4月のライブ

 もう早4月。ライブ関連のお知らせをさせてもらいます。

 今月は、タケカワユキヒデさんとのライブが3回ありますが、企業向けのイベントなので、一般の方々は残念ながらご来場できません。ただ、久しぶりのタケさんとの演奏は大いに楽しみです。

 タケさんの前に16日には王様が今年2回目の横浜降臨。この日は私のバースデイだったか。大いに燃えたいと思います。

王様
 4月16日: 横浜フライデイ

 今月後半には、水越けいこさんの新作リリース記念のスプリング・ツアーが始まります。お馴染みの江古田マーキーでのライブを皮切りに、5月に名古屋・大阪と続きます。

水越けいこ Spring Tour 2013
 4月27日: 江古田マーキー

 それでは、どうぞよろしくお願いします。
[PR]
by harukko45 | 2013-04-01 23:53 | 音楽の仕事

(2)からの続き。

 En1.22歳の私

 アンコールをいただいての1曲目は、なっちのソロデビュー曲で、つんく氏が気合いを入れて作った感じがよく伝わります。冒頭に付け足したキーボード・ソロはリハーサル時にはいまいち決まらずに演奏していたのですが、本番初日にようやくアイデアが固まりました。とは言え、その場のアドリブ的な要素は強かったです。で、おもむろに"22歳..."の印象的なイントロへつなぐ形に。

 なっちとファンの皆さんにとっては、ソロ1作目だから思い入れも強い曲でしょう。私は初めて演奏したので、とても新鮮な気持ちでやれましたし、リリースされた時を追体験するような気分にもなりました。なので、大事に演奏しないといかん、という意識は強かったです。

 ふと思う事に、「作曲家は生涯1曲しか書けない」というのがほぼ定説ではないかと考えますが、つんく氏においてもそうで、全ては過去に書いた傑作のバリエーションと言えます。でも、だからこそ、作家の個性を主張できるとも言えるわけで、けっして悪いことではないのです。
 が同時に、それはマンネリとの裏表でもあり、そこにアーティストとしての苦悩も見え隠れしてくるのでした。
 なっちが、ソロになってからちょうど10年を経て、もう一度この曲を取り上げたというのは、やはり大きな意味があると思います。大きな節目を迎えて、彼女自身が10年間を振り返りながら歌うと、同じ歌詞が22歳の時とは全く違う内容に感じられるのではないでしょうか。

 あらためて、なっちの成長と同時に、曲も成長することを再確認できました。

 En2.愛しき人

 ライブの大ラスは超定番曲。もはや、何も付け足す事はありませんが、何度やっても会場中が一つになる体験は最高です。こういう喜びにはマンネリはないんです。常に感動と快感です。

 さて、ツアーはあっという間に終わってしまいました。例年以上に寂しいです。でも、これは私が年を取ったからでしょう。他のメンバー達は未だにワイワイとLINEで連絡取り合っているし、バリバリと他の現場でも演奏しているようです。もちろん、なっちご本人も舞台稽古が大詰めで頑張っていることでしょう。
 いつまでも、ノスタルジー(?)に浸っていてもしかたない。ひょっとしたら、夏に再会できるかもしれませんしね。そんなことを秘かに期待しながらも、まだまだ頑張っていかねば。

 最後に、常に暖かく迎えてくれ、そして送り出してくれるファンの皆様に、再度お礼を。本当にいつもいつもありがとう。


 
[PR]
by harukko45 | 2013-04-01 15:23 | 音楽の仕事

(1)からの続き。

 m6.Alone〜7.Blue Velvet

 ライブ中盤、カヴァーを2曲。岡本真夜さんの"Alone"は1996年にリリースされたヒット曲。その後、ご本人による別バージョンがいくつかあり、今回は2009年の「Crystal Scenery II」に収録されたバージョンをベースにしました。その時の岡本さんのテイクは、思いっきりエンヤ風な仕上がりで、多重録音されたボーカルやエコーの強い打ち込みが特徴ですが、そのゆったりとしたテンポ感やニュアンスを意識しながらも、比較的シンプルな形でまとめることにしました。
 なので、この曲のみヴァイオリンには休んでもらい、キーボードとガット・ギターを中心に淡々としたバラードにして、切なさや寂寥感を引き出せるように心がけました。
 とにかく、詞がかなり来るので、どうやっても「たまらんなぁ」って感じになります。なっちはこの歌詞をとても大事に思っていたようで、最初は少し短くする予定が、「どうしてもカットしたくない」との希望でフル・コーラスになりました。

 工藤静香さんの"Blue Velvet"は、なっちがオーディションに受ける時から、ずっと歌いたかったという曲。それをこれまで封印してきたわけですが、今回初めて歌うことに。その念願がかなった喜びを、リハで彼女は爆発させました。
 とにかく、1回やってすぐに「カッコイイ!」を連発して、「もう今日はこれで終わりにしてもいいです。」って言うぐらいの興奮ぶりでした。確かに、なっちに合うんだね、こういう曲が。
 作ったのが、はたけさんだから、何となく関連性はあるような、ないような、ま、いいか。

 で、ハードなこの曲は、ある意味、後半への火付けにもなってました。

 m8.best friend〜9.くちびるで止めて〜10.月色の光〜11.ザ・ストレス

 "best friend"は、ファンの皆さん待望の新曲、それも今回のライブで披露するための書き下ろしっていうのが凄い。しかし、私のところにデモが送られてきたのはリハの3日前ぐらいで、歌詞もタイトルもまだ未定状態。メロディと構成が決まったところで、ライブに向けてのアレンジは私の方でやり、メンバーに譜面を送ったのはリハの前日だったかな。
 つまり、ギリギリまでどのような曲になるかは分からずだったけど、それだけ、なっちとスタッフとで真剣に曲を煮詰めていったとの事です。

 その分、リハで実際に演奏し始めると、とてもスムースにバックは仕上がっていき、なっち自身が歌詞とメロディを体に覚え込ませるために、一番回数多く練習したことで、我々の方も十分馴染んだ状態で本番に臨めたのでした。
 だから、初披露にもかかわらず、かなり熟れた内容で、みんなが自信を持って演奏できていたのが、すごく良かったですし、予想以上に好意的な反応が多く、公演が進むにつれて、どんどん熱気を帯びて迎えられた感じがしました。
 全体的にはストレートなロック・チューンですが、女性ポップらしい柔らかさやしなやかさがあって、なかなかの佳曲になりました。それに、単純にノルよね。

 そして、そのまま続けた"くちびる..."は、定番のライブ曲だから、ファンのみんなも一緒になって盛り上がれるところ。実は最初はこちらでメンバー紹介のはずだったので、サイズを長くして各メンバーのソロを入れたのですが、バンド全体のうねり具合が気持ちよかったのと、ショウの後半での盛り上がりもあって、そのままの形になりました。これも、ライブハウスならではかもしれません。

 大いに会場が熱くなり、こちらもかなり燃え上がったところで、"月色の光"。この展開は、私としても意外だったし、なっちもスタッフもちょっと心配していた部分。前にも、このようなセット・メニューが提案された時があり、リハが進むうちにあまりしっくり来なくて、結局"月色"が外されたことがありました。だけど、もったいないぐらい良い曲なので、誰もがうまく生かしたいという気持ちがあり、再チャレンジしたのでした。

 この曲への不安は、リハ初日の段階ではやはりあったのですが、今回のバンドによるサウンドが、私にはとてもよく感じられたので、このまま曲を変更せずにやり切ることを提案しました。プロデューサーもそのつもりだったようですし、なっちも変えないことを決心しました。
 結果は全くもってオーケーだったと思います。"月色"はどちらかというと、昭和初期・1930年代の上海歌謡のような雰囲気があって、不思議な魅力があるのです。それを自然とみんなが意識して、曲の良さをうまく引き出してくれたと思います。

 さて、普通ならこれで終わりか、と思いきや、突然の"ザ・ストレス"。打ち合わせの段階では、オマケ的な要素もありつつ、ノリノリでエンディングを迎える感じでしたが、自宅で考えているうちにいろいろやりたくなって、どんどん盛り上がってしまい、かなり濃い内容になりました。
 正直、曲としてはシンプルだし、ノリもラテン・ディスコ調ジャズ・ファンク風味って具合だから、放っておいてもそれなりに盛り上がると予想がつくわけです。

 でも、過去に何度かやっているし、今回はもうちょっと別の色を出したくなりました。そこで、スタジオ版ではかなりメイン扱いのサックスによるセクションをやめ、そのすべてのフレーズをピアノとヴァイオリンでやることにしました。
 これは、タンゴ風のアンサンブルを目指しました。細かくキメキメのフレーズをすばやく弾かなくてはいけないので、なかなか大変でしたが、アメマのヴァイオリンが実に正確で、しっかりと支えてくれましたし、私とのコンビネーションもバッチリでした。

 打ち込みのパーカッションもエスニック風味をより強調したのと、バネの効いたブレイク・ビーツも加えたので、かなりグルーヴィになったと思います。期待に応えてリズム隊の二人も、グイグイと引っ張ってくれましたし、カズくんのギター・カッティングが、なかなかオシャレでかっこ良くはまりました。
 全体的にはいい意味での「団子・カオス状態」となり、ひと固まりになって一気に突き進むような感じになったと思います。

 そして、なっちがステージを去った後からエンディングにかけては、完全にバンドによるインストとなり、私がソロを受け持ったわけですが、これが毎回興奮しすぎてのハチャメチャさぶりでしたが、かなり沸点の高い演奏になっていました。そして、最後はドラマティックに終わりたかったので、少し過激な音使いをしてアクセントをつけました。今思うと「007」っぽい感じもありましたね。
 とにかく、なっちも大いに喜んでくれた新「ストレス」は大成功でした。それは、各会場各ステージともに、客席から熱狂的な拍手をいただいたからです。これがあるから、音楽はやめられないわけです、ハイ。

(3)ヘ続く。
[PR]
by harukko45 | 2013-04-01 00:56 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30