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 押葉君の"Yer Blues"をやり倒した後は、バンドはいったん休憩に。楽屋に戻るさいに各メンバーがハイ・テンションではしゃいでおりました。というか、私が一番はしゃいでいたのかな。でも、とにかく皆気持ちよくここまでやれているという感じで、まずはバンマスとしてはウレシいのでありました。

 その間、ステージでは宮沢りえさんの朗読、映像、そしてCoccoさんのパフォーマンスと続いた。Coccoさんは何回かこのイベント出演を打診されていたらしいが、いわゆる「チャリティ・コンサート」に不信感を持っていたとのこと。学校を建てるという主旨も納得がいっていなかったのだそうだ。そこで、彼女のすごいところは、今回主催者であるプロデュースセンターの方々とともに、ベトナムに建った学校を実際に見学に行ったのだそうだ。それにより、このイベントによる成果と意義を自分の目で確認、納得し、出演してくれることになったと言う。
 こういう姿勢で物事に関わるCoccoさんの真摯で筋の通った生き方には、私も感動させられた。そして、彼女はギターの長田さんとともに"Rubber Soul"収録の超名曲"Norwegian Wood"を歌ってくれたのだった。

 続いては、逆にこのイベントでは毎年熱心に関わってくれている曽我部恵一さんの登場。昨年同様、自らのJazz風(?)なユニットでのユニークなパフォーマンス。彼のビートルズ、ジョンへの熱い思いと、独自の表現をトライする姿勢も素晴らしいと思った。今回は特にジョンの曲の中でもおなじみのナンバー"Jealous Guy""Mother"ときたから、その料理の仕方が実に興味深かった。でも、たまには我々とも一緒にやってほしいなぁ。是非お願いしたいアーティストであります。

e0093608_12563538.jpg そして、再び我々のセットになって、斉藤和義さん登場。斉藤さん、実に良かった! まずは選曲自体にある意味大胆さがあって不気味ではないか! 1曲目の"Free As A Bird"はジョンの死後、彼の残したボーカルとピアノが録音されたカセットテープを元に、残った3人がダビングして完成させたもの。"Anthology 1"が出た時の目玉の新曲として注目された曲だった。

 ただ、マニアの間ではプロデューサーのジェフ・リンの個性が出過ぎであるとの批判もあったし、ポールもあまり納得していなかったとの噂もあった。が、いかにもジョンの後期らしい「やさしさ」やある種の「悟り」のようなムードを十分持った内容だと思う。

 そんな流れからか、発売当初は注目されたものの、その後は比較的忘れられていた感じだったし、現にこのイベントでも初登場となったのだった。演奏面においては極めてシンプルであり、多少ルーズなムードを感じながらもキチっとプレイすることが大事。全体的には音数が少ないような印象を与えるが、結構シンセのパッドやギターやコーラスがいろいろ絡み合っているのだった。それと、面白いのがジョンのパートの後、1コーラス目のサビはポール、2コーラス目はジョージが歌うのだが、そこへの受け渡しのコードをわざわざ変えているという微妙な配慮(?)があったりする。それと、間奏のスライド・ギターにかぶる美しいコーラス・ワークはちょっとビートルズっぽくなくて、まさしくジェフ・リンっぽいかもね。
 ただ、個人的にはこのコーラス・ラインは大好きなので、是非やってみたかった。今回は黒沢君がよく各パートを理解していて、阿部君とともにばっちりハモってくれた。私はボイス系のシンセで彼らをサポートしてダブリングしたような効果をねらった。
 それと、オッサン(土屋さん)のスライドは、いつ聴いてもタマラン。本物より良いんじゃない、いやマジに。

 でもって、斉藤さんのボーカル、根っからのダルでちょいワルな感じ(人間性はとっても素敵な人だったけど)が、オモシロイ世界を醸し出してくれる。勝手な見解で失礼かもしれないが、ニール・ヤングのような孤高のオーラがあって本当に魅力的だった。そして、そのユニークさがより浮かび上がったのは、2曲目の"I Am The Walrus"であった。

e0093608_12564746.jpg これは個人的には「激燃え」したよ。とにかく、やっかいな曲。"Magical Mystery Tour"はすべてのサイケ・アルバムの中でも1,2位を争うだろうし、ビートルズ中期の代表曲を集めたベスト盤としてもゴキゲンだと思っていて、"Sgt.Peppers"よりも好きだ。ただ、その中のどの曲もライブでやるにはそれなりの覚悟と試練が待っているのだった。

 だいたいにおいて、この時期はビートルズというよりも、ジョージ・マーティンのオーケストレイションや音処理・ミキシングの異様さが際立つわけで、それをジョンやポールが意図していたかどうかはともかく、バンドよりもサウンドそのものが大きな比重を持っているのだ。

 で、どこまでやるかが問題。まずはチェロなどのストリングスとホルンのフレーズをコピーし、途中の意味不明なノイズをサンプリング、後はひたすら練習しながら、どこをどうするか整理していった。ただ、音色的にはビートルズのような過激なサウンドはむずかしかった。もちろん金と時間をかければ何とでもなろうが、今回のトライにはかなり満足している。現状の最善は尽くしたと思う。
 今聴くと、チェロのパートはかなり自由にやっており、譜面には書いてなかったのかもしれない。この時の奏者が実に優秀であり、よくビートルズを理解していたのかもしれない。フレーズだけ追っていくと、まるでヘビメタのリフのようで、カッコイイのだ。
 それと、極めてオンマイクで残響のない録音とその後のコンプレッサー処理によって、ますます異様な音質になっているわけで、こればっかりは実際に本物のチェリストにお願いしても再現はできないだろう。
 だから、とことんライブ演奏として楽しんだ。本当に楽しかったし、演奏しててワクワクのしっぱなしだったよ。こういう風にいろいろとやることが多く忙しい曲はキーボーディスト魂に火がつく訳よ。

 しかし、何と言っても、斉藤さんが日本語で歌い、終わり間際のコーダでは過激なギターを弾きまくってくれたのが、トドメになった。日本語訳を自らすることは、それなりのプレッシャーがあったと思うが、ギリギリのところで自らの個性とビートルズを両立させて、なおかつ単なるコピーに終わらず、ライブ・パフォーマンスの醍醐味を見せてくれたことは大いに賞賛したい。

詳細(4)に続く
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by harukko45 | 2006-11-06 16:45 | 音楽の仕事

 詳細(1)からの続き...

e0093608_12470100.jpg オープニングに続く、ソロ・コーナーのトップバッターは平川地一丁目。うー、若い。何しろ18と15の兄弟だからね。彼らはまず、"Don't Let Me Down"を歌った。正直、ここでこの曲を演奏できたのは、バンドとしても良かった。異常に緊張感のある内容とオープニングというプレッシャーの元だった"A Day In The Life"から一気に解放されて、のびのびしたかったからだ。それと、私としては歌うお二人が若いこともあり、この曲へのアプローチは最近になって発表になった"Let It Be~Naked"におけるバージョンをお手本とすることした。

 従来のテイクとどう違うかは、簡単に言えばテンポが早いこと(テープの回転をあげているらしい?)、それにより、全体にまったりしてルーズな良さがあった前テイクよりも、アグレッシブな仕上がりで若々しい印象になった(正確には前テイクの2日後の屋上ライブでのテイクがNakedに収録された)。そんな理由からということで、ドラムの古田君には"Naked"的なニュアンスで引っ張ってもらうことにした。
 また弟の直次郎君が結構炸裂した感じで歌ってきたので、作戦は成功。兄ちゃんの龍之介君もきっちりエレキ・ギターを予習してきて、リハではところどころ土屋さんにアドバイスしてもらったり、なかなか微笑ましかった(親子みたいな年の差ですから!)。
 後半の阿部義晴さんのフェンダー・ローズのソロはオリジナルに準じた感じのトライだったが、やはり本物の楽器のトーンが良い。この辺の阿部君のこだわり方はさすがだったな。彼の足下はまるでギタリストのように古いエフェクターが並んでいたし、ローズもきっちりアンプでならしてマイクで拾っていた。

e0093608_12471377.jpg 平川地の2曲目は同じ"Let It Be"がらみの"Across The Universe"。ビートルズ後期のジョンを代表する作品と思うが、当時の彼はどのテイクにも満足していなかったというこだわりの曲でもある。
 当初これも、"Naked"風のシンプルなサウンドにして、ほぼ二人だけのパフォーマンスでもいいと思ったのだが、彼らからはシェイカーとストリングスを加えてほしいとのリクエスト。たぶん、彼らはフィル・スペクターによる"Let It Be"のテイクをイメージしていたのだろう。

 私としては土屋さんにジョージ風のアプローチを是非加えてほしかったので、じょじょに広がりのあるサウンドになっていった。私はあまり大仰なストリングスはさけて、ストロベリー・フィールズ風のフルート音を多用してみた(フィオナ・アップルがそんなムードでこの曲をカヴァーしていたのを思い出した)。全体には直次郎君の素朴な歌声もあって、甘ったるい感傷的なムードに陥らず、ザックリいったと思う。

 だいぶ落ち着いたムードになってきたところで、平原綾香さんの登場。ミリタリー調の衣装にビックリ。彼女のイメージってどうしてもヒット曲の雰囲気に結びつけちゃうんだけど、もっと多角的にアーティストのことを見なくちゃいけないね。そして、リハの時に書いたように、彼女は実はR&B系の音楽も大好き。そんなニュアンスがよく出たのが、1曲目に歌った"In My Life"。

e0093608_12472626.jpg もちろん、"Rubber Soul"に収録されたあまりにも有名な傑作曲。だが、女性が歌うためにキーをAからDに変更した。故に、ビートルズのギターサウンドのおいしい部分は薄まった。だから、あえてオリジナル通りのアプローチはやめ、ドラムのサウンドも抑えめに、雰囲気は「Swinging London」のガールポップ風を目指してみた。少しサイケな(メロトロンのフルート音やヴィブラフォンのような)音色を加えたりしたが、オリジナルの良さからあまり遠ざからない世界でこの曲を成立できたのでは、と思っている。

 それに、綾香さんの歌い回しがソウルフルなので、ますます「あの時代」ぽくなったんじゃないかな。
 ジョージ・マーティンによるバッハ風の有名な間奏は、今回は上のパートを阿部君に、下を私と分け合って演奏した。正直、この部分だけで妙なプレッシャーをバンドが抱えるより、確実なアンサンブルを実現する方が良いと判断したからだ。

e0093608_12473934.jpg 平原さんの2曲目、"Mind Games"も"In My Life"同様キーの変更があり、やはりオリジナルにあるジョン独特の「深みにはまっていくような」ザックリしたロックにはなりにくかった。なので、こちらは完全にイメージを変え、しっとりとしたバラード風に始めてじょじょに盛り上がってオリジナルの世界に近づいていくことにした。ここでも、阿部君のフェイザーのかかったローズが効果的だった。たぶん、曲をよく知っている人には意外な展開だったかもしれない。が、元々ある曲の核心部分はアレンジの変更などにはビクともしないことを証明したような気がする。

 さて、ここでパックンマックン登場で少しなごんだ(?)ムードの後、押葉君がWhite Albumに収録されたヘビー・ブルーズ、"Yer Blues"を歌った。

e0093608_1252519.jpg ある意味、押葉君が歌う曲は「オレたちゃバンド」って感じになる。当然気合いも乗って来て当たり前。もちろん曲のせいもあるけど。だから、間奏をのばして私のオルガン、阿部君のローズ、土屋さんのギターとソロ回ししてそれぞれをフィーチャアすることにした。1968年にローリング・ストーンズが制作した"Rock'n Roll Circus"における、エリック・クラプトンやキース・リチャーズ、ミッチ・ミッチェルを率いたバージョンも参考にしながらも、かなり自由度を増してトリビュート・バンド色がよく出たと思っております。前半戦のパフォーマンスでは一番満足行く仕上がりだったかも。やっぱ、皆ロック好きね。変拍子だってオチャノコサイサイ、ニュアンス一発で最高に楽しかった。

 あー、また長くなりました。今日のところはこの辺で、...まだ続く。詳細(3)へ
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by harukko45 | 2006-11-05 23:11 | 音楽の仕事

 11/4日本武道館でのジョン・レノン・スーパーライヴ、満杯のお客さんに来ていただき、無事に終了することができました。お越しいただいた皆さんに厚くお礼を申し上げます、ありがとうございました。
 規模とその意義の大きなイベントだけに、いろいろ大変なこともありましたが、最後にステージと客席が一体となって、ONOCHORDのパフォーマンス(いやー、何度やっても美しい)やヨーコさんを迎えての全員での演奏に、ステージの上にいる方も感動させられてしまうのでした。
 記憶が鮮明なうちに、ステージ側から振り返ってみます。

 本編がスタートする前に、オープニングアクトとしてTUCKERが登場。こいつがタダ者じゃない。普通のDJ、ターンテーブリストかと思いきや、自らキーボード(これが昔のエレクトーンで、下のスピーカー部分をブッタギってあった!)とベースを巧みに操り、プレイヤーとしてもなかなか。リハの間から我々ミュージシャン、スタッフからも喝采を浴びておりました。おもろいヤツがいたもんだ。今後も要注目であります。

 さて、ジョンの歴史を振り返る映像がスクリーンに映し出されて、いよいよ本編のスタート。約8分間の映像のラスト1分でステージに上がるのだが、袖にいると、この待ち時間が長いこと。朝9時半の入り時間からかぞえればずいぶん経ったこともあって、「やっと本番だ!」って気持ちが強く、少しでも早く演奏したいっていう高ぶりは抑えられないのだった。

e0093608_12411225.jpg そして、映像の最後「2006」の表示にあわせて、私がジョン自身の声をサンプラーから流し、彼のカウントでアコギの黒沢君が"A Day In The Life"を弾き始めるという段取り。今回も前回同様、一切同期打ち込みは使っておらず、すべて人力でおこなった。今更クリックなんか聴きながらライブで演奏したくない。とは言え、やはりこの部分は緊張するところだね。でも、黒沢君はスムーズにカッティングを始めて、私はその2小節だけでキュンとなってしまった。

 実は、この曲のイントロを当日になって私の判断で変更させてもらい、それまで慣れていた感じを一度壊してしまった。が、黒沢君、ピアノの阿部君、ベースの押葉君は短い当日リハのみでしっかり対応してくれ、3人による続く2小節は本番では完璧だった。ワダハル、ここの数秒だけで感動であった!

 ボーカル・パートはスキマスイッチの大橋卓弥さんが歌い始めると歓声が沸き上がったね。やはりライブならではの熱気が全体をあおる感じで、ワクワクする。続いて平原綾香さん、我らが押葉真吾さんと豪華リレーだ。
 ここのジョンが書いたメロディは陶酔感があふれていて実に美しい。が、それに聞き惚れていてはいけない。あの幻想的な「I'd love to turn you on.」に導かれて、この曲での有名な部分でもあるオーケストラの過激なクラスター和声による上昇パートがやってくる。これは、ビートルズのものをサンプリング。今は長いサンプリングが容易になってこういう再現は実に楽になった。ただし、演奏のテンポはビートルズのものとは微妙に違ってくる。そこを私が判断して最後のオケヒットまで辿り着くわけだ。何回かリハで合わせていくうちにつかんだタイミングがあって、本番でもピタリとうまくいった。これはもちろん、古田君の安定したドラミングがあってこそ。

 さて続く通称「ポールのパート」、ジョンの幻想的な部分からポールのポップでノリのいい部分が絶妙の配置でやってくるこの曲は本当に素晴らしい。ポールの歌いだしの前に「目覚まし時計」がなるのだが、押葉君とも話してそこまでは再現するのはあざといからやめよう、ということになった。今回、この曲に打ち込みを使うべきか悩んだ私に、「バンドのりでいきましょうよ。」と力強く後押ししてくれたのも彼だった。
 結果、今回ボーカル陣のリーダーシップをとってくれたラブ・サイケデリコのお二人がいい感じでお客さん達にクラップを求めてから歌いだしたので、こちらの想像以上に自由な気分が沸き上がり、一気に明るくウキウキしたムードも生まれたと思う。

 そして、この曲のもっとも感動的な部分であるジョンの「Ah~」によるフェイク。コードが流れるように動いて、違和感なく「ジョンのパート」に戻るのだが、ここでは若い平川地一丁目とともに、彼らに歌唱指導もしてくれた黒沢健一さんが素晴らしい歌声を聴かせてくれた。彼はメインを引き立てるようにバランスをよく考えながらも、絶妙なハーモニーを各曲でつけてくれていたのだった。
 最後のボーカルは曽我部恵一さん。彼はさすがとも言うべきニュアンスで、どうどうたる歌を聴かせてこの大曲をしっかりしめてくれた。曽我部さんはリハよりも本番がよりいいというのがまた素晴らしい。

 さて、再び巡るオーケストラのクラスター部分。ノリノリの「ポールのパート」を経てテンポは自然に早くなっているので、さっきのタイミングとは違う。が、こちらもうまく決まった。私の合図を見つめるバンドメンバーの目が皆真剣なのがたまらなく印象的だった。エンディングはラブサイケのNaoki君のアイデアで全員でジャンプすることに。よって原曲通りでなく派手にかきまぜることになった。でも、オープニングとしてはこれで正解。やはり、メインに立つ人の直感はするどい。

 なんと、たった1曲でこれだけ書いてしまうとは! ビートルズが相手だからしかたがないか。とりあえず、続く...っと。詳細(2)へ


 
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by harukko45 | 2006-11-05 17:35 | 音楽の仕事

 いよいよ明日ジョン・レノン・スーパーライヴの本番です。実を言うと、ここ数年春のジュンコさんによる「クラブサーキット」と秋の「ジョン・レノン」が私における2大イベントとなっております。クラブサーキットは何カ所かライブできるので、その音楽が成長変化していく過程と身近なお客様との交流が楽しいのですが、ジョン・レノンの方は一発勝負のホール・コンサート。なので、とにかくここまでの準備の積み重ねを無駄にしないよう、集中力を高めて頑張るにつきるのでした。

 ま、でも朝早いのよねぇ。ミュージシャンとしては大変つらい入り時間でありますが、出演者も段取りも多いのでしかたありません。その分、観ている方々は楽しめるようになっていると思います。
 たぶん、明日はそれぞれお目当てのアーティストのファンが集結するんだろうな。普段は一緒にならないファンの人たちもジョンとヨーコのメッセージの元に、一つになって盛り上がってくれるといいな、と思います。そして、何かを感じてくれたら、もっとウレシい。それはジョン・レノンやビートルズの音楽なのか、愛と平和への思いなのか、いろいろでしょう。
 もちろん、それにはいいパフォーマンスがなくては始まらないわけで。ほとんどのバックをつとめる我らがバンドの力にもかかっておりますので、いっそう気合いをいれねばね。

 でも、同時に楽しませてもらいます。何しろ、公認でトコトン、ビートルズ&ジョン・レノンしまくるのですから、これほど楽しいことはありません。年に一度のお祭り気分も忍ばせつつ、私も「ラブ&ピース」を再度考えてみる日にしたいと思います。
 後日、コンサートの模様はくわしくお伝えします。それでは。
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by harukko45 | 2006-11-03 22:19 | 音楽の仕事

 スーパーライブのRHも今日で4日目を終了。今回は例年よりも短く明日で最後となる。昨日は佐野元春さん、斉藤和義さんという濃いキャラと強いオーラを持つお二人、そして今日は平川地一丁目と平原綾香さんという若いながら才能あふれる二組を迎えて、ビシっとリハーサルをこなしてまいりました。
 それまでの2日間はバンドのみだったのに比べ、やはりメインのアーティストの皆さんが加わると全体がしまってくるというか、否応なく気合いものってくるものだと、改めて感じるのでした。
 
 佐野元春さん、さすがにデカくて強いエネルギーで、ぐいぐいと彼の世界に引き込まれていくのがたまらなく楽しかった。確かに、ジョンやビートルズの曲をやるのではあるが、そこに「佐野元春」の世界を瞬時に確立してしまうのが素晴らしかった。何が起きるかわからない、そんなワクワク感があふれていて、バンド内がむせかえる熱気につつまれたのでした。

 斉藤和義さんの独特なキャラも面白い。お会いして話をすると、飄々とした印象だったけど、今回のリハにおいてもちょっと達観したような歌声が全体のサウンドに幻想的な色合いを出してくれました。それに選曲がエグイ。特に1曲を日本語にわざわざ訳してみたりと、独自の挑戦もしてくれて、ただのコピーに終わらせない意欲を見せてくれています。

 その斉藤さんがデビュー当時のプロデュースをしていたという今売り出し中の平川地一丁目は、何とまだ現役高校生。そしてこの兄弟、背がでかい! 私も舞台監督の中村さんも上を見上げるように打ち合わせをしたのが、今思うと笑える。自分達のお父さんぐらい(それ以上?)のミュージシャンばかりで最初は緊張しておりましたが、じょじょに吹っ切って歌い始めて本番への期待が高まったのであります。

 そして、平原綾香さんは、あの大ヒットのイメージだけでなく、実はR&B的な感覚が非常にあるのが新鮮でしたね。キーを原曲とは変えたので、演奏面でも当然オリジナルからのイメージから違うアプローチをしたのだが、それにすぐに適応して、特に歌い回しに自分の色を積極的に表現しようとトライしていたのには感心しました。そして、頑張る。何度でも時間の許すかぎり歌いたいという意欲はエラかった。オジさん達も頑張ってつきあったのでした。でも、そのこだわりは絶対大事だと思う。

 さて、明日はスキマスイッチを迎えてリハーサルをし、その後ランスルーで終了。何かあっという間でリハが終わっちゃう感じだけど、その分内容が濃いわけで、とにかくもうちょっと頑張ります。リハが終われば、あとは楽しい本番じゃ!
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by harukko45 | 2006-10-28 23:48 | 音楽の仕事

 いよいよ、ジョン・レノン・スーパーライヴのリハーサルが昨日からスタートしました。正直、やっと始まってホっとしています。なぜなら、ここまでの準備の方が地味な割に労力のいる作業なので、実際に演奏できることはある意味発散できるし、音楽に感動できたりするので、気持ち的には楽なのでした。

 さて、初日はまだメインのアーティストの方はみえず、バンドだけのリハでしたが、おなじみの重鎮メンバーに加え、初参加のキーボードの阿部義晴君とギターの黒沢健一君が新鮮なムードを注入してくれて、数日のリハでバンドが成長していくのが実に楽しみであります。

 とはいえ、今回の選曲はちとダークでマニアックな方かも。で、演奏面では普通のバンドではむずかしい部分もある。特にビートルズのサイケ時代のものは、アレンジが大掛かりなので、その再現はなかなか大変。初日にしては私の頑張り(!?)により、まぁそれなりのレベルにはいってる感じでしたが、いろいろ煮詰めていかないとね。さて、明日も頑張って行ってきます。
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by harukko45 | 2006-10-26 03:10 | 音楽の仕事

 北朝鮮の核実験という暴挙に大いなる憤りを感じ、未だにこのギャングのような独裁国家を隣に持つ我々の平和意識・政治意識はボケていないか、と危惧しつつの10月でありますが、何とも象徴的な縁とでも言うか、今月末からは、例年参加している「ジョン・レノン・スーパー・ライヴ」の仕事で私の生活は一色になります。

 去年と同様に再び、トリビュート・バンドのバンマスを仰せつかったわけで、リハはもちろん、もろもろの打ち合わせやアレンジなどに時間を費やされることになるのです。
 前回の経験から、もう少しうまく立ち回れるとは思うけど、とにかくたくさんのアーティストさん達とご一緒するのは刺激的でもあり、気遣いもあり、充実感と疲労感がどっと来るのでありましょう。でも、このような大役をやらせてもらえることを光栄に思い、楽しく頑張っていきたいと思っております。
 とりあえず、その概要をお伝えしておきましょう。興味のある方は是非11/4武道館へ!

 このサイトから出演者のファンの方々へ良い席を提供できる優先販売のリンクを張りましたので、のぞいてみてください。

[ジョン・レノン音楽祭2006
Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライウ゛

今年もトップ・アーティストが集いジョン・レノンを歌う!
トップ・アーティストが武道館に集い、アジア・アフリカの恵まれない子どもたちに学校をプレゼントするチャリティ・コンサートが今年も開催される。2001年から毎年開催され、参加アーティストはすでに100名を越え、建設された学校は17ヶ国54校にのぼる。]

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■出演者
オノ・ヨーコ

Cocco
スキマスイッチ
平原綾香
曽我部恵一
押葉真吾
平川地一丁目
斉藤和義
LOVE PSYCHEDELICO
佐野元春

宮沢りえ

オープニングアクトTUCKER
※出演者は予告無く変更になる場合がございます。

トリビュート・バンド:阿部義晴(Keyboards)、押葉真吾(Bass)、黒沢健一(Guitar )、土屋潔(Guitar)、古田たかし(Drums)、和田春彦(Keyboards & Band Master)

■公演詳細
2006年11月4日(土)日本武道館
開場/17:00 開演/18:00

■優先発売の方法
1,インターネット
下記のシークレット・アドレス(Dream Power 公式ホームページ内)にて
シークレット・アドレス

2,電話
コンサート事務局の電話番号にて
ジョン・レノン音楽祭事務局
03-5452-0222
平日9:00ー20:00まで受付

3,携帯用サイト
下記のシークレット・アドレス(Dream Power 公式ホームページ内)にて
http://www.dreampower-jp.com/club-ticket/i/


 さて、今回のトリビュート・バンドのメンバーは昨年からの4人(古田君、押葉君、土屋さんにオイラ)にユニコーンの阿部君、L&Rの黒沢君に加わってもらいました。これまた楽しみであります。リハが始まったら、またご報告したいと思います。

 その他、詳しくはジョン・レノン音楽祭事務局へ
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by harukko45 | 2006-10-10 18:22 | 音楽の仕事

John Lennon Memories

 12月8日はジョンレノンの命日で、今年は25周年にあたるため、昨日九段会館において「ジョン・レノン25th追悼大集会」がおこなわれた。私は、函館から朝一便で会場に駆けつけ、後半のライブ演奏に参加したのだった。

 このイベント、前半は25年前のジョンの死を伝えるニュース映像に始まり、当時の追悼集会の様子や、各界有名人のコメントがスクリーンに映し出され、その後、「ダブルファンタジー」のジャケット撮影をした篠山紀信さんとNY時代のジョンを撮り続けたポール・グルーエンさんがジョン・レノンとの思い出を語った。
 そして、ヨーコさんからもメッセージが届き、最後に内田裕也さんが登場して、ジョンへの思いを熱く語ったのだった。

 さて、その後半。私は10月の武道館のスーパーライヴで共にしたメンバーとともにライヴ演奏をした。ここ3日間北海道での仕事と移動でさすがに疲れていて、本番前のリハではバンマスとして申し訳が立たないほどボロボロだったのに、ジョンの魂が私を奮い立たせたかのごとく、夜になると見違えるように覚醒して、本番では相当なイキオイでライヴを盛り上げることができたと思う。
 
 まずは白浜久さんと押葉真吾君のダブル・リードでビートルズ初期の名作"Tell Me Why""A Hard Day's Night"をメドレー形式で演奏したのだが、特に"A Hard Day's Night"のポールが歌っている部分を押葉君から一緒に歌ってよいという許可をいただいたので、私としては思いっきりシャウトできたのがかなりよかったのかもしれないなぁ(?)、ハハハハ。あー気持ちいい!!
 
 とにかくだ!ジョンを中心に考えてビートルズのアルバム最高傑作は何か?と聞かれたら、私は絶対に"A Hard Day's Night"であると思っている。この頃のジョン・レノンの素晴らしさを讃えずして、その後の「ジョンの魂」「イマジン」を語ってはならん!
 また余計なことを、失礼。

 続いて、押葉君が「ダブルファンタジー」の通っぽい名曲"Watching The Wheels"を。これって、やればやるほど味が出るすっごい曲。アレンジが変幻自在で、短い時間にいろんなことを凝縮していて素晴らしいのだ。私も大好き。
 そして、再び白浜さんをフィーチャアしながら、我々メンバーそれぞれがソロを回して大いに遊んだ"Slippin' And Sliden"。白浜さん、かなり楽しそうだったなぁ。古田君のドラム・ソロに思わず「Yeah!」。

 今回はジョージのことも偲んで、彼の曲もやった。もちろん超名曲の"Something"。何も付け加える必要のない傑作。3分間にすべてがある。
 次はスーパーライヴではYoshii Robinsonが歌って、大いに会場を沸かせた"Starting Over"を押葉君がしっとり歌ってくれた。
 もう1曲ジョージから、これも通好みの選曲"All Things Must Pass"。けっこういい曲なんで驚いた。かなりトランス気味になる。ビートルズには「入り込み」系の曲はかなりあるし、そういう曲書くのがうまい。

 そして、小柳ゆきさんを迎えて、"Power To The People""Woman Is The Nigger Of The World"。彼女は自分にピッタリの曲を見事に選んで、本当に素晴らしい歌唱を披露してくれた。スーパーライヴの時も強力だったけど、今回はもっとよかったかも。

 最後は会場全員も大合唱でおなじみの"Happy X'mas""Imagine"。あーおもしろかった!楽しかった!

 内田裕也さんが終わってから、けっこうほめてくれたよ。ヤッタネ!押葉君、いよいよニューイヤーに呼ばれるかもよ!もちろん俺たちも後ろにツイテイキマース。みんなGOOD JOB!
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by harukko45 | 2005-12-09 23:02 | 音楽の仕事

リハーサルあれこれ

 2日は来週8日に九段会館でおこなられる「John Lennon Memories」のリハーサルがあった。先の10月に武道館でのスーパーライヴの時のバンド・メンバーがほぼ復活。ドラムに古田たかし君、ベースとボーカルに押葉真吾君、ピアノにモンゴル松尾さん、ギターに土屋潔さん、キーボードに私。そして、今回はギター&ボーカルに杉真理さんに代わって、元ARBの白浜久さんをお迎えした。
 当日はスーパーライヴでもまさに「スーパー」なシャウトが素晴らしく、バンド内でも大ウケだった小柳ゆきさんも参加してくれる。

 さて、そのリハーサル、新加入の白浜さんは全ての曲を譜面なしで演奏し、リード&ハモのボーカルも完璧で、やんややんやと楽しく、そして実に効率よく終える事ができた。こういうストレスのかからない現場はめずらしいね。皆さん、プロとして自分のことをしっかりこなしていただけるので、バンマスは楽ですわぁ。
 それと、やっぱり曲がいいのよ。加えてアレンジが完璧に出来上がっているのだ、ビートルズの場合。これだけ、楽曲の完成度が高いとちょっとやそっとじゃ、びくともしない構造になっていて、たとえ震度6でも7でも問題ないといったところかな。
 とにかく、ビートルズが好き、ジョンが好きって人間が集まって、愛情と共感を持って演奏することを心がければ自ずと曲が我々を導いてくれるのであった。
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by harukko45 | 2005-12-04 00:59 | 音楽の仕事

John Lennon Super Live 2005

 10月7日、日本武道館で"John Lennon Super Live"がおこなわれた。私は前々回に続き、今回も「The John Lennon Tribute Band」のキーボードとして参加したのだが、一昨年はギターの土屋潔さん(オッサン)がバンマスで、私はただのメンバーだったのに、今回オッサンは何と会長職(!)に就任し、バンマスは私になった(?)。なんじゃ...

 まあ、オッサンはミュージシャンとして尊敬に値する存在だから、そのような名誉職は当然と言えば当然ではあるが、私が仕切り役をやる羽目になるとはねぇ。内容的にはやりがいのあるものだが、いろいろ大変な役回りでもあるからなぁ。ちょっと、気楽に考えていたのが一転、リハーサルが行われる1週間前からなんやかんやと準備に追われた。

 つまり、譜面を整理し、キーを確認し、全体のアレンジをイメージし、事前にサンプリングする素材を選び、シンセやコンピューターにプログラミングし、他のバンドメンバーや出演するアーティストの各マネージャーの何人かと打ち合わせをする....などなど。

 そしてリハーサルが始まれば、日替わりで登場するアーティストへの対応があり、同時に詩の朗読部分に使われるBGMの制作もおこなったので、リハーサル期間の1週間は頭がクラクラしっぱなしだったが、各メンバー、スタッフの大いなる助けもあって、充実した状況で本番を迎える事ができたのだった。

 さて、その本番だが、出演された各アーティストがここぞとばかりに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて、バック・ミュージシャンとして本当に楽しませてもらった。と、同時にバンド自体もかなり気合いの入ったいい演奏が出来たと思う。

 全てが終わってから、バンド・メンバー全員抱き合って、お互いを讃え合うなど、この時だけに集まったにもかかわらず、短い時間でみんなが1つになったことに感動してしまった。各自、ベテランの名人ばかりなのに、学生バンドが文化祭のイベントを成功させたときのように盛り上がって喜んだのだった。

 この場を借りて、そのバンド・メンバー達にお礼を言いたい。

 まずはギター、コーラス、そして自らも2曲リードボーカルを担当した杉真理さん。彼は常にその軽妙なジョークや多彩な話題でバンド内を明るくしてくれたし、私がおぼつかないところを絶妙のタイミングでフォローしてくれた。もちろん、彼のボーカルの深さや音楽への知識は大いに勉強になった。今回、彼のGood SuggestionとGood Vibrationのおかげで、ずいぶん助けられた。

 ベースの押葉真吾君もコーラスと2曲リードをとった。彼も杉さん同様、強力なビートル・マニアであり、生き字引と言ってもいい。彼には準備段階での譜面や音源の手配でもお世話になった。またそれ以上に実際のパフォーマンスでは、彼の音楽への誠実さ、ジョンやビートルズへの純粋な敬意が、まさに我々の「ベース」にあったと言っていい。

 ドラムの古田たかし君は、ミュージシャン界ではもう超有名なドラマー。特にロック系では彼の存在を知らないものはいないだろう。にもかかわらず、大らかで人懐っこい人格は誰からも愛される証だ。当然ながら、その的確で全体をよく見渡したプレイはすごく歌心があり、本当に頼りがいのあるものだった。

 キーボードで特にピアノ系を担当した松尾”モンゴル”秀樹さんは、控えめな性格ながら、芯のしっかりしたロックピアノの名人だ。私のようなハッタリ専門とはわけが違う。おまけに、私の書いた汚い譜面をちゃんとしたコンピューター譜面に整理してくれて、非常に助かった。毎日変更があるたびに、書き直してくれて本当にありがとう。

 そしてギターの土屋”会長”潔さんは、日本が誇る名手であるし、彼もまた強力なビートル・マニアでもある。だから、今回演奏した曲は私などがゴチャゴチャいうより、会長のプレイを聴けばどのように演奏していけばよいかわかるのである。この人なしでは、このバンドは基本的に成立しない。そして、本番でもやっぱり一番おいしいところをもっていきましたね。
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by harukko45 | 2005-10-09 17:02 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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