでもちゃんと「午前2時」の雰囲気で、気持ち抑えめにしているのがクールでカッコイイわけね。この辺のトータル・コンセプトをちゃんと持って作り上げてるところも素晴らしい。
 結局、ここまできてまた頭に戻しちゃうんですよ、どうしても。最高!(この文章に何回出てくんの?!それしか言えない自分の貧相な語彙が恨めしいわい)
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by harukko45 | 2006-12-22 13:42 | 聴いて書く

DJ Shadow/The Outsider

 DJ Shadowの久々の(4年ぶり?)の新譜"The Outsider"は長年のファンの間では賛否両論なのだそうだ。確かに、荘厳なイントロM-1にワクワク期待しながら、続いて始まったM-2"This Time"のやったらめったら爽やかなサウンドに、「ありゃ?」ってなったよ。はぁー、オーケストラも使ってやってみたかったのね、でもこういうボーカルがお好みなのは意外だぁー。これが、彼の考える「メジャーな作り方」なのか?
 だから、この時点では批判する人に賛同しちゃう。が、バッシングの標的となった先行シングルM-3"3 Freaks"は嫌いじゃない、どころか、かなり面白く聴いた。前のアルバムのようなアブストラクトじゃないが、やっぱりただのラップ・チューンじゃない。ベイエリアの[Hyphy]っちゅーの?これ。短いブリッジをはさんでのM-5"Turf Dancing"、M-6"Keep Em Close"と来て、この不穏で怪しい雰囲気のファンクはシャドウならではじゃないか!

e0093608_22331991.jpg とにかく、ヒップホップに詳しくなくとも、DJ Shadowのアルバム"Endtroducing""Private Press"がコアな音楽ファンに高く支持されるのは、彼の豊かな感性から生まれたサンプリング・マジック(ジャンルを超えたごった煮感覚)によって、そのトラック、トラックに深い暗闇のような内面が見事に描き出されているからだ。そして、それは今もなくなっていない。たとえ今回、表面的にはアブストラクトなインストからラップやボーカルものが増えたとはいえ、その裏に流れるものは信用できるし、共感できるものだった。

 M-8からM-10へのダークな流れはタマランよ。相変わらずタイトでシャープで太い(!!)ドラム・サウンドも最高。このあたりは、昔からのファンにはうれしい。そして、M-11からM-14のエスニックなあるいは中世的なムードに、どんどん深く入りこんでいく感じがご機嫌であります。

 さて、そこへM-15"You Made It"で再びオーケストラをバックに爽やかな爽やかボーカルもの。どうもなぁ、好かんです。

e0093608_22333422.jpg で、これまたバッシングの標的2"Enuff"。これ、すげぇー好きだけどなぁ。ノリが最高でしょ。バスドラの感じとちょっとラテン風の「ナメタ」ムードがいいーんだよ。ウヒョー、ア・トライブ・コールド・クエストのQ-Tip懐かしいなぁ、とにかくラッパー二人のノリ方がかっこいいし、シャドウがうまく生かしてると思った。そのままM-17も最高です。ラストのM-18は"3 Freaks"のRe-Mixでより過激にバウンスして盛り上がるのでありました。

 というわけで、私としてはかなり気に入ったDJ Shadowの新譜、しばらくはハマりまくりでしょう。過去のアルバムもまた引っ張りだして聴き直しております。
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by harukko45 | 2006-09-28 22:25 | 聴いて書く

 ここのところ、だいぶ時間に余裕があったので、本読んだり、CDの新譜を聴いたりしとりました。本は「フラット化する世界」、結構ベタなトレンド本ですな。でも、面白いね。上下巻の長尺なのでまだまだ読み終えるには時間がかかるでしょう。ただ、今が人類史上の大革命期にあることは感じていたものの、こうして改めてきっちり指摘されると、いろんな意味で驚きを覚えるのであります。

 CDの方も、きわめてベタなやつばかり買ってきましたなぁ。そんで、まずはクリスティーナ・アギレラの2枚組"Back To Basics"。
 彼女の原点回帰は二層構造になっていて、一つは子供時代に好きだったという20〜40年代のジャズやブルーズで、それらへのダイレクトなアプローチは2枚目のリンダ・ペリーのプロデュースによる方で示されていて、これはこれでなかなか良く出来ているとは思うが、そのテーマを現代のサウンドとして料理すべく、このアルバムの目玉として選ばれた最重要人物がDJプレミアで、彼の存在によりもう一つの回帰である90年代初期のヒップホップ最盛期もはっきり示されることになったわけだ。

 私はDJプレミアの大ファンであり、90年代初期のギャングスターをはじめとする彼の作品にはかなりハマッタ一人なので、やはりこのアルバムでも注目は1枚目に収められた5曲のプリモ・プロデュース曲となる。で、M-4"Ain't No Other Man"が圧巻にかっこいい!はっきり言ってこれだけで十分ぐらいのインパクトで見事にキメてくれたプリモには脱帽だ。懐かしいのに新しい、プリモのトラックは当時のものを今聴いてもゴキゲンなのだが、その才能の凄さを今回も見せつけてくれました。「いい仕事してます!」って感じね。彼は本当にプロ意識が高い職人だと思う。

 それと、プリモ以外の作だがM-2"Makes Me Wanna Pray"ではトラフィックの"Glad"がサンプリングされていて、おまけに我が愛するスティーヴィー・ウィンウッドもゲスト参加とはうれしい驚き。第2期トラフィックって日本ではあまり評価されないし、この"Glad"って曲、ちょっと前にバンドのライブでやろうと思ったら、他のメンバーに無視されちゃってガックリきた記憶があったのだが、こんなとこで使われて、何と言うかちょっとだけ溜飲を下げるとでも言いますか、「アギちゃん、いいセンスしてんじゃん!」と褒めたたえるのであります。

 その他もすべて手抜きなしの充実した仕上がりで、アギレラの完全主義には恐れ入った。実は最初、その歌のあまりの完璧さが逆に息苦しい気もしていたのだが、何度か聴いていくと、どんどん心地よくなるから不思議。単純に「ウマい」ことはやはり素晴らしいことであり、よく「考え抜いた」テーマとその実践への徹底的なコダワリの凄さ(ジャケット、衣装、メイク、PVなども含め)も絶賛したい。

 来年のグラミーでどのくらい評価されるか今から楽しみじゃ。
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by harukko45 | 2006-09-27 23:39 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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