7月に大橋純子さん、水越けいこさんのツアーを完走したものの、休み暇なく、安倍なつみさんのバースデイ・ライブの準備にとりかかった。

 8月3日からリハが始まったが、なっち自身が超過密スケジュールで、ミュージカルの大詰めの稽古とこちらのリハを掛け持ち。よって、あちらが終了次第、こちらに来て合わせ、再びあちらへ、みたいな状況だった。バンドだけでもしっかり固めることは大事だが、やはりご本人と一緒に流れを作っていくことはとても大事。なので、今回はどうしてもそこの部分が時間的に足りなかった。とは言え、やるっきゃないのだから、短い時間内でも全員が集中して頑張ったのでした。

 それに、すごく忙しいことは、ある意味で集中力が高まっているし、気分も高揚している。それを、上手に使いこなせるのが、なっちであり、「さあ、やるよ!」ってことになってからのパワーは素晴らしいのだ。だから、本番に強いのです、彼女は。

 で、今年の会場はお台場の「Zepp DiverCity」で、昼・夜2回公演のコンサートとして行われた。内容的には今さらクドクド書くこともないと思うが、特にモーニング娘。の元メンバーが4人もかけつけてくれて、なっちとコラボしたので、例年よりも華やかさが増したのでは。
 そのコラボ・コーナーがあったことで、今回はカヴァー曲なしの、全編オリジナル曲に徹していたのも良かったと思う。

 ということで、今回のセット・リストは以下の通りです。

 昼の部/m1.雨上がりの虹のように〜2.微風、3.夢ならば〜4.Best Friend、5.男友達 (with 新垣里沙)、6.雨の降らない星では愛せないだろう (with 中澤裕子)、7.たからもの (Summer Arrange)〜8.愛しき人 (Birthday Arrange)、9.せんこう花火、10.夕暮れ作戦会議〜11.あなた色 En1.くちびるで止めて、2.トウモロコシと空と風〜3.真夏の光線

 夜の部/m1〜4まで同上。m5.男友達 (安倍バージョン)、6.愛あらば It's All Right (with 小川麻琴)、7.雨の降らない星では愛せないだろう (安倍バージョン)、8.たからもの〜9.愛しき人、10.せんこう花火、11.夕暮れ作戦会議〜12.あなた色 En1.くちびるで止めて、2.好きでX5 (with 保田圭)、3.トウモロコシと空と風〜4.真夏の光線

 昼と夜ではゲストが代わり、曲も代わった。夜の部では、圭ちゃんがTV収録の関係で前半部分には間に合わず、なっちが一人で歌う部分が増えた。とは言え、リハをやっているうちに、「男友達」と「雨の降らない...」がビシっとはまってきていて、一人で歌いたいという思いが強くなったようだ。なので、本当に最後最後で決まった、これも一つのサプライズ。

 そのかわり、圭ちゃんはアンコールでの登場となり、構成的にはコンサートの終わりが少し重くなったとも言えるが、この日のお祭り気分の中では、さして問題ではなかったと思う。

 さて、ザックリと頭から振り返ります。私のキーボードのみによる短いオーバーチュアから、m1へとなだれ込んだ2010年のシングル、"雨上がり..."はなかなか息の抜けない曲。アレンジした萩田光雄さんが綿密に書いてられるので、どれもこれも「外せない」音ばかり。
 私は昨年、「少し窮屈なので、次回は変えてみたい」てなことを書いているが、今はそれが間違いだったと思っている。こういう70年代風に仕上げられた曲は、決められたことをきちんとやり抜くことが大事なのだ。
 ただし、演奏上のニュアンスは違う。コンサートのオープニング曲ということでもあり、あまり抑えた表情ではなく、特にリズム隊の二人には、つねにタイトな演奏を心がけてもらった。それにより、岡村孝子さんの世界観よりもロック的な印象が強くなったかもしれない。
 夜の部ではファンのみんなによるサプライズで、会場中がサイリュームで素晴らしい演出をしてくれた。なっち自身はすっかり感動して1曲目からウルウル・モードだったね。これは実にナイスでした!

 続けてのm2では、はっきりとバラードとして演奏し、メリハリをつけてほしいとのリクエストがあったので、今回は1コーラスを基本ピアノとアコギだけでバッキングすることにした。効果としては良かったと思う。
 ただし、昼の部では、曲つなぎを意識しすぎて、私のテンポが早かった。プレイバックを聴くと、これはこれで悪くないのだが、実際のステージではちょっとしたテンポの差にも敏感に各自が反応してしまい、全体に落ち着きない感覚で曲が進んでしまったようだ。
 夜では、曲間に時間を置いてスタートしたので、ほぼパーフェクトな流れだった。個人的にはとても満足できる内容だったと感じている。
 
 m3の「夢ならば」は、なかなかの佳曲ではないですか!CDで聴くよりも実際に演奏する方が、良さに気づいた。なっちも、リハで久しぶりに歌って「あら、いい曲なんですね」とマイクを通しての独り言。「Best Friend」はめでたくネット配信決定、それもこの日のライブ・バージョンで。会場にいた方はお分かりと思うが、昼の部ではギターソロの後、なっちが歌に戻れなかったので、当然、配信されるのは夜の部バージョン。で、このテイクは、全員が一丸となって「キメテやる」モードだったので、勢いがあった。それでいてミスもなかったので、文句無し。

 ゲスト・コーナーでは、小川真琴さんを迎えた「愛あらば...」が楽しかった(面白かった)。マコちゃんは、リハでも「時間が許す限りお願いします!」とばかりに、何回も何回も歌ってましたし、不在だったなっちへの置き手紙をするなど、実に楽しい人。本番では、それらのかい無く(?)、随所に崩壊しているんだけど、それがまた愛らしい。
 ガキさんは、実際にお目にかかると、ハっとする美人なんだね。ステージングも落ち着いて堂々としてた。声がなっちに似てる気がする。一瞬、どちらが歌っているのか、わからなくなったです。

 中澤さんは、もう貫禄って感じだけど、「雨の降らない星...」の2コーラス目のサビ前でポーズするところ、なっちとのタイミングは完璧でしたね。なっち曰く「もし、息が合わなかったら、二人の14年間は何だったのでしょう?」
 圭ちゃんは、本当にさすがでした。この人の音楽的才能は前からよく知ってたけど、あらためて感心した。難しいハモ・パートもすいすいだし、なっちとのバランスもイイ。この二人は、とっても素晴らしく声が馴染むし、共に歌うのが大好きなのがよく伝わる。

 さて後半、アレンジ変更もふくめて、おなじみ曲がぞくぞくとつながった。「たからもの」はオリジナルよりも少し明るい感じを加えること、「愛しき人」はいい意味での「裏切り」を見せてほしいとの要望があり、共にカリブ海風、夏向きアレンジとなった。「愛しき」でのスカ・ビートには馴染めない人もいたかな?
 本編ラストの「あなた色」は、インスト部分を広げて、バンド全体で盛り上がってほしい、ということで、かなり熱い展開になった。ちょっとサンタナ風だったけど、演奏中は全員の鼻息が荒かったぞ!

 アンコールもなかなか濃厚な曲が続いたので、息が抜けない。で、大ラスの「真夏の光線」は「これでもか!!」って曲だから、もう頑張るのみね。それにしても、この難曲をバンドの皆さん、よくやり切ってくれました、私からも感謝感謝です。

 終演後は、みんなヘトヘトでした。昼と夜とを比較すると、演奏的には昼の方が全体に安定していました。なので、純粋音楽的に良い部分もあり、捨て難い。ただ、夜の部のお祭り騒ぎ的なテンションの高さは、これはもうどうしようもない。プレイバックをチェックしていくと、思わずニヤニヤしてしまう瞬間があるのでした。
 DVDがどのように編集されるのかは、私にはわかりませんが、どのように使われても問題なしと思っています。それだけ、今のなっちとバンドの状態は良い、と思っているから。

 会場を出てから、なっちとメンバー、スタッフで食事にいきましたが、私は翌日朝一で徳島に向かわねばならず、中途でお別れしました。そもそも、最初は打ち上げに参加しないつもりでしたが、何とも離れがたい気分になってしまい、参加してしまいました。若いメンバーっていうのは、成長が著しくって、見ていてワクワクさせられます。それは、なっちもそうで、どんどん良くなっていくし、そのスピードが早いって、それが若さなんだろうな。

 そして、いつもいつも熱い応援をしてくれているファンの皆様には、最大限のお礼をしたいと思います。個人的には、なっちに是非ともライブ・ツアーに帰ってきて欲しいですが、それは今後の希望として、少ないながらもこういう機会で、皆に再会出来る事をこれからも楽しみしています。
 本当にありがとうございました。そして、これからも、なっちを応援し続けてください。
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by harukko45 | 2013-08-29 17:10 | 音楽の仕事

 先月に行われた、水越けいこさんの「Summer Live 2013」について、書きたいと思います。もうだいぶ遅ればせながらの状況なので、記録として残しておくものに、私のちょっとした感想を添える程度でまとめられたらと思いますが、なかなかそうも行かない部分もあるかも。

 さて、今回のツアー、ファンの皆さんから広くリクエストを募集して、その上位曲で構成するという企画だったが、それにこだわったために、曲順を決めるのにかなり苦心されたとのこと。確かに、TVのランキング番組みたいにただ並べるのでは、少々安易すぎる。よって、全体の構成を考えながらのセット・リスト作りに時間を要したのだろう。
 結局、私の方にリストが届いたのは7月の第2週に入ってからで、正直、リハ前に十分準備しておくというわけにはいかなかった。ただし、今回はほとんど私一人で伴奏するので、ある意味、出たとこ勝負みたい部分もあえて残しておくことにした。実際のライブで、けいこさんとコラボする中で、即興的に発展していくのも楽しいはず。

 また、東京と大阪では2回公演で、そのうち1部の方は、けいこさんが選ぶ「夏の曲集」とし、2部の方を「オール・リクエスト集」としたので、曲数がかなりの数になってしまった。だから、一つ一つを丁寧にあたると言っても、時間的に難しかった部分もあったのだ。

 とは言え、どれも個性的なけいこさんの曲を一度にたくさん触れるというのは、実に楽しかったことでもあり、「おお、何でこの曲に気がつかなかったのか!」と思うこともあった。そういう新発見こそが、大いなる喜びともなるのでした。

 では、そのセット・リストは、以下の通りです。

 大阪・東京1部/m1.Thank You Summer〜2.Dear Summer Time、3.雨の休日〜4.ヨーソロ〜5.いつだってボーイフレンド、6.ふりむけばLoneliness〜7.Feeling Blue〜8.ペルシャン・ブルー、9.月あかり、10.八月の空〜11.海潮音、12.Throw A Kiss〜13.いちばんシンプルなラブソング〜14.哀しくて、15.私への誓い En1.僕の気持ち〜2.アバウト・ミー、En3.流れるままに

 大阪・東京2部、名古屋/m1.海と少年〜2.Loneliness & Blue、3.東京が好き〜4.あなたに〜5.Touch Me In The Memory、6.エアーメイル〜7.Hiroshi〜8.32階のBAR、9.Dear Summer Time〜10.ブルースカイロンリー、11.Throw A Kiss〜12.いちばんシンプルなラブソング〜13.哀しくて、14.めぐり逢いすれ違い〜15.ヨーソロ、16.Too Far Away En1.月あかり〜2.モノクローム、3.僕の気持ち、4.ほほにキスして

 このうち、2部のアンコールについては、各場所で少し違っていたかもしれない。記憶が定かではありません。たぶん、ここに書いたのは東京の時のもの。また、名古屋では1曲目が、「海と少年」ではなく、「Thank You Summer」に入れ替えた。

 7月15日と20日にリハーサルを行い、21日には大阪Mister Kelly'sでの初日。この場所は普段ジャズを聴かせながらお酒を楽しむところで、ステージと客席は極めて近い。それに、昼の部は超満員で、ピアノのすぐそばにまで、お客さんがいらっしゃる状況。大阪でこれほど大盛況だったのはうれしい限りだが、序盤、少し緊張感が強かったことも事実。個人的には、気合いが空回りする、悪い癖がところどころ自覚症状としてあり、ちょっと悔いが残った。
 なぜなら、私自身は1部のメニュー、特に前半が好きだったからで、いろいろと思い入れが強かった分、その思い通りに弾けなかったのが残念だった。

 それは、m3の「雨の休日」から「ヨーソロ」「いつだってボーイフレンド」の3曲続きのコーナーで、タイプの違う曲調、詞の世界がありながらも、美しい流れになって、うまくストーリーを組み立てたかったのだった。大阪では「ヨーソロ」はまあまあだったが、前後がうまくいかなかった。その悔しさは東京・江古田マーキーでは何とか晴らせたように思う。それにしても、ここの3曲、本当にいい構成だった。

 また、m6の「ふりむけばLoneliness」からの3曲は、けいこさんの良き友人で共作者である、竜真知子さんの作詞による作品が並んだ。竜さんは数々のヒット曲に名を連ねる、日本ポップス界を代表する作詞家の一人で、大橋純子さんにも「クリスタル・シティ」「サファリ・ナイト」と言った名曲で関わっている。そして、けいこさんとの仕事でも重要な存在だろう。
 私は「ペルシャン・ブルー」のレコーディング時にお会いしただけだが、個性的なオーラを振りまいていて、実に印象的な方であり、本物のプロであると感じた。そんな彼女が詞を担当した楽曲は、いずれもレベルの高い作品として仕上がっている。なので、当然、こちらもきちっとした演奏で応えたい気持ちになるのだった。

 1部の方ばかり語るわけにはいかない。2部は、けいこさんの代表曲と言えるものばかりが並んでいるので、私の方で何かを仕掛けることはそれほど必要ない。そこにある名曲をナチュラルに聴いてもらえるように心がければ、いいコンサートになるはず。なので、こちらのメニューの方が、比較的リラックスしてやれたように思う。これまでに何回か演奏してきた曲であることも大きかった。
 だから、大阪の2部ではかなり楽しく生ピアノを弾かせてもらったし、翌日の名古屋では、デジタル・ピアノに若干手こずったところもありながら、全体としてはかなり熟れた感じだった。

 私が特に気に入っていたのは、m3「東京が好き」からの3曲。どれも大好きな作品ばかりなので、何も言うことはない。m6の「エアーメイル」からの3曲も、ちょっとした毒がある感じで好きな曲が並んだ。ここも楽しかった。

 で、私が一番夢中にさせられた曲は、「Thank You Summer」と「月あかり」だった。これまでやっていなかったから新鮮だったせいもあるが、「Thank You Summer」の奇抜で型にはまらないメロディ構成にはクラっとさせられる。ひょっとしたら2つの曲をくっつけたのでは、と思うほどだ。それでいて、ちゃんと一つのストーリーになっているのが素晴らしい。何度やっても飽きないね。
 「月あかり」は、私には服部良一先生が活躍されていた頃の上海歌謡のような響きを感じた。佐藤準さんのアレンジはそういう方向ではなかったが、曲の方にそういう香りがあったのだろうか、それともイントロとエンディングに出てくるヴァイオリンのフレーズのせいか。確かに二胡で弾いても合いそうだな。
 とにかく、何とも言えぬ上品なエキゾチックさがあるように思う。とても好きです。

 ところで、今回のリクエスト特集、トップ3の曲には、伊藤薫さんが作った初期の曲が2曲も入っていた。この結果を見た時のけいこさんが思わず、「あら、私、ちょっとかわいそう」と言ったのが、すごく面白かった。みんなで大笑いしながら、「ほんとにそうだよねぇ!」って返しましたね。
 とは言え、2部の最後に伊藤薫さんの3曲「めぐり逢いすれ違い」「ヨーソロ」「Too Far Away」がつながると、やっぱりなかなか重厚だった。存在感が強い曲ばかりなので、ファンの人達の心にも深く響くのだろう。

 そして、27日の江古田マーキーでは、2回公演ともに充実した内容でやり切れたと思った。それに、立ち見まで出るほどのお客さんを前に、けいこさんも私も燃えないわけがない。それでいて、二人とも程よくリラックスしていたのが、すごくよかった。

 というわけで、いろいろ語り始めるとキリがありません、特に今回のようにだとね。なので、とりあえずこれで終わりにします。またの機会に、曲についてなど書きたいと思います。

 それにしても、大阪、名古屋でもたくさんの方に来ていただき、そして、東京では2回公演がどちらも超満員となり、本当に感慨もひとしおです。この流れを、もっと大きなものにしていきたい、それがスタッフ、メンバー全員の総意でしょう。
 あらためて、いつも応援しつづけてくれたファンの皆様に感謝です。心からお礼申し上げます、ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。
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by harukko45 | 2013-08-28 23:27 | 音楽の仕事

 8月も終盤。私はこの夏、7月8月にライブが集中し、ほとんど休みなく準備とリハーサル、そして本番に追われる日々でありました。ここでは、まずは大橋純子さんとのライブについてまとめておきたいと思います。例年のように詳細として細かく書き記したり、脱線して持論を展開することはやめ、記録として残すことと、簡単に私の感想などを書き添えることにします。

 まずは、7月2日。この日は京都にて、企業主催のイベントで演奏。この時に初めてクラブ・サーキット2013用の曲やアレンジを披露する場になった。バンドは4リズムのみであったが、その後のツアーへのシミュレーション、足固めにも大変有意義なライブだった。

 その後8日に最終リハで調整をして、12日が名古屋ブルーノートにて「クラブ・サーキット2013」の初日で、2ステージを行った。

 セット・リストは、以下の通り。これは、東京最終日まで変更なかった。

 m1.クリスタル・シティ〜2.テレフォン・ナンバー、3.たそがれマイ・ラブ〜4.ビューティフル・ミー、5.大人の恋をしましょう、6.Cry Me A River、7.Disco Medley 2013 (Funky Stuff~Jungle Boogie~Hot Stuff~Fantasy~Boogie Wonder Land)、8.シルエット・ロマンス、9.愛は時を越えて En1.シンプル・ラブ〜サファリ・ナイト、2.You've Got A Friend

 名古屋では初日ということもあり、多少の固さはあったものの、全体的にはすでによく熟れた状態でのパフォーマンスと言えた。特にm1から3に至る部分は、個人的にも今回の肝と強く意識していたので、いつも以上に集中してのぞんだつもり。m5、6は、バンドの成熟度を計るのに一番適した曲で、この辺の曲がうまくキマった時は調子が良い証拠。
 m7のメドレーは、ここ3年間の集大成ってところ。ドナ・サマーのヒット曲を加えたことで、昨年よりも聴きやすくなったかな。ただ、全体にちょっと前がかりで少しつんのめってる部分もあったか。

 17、18日はビルボード大阪にて、4ステージ。各自、修正・調整を加えてのぞんだパフォーマンスは極めて完成度が高かった。冒頭の「肝」3曲は、完全に身体に入った感じで、充実した内容だったと思う。個人的には「たそがれマイ・ラブ」のオリジナル・リ・アレンジ・バージョンの仕上がりにはとても満足。「大人の恋...」は、早すぎず遅すぎずの良い塩梅のテンポ感とサウンドで落ち着いた。続く「Cry Me...」は、より自由でありながら、やりすぎず抑えすぎずで、なかなかムーディだった。
 毎年、大阪ではお客さんのノリの良さにこちらも楽しませてもらう。「Disco Medley」はやはりここが一番盛り上がったね。

 24日は茨城県土浦市の市民会館にてコンサート。昼・夜の2回公演で、肉体的にはかなりしんどかったが、ここまでのいい流れを崩すことなく、無事にやり遂げることが出来た。

 メニューは、m7.Disco Medleyを外して、アルバム"Terra"から、m7.時代〜8.季節の中で、9.地上の星が入り、m10.シルエット・ロマンスの後に、m11.サファリ・ナイト〜12.ペーパー・ムーンが加わった。アンコールは、En1.シンプル・ラブ、2.You've Got A Friend

 この日はホールでのコンサートだったので、曲のスケールが広がっていく感じがあって、実に気持ちよかったし、クラブ・サーキットでの成果がきちっとバンド全体に身に付いていることがうれしかった。短時間でも、バンドというのはあっと言う間に成長するのだった。もちろん、いいミュージシャンが集まっているからに違いない。あえて若干の問題点を指摘すれば、完全に自分のものになっているクラブ・サーキットでの曲に比べると、加えたカヴァー曲の出来が少し劣ることか。
 正直、「クリスタル・シティ」からの流れは、来年まで見越したオリジナル中心のメニュー、その音楽的な深さ、そして我々の思い入れの強さからすれば、しかたがない部分もある。
 
 いずれにしろ、大きな会場で美乃家時代からのオリジナルをやれたことは、実に良かった。なぜなら、これらの曲が大ホールのコンサートにピタッとはまるという事を、強く実感できたからだ。
 
 そして、26日はクラブ・サーキット2013の最終日、ビルボード東京での2ステージ。メニューは元に戻った。ツアー当初から比べると、この日のパファーマンスにはどっしりとした落ち着きがあり、全員が先をしっかり見通しながら、自信に満ちた演奏をしていたと思う。まぁ、ベテラン揃いなので当たり前なのだが、それでも、今回のセットは予想以上に細かい神経を使いながら、体力的にも負担のかかる内容であったので、音楽の鮮度を落とさずに、全てをやり遂げるのは大変だった。
 だが、それゆえに終わった時の満足感も大きかったのでした。

 実を言うと、この時の2ステージのライン録音は、私にとってもなかなかの聴きもので、当事者の一人であってもかなり楽しめる。ミュージシャンは、どちらかというと、悪い部分に注目しがちで、反省し、修正を試みる傾向が強い。それは、誰もがより上を目指すことをやめない(やめられない)からであるが、それでも、何年かに一、二度、心から楽しめる自分達の演奏があるものだ。
 個人的には、年齢のせいもあるだろうが、自分自身のプレイにだけ注目するのでなく、他のメンバーの素敵な演奏、バンド全体の充実感の方に耳が行くようになったし、そして何より「あー、何て良い曲なんだろう!」と感動できるかどうかの方が大事になってきた。
 そういった喜びが、今回は多かったことがうれしいし、確かに平均年齢が高い「チーム大橋」ではあるが、各自が未だに進化しようとトライして、実際にそうなっていくのが、本当に素晴らしいことだなぁとあらためて思うのでありました。

 さて、30日に小淵沢にて打ち上げがあり、ここで「クラブ・サーキット」は終了。その日はおいしい料理とお酒で盛り上がった(?、私は諸事情あって、残念ながら途中で早退。悲しーい)
 
 その約1ヶ月後の8月20日。再び4リズムのみの編成で広島・呉のホテルでのディナーショウがあり、2ステージを行った。
 
 この日のメニューは、m1.シンプル・ラブ、2.たそがれマイ・ラブ、3.大人の恋をしましょう、4.時代〜5.季節の中で、6.地上の星、7.シルエット・ロマンス、8.サファリ・ナイト〜9.ペーパー・ムーン、10.愛は時を越えて En.You've Got A Friend

 久しぶりに集まったのと、サックスとコーラスが抜けた状態で、そのカヴァーをいろいろヤリクリしなければならないので、少々不安ではあったが、始まってしまえば、すぐに勘が戻った。
 それどころか、m9「ペーパー・ムーン」なんか、かなりの白熱度で、「いったいお前達は、いつになったら大人になるんだ!」って言いたいぐらいだった。「学園祭の女王」復活、まさにそんな感じ。

 一昨日の25日、今度は岡山に向かい、FM放送の公開録音をかねたコンサートにジュンコさんが参加し、ドラムの植村くん、アコギに土屋さん、そして私がシンセ・ベースを弾きながらのキーボードという編成でバックをつとめた。
 ジュンコさんの他に、ムッシュ・かまやつさん、中村あゆみさんが出演する豪華版。個性豊かな3人のボーカリストが揃って、実に楽しいイベントだった。
 
 かまやつさん、あゆみさんに続いてジュンコさんの登場で、我々のメニューは、m1.たそがれマイ・ラブ(モカ・ジャバ・バージョン)、2.大人の恋をしましょう、3.地上の星、4.シルエット・ロマンス、5.愛は時を越えて、全員でEn.バンバンバン。

 この時はもちろん放送用に録音されたのだが、すでにPAライン録音の段階で実にいいバランスと音質だったので、全員が大喜び。ジュンコさんはもちろん、バンド3人も、ナチュラルでイキイキしたパフォーマンスであり、多少の荒っぽさはあっても、心から楽しめるライブだったと思う。
 チーム大橋としては、まさに締めに相応しい内容で、今年の夏を無事終えることが出来たのだった。

 各会場で応援してくださったファンの皆様には、厚く熱くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。今年は、例年以上に成果の大きかった夏でした。引き続き、来年の40周年に向けて、ますます頑張りますので、今後ともどうぞよろしくです。
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by harukko45 | 2013-08-27 23:53 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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