3月も終わり
2014年 03月 31日
とは言え、事前に決めたプランを一日一日しっかりクリアすることに集中すれば、時間とともに事は収まっていく。そんなことをあらためて感じる今日この頃でありました。
大橋純子さんのアルバムのトラックダウンにも、ついに顔を出せずじまいであったが、ジュンコさんの現場は信頼おける方々が揃っているから、絶対に大丈夫。この作品に関しては、大橋純子ファンの一人として、完成をワクワクして待っている感じになっている。
月の半ばにタケカワユキヒデさんのライブがあったことも刺激になった。やっぱりライブは楽しい。緊張もするけど、そういう瞬間が好きだ。
なんだかんだと煮詰まって苦しい気分にもなったレコーディング作業は、一つはトラックダウンの段階へと無事に進み、もう一つはバックトラックを録り終えて、いよいよ歌入れへと何とか漕ぎ着けて、今日はホっと一息ついた。
そして、先日亡くなった親友の一人、パーカショニストの鈴木裕文くんのことを考えていた。彼はまだ58歳の若さで、今月亡くなった。癌だった。
彼は、私が20代の時からの友人で仕事仲間。いろいろなアーティストのバック・バンドで一緒に演奏してきた。それに、私にキーボードやアレンジをやるきっかけを作ってくれたのは、彼だったのだ。だから、本当の恩人でもある。
彼が亡くなった時、私は仕事のプレッシャーを抱えていて、あまりちゃんと受け止められなかったように思う。まるで、無感情のようだった。それでも、何とか通夜にはうかがったものの、自分のことだけしか考えられてなかった。だが今日、ふと彼のことを思った。そして今は、すごく寂しく、悲しく、切ない。
彼が闘病生活をしていた去年の秋、我々が初めて一緒にバックをつとめたシンガーソングライター、高橋拓也さんの一声で、鈴木くんを励ますためのセッションをすることになった。そこには30年前からのバンド仲間が集結して、当時の拓也さんの楽曲を演奏し、それを録音することが出来たのだった。その時の様子が映像に残っていて、拓也さんのスタッフが編集してまとめてくれたものがYouTubeにアップされている。
これを見ると、確かに病気を抱えた彼の姿は痛々しいものの、それでもあの時、久々の仲間との再会を楽しんでくれているのを思い出すことが出来る。