今や、テレビなんかで情報とるより、YouTubeのような動画サイトで見て行く方が早いし、twitterでもたくさんの人々がいろんな情報や意見を交換していて、マスメディアが伝えない隠れた部分が見えたりする時がある。

 日本のマスコミは、小沢幹事長追求では異常なほどの執念で取り組んでいるにもかかわらず、たかだかスポーツごときでは、自国の選手が不当な仕打ちを受けてきたことがらがあっても、それについての取材・報道をすることもなく、一切の疑念する感じないらしい。

 方やYouTubeなどでは、先週の世界フィギュアでの映像が次々とアップされ、それを世界中の人々が閲覧することによって、そこには海外からの多数のコメントが書き込まれている。特に、審判の異様な採点への批難がとても多い。
 また、これらの画像を観ると、他の国のテレビ放送では、アナウンサーや解説者達が一様に道理の行かないジャッジに対して異議を申し立てている。

 何と、ちょっとおかしな気分だが、日本のメディアでは唯一、あの東京スポーツのみが、現在ふつふつと沸き上がっているフィギュア・スケート界への批判を取り上げているとは驚いた。
「キム・ヨナは転んでも高得点」世界中から猛批判がそれだ。

 そして、YouTubeの書き込み情報で、浅田真央が戦ってきたものというサイトを知ることが出来た。ここの管理人氏が書き上げたのは、現在のフィギュア界がしてきた「浅田つぶし」のかなり具体的で詳細なレポートであった。

 正直、これらを読んで全てその通りだと言える訳ではない。だが、それでもやはり大きな疑念や不信があり、私もこの4年間のジャッジには納得いかないと思っている。それを、日本の浅田ファンだけが思っているのではなく、世界の多くの人々も何かしら感じていることも事実なのだ。
 だから、今あるフィギュア界の疑惑と、ここまでの浅田真央さんの戦いについて、たくさんの日本人が知ってほしいと思う。是非一度、上記のサイトをのぞいてみてください。なかなか長文ではあるが、わかりやすいし、決して扇動的な内容ではない。
 
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by harukko45 | 2010-03-31 23:54 | スポーツ

浅田真央の「鐘」

 ちょっとしつこいのだが、世界フィギュアが終わっても「鐘」が頭の中で鳴り続けているし、他の事をやる気がわいてこないので、再びブログに書いてしまう。

 正直、私は今でもバンクーバーの時の「鐘」が好きだし、キム選手の得点に会場が騒然となっている直後からの浅田選手の姿、そしてその演技を生涯忘れないだろうと思う。
 冒頭の恐ろしい表情(さすがの浅田もこの時にしかできなかった)から2回の3アクセル、美しくスピードのあるシットスピン、誰にもできないゴージャスなスパイラル(この時の厳しい浅田の表情も凄い)の素晴らしさは、見ているこちらが呼吸をするのがはばかれるほどであり、心底彼女の動き一つ一つに魅了された。そして、特筆すべきは音楽との完全なる一体感だ。ラフマニノフが美しい、ものすごく悪魔的で荘厳だった。キムのガーシュインとは次元が違ったと思う。

 だが、3フリップからの3連続ジャンプでのミス、続けてエッジが氷に引っ掛かってしまい3ジャンプが飛べなかったミスで、一瞬現実に引き戻されたが、その後の立て直しが彼女を超一流の天才アスリート足らしめる凄さだ。2アクセルからツイグル、ステップ・シークエンスと彼女には全く休む暇はない。で、この時のステップには涙した。その気迫と技術の高さに感動したし、今思い出してもゾクっとする。
 そして、音楽との一体感を取り戻した浅田は完璧なビールマン・スピンの後、ピタリとエンディングを決めた。その時の彼女はパーフェクトでなかったことで、自らを責めていたのかもしれない。だが、その悲しげな表情さえも曲が持つ深淵さを見つめるように感じられる。

 もちろん、これらの感想は私がその後もバンクーバーでのパフォーマンスを見返しているうちに、じょじょに思いが大きく膨らんでいることはある。だから、あのミス2回の部分でさえ、スポーツ的には否定されても、アートとしては「悲劇」「試練」の表現として成立しているし、そこからの復活のドラマがより感動的なのだった。

 そして1ヶ月後。世界フィギュアにて、彼女はノーミスで滑りきり、自らを乗り越えた。アスリートとしての浅田が「鐘」の完成形を提出して決着をつけた。すごい精神力だと思うし、優勝はうれしい。だが、スケート的にはトリノは完璧(DGがなんだ、ミスはしてない)だったが、アートとしてはバンクーバーの方がほんの少し上回る。これは、音楽の分野でもよくあることだ。技術的に未完成であっても、聴く人の感動が大きいことは存在するのだ。

 このプログラムを組んだタラソワという人も凄い。特に強く感じた事は、この曲とプログラムは「これまでのフィギュア」じゃない、ってこと。フランスの放送では「この曲の重さがマオの体を潰してしまうのです」とコメントしていた。だが、それこそがタラソワとマオの挑戦だったに違いない。
 
 さて、福山知佐子さんという画家の方のブログに、素晴らしい浅田「鐘」論がアップされているので、リンクしておきます。
浅田真央「鐘」身体芸術 アスリート(世界フィギュア後の3月26、28、29日編)と、
浅田真央 身体芸術 アスリート(オリンピックでの2月28日編)があります。

 これでも見て少しスッキリしましょう。ニコニコ動画へのリンクです。EuroSportsでイギリス人解説者が大絶賛、そして実に全うな意見を連発。


 信じ難い事に日本のテレビ、解説者達が絶対にやらない(言えない?)放送です。本当に情けない。(他のコメントが気になる場合は、右下のコメントoffをクリックしてください)
 
 もう一つはアメリカの放送で、長野の金メダリスト、タラ・リピンスキーが解説しています。こちらも納得のクリーン解説。世界のメディアは当然のことを発信しているのに、自国ではそれがないなんて。くだらない。


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by harukko45 | 2010-03-29 20:50 | スポーツ

 まずは、ネットで生中継を見せてくれたRadio-Canadaに感謝です。教えてくれたtwitterの皆さんにも感謝です。楽しく観戦できました。これぞ、新しい時代の情報交換の場でしょう。

 もう、民放テレビ局、いりません。これを今晩、録画放送するフジテレビの間抜けさといい、昨日のSPの録画放送と視聴率を争うと宣伝していたTBSの亀田敗戦中継(K-1とのミックスなんてすっごく変だし、おまけにメイン・イベントで敗戦とはね)のバカさ加減といい、メジャーのテレビ局が、いかに時代から遅れていて、視聴者が何を求めているのかを全然わかっていないことが明らかになってしまいました。

 そして、マスコミがでっち上げた「真央vsヨナ」のくだらない対決図式にも辟易していたので、そういう余計なフィルターのかからない、そのままのライブ映像が語る真実のみのドラマがいかに凄いかをしっかりと確認することができました。素晴らしい時代になったと思います。

 さて、浅田真央選手。本当に本当に素晴らしい人です。外野から見ていても、あからさまな「真央つぶし」はオリンピックの前からずっと続いていたのは間違いないでしょう。しかし、それに真っ向から挑んで、正々堂々と戦い抜き、ついにそれを乗り越えました。オリンピックぐらいしか興味のない人には、世界フィギュアでの優勝はそれほどでもないでしょうが、フィギュア・スケートが好きでずっと観てきた人たちにとっては、今大会での彼女の優勝は一生の思い出としてずっと記憶されると思います。
 
 全くノーミスで冷静に滑り切った「鐘」は、オリンピックでの鬼気迫る凄みこそ少し欠けてはいたものの、全てをやり切ったという思いは十分伝わったし、よくぞこんな高度なプログラムを見事に完成にまで仕上げたと、ただただ頭が下がるのみです。
 ここまでの真央さんの努力には、いくら敬意を表しても足りないでしょう。

 正直、再び採点への疑問、疑惑、不満、不条理さは強く強く残ります。そして、それはこれからも不当にも続くのかもしれない。だが、最後に勝利をおさめたのは浅田真央だったという今回の事実がそれらを圧倒しますし、今後への希望につながると思います。
 心よりおめでとうと言いたいし、あなたを本当に誇らしく思います。

 それから、安藤美姫選手も素晴らしいフリーでした。今シーズンでベストの演技だったと感じましたし、当然表彰台に上るべき内容だったと思っています。鈴木明子選手も、悪夢のSPから見事に立ち直って立派でしたし、何度見ても「ウエストサイド」は名プログラムでした。

 結果としては男女共に日本が金メダルとは素晴らしいものの、それでも晴れ晴れしく思えない部分が多く残った2009/2010シーズン・ラストでした。この結果をただ喜ぶだけでなく、各選手達の奮闘ぶりがちゃんと報われるように、日本スケート連盟のお偉方もISUへの取り組みをしっかりしていってもらいたいと強く願う次第です。
 
 おまけ:日本人の気風でもある真面目さは、世界に誇る美徳ではありますが、ISUのテクニカル・ジャッジであらせらる天野氏は今回も浅田の3Aをダウングレードしまくってくれました。彼は異様な細かさにこだわる、まさに日本人の鏡のような方ですな。
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by harukko45 | 2010-03-28 03:48 | スポーツ

 フジテレビは男子を生で放送したのに、女子はやらないので、ネットでのストリーミングでSPを観戦。ただ、気がついたのが遅かったので、浅田、安藤の演技は見逃した。

 が、その後の最終組のとんでもない状況はライブで観て、ちょっと戦慄というか、何とも言えない怖さを体験してしまった。その時点で、浅田選手は68.08で首位だったが、あまり点数が伸びなかったのは3アクセルがダウングレードになったのか?(その後YouTubeで観れたが、どこが悪かったのか素人にはわからん。確かにオリンピックの時ほど高揚感は得られなかったが、それでもほぼ完璧だったと思ったが。)(もう一度観て、追伸:浅田の3アクセルのダウングレードは明らかにおかしい。演技後のスタンディング・オベーションとジャッジへのブーイングが物語っている。さすがイタリアのお客さんは違う。)

 で、最終組の一番手、アメリカの長洲選手が、ノーミスの演技で浅田を抜き70.40で1位となり、ご本人も「Wow!」と感激の表情。こっちも「ワォ!」。
 だが、この直後から悲劇が。注目のキム選手が信じられないほど全く精彩を欠く内容で、60.30。3フリップが回転不足で着氷ミス、スピンとスパイラルでは考えられないようなミスがあり、最後のステップも危なっかしく、スピードも欠いた。
 この内容はちょっとひどすぎる。オリンピック後の後遺症、燃え尽き症候群?それにしても、この状態で何で出場したのか、理解できない。

 だが、悲劇はこの後も続く。鈴木選手は、すべてのジャンプをミスしてしまい、48.36で20位と沈んだ。その後も、登場する選手達が次々とミスを連発。会場の空気も異様なムードが支配されている感じだった。そんな中、かなり頑張っていたと思えたアメリカのフラット選手でさえ、あまり高い評価が出ず、60.88の6位に抑えられた。

 結局、キムは7位という大波乱。安藤は最初のコンビネーションで転倒し11位と出遅れた。(YouTubeで安藤の演技を観ると、最初のコンビでの転倒はしかたないが、他はかなり良い出来であり、点数が低すぎて納得いかない。)

 男子に比べて、女子にはオリンピック後の世界選手権は体力的にきびしいのか?特にライブで観た最終組は悲惨だった(長洲とフラットをのぞく)。フリーでは各選手がもう一度モチベーションを上げて、シーズン最後にふさわしいパフォーマンスを見せて欲しい。

 明日もライブ中継してくれないようなので、ネットで観戦となるか。

 それにしても、有名選手の中で唯一レベルをキープした浅田には女王奪還のチャンスが、思わぬ形で巡ってきたということか。うー、だが何か怖い。トリノには魔物がいるか。
 とは言え、とにかく浅田、安藤、鈴木の日本人選手達はどうか頑張って滑り切ってほしい。応援してます。
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by harukko45 | 2010-03-27 02:33 | スポーツ

 昨夜はずっと起きてて、朝5時からのライブ中継を見届けました。素晴らしかった、高橋選手!見事でありました。序盤にある4回転フリップは残念ながら回転不足となりましたが、きっちりとプログラムに入れてきてくれたことがうれしい。果敢にトライする姿勢なくして、真の勝負に勝つ事はありえないし、観ているものに大きな感動を与えることはできないのですから。
 
 私の大好きな作曲家であるニーノ・ロータの傑作の一つであり、最も好きな映画監督の一人であるフェリーニのこれまた傑作「道」からの音楽「ジェルソミーナのテーマ」を使い、主演のジュリエッタ・マッシーナとアンソニー・クインの忘れられない名演技を氷上に蘇らせた高橋選手の表現力の高さには、バンクーバーの時点でも心底感動させてもらったし、今回その集大成の演技での優勝には、いくら賛辞の言葉を贈っても足りないと思う。

 私はバンクーバー五輪でも本当は高橋が総合2位で銀メダルであり、フリーでは圧倒的に1位だったと思っているので、本大会での優勝は当然とも言える。が、SP2位のパトリック・チャン選手がリスク回避による4回転抜きのノーミスで、「ライサチェック的」高得点を獲得する危険が十分あったので、やはり高橋が最後まで滑り切るまではドキドキのしっぱなしではあった。

 だが、さすがの審判団もあれだけの完成度を高橋に見せつけられては、10点以上の大差をつけざるを得なかったということだろう。

 そして、3位に入ったフランスの「ミスター4回転」ジュベール選手は屈辱のバンクーバーから見事に立ち直り、フリーでは2回の4回転を決めた。これはやはりしびれたよ。だが、その後思わぬ転倒などで、後半失速した感があった。ただ、個人的にはチャンよりもジュベールを高く評価したいし、彼の凄さを再確認できたことはうれしい。

 小塚選手は残念な10位だった。オリンピックでの滑りから大いに期待していたのだが、表彰台が近くに見えた段階で、何かが崩れたとしか言いようがない。ただ、これを乗り越えてこそ勝者の道があるはず。4年前のトリノ五輪での高橋がそうだったように。

 とにかく、大けがによる苦難を経て、バンクーバーで銅、トリノで金を獲得し、観ているものに納得のパフォーマンスを見せてくれた高橋選手を大絶賛したい。優勝、本当におめでとうございます!
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by harukko45 | 2010-03-26 16:12 | スポーツ

 「人間を幸福にしない日本というシステム」の著者として有名である、オランダ人ジャーナリストでアムステルダム大学教授のカレル・ヴァン・ウォルフレン氏が、中央公論に寄稿した論文を読んだ。
 「日本政治再生を巡る権力闘争の謎」がタイトルで、官僚、検察、メディアが、新政権を潰そうとしている動きに対し、重大な懸念を表明している内容だ。さすがに長く日本に関わり、官僚批判をしてきた人であり、単なる西欧人の「上から目線」での説教ではなく、深い洞察力を感じさせて実に興味深かった。

 私は昨年夏の政権交代を、日本歴史上初めて起きた民主革命だと思っているが、それが全くの無血状態で行われたが故に、我々日本人はその後この大快挙について、かなり軽く評価しているように思う。そして、民主党政権が誕生してすぐにわき起こったメディアと検察によるバッシングと、それに操作されつつある世論によって、今ではその革命も誤りであったかの空気が作られようとしている。

 私を含め日本人は全員、本当の民主主義を未だ経験していないし、それを勝ち取るために激しい戦いをしてこなかったがために、その偉大さや尊さをよく理解できず、ようやくその第一歩に立ったというのに、早1年も経たないうちに臆病にも再びかつての官僚主義による政治体制に戻ろうとする危険な状態にある。
 
 私はこのところのいわゆる「金と政治」の問題をはじめとする民主党がらみのスキャンダル報道にうんざりし、それを丸呑みして信じ込む多くの人々の意見にも違和感を感じ、すっかり疲れてしまった。
 なので、大部分の世論がそんなに言うのなら、もはや小沢幹事長もさっさと辞任し、夏の参院選挙では民主が敗退し、またまた衆参逆転国会にでもあって、日本は再び政治停止状態にでもなればいいと、やけっぱちな気分にもなりかけていた。
 もし、そんなことになったら、日本は心底世界中の笑い者となるだろうし、国民は後々大きな代償を払わされるであろうと思うが、それも止む無し。結局、血で血を洗うように民主化を必死に勝ち取ってきた欧米の人々と比べれば、我々日本人の民度は低いに違いないのだから。

 だが今日、永田町異聞にて、先述のウォルフレン氏の論文の要約に出会い、そこから原文(井上実訳)も読む機会を得て、私がここ数ヶ月感じていながら、何とも心にわだかまっていたことへの大きな解答をもらったような気持ちになった。
 是非、広く多くの人にこの論文を読んでいただきたいし、考えていただきたい。私には今が日本にとって大変重大な時期であると感じているし、この時の決断を国民一人一人が誤ったなら、日本が成熟した民主国家になることは出来ないという危機感を持っている。

 大変な長文ではあるが、是非読んで欲しいので、リンクさせていただく。
日本政治再生を巡る権力闘争の謎(その1)=カレル・ヴァン・ウォルフレン
同上(その2)
同上(その3)
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by harukko45 | 2010-03-25 00:30 | 日々のあれこれ

いよいよ車が

 ずいぶん更新が滞っておりました。どうも、そういう気分にならなくて。仕事がずっと家で打ち込みばかりのせいでしょうな、たぶん。

 そんな中、我が愛車であるボルボ240君も今年で丸18年となり、いろんな意味でかなりアヤシい状態。で、民主党政権による予算が成立し、エコカー補助が延長になったわけで、ちょっと本腰入れて車の買い替えを検討せねば、チャンスを逃す。
 私のような職業では、車は完全に業務に欠かせない代物であり、仕事場への移動時間はとても重要なひと時なので、車選びはいろいろと難しい。まずは、楽器や器材を何台も積み込まなくてはならないし、それらを支えるしっかりした作りの車でなくてはならない。
 と同時に、車としての性能は良いに越した事はない。特に最近では燃費や排ガス等、効率性と環境的配慮は重要。
 そして、やはり車というものはそれなりに長くつきあうもので、その時間が長くなればなるほど愛着が沸いてくるもの。だからこそ、ただただ業務的な部分だけで選んでしまうのは寂しい。私だけでなく、車を自分の個室としてとらえている人も多いだろうし、現に私が最も音楽を聴いているのは車の中で間違いない。
 だからこそ、自分が一人になれる空間への思いは大きくなるし、決める時には「一目惚れ」みたいな直感的な出会いが大事だと思う。

 そういう点で、ステーション・ワゴンが人気で各社が競っていた頃(80年代後半から90年代初期)に購入した、ボルボ240を越えるような魅力を感じさせるものはずっとなく、先に述べた燃費効率はもとより、もろもろな機能・装備の点で圧倒的に時代遅れにもかかわらず、今日まで乗り続けてきたわけ。

 ちょっとだけ自慢すると、80年代後半、並行輸入車で赤の240(いや正確には赤に塗り直した)を購入。あの当時は「ボルボはガンメタでしょう」なんて時代だったから、赤はすごく珍しかった(この時の赤は日本の赤ではなく、実にヨーロッパ的な赤だった)し、なかなか誇らしかったですなぁ。正直、「レンガ」だとか「弁当箱」ってイメージだった無骨な車が、素晴らしくスタイリシュで、それでいて頑固なこだわりをちゃんと残した感じが良かったわけで。

 その後、すぐに赤いボルボはちょっとした流行りになって、音楽業界でもずいぶん見かけるようになった。そんな中でひねくれ者の私は紺の92年モデルに乗り換えて、現在に至るのであります。(93年に240は生産終了。)

 最近のボルボ車のファンには申し訳ないが、個人的には98年にフォードに身売りしてから、ボルボの魅力は格段に下がった。アメリカ・メーカーと組むと駄目になる、と皮肉る意見にもかなり同意したくなる。それは、クライスラーと組んで失敗したメルセデスにも言えるかも。
 また、日本では急速にステーションワゴンというものが失墜。現在、その分野で欧州車と対抗できているのはスバル・レガシーとホンダ・アコードのみか。日本人が車に求める指向とメーカーの対応は、ワゴンではなく、ミニバンなどのワンボックス系へ極度にシフトしてしまった。

 結局、240に代わるものとしては欧州車を中心に見て行くしかないと考えるわけ。そのボルボに関しては一応V50があがる。V70は現代においてはちょっと大きすぎるし、価格も高すぎる。
 メルセデスやBMW、アウディといったドイツ高級ブランドのワゴンはハナから外れてしまうが、それでもメルセデスのBクラスあたりの小型車が、意外に実効性が高いことを知った。
 つまり、ブランドある高級車メーカーであっても、魅力ある小型車を作らなくては(スーパーモバイル指向でなくては)未来はないという現状なのは確か。

 その中にあって同じドイツ車であっても、これまで全く興味がなかったフォルクスワーゲンがここ数年驚くべき進化をとげ、次々と良い車を作っていることも知った。ひょっとすると、日本車よりも上ではないだろうか。
 正直、彼らの作ったTSIエンジンは、しろうとが見てもかなり素晴らしく感じる。だが、そのコンセプトはシンプルでわかりやすい。排気量を抑えて、その分失うパワーを補う工夫をする。1.4リッターのエンジンにスーパーチャージャーとターボを組み合わせる発想と技術は、日本のメーカーでも簡単にやり遂げてしまいそうなのに、残念ながらなかった。すべて、ハイブリッドに傾斜したからか。
 私はVWの技術者達の仕事にいたく感心している。このエンジンはハイブリッドに負けていないし、全く新しい考え方による未来志向のガソリン・エンジンだと思う。

 というわけで、今一番の注目はVWのゴルフ・ヴァリアントTSIである。
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by harukko45 | 2010-03-23 19:39 | 日々のあれこれ

MAKI/渋谷7thFloor

 昨日(12日)は約一年ぶりにMAKIさんとのライブでした。それも、私のピアノのみでのバッキングという形も久しぶりでした。
 
 2日前のリハーサルで再会した時にはお互いに元気なことを確認したわけですが、私が昨年ぐらいまでよく出させてもらっていた荻窪のライブハウス「ヴェルヴェット・サン」の経営形態が変わり、これまでの仲間は離れてしまったことや、活動休止してしまう人たちがいる事を知り、とても驚いたのでした。
 でも、MAKIさん自身はそういったことを乗り越え、自分の道を切り開いていっている様子で、実にたのもしい限りでありました。
 また、そういった彼女の吹っ切り感や強い自覚から生まれてきたのであろう、私が初めて演奏する新曲達になかなか光るものが感じられたのでした。おかげで、私もとても興味深くピアノに取込む気持ちになったのでした。

 で、12日の本番では、3バンド・ジョイントのトップ・バッターであり、多少緊張感があって堅くなっていた部分もあったのですが、基本的には二人で考えてトライしようとしたことは、ほぼ全てこなせたように思っています。おかげで、無事に終わったあとは気持ちのいい充足感と開放感がありました。

 m1.想いのカケラ〜m2.真夜中のライダー m3.心つないで〜m4.Red Eye m5.素直〜m6.rebirth m7.ココロ×ココロ

 私にとっての新曲はm2,3,6でしたが、昨年の秋に彼女が作ったニューアルバムに収録されてアレンジをベースに、いろいろと発想のおもむくままにプレイしてみたので、バンドによるスタジオ版とはだいぶ変わった外見になったかもしれません。
 特にm3は内容的にとても深みを感じさせる曲だったので、けっこう燃えました。これは、MAKIさんの代表曲にもなりうる佳曲だと思います。
 それと、m6は16ビート系のファンクっぽい曲ですが、どちらかというとハーフ・グルーヴでのラグタイム風とでもいう感じでまとめてみました。個人的にはかなり楽しかったですが、実際にお客さんの前でやってみると、もっといろいろ細工をしてみたくもなりました。次回までに練ってみたいと思います。

 さて、とりあえず1年ぶりのライブは無事終わりましたが、今後まだ続きます。とりあえず4月にもう一度東京であり、5月の連休明けには関西方面3カ所のツアーにも行きますので、今後の音楽的な進展がちょっと楽しみになってきました。
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by harukko45 | 2010-03-14 00:58 | 音楽の仕事

 熱く燃えたオリンピックもおしまい。今回はいろんな意味で興味深い戦いが多く、かなり楽しめた。
 最後の最後であったアイスホッケー男子決勝も、かなりの大熱戦で面白かった。まぁ、正直どんどん老眼になりつつある私には小さなパックを追いかけるのも大変ではあったが。アメリカもカナダもNHLの選手ばかりだから内容もハイレベルでありましたね。とりあえず、地元カナダ優勝で、国技としての面目が立ってよかったですな。

 それと、クロスカントリーの男子がスキー競技の最後だったんだけど、その男子ではなく、これは16日目で書かなくてはいけなかったのだが、女子30kmクラシカルで石田正子選手が5位入賞したことに注目したい。これは大変な快挙なのだ。
 この手の種目で日本人が上位に食い込むのはかなり困難な中、彼女はトリノ以降じょじょに成績を上げ(07年世界選手権30kmクラシカルで13位、09年世界選手権では10kmクラシカルで8位、ワールドカップの30kmクラシカルで3位)、そのたびに日本最高記録を書き直してきた。
 もちろん、ご本人は3位以内に入ることを目標としていただろうが、ヨーロッパや北米に比べ、その環境や強化態勢が格段に劣る日本の選手によるこの入賞は、やはり高く評価すべきだと思う。
 
 さて、というわけで一応簡単にこのオリンピックをまとめると、前半で最も強烈なインパクトを受けたのは、何と言ってもスノーボード・ハーフパイプ。ショーン・ホワイトの神懸かり的なパフォーマンスを見れたことは一生ものだったです。
 またモーグルが男子も女子もものすごいハイレベルに進化したことも特筆に値するでしょう。うっかりしていると本家のアルペン競技よりも人気を勝ち取る可能性まで見えました。
 そのアルペンでは、何と言ってもオーストリアの絶不調が目立った。そのかわり地元に近いアメリカ勢が活躍。だが、アルペン競技全体にスーパースターがいないのはちと寂しい。
 ジャンプではアマン、マリシュのちびっ子二人が個人では圧倒。ここでもオーストリアは勝てず、何とか団体で面目を保った。
 スケートでは韓国の大躍進が目立つ。この大会ではスピード、ショート・トラック、フィギュアすべてで大きな成果を上げた。

 日本選手について振り返ると、スピードスケートは500m男子は良かったものの、他はほぼ完敗。最後のパシュートはいかにも日本人向けな競技で、今後にも期待できそうだが、肝心の個人種目ではなかなか厳しい状態が続きそう。
 ジャンプはもっと深刻。とにかく、日本人特有な小さくまとまった状態から、「殻」を突き破るような「個」の登場と育成が何としても必要。一歩でも二歩でも日本的常識から飛び出すようなアスリートが集まって、はじめて組織・チームという形にならなければ、団体戦でも勝てない。それはジャンプだけでなく、ノルディック複合やショート・トラックなどにも言えるだろう。

 カーリングは前回よりも注目が高まって、競技の認知度はさらに上がったとは思うが、これからズルズルと成績が低迷してしまっては、その火も消えてしまう。
 強豪国のように30代40代の経験を積んだベテラン選手達が第一線で戦っているのに比べて、日本はスポーツに対する考え方や社会のあり方、特に女性が年齢を重ねてもスポーツをあきらめることなく続けられるような環境が、まだまだ未成熟というレベルであり、現在のような経済状況ではますます難しい状況になるやもしれないが、是非とも日本にしっかりとカーリングが定着するように、今の選手達・関係者の皆さんに頑張っていただきたい。まずは、世界選手権での奮闘に期待したい。

 そして、フィギュアは男子女子全員入賞というのはまさに、日本がフィギュア大国であり、バランスのとれた力を持っている事を示したと思う。
 男子の高橋選手は今大会の日本選手全員の中で最も素晴らしい活躍をしてくれた人。1年前の大けがからの復帰ということも考えれば、よくぞメダルを取ってくれたと思うし、その価値は銅以上だと確信している。それに、彼はこれまでの日本人に比べて大変表現力が豊かで、ある意味日本人離れしているが、それでいてわざとらしさがなく、とても自然な流れを作り出していた。彼のフリー終盤には、その演技にすっかり夢中になってしまい、もはや最初の4回転失敗などすっかり忘れてしまうほどだった。このような男子スケーターは今まで日本にはいなかった。

 小塚選手のフリーも高く評価したい。4回転の成功は日本人では彼だけですしね。次の大会ではエースになりうる存在でしょう。織田選手は靴ひもが切れて中断してしまうという、「ちょっと空回り」っぽいアクシデントでかなり悔いの残るオリンピックだったかもしれない。それに、"Mr.Safety"モロゾフ・コーチにより4回転を回避してしまったのは、本来の彼の持ち味を奪ってしまったようにも感じた。だから、彼の場合は今後への取り組みをしっかり考えることが必要だろう。

 女子は、まず鈴木選手のフリーを絶賛したい。バーンスタインの音楽のカッコイイところをちゃんと理解しての構成・振り付け・演技で、あんなに楽しいフリーは他にはなかったし、よくSPでの低い評価を挽回したと思う。

 安藤選手は、トリノに比べれば格段に良かったし、この4年間の積み重ねには敬意を表したい。だが、彼女がこれからもモロゾフ・コーチと組むのが良いのかどうかはわからない。
 "Mr.Safety"の功績でジャンプ以外のスキルや表現力などは上達したと思うが、もし、次のソチを目指すなら別のスタッフという選択も十分ありうる。とは言え、SPでの3-3のコンビをダウングレードされたのは痛かったし、解説の八木沼さんは「認定すべき」的な発言だった。もし、これが認定されていれば3位もあった。いろいろ裏を勘ぐればきりがないし、えげつないのだが、それでも地元へのアドバンテージはあっただろうと思う。

 そして、真央さんについては、前にずいぶん書いたので繰り返さないが、私のような50を過ぎた人間でも19歳のアスリートから学ぶことがいかに多いかをあらためて知った。
 結果は私が今シーズン最初に感じた通りになってしまったものの、それと同時に、やはり彼女は今後がもっと面白いと感じたのだ。確かにフィジカル的なピークは今回だったかもしれない。だからこそ3Aの3回成功という偉業を達成できた。だが、未完とは言え芸術性の高さと技術面での難度を同時にこなすという今回のフリーでの試みは、やはりとんでもなく素晴らしいことだし、その進化・深化・完成は今後にあると確信する。今月の世界選手権もまたまたいろんな意味でも興味深いし楽しみですなぁ。

 さて、夜更かし・早起きの連続もこれで終わり。明日からまた頑張ろー。
 
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by harukko45 | 2010-03-02 01:08 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる