e0093608_2349448.jpg 私が2年前にかなり惚れ込んでこのブログでも紹介した女性ボーカリスト、クリセット・ミッシェルの2ndは今年の3月に出ていたのね。うっかり、全くチェックしていなかった。あらあら。

 デビュー作の"I Am"ではグラミーでも最優秀R&Bボーカル・パフォーマンス部門で受賞し、アメリカでは一躍期待の星となっていたわけですが、どちらかと言えば、歌唱力とともにダンスやら、セクシーな外面などが売れる必須条件となっている現在のアメリカでは、彼女のような歌一本で勝負する人はしんどい部分もあるか?と余計な心配をしておりました。
 ですが、2年後の今年リリースとなった待望の2ndは、何とビルボードTop200で初登場1位だったとはうれしい驚きであります。

 で、このアルバム"Epiphany"は全体に曲の出来が格段に良くなりました。前作はとてもジャズ的な要素を感じさせていて、彼女自身もビリー・ホリディやエラ・フィッツジェラルドら偉大のボーカリスト達へのリスペクトと影響を語っておりました。私のような古めの音楽嗜好の者は、彼女の「ジャズっぽさ」「クラシック・ソウル風の歌声とルックス」にギュっと心をつかまれてしまったわけですが、その分楽曲に「今」「これから」を感じさせるツカミが弱かった。
 プロデュースの面でもWill.i.amあたりはいい仕事をしていましたが、それでも割と渋めではありました。

 それが、今回は人気絶頂の売れっ子Ne-Yoをエグゼクティブ・プロデューサーに迎えての制作の効果か、俄然ポップな仕上がりになっていて、気になっていた「ツカミ」をちゃんと作り出していると感じました。かなりの曲に関わっているChuck HarmonyはNe-Yoがらみの人らしいが、この人に大々的にプロデュースを任せたことで、アルバム全体の統一感も生まれましたな。うーん、良かった良かった。

 それでいて、クリセットの良いところと言っていいと思いますが、「この1曲がサイコー!」という感じでなく、気持ちのいいボーカルをそれぞれの曲で堪能しながら、アルバムを通して聴き続けられるということ。
 正直、最近のR&B系に代表されるポップ・チューンは、音質のうるささや音像の平坦さ、またそれ以前に打ち込みのつまらなさから、ずっとアルバムを聴き通す事がなかなか厳しいというのが現実。少なくとも私はそう。

 さて、そんなこんなで話が脱線しそうなのでやめますが、この"Epiphany"は最近では珍しくスルっと最後まで楽しめたのでした。それと、1stの"I Am"をもう一度聞き返したくなるという効果もありました。でもって、聴いてみると、うーむ、この初々しいくもちょっと古っぽい感じも結構好きに思えるなぁ。ひょっとすると、新作は洗練され過ぎか?と少しだけグラグラしている自分がおります。
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by harukko45 | 2009-09-29 00:42 | 聴いて書く

Chrisette Michele/I Am

e0093608_212687.jpg 今、最も大好きな女性歌手であり、昨日も紹介したChrisette Micheleのデビュー・アルバムを本日ゲット。
 やっぱり、これで私としては、今年の女性ボーカル部門は終了か?!
 さっそく聴いてみよう! でもって、すでに3回目のリピート。歌いいなぁー。

 m1,2のプロデュースはMo Jazとなっておりますが、私はよく知りません。作りは割とありがちな打ち込みで、誰でも作れそうなのだが、彼女が歌いだすとこれが何とも言えないムードに。打ち込みで歌う若きビリー・ホリディ? 2曲目はグラディス・ナイトか?正直、オケの出来はそれほどでもないところに、微妙に別次元で歌っている感じが面白い。

 m3"If I Have My Way"は彼女のプロモーション用にもずいぶんフィーチャアされていたので、シングル・カット第一弾か。プロデュースはDavid Stewart & Kevin Randolphで、彼女の良さを十分引出していて良い出来。ボーカルの生々しいブレスが聞こえてくるのがスリリングでもあるし、彼女のバッキング・ボーカルアレンジも、なかなか良いです。ダルな感じで弾かれたキーボードは少し狙いすぎぽいが効果的ではある。

 m4"Best Of Me"、m5"Your Joy"はお久しぶりのBabyfaceプロデュース。彼女はアストラッド・ジルベルトが好きだということだが、それをちょっと意識したかのような作り。でも、この2曲の仕上がりはかなり良い。さすがであります。faceが弾くアコギが良いし、ストリングスのアレンジも良い。でまた、ここでも歌がいい。こういう曲で押し付けがましくエゴ丸だしにならないのはセンスのいい証拠。

 m6はSalaam Remiのプロデュース。彼はFugeesとの仕事が有名か?あまり詳しくない。だが、いかにもそれっぽい導入から、一番Hip-Hop色が強い。ここでのクリセットもなかなか渋くて良いですぞ。
 ただ、続くm7"Be OK"のWill.i.amの「今が旬」な派手な仕上がりの方に、ぐっと引き込まれてしまいますなぁ。Nasとの"Can't Forget About You"で、もうすでに相性はバッチリって感じ。とにかく、Will.i.amは面白い。

 m8は再びMo Jazでm1,2と同様な印象。ボーカルの幻想的な雰囲気がなかなか気持ちいいが、曲としてはもう一つ。
 m9はGI Joeのプロデュース。いくぶん暗めのムードで、じっくり聴かせる。ボーカルは熱くソウルフルだが、オケはまあまあ。

 そこへ、再びぶっとびのWill.i.amのm10"Let's Rock"は最高に楽しい。クラシック・ソウルのムード満点で彼女も気持ち良さそう。そして、John Legendによる、まさしくJohn Legend風のm11"Love Is You"。Legend君のピアノ、ちょっとたどたどしいところも彼っぽくて、大変よろしい。しかしまぁ、さすがに曲にツカミがあるねぇ。小さい編成のストリングスと木管の組み合わせのセンス良し。

 Salaam Remiのm12もクラシック・ソウルの美味しい感じを強調しているのと、深めのリバーブがちょっと新鮮。でも、他の曲に比べると少し落ちる。
 突然として、プリンス風なKelvin Wootenによるm13は最初、多少違和感を感じながら聴いていたが、じょじょに歌のエネルギーに引っ張られて、いかにものギターソロも許してしまう。

 ラストm14"I Am One"はクレジットがないので確かではないが、たぶん彼女自身のピアノとボーカルをフィーチャアしたものか?だが、ボーナス・トラック的な扱いがもったいない出来。前の2曲をカットしてこれをメイン・クレジットに加えても良かった。

 さて、期待のアルバムはすべてに大絶賛というものではなく、全体にイントロデュース的な感じで、いろいろなプロデューサーと組んだため、出来にチグハグさも出てしまったのが残念だ。
 だが、Chrisette Micheleというボーカルが今の時代いかに新鮮で、同時に懐かしい「良きブラックミュージック」の流れを汲むボーカリストであるかは、十分に示してくれていると思う。アルバムの完成度ではアリシア・キーズには及ばないまでも、1人のボーカリストとして、私は彼女にぞっこんであることは変わらない。次作では、この良い素材・才能を十二分に生かしたものを期待したい。


 
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by harukko45 | 2007-06-22 23:50 | 聴いて書く

Chrisette Michele

 今、ぞっこんの女性歌手を紹介したい。それも一昨日デビューアルバムが出たばかりの新人に夢中だ。名前はChrisette Michele/クリセット・ミシェール(って呼んでいいのかな?)。

 彼女のアルバムはまだ持っていないが、すぐに買うつもり。すでに、何曲か試聴して大変気に入っているが、彼女の素晴らしさを最初に知ったのはNasの昨年末に出たアルバム"Hip Hop Is Dead"に収録された"Can't Forget About You"だ。
 で、スタジオ・テイクも良いのだが、YouTubeあたりで見れるTVショウにおけるライブ・バージョンがしびれる!私は、この映像をこのところ毎日見ている。毎日、彼女の歌声を聞かないといられない。

 とにかく、声がいい!今時の女性ボーカルにありがちな、高音で圧してくるタイプでなく、かと言って、ファルセットでフニャフニャ歌うのでもない。どちらかと言えば、オールド・スクール、クラシック・ソウルのスタイルと言える。ベーシックな音域は比較的低めで、ハスキーなトーン。
 そして、独特の細かいビブラートが、Billie Holidayのそれを思いださせるのだ。また、全体的な歌い回しにジャズの名シンガー達、先のビリー・ホリディしかり、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドといった人々からの流れを感じる。本人もジャズの影響を否定しない。
 それも、ただの物真似に終わっていない。堂々としたその歌声はまだ24才にもかかわらず、風格のようなものを持っているのだ。

 正直、彼女に出会って、ノラ・ジョーンズもコリーヌ・ベイリー・レイも吹っ飛んだ。ひょっとするとアリシア・キーズも吹っ飛んでしまうかも。かなり、惚れ込んでおります。要注目!

Nas - Can't Forget About You
 まぁ、とりあえず、このパフォーマンスで確認してみてください。このNasの曲はWill.i.amのプロデュースで、スタンダードの名曲"Unforgettable"を大胆にサンプリング、というかモロにバックに流して、ラップするメロウ・チューンで、Nasのラップもさすがではあるが、ここでは完全にクリセットのボーカルに持っていかれる。
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by harukko45 | 2007-06-21 23:13 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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