ガハハのリハーサル

 12時10分、私は六川さんを車に乗せ、第三京浜から横羽線へ、一路平和島に向かっていた。天気もいいし、なんだか今日はポカポカしてとっても気持ちがいい。春の兆しを感じさせるすがすがしさだ。

 「なんだね〜、もう花見すっぺか〜て気分でなぁいかぇ〜。」

 「そっだな〜。なん〜か、気持ちいぐってぇ〜、さぼっちまうか?てぇ〜ノリだあ〜ね〜。」

 「ちょっと、あんたさ〜、なにナマッテンノヨ。」

 「そういう、アンタだってぇ、なまってんじゃないのぉ〜。だいたいさぁ、東京っカゼふかして、べらんめぇ〜でシャベってっと、ツガレネェッカ?」

 「ツガレルゥ、ツガレルゥ。たまに、いんちきトウホグ弁しゃべってっと、なんかナゴむのよねぇ〜。」

 「なにぃ〜、あんた、トウホグ弁しゃべってんの?おらぁ〜、いんちきホッキャアドウ弁しゃべってんだけどねぇ〜。」

 12時40分、平和島で高速を降りて、目指すは東京流通センターにあるSound Crew Studioだ。

 「しっかしよぉ〜、あんたさぁ〜、たまにホッキャアドウ弁とかいってさ、『でな〜ぃかぇ、でな〜ぃかぇ、でな〜ぃかぇ』、って3連発でクレッシェンドかけたりしてるっしょ。」

 「そっがなぁ〜。」

 「そんだよぉ〜、そうすっとさぁ、ズンペイさんがさぁ〜、『北海道の人はそんな喋りはしません!』って、けっこうマジになんねぇか?」

 「そっがぁ〜?」

 「んだよぉ。だけんど、あんたときたら、『いいんや、ホッキャアドウじゃあ、みんないってた、いってた!』とかいってぇ、『でな〜ぃかぇ、でな〜ぃかぇ』をフォルテッシモで6連発ぐらいカマしてねえか?」

 「さあ、おら〜、昨日のメシさら覚えてねえことにしてっから。おあいにぐさま!」

 12時45分、Studio到着。おや、ハマちゃんがもう来てるね。あ、タマちゃんもいるね。おや、ミケもいたの。ヨシヨシ。

 13時00分、セッティング開始。

 13時30分、ここまで来るのに、家から3時間かかって、後藤さん到着。ゴクローサンデスゥ。

 14時00分、大橋純子さん到着、リハーサル開始。

 15時30分、濱田君のあまりにすばらしい演奏に一同感動。

 「なんだよぉ〜、ハマちゃん!あんた、まるで昔っから、このバンドにいるみてぇでねぇの。」

 「そんだねぇ〜、あんたが一番古いメンバーみてぇだなぁ、いやぁ〜、ミューズィシャンのカガミだ、カガミだ。」

 「あ〜、カガミだぁ、カガミだ。」

 16時25分、ウエちゃん到着、こちらが演奏中にもかかわらず、デジ・カメで写真撮影を始める。

 「こらぁ〜、あんた何考えてんの〜、そんなことしてっと、ホームページ制作専門にしちまうよ。」

 「ほんとよぉ〜。だけんど、こうやってシャベってっとよ、オコってても以外とナゴマネ〜カ?」

 「ん〜、ナゴム、ナゴム。」

 18時20分、無事、ハマちゃんセッション終了。食事をかねて休憩。

 20時00分、ウエちゃんセッション開始。

 21時10分、植村君のあまりにゲバゲバな演奏にまたまた一同感動。

 「ウエちゃん!さっきのことは取り消すよ。あんた、ほんとにゲバゲバだぁ〜。」

 「んだぁ、ゲバゲバだぁ、ゲバゲバだぁ〜。」

 「何だぁ、ゲバゲバって?」

 「いいんだよぉ〜、ゲバゲバはげばげばだよぉ〜。」

 21時55分、ウエちゃんセッション終了。満足できる内容のリハーサルをやり遂げて、心地よい疲労感が私達を包む。

 22時15分、軽い雑談の後、各自帰宅の途へ。じゃあ、本番よろしくね!

 22時45分、車は第三京浜の都筑インターを降りる。六川さんの家はもうすぐだ。

 「しっかしよぉ〜、あんただってさぁ〜、トウホグ弁とかいってさ、『ロッグのこごろは、トウホグ!』ってディレイかけて、トバしてっでしょ〜、あれぇ、いいかげんにやめとがねぇと、コーラスのふたりに、けっこうヒンシュクかってるよぉ〜。『さむい』ってよぉ。」

 「そっかぁ〜、あのふたりにケムタガラレっと、サビスィ〜イきもちになっちまうからねぇ〜、ほどほどにしねぇとなぁ。」

 「気をづけなよぉ〜。」

 「ん、気をづけるぅ、御忠告ありがどうごぜえますだ。そっだら、ロクさん、おづがれさん!」

 「おづがれさん!」

 23時10分、私は帰宅した。今日はぐっすり眠れそうだ。
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# by harukko45 | 2001-02-21 16:08 | 音楽の仕事

さぁ〜、いってみっか!

 第一回目は、自己紹介もかねて、私の大橋純子初体験から簡単にお話しましょう。

 時は1977年、プロミュージシャンを目指しておりました私は、とあるレコード店でバイトをしておりましたが、その時の店長氏が、「和田君〜ん、これスゴイよん。」と聴かせてくれたのがなんと、大橋純子“ペーパームーン”でした。

 いやぁ、ぶったまげましたねぇ、ほんと。こんな歌い手が日本にいるなんて!こりゃ日本の音楽界も明るいゾ!と。タイトル曲の‘ペーパームーン’や‘キャシーの噂’などなど、今聴いたって何と新鮮な息吹に満ちあふれていることでしょうか!と盛り上がっていたのもつかの間、届いた新譜が大傑作“Rainbow”であります。‘大橋純子&美乃家セントラル・ステイション’って書いてあります。なんじゃ?と思いつつ、店に出す前にさっそく針をおとしてしまう私。(当然、レコードっすよ。)

 ンギャァ〜!やったー、やられたー、すごいー、まいったー、ゆるしてぇー。あんたねぇ、とにかく一曲目の‘シンプル・ラブ’を聴きましょう!なんてカッコイイ、イントロでしょう、コードでしょう、リズムでしょう、メロディーでしょう、歌でしょう!

 完璧ですヨ。そして、スリルに満ちた‘ナチュラル・フーズ’やポップな‘レイニー・サタデイ&コーヒー・ブレイク’(さあ、みなさんで歌いましょう!♪レイニサータデイ、コーヒブレィクんんんロッポーユェンミー♪)ときて、‘今シルエットのように’で締めるんですよ。

なんか文句あります?

 かくして、すっかり大橋純子&美乃家の大ファンとなった私が、1982年(あの‘シルエット・ロマンス’が大ヒット中)、新生大橋純子バンドのオーディションを受けるという幸運に巡り会えたのでありんす。

 この時の課題曲、‘サンバ・ソレイユ’知ってる?知ってたら、なかなかのジュンコマニアだよ。編曲が船山基紀さんで、このピアノ・パートのこむずかしさったら!ちきしょう!とにかく必死に練習して、その当時私はサックスもやっていたというモノメズラシサも手伝って、見事合格したのであります。ヤッタネ!

 ジュンコさんとの初ステージの一曲目、そう、あの‘シンプル・ラブ’のイントロ(♪ぴょ〜おんおんおん、ンタッタッタララッタ〜♪)がはじまった瞬間、自分がこの曲を演奏している喜びで私は、心のなかで感涙にむせんでいたのでした。(もちろん間違えたりしないよ、当然。お客様第一!)

 まあ、こういった感動の初体験の後、現在まで公私ともにおつきあいさせていただいている次第であります。

 さて次回からは今のバンドの様子、近々あるライブのことなんかお話しよう思います。それでは。
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# by harukko45 | 2001-02-07 16:11 | ご挨拶とプロフィール

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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