スーパーライヴのリハも早いもので、4日目5日目と過ぎ、何とこの2日間で6人のアーティストとのセッションをこなしました。この過密スケジュールはこれまでのリハーサルでは経験なく、なかなかタフな状況でありました。各メンバー、スタッフもじょじょに疲労の色は隠せませんが、皆さん、いざという時にはピシっと集中することの出来る逞しい連中であります。

 一昨日登場したのは3人。まずはウルフルズのトータス松本さん。私は昔から彼のボーカリストとしてのセンスが大好きだったので、初めてお会いできてうれしかった。今回はジョンのレパートリーの中でも比較的ポピュラーな選曲となりましたが、かえってそれにより、彼のサービス精神あふれる温かいパフォーマンスが生きるのではないでしょうか。

 続いて、LOVE PSYCHEDELICO。いつもは自らのバンドを引き連れての登場だったのが、今回はクミ&ナオキのデュオによるフォーマット。で、そのうちの1曲で我々に声がかかり晴れて初競演することになりました。実際にセッションしてみると、彼らの音楽性の広さをいろいろ感じさせてくれました。で、いつも思うけど、彼らはほんとナイスガイ。

 そしてこの日最後は絢香さん。彼女、すっごく歌うまい!驚いたし、ほぼ完璧に歌いこなしていて感動しました。お母上がビートルズの大ファンだったことから、よく聞いていたらしいですが、それにしても素晴らしい歌声でした。ちょっと、ありきたりな言い方になっちゃうけど、夜に入り少々疲れ気味のオジサン・バンドに「元気」をくれたって感じでした。なので、この気持ちいい気分のまま、リハ終了。

 さて、昨日のトップバッターはBonnie Pinkさん。彼女らしいポップで、何とも「ホンワカ」した気分になる選曲でした。我々は「楽しい曲コーナー」って言ってましたけど。たぶん、今年も華やかなステージングで会場を盛り上げてくれるはず。

 続いては毎年常連になっていただいている奥田民生さん。今回はドラムスの古田君だけでなく、ギターの長田君も彼のツアーに参加していたメンバーだけに、いつも以上に和気あいあいってところでしょうか。なので、ちょこちょこっと合わせてOKとなりました。
 と、そんな中突然、オノ・ヨーコさんがスタジオに登場したのでした。今までリハーサルの様子を見たことがなかったので、是非陣中見舞いしたとの希望だったようですが、やはりこれは我々にとってはうれしいハプニングでした。なのでせっかくですから、奥田さんを交えてオープニングでやる曲を聞いていただきました。

 さぁて、この日最後はCharさんの登場。うー、濃いよね、やっぱ。それにさすがに随所でうならせることを聞かせてくれました。また、その場でパッパッとアイデアが出てくるので、どんどんついていかないといけないわけで、緊張感も高まります。ご本人はゆるい感じでやっているらしいですが。

 というわけで、リハも残すところ後2日。ようやく全体像が見えてきた感じだし、確かに疲労感もあるけどもう一踏ん張りです。
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by harukko45 | 2008-11-30 03:52 | 音楽の仕事

 ただ今、ジョン・レノン・スーパーライヴのリハーサルまっただ中であります。もうちょっと余裕があれば、もっとブログを更新しようと思っていたのですが、今年はバックをつけるアーティストが増え、もちろんそれに応じて曲数も多くなり、その準備も例年よりもかかってしまいました。それで、このところ全くブログともご無沙汰になってしまったのでした。

 というわけですが、とりあえず昨日まででリハーサルを3日間終了し、3組の方々とのセッションを終了しました。また、それと同時に後半にお迎えする方の曲も練習をコツコツやっているのでした。
 2日目に登場したThe Sunday Drivers、昨年同様の飄々としたスネオヘアーさんのボーカルがなかなかはまります。こちらもリラックスした気分で楽しませてもらいましたし、その独特のキャラを生かした選曲がバッチリだったのでは。
 その夜にはゆずのお二人。今、かなり忙しいようで、なかなか曲の練習ができなかったらしいのですが、それでも、セッションが進むにつれていろいろとアイデアが飛び出してきて、次第に"ゆず”らしいエッセンスが加わりました。同じようにアコギを持った二人ユニットなのに、昼と夜では全く違う世界になったのが面白かった。

 そして、昨日は夏木マリさんと斉藤ノブさんの登場。やはり、ベテランの大御所お二人のオーラは強烈。それは演奏に参加することで、より倍増されて我々を刺激してくるのがすごいね。マリさんの声が実にシブくて、ブルーズ・タイプの曲がかなりいい感じにキマルのが驚いた。また、ノブさんのパーカッションに関しては何も言うことはないわけで、このセッションはバンド側もかなり燃えた時間でありました。
 おかげで、その後は少々ふぬけちゃったかも。

 我々トリビュート・バンドの面々は昨年とほぼ同じですが、ギターが長田進さんに代わりました。彼もミュージシャン界では有名な強者の一人ですし、会長・土屋さんとのコンビネーションも上々ですぞ。

 しかしまぁ、毎年思うことでもあるのだけれど、ビートルズ〜ジョン・レノンの作品の幅広さには改めて驚くばかり。それに加え、各アーティストの個性やこだわりがどんどん反映されていくのですから、ますますスケールが大きくなっていくのでした。

 今日は結構大変で、3組を一日で頑張ってこなさなければなりませんが、それ以上に楽しみも与えてもらえるでしょう。
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by harukko45 | 2008-11-28 02:36 | 音楽の仕事

 昨夜はMAKIさんとの今月2度目のライブ。前回の吉祥寺プラネットKと同じフォーマットでのぞんだので、バンド全員にずいぶんゆとりがありました。もちろん、ホームグラウンドのヴェルサンだったというのも大きいかな。
 それと何よりボーカルのMAKIさんが好調だったこと。ライブ復帰から3回目ですが、前回が体調を崩していただけに、昨日の元気さと前向きな歌声にはずいぶんこちらも刺激を受けました。ここ数日、ずっと家に閉じこもっての仕事が続いていたので、私個人としてもスカっとした気持ちのいい気分にさせてもらいました。

 それと、うれしい驚きというか、ジュンコさんのライブにいつも来ていただいてる方や、先日まで一緒にツアーしていたなっちさんのファンの方が聴きにきてくれたこと。終わってから声をかけられて、どちらにもびっくりでしたし、とってもうれしかったです。
 私のこんなブログを見て、ライブハウスもわざわざ調べて来ていただいたのかもしれません。本当にありがとうございました。

 さて、MAKIさんとのライブ、私は今年はこれにて最後。いつも通りに変な気負いなく楽しくできたので良かったです。こんな流れで来年も引き続き、コツコツといいサウンド目指していきたいです。
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by harukko45 | 2008-11-20 12:36 | 音楽の仕事

 圧勝、快勝でしたな。今日は文句つけません。皆よくやってました。このぐらいの内容で残りも行ってほしいもんです。

 特に前線のチビッコ軍団、田中・玉田・大久保、よく走っていい形を何度も作っておりましたし、そこに内田くんからの相手DFの裏を狙ったパスが見事にはまっての田中の先制点でした。前半はその後得点できなかったけど、何度もチャンスを生み出していたし、相手の攻撃がそれほどでもないのが見えたので、ほぼ安心してみておりました。

 とは言え、何が起きるかわからないのがサッカー、なので、後半開始早々の玉田の2点目はシュート自体も見事だったし、勝負の行方を大きく左右する得点だった。ちょうど、あの時間帯での前線への人数の掛け方、ボールのまわし方や、左右のサイドでの展開等が、プレミア・リーグっぽい雰囲気があって、「おっ!」と思わず体が前に出たぐらい良い流れだった。
 これまでだと、そんなせっかくの良い流れであっても、ゴール前でのちょっとしたためらいから、一つ余計な動きや余計なトラップでチャンスの逃すのが日本だったけど、今日は違った。後半開始から大久保とチェンジして玉田が得意の左サイドにポジションを変えていたのを、これも今日非常にいい動きを見せていた長谷部がしっかりと把握しており、実にクールなパス。これを、玉田くんがドカーンとお得意の形から決めてくれたのだった。

 その後、一応カタールもより積極的になったのだが、いかんせん出来が悪いというか、たいしたことなかったというか、もはや日本の敵ではなかった。

 でもって、今日は作りに徹し、また守備のうまさで何回かうならせてくれた中村俊が、右のショート・コーナーからの流れで絶妙のクロス、これをトゥーリオのヘディングでの3点目で、完全に勝負あり。早々に帰宅の途につくカタール・サポーターでありました。
 試合開始当初は不安いっぱいだった左サイドバックの長友やセンターの寺田もよく頑張っていたと思うし、GKの川口もやはりいざという時にさすがの落ち着きぶりでありました。で、結果として失点続きだった日本がこの最終予選初めてシャットアウトしたのだから、高く評価していい。

 正直、岡田ジャパンになって、これほど出来の良かった試合は初めてではないか。この前のキリンカップ・シリア戦での前半の良さ(前線に玉田・田中・大久保・岡崎の4FW(1+3)を置き、中盤の底からの展開とサイドからの速い攻撃)をうまく発展させた仕上がりに私としては満足しましたし、采配にも文句ありません。
 これまでどうも好きになれなかった岡田ジャパンではあったけど、やっぱりW杯予選で日本が負けるのは見たくない。だから、今日のような戦略・戦術を徹底して、チームを熟成させていってほしい。W杯への道が少し見えてきた。
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by harukko45 | 2008-11-20 04:24 | スポーツ

今週のあれこれ

 「Angelicツアー」が終わってしばらくはボーっとしようと思うまもなく、サカイレイコさんのワンマン・ライブの打ち合わせと12/8のジョン・レノン・スーパーライヴの打ち合わせが立て続けにあって、再び緊張感が高まってきてる感じです。とにかく、コツコツと対処していかなくてはいかんなぁ。ただでさえ12月に入ったらグチャグチャになるのは目に見えているので、それぞれの仕事の準備をどんどんやっていかなくては。

 ところで、今年のジョン・レノン・スーパーライヴは8回目を迎えるのだが、なんと今回はチケットが即日完売とは驚き。出演されるアーティストの皆さんの存在が大きいとは思うが、このイベントそのものの認知がしっかりと定着してきていることも確か。やはり、苦しい時期はあったものの、忍耐強く継続していくことの大切さを、また改めて知るのでありました。
 私個人としても今年で5回目の参加、トリビュート・バンドのバンマスをやらせてもらって4年目であり、このイベントの確実な成長を見てきただけに、今回の完売の知らせには大いに喜んだのでした。
 ただその分、何とも言えぬプレッシャーが年々大きくなっていることも確かではありますが、リハーサルが始まっていけば、たくさんの貴重な体験ができるに違いないわけで、とにかく、私は集まってくれたアーティストをおもてなしする立場として今年も頑張ります。

 そうそう、ちょっとだけ今年のステージの感じをお伝えすると、満席というのは日本武道館の場合、ステージの裏もすべて解放するということ。だから、360度お客さんで埋め尽くされるわけです。つまり、これって70年代のロック・コンサートのような雰囲気。だから、ステージ後ろにいつも配置されるスクリーンも今回は取り外され、比較的シンプルな舞台になりそう。そのかわり、とことん音中心で進行されるのではないかと思っておりますが、なにしろ360度でお客さんと対面するのは、それだけでも高揚することでしょう。ですから、自然とパフォーマンスのテンションも上がっていくのではないかと期待しています。
 もちろん、リハが進むにつれていろいろあるとは思いますが、そんなあたりはじょじょにお伝えしたいと思います。

 さて、全く話題を変えて、遅ればせながら西武ライオンズ、日本シリーズ制覇おめでとう!渡辺監督、すばらしい采配お見事!岸投手、MVP当然の大活躍、君に惚れました!平尾、片岡、中島、中村、などなどイキのいい若手の結束力の高さがヒシヒシと伝わって、本当にいいチームでした。
 ですが、あまりにも熱戦が続いたために、今行われているアジア・シリーズでは欠場者多数、データもなしで苦しい戦いが続いています。が、そこは何とか踏ん張って明日の決勝、韓国のSKを敗り、真の王者アジアNo.1の地位を守ってほしい。がんばれ、西武ライオンズ。(おっと、ちょっと早まった。まだ台湾の統一にも決勝進出のチャンスがある。失礼しました。)

 そして、サッカーのアジア・チャンピオンズ・リーグにてガンバ大阪が見事な圧勝で優勝を決めてくれました。昨年の浦和に続き、我らがJリーグが2連覇を果たしたことは実に大きい。正直,代表が強いことよりもクラブがまず世界において強いことが、とっても重要。それこそがサッカー先進国への仲間入りにつながることなのです。
 Jリーグもいろいろ苦難を経つつも、ここまで成長してきたことは素晴らしいことです。それを証明したガンバを大絶賛!

 でもって、この勢いで代表もカタール戦よろしくね。うー、こっちはかなり不安だが。
 おっと、もう一つジュビロ磐田や日本代表で大活躍してくれた、日本が誇るレフティの一人、名波浩選手が引退を発表した。大好きな選手だっただけに残念だし、寂しい気持ちにもなるが、今後は指導者としても絶対に日本サッカーの力になってくれるはず、そういった点では、まだまだ期待したい逸材であります。
 とにかく、今はおつかれさま。数々の素晴らしいプレイをありがとうございました。
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by harukko45 | 2008-11-15 16:14 | 日々のあれこれ

詳細(4)からの続きです。

m14.ザ・ストレス
 メドレーのエンディングは「ブギャー!ジャン!」って感じだから、まだ曲が終わってない気分なんですね。なので、そのままのテンションでこの有名曲にヤクザのように乱入するのでした。

 森高千里さんのヒットは1989年でしたか。彼女自身の存在感が強かったので、やけに印象に残っている楽曲です。ピンクのウェートレス服で歌ってました。で、私としては昔のバージョンのイメージがやたらと強いのですが、この「なっちバージョン」もなかなかの仕上がりです。

 ただ、"だって生きてかなくちゃ"に続いて、これまたバングラ・ビートのイントロなんですよね。バングラ風は別に嫌いじゃなく、かつてはえらくハマった方なんですが、やっぱり時代のハヤリスタリを感じてしまう。"だって..."が楽曲とバングラとがとってもマッチしていたのに比べると、"ザ・ストレス"の方はちょっとあざとく感じちゃうのでした。
 でもまぁ、森高盤にも「中近東バージョン」というのがあったからなぁ。

 しかし、その部分が終わってからのシンプルなディスコ・ビートにのったボーカル部分はすごくいいし、サックスとクラリネットのダビングによるアンサンブルがとてもいい出来なのです。クレジットを見たら、ホーン・アレンジとオール・サックスは竹上良成君でした。
 彼のことはずいぶん昔から知っていましたが、このようなところで名前を発見するとは驚きでしたし、その良い仕事ぶりに感心しました。

 それと、間奏後の大サビの部分でのコード展開がジャズっぽい裏コードを駆使して、まるでウェザーリポートのようでもあり、原曲よりもオシャレになりました。これもカッコイイです(ここら辺は上野圭市さんのアレンジ)。

 今回、全体のサイズは少し短めになりましたが、私のシンセとゴトウさんのソプラノ・サックスで竹上君の書いたサックス・アンサンブルを出来るだけ再現しました。結構大変でしたけど、うまく決まると弾きながらゾクゾクしました。
 それと、ここでも我らがファンク・ブラザーズが最高のグルーヴを提供してくれました。私がほとんどシンセにまわることで、コード感が薄れる心配があったのですが、野太いビートのおかげで、全くそんなことはなく、かえって隙間の多いサウンドがよりクールでカッコ良かったです。

m15.大人へのエレベーター
 さて、"ザ・ストレス"が終わると、私個人にもバンド全体にもある種の開放感が生まれます。それだけテンションの高い楽曲が立て続けに来ていたからに他ありません。
 そこで、この実におおらかな8ビートのミディアム・ロックと出会える時の幸せ感は何とも言えないのでした。
 このあたりからは私はアレンジ面ではあまり手を加えていません。ほぼ、これまでのなっちコンサートで他の先輩達がやっていた方向性に沿った形であり、いくぶんリラックスした気持ちで演奏するのを楽しませてもらいました。
 なっちさんも会場の皆さんも、ほぼ同じような気分だったのではないでしょうか。コンサートも終盤、ぐーっと盛り上がってきた思いをここで、パーっと解き放つような瞬間だったと思います。

 こういう時に、ほんと「ロックっていいなぁ」って実感します。

m16.小説の中の二人
 さぁ、本編最後はこのバラードでした。全体にはあまり小細工のない普通さが、今時のJ-Popでは逆に新鮮な感じのする曲です。そういえば、詞の内容もストレートだし、ピアノのイントロが韓流っぽいのもそういった流れからかも。

 これまではストリングスのアンサンブルをHDで流して、一緒に演奏していたそうですが、今回は同期なしという方針でしたので、本来あるストリングスのところは、フルートで補ってもらったり、私も音数を多くしたりしました。また、舞台のサイズの関係上、生ピアノを置くことがかなわなかったので、デジタル・ピアノでの演奏になりましたが、その分、同時にシンセ・パッドの音源を使うことで、何とか音の厚みをキープしようと思いました。

 この曲のエンディングでなっちさんがスーっと去ると、会場から大きな拍手が起こるのですが、最後の音をしめて、我々バンドが引き上げる時にも再び大きな拍手をいただけたのは、とてもうれしかったですし、すごく暖かい気持ちになりました。

EN1.月色の光
 全員でツアーTシャツに着替えてのアンコールでの1曲目。前にも書いたかもしれませんが、この曲は前から馴染みがあります。作詞のMAKIさんは今も定期的にライブをやっている仲間だし、作曲の安岡君とも一緒にプレイしました。その時にこの曲を演奏したこともあるのでした。

 だから、やはり思い入れは強くなります。なっちさんが再登場するまで、本来の曲のイントロの前にもう一つ導入部を付け加えて、印象的なフレーズが聞こえた時になっちさんの姿が見えるようにしました。
 この曲は東洋風、特に戦前の上海歌謡的な古風さ、優雅さを持っているので、それを生かすような響きで全体が包まれるように頑張ってみました。

 月の世界から天使が舞い降りて、なんてムードが生まれれば最高なのですが、どうだったでしょうか。

EN2.愛しき人
 本当に最後の最後、この曲をなっちさんとファンの皆さんがどれほど大事に思っているかは本番をやることで理解できました。まるで、お互いの存在に感謝しあうかのような楽曲だったのですね。
 だから、先の"大人への..."以上に会場との一体感を感じることが出来て、こちらも感動しました。特に最終公演ではスタッフのサプライズで紙吹雪が降ってきたりして、「あーこれで終わりだなぁ」って、少しシンミリとした気持ちにもなりました。

 そして、エンディングではそれまでのコード展開から転調して、徳武さんには最後の「弾きまくり」をお願いしました。ここでのソロがまたいつもカッコよくてしびれました。


 さて、長々と「Angelicツアー」コンサートの詳細を書いてきましたが、最後まで読んでくれた方々には厚くお礼申し上げます。もちろん、その中にはコンサートに実際に来てくれた方々が多くいらっしゃるでしょう。ほんとにほんとにありがとうございました。
 ただ、良かった良かっただけではいけないので、個人的な反省も書いておきたいと思います。それは最終日のパフォーマンスに多少悔いが残ることでした。
 10月中はコンスタントにステージが組まれていましたが、残念ながら中野公演の前は2週間あいてしまったことや、ファイナルであることで気合いが入りすぎて、ちょっと空回りしていたかも、と言い訳もできますが、やはり最高の出来とはならなかったことへの反省はしっかりとしなくてはいけないのでした。

 とは言え、このブログにコメントをいただける方々をはじめ、なっちファンの皆さんのいろいろな励ましの言葉にはいくら感謝しても足りません。
 また、短い期間でしたが、一緒にステージを作ってきたバンド・メンバー、スタッフの面々にも感謝です。
 そしてそして、何よりもとっても充実したやりがいのある時間を与えてくれ、またその自らのパフォーマンスで我々を堂々と引っ張っていった、安倍なつみさんに感謝と敬意の気持ちを贈りたいと思います。
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by harukko45 | 2008-11-13 04:50 | 音楽の仕事

 詳細(2)からの続きです。

m10.空 LIFE GOES ON
 "日曜日..."でどっちかと言えば大はしゃぎしちゃった後に、すぐこの曲やるのって、実は切り替えが難しい感じでした。短い時間(数秒?)の中で息を整えて、テンポを確認して、音色を変えて...と。
 
 でも、とにかくとっても大事な曲の一つだと思いますし、なっちさんの代表作とも言えるでしょう。イントロはすごくシンプルに始まっていくのですが、じょじょに楽器が加わって、何段階にもわたって曲自体が大きく広がっていく感じがよく出来ていると思います。
 そもそも、メロディの構成も面白い。何回か繰り返される「So,Life Goes On.」の部分がサビなのですが、ここがいろんな展開を経て太く大きな道になっていくというわけで、詞の内容もそのたびに意味合いが深くなっていくように感じられるのでした。

 最初は「アコースティック・コーナーの締め」という意味合いだったので、もうちょっと抑えめの感じでやっていましたが、リハを重ねていくうちにだんだんこの曲の意味みたいなものがわかってきて、よりスケールの大きな展開をめざすようにしましたし、それがなっちさんの意図とも合致しました。
 とは言え、あくまで「アコ・コーナー」の流れから、オリジナルにあるディストーション・ギターによるパワー・コードのバッキングはやりませんでしたが、それがかえって、曲とボーカルの良さをより浮き上がらせることになったのではないかなとも感じています。

 今この曲はある意味、アイドルとしてだけでなく、次のステップへの飛躍を宣言している曲とも言えるかもしれません。

inst:息を重ねましょう
 "空..."は前半の最後の曲であり、この後なっちさんは着替えのためにステージを去ってしまうのですが、その間をインストでつながなければなりません。で、彼女のオリジナル曲から演奏することになったのですが、これは微妙と言えば微妙です。なぜなら「あー、あの曲だ」って聴いてくれる人もいるでしょうが、その反面「なんだ、歌ってくれないのか」という反応も予想できるからです。

 さて、その評価は会場の皆さんにお任せするしかなく、私と徳武さんで、出来る限り曲の良さを壊さないようにまとめました。
 前後の曲とのキーの流れを心地よくするために、導入部は"夢ならば"のイントロ部分を使い、そこから"息を..."につなげました。でも、メロはまだ出さずに、トクさんの美しい音色のギターで引っ張ってもらいました。そして、オリジナル同様に半音上に転調することで効果満点となる、サビのメロディを私が弾いたのでした。そのバックでトクさんが心地よいバッキングを入れてくれました。
 そして、その最後のコードは次の曲の呼び水となるようにしました。
 
m11.だって生きてかなくちゃ
 この曲は大幅にアレンジを変えてもらいたい、とのことだったので、かなりガラっと変更していますが、なっちさんの要望でベースのパターンはオリジナルに近い形に戻しました。それでも、元々のバングラ風のダンス系ビートから、よりジャズ・ファンク色の濃い演奏になったと思います。これは、アレンジ云々よりも今回のメンバーの個性によるところが大きいでしょう。
 特にハマダ、ロクカワ&アサミのリズム・セクションが出す強烈なグルーヴと、ゴトウさんの妖しげに浮遊していくソプラノ・サックスのソロが、全体に緊張感の高い演奏に導いてくれたのでした。
 とは言え、サビ前など随所にはさまれているインド系のリフは、この曲のフックになっているので、やはり外せませんね。徳武さんが飄々とシタールもどきでリフを弾くのも面白かったなぁ。

 なっちさんにとっては、この曲も代表作に違いないわけで、黒の衣装に着替えての後半、まさに一気に盛り上がっていくぞ!という気迫をみなぎらせるパフォーマンスでありました。

m12.スクリーン
 MCの後、つんく氏作による新曲の登場です。なのですが、曲自体が仕上がったのが本当にギリギリで、我々はキーの変更を2回やりましたし、詞の完成も初日前日で、なっちさんも間際まで格闘していたに違いありません。
 レコーディングのアレンジも全てが完成していない状態のデモを、私が譜面にしたので、出来上がったCDとは微妙に違っています。なので、今回の演奏したバージョンはこのツアーのみになるのでした。そういった意味では興味深いとも言えるかな。

 内容的には「シャ乱Q」的要素が割と強くて、つんく氏も原点回帰的な心境なのかもしれません。また、極めて和風なイントロ・メロは私が琴の音色で、徳武さんのギターとユニゾンしましたが、CDではまた違ったシンセで仕上げたようです。
 とにかく、久々の新曲にご本人もスタッフも力が入っているのが伝わりました。ヒットにつながることを切に願いたいですね。

m13.メドレー(恋のテレフォンGOAL〜黄色いお空でBOOM BOOM BOOM〜OLの事情〜甘すぎた果実〜恋のテレフォンGOAL)
 今回のツアーのテーマの中に、「安倍なつみの集大成にしたい」との話がありました。そんな意味合いもあり、しばらく封印(?)していたらしいこれらの曲でメドレーを作ることになりました。
 基本的にはモータウン、EW&F、ファンク、ディスコといったR&B系のエッセンスで結びつく曲達だし、うまく行けばすごく楽しい内容になると思いました。

 また、よくありがちなメドレーのように、それぞれの曲を1コーラスずつ繋いでいくのでなく、"恋のテレフォンGOAL"を核にして、他の曲を絡めてほしいとのことでした。で、最初のバージョンでは"テレフォンGOAL"がもっといろいろな所に登場していたのですが、リハの中で検討するうちに"BOOM BOOM BOOM"が増量され、全体により派手さが増しました。
 その分、"OLの事情"がすごく短い印象になってしまいましたが、それでもあの「Crazy!」から「ドゥンベドゥンベ....」の所が最高においしいし、「(I'm) crazy for you.」をこのメドレーの通奏テーマにしたかったので、そこから"甘すぎた果実"の一番印象的な部分に持っていきたかったのでした。なので、"OL"を好きな方々、どうかご容赦を。
 
 ただ、最初はなかったソロまわしを挿入することになり、"甘すぎた..."への流れが多少無理矢理になったことは否定できません。でも、とにかく私としては、「CDで聴く最高のなっちの一瞬」とも言える「気がつけば...、好きで、好きで、好きで。Crazy for you.」をどんな形でもやりたかったのでした!
 それと、この"甘すぎた果実"は昔のディスコ風のアレンジやサウンドをうまくとらえていて、すごく良く出来た作品です。だから、イケイケどんどんの"テレフォンGOAL"との対比としての位置づけとともに、メドレー全体に品位を持たせる意味でも重要な曲だと感じました。
 そして、この曲のゴージャスなMFSB風のアンサンブルから一気に、「おバカな」"テレフォンGOAL"に再びなだれ込んでいき、後はグチャグチャに盛り上がったのでした。最後のエンディングで、「テンポをどんどん上げて行って!」とのなっちさんの要求で、我々はまさにゴール前でムチを入れられた競走馬になった感じでしたね。

つづく...
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by harukko45 | 2008-11-12 07:43 | 音楽の仕事

 詳細(1)からの続きです。

 最初のMCをはさんで、

m4.恋の花
 私はこの曲、今年の3月にアヤカさんと石川梨華さんのガジュアル・ディナーショウでバックをやらせてもらった時に、そのオープニングで演奏しました。その時はほぼオリジナルにそった形でやったのですが、その本家であるなっちさんは、ここ最近のアコースティック・バージョンでやっている方向性でまとめてほしいとの要望でした。

 なので、全体の構成はアコースティック・バージョンに準じています。が、徳武さんにはアコギでなく、より彼の素晴らしさが生きるエレキ・ギターを弾いてほしいので、全体のサウンドは16ビートのAOR的なアプローチになっていきました(アコギ・バージョンは8ビートのフォーク・ボサ風)。
 テンポも最初はアコギ・バージョンに準じたので、もっと遅かったのですが、前のコーナーからの流れもあって、じょじょに速くなりました。とは言え、オリジナルほどパキパキした急速調にはなりませんでしたが。いわゆる「速すぎず、遅すぎず」は微妙な感覚ですし、今回のアプローチはシンプルでありながら、各自のグルーヴ感が合わないとダラダラしてしまうので重要なポイントでした。特に私のイントロから、なっちさんとの二人の部分がしっくりこないと減点になってしまうのでした。
 ツアー序盤では少しその傾向がありましたが、どんどん良くなっていったと思います。

 それと、「フルートを是非」という要望に応えて、ゴトウさんをフィーチャアしましたが、これが予想以上に効果を上げてくれました。予想以上というのはゴトウさんというプレイヤーが、良い意味で「裏切ってくれる」演奏をするからでした。何をしでかすかわからない、彼のヤンチャで常に挑戦していく鋭い感覚が、バックのこちらにもワクワク感を呼び起こしてくれるのでした。
 特に最終公演では片足を上げて吹いていたそうじゃないですか、気合いが入っていたんでしょうが、それじゃジェスロ・タルのイアン・アンダーソンじゃないの!うーむ、その映像がDVDに収録されることを期待しましょう。

m5.ひとりぼっち
 これは名曲ですね。正直、CDで聴くよりも実際に演奏してみて、その深みと良さに気づかされました。徳武さんがエレキを弾いていたので、この曲だけオケを使っていたのか、との問いがありましたが、印象的なアコギ・サウンドのアルペジオは私がシンセで弾いていました。実際にオリジナルもシンセによる打ち込みだと思います。
 で、とっても大好きな曲ではありますが、これもイントロからしばらくはボーカルと二人だけなので、やはりそれなりのプレッシャーを感じてしまいますね。でも、何とか良い雰囲気は持続できたと思います。
 それから、ここでもゴトウさんのソプラノ・サックスが実にいい味を出してくれました。彼のナイーブな感性がとても光ったと思います。

 そして、何よりもなっちさんはこの曲がとても好きなのか、実にいい歌を常に歌っていました。なので、ボーカルを聞いていれば自然に盛り上がったり、抑えたりが可能だったのです。だから、何度やっても飽きないのでした。

m6.青空
 再びMCをはさんでのバラードですが、オリジナルはいきなり歌からなので、今回はピアノのイントロを作りました。とは言え、オリジナルの間奏にあるストリングスのフレージングが良いので、それをピアノに置き換えてイントロとしたのでした。
 そのかわりに間奏はトクさんのギター・ソロにしました。ここでのソロは曲に慣れるにつれて、どんどん良くなっていき、ツアー終盤では「凄み」も感じました。さすがです。

 イントロをピアノで始めたので、オリジナルにあるアコギのアルペジオ(これもたぶんシンセの打ち込み)はそのままピアノでトライしましたが、なかなかのくせ者でしたね、これが。私は出来る限りオリジナルの良さを再現したいと思う人間なのですが、これは少し変更させてもらいました。その後も比較的自由に弾いたので違った印象を持った方もいるかもしれません。

m7.学生時代
 続けて、なっちさんの「元気かな?」をきっかけにこの曲がスタートします。前2曲でのしっとりと、少し切ない感じのなっちさんも良いですが、私はこういう明るいポップなロック・チューンでの歌声が結構好きですし、すごく合っていると思います。
 だから、ボーカルと楽曲は問題ないのですが、このオリジナル・アレンジは多少混乱していると思いました。よくよく聴いていくと、ものすごくたくさんの音が入っていて、それが全て効果的に働いているかどうかわからないと感じたのです。

 なので、ずいぶんザックリと整理させてもらいましたし、構成も1ハーフのコンパクト・サイズになったので、とてもスッキリとして、かえってポップ度が増したのではないかと喜んでいます。それと、ゴトウさんには歌中と間奏では素朴な感じで決まったフレーズを吹いてもらい、特に間奏の徳武さんのギター・メロと絡むところは、ちょっと"ニューシネマ・パラダイス"のようなムードに感じました。全体の曲調もあって、個人的にはかなりキュンとくる瞬間でした。また、エンディング近くでは一転してブロウしまくったサックス・ソロも楽しかった。
 
 それから、イントロ部分でのなっちさんの「元気かな?ちがうなぁ」から会場に向かって「元気ですか?!」って呼びかけて、それにお客さん達が応えるくだりはいつも最高でしたね。
 
 この後MCをはさんで、徳武さんはアコースティック・ギターに持ち替えてのコーナー。

m8.私の恋人なのに
 矢島舞美(℃-ute)さんとのデュエット曲を今回はアコギ中心のバッキングでシンプルに。ただし、オリジナルはどちらかというと、矢島さんよりでテンポも速く、ディズニーランド風の可愛らしい仕上がりになっていましたが、なっちさんが一人で歌うし、アコギのニュアンスを生かす意味でも、テンポを少し遅くし、私がアコーディオン風のシンセでサポートしました。
 メロディも詞もわかりやすくポップなんですけど、実はかなり凝った曲で、ちょっとずつコードや構成を変えている部分があったりするので、意外に気が抜けない曲なのでした。

 でも、なっちさんだけで歌ったことで、全体にはより微妙な女心のニュアンスが出てきて面白かったのではないでしょうか。その辺は経験の差でしょうか?

m9.日曜日 What's Going On
 さて、このコーナー3曲はアコースティック・ギターのサウンドを中心にしたのですが、この曲はそのサウンドでオリジナルのヒップホップ調を生かしてほしいとのことでした。一見反対な要素にも思いますが、やってみるとそれほど違和感はないのは経験上知っていたし、エレクトリックでやるよりも意外に面白かったりするのでした。
 それプラス、メンバー紹介のコーナーあり、会場とのコミュニケーション・ツールとしても使いたいとの盛りだくさんの内容になりましたが、こちらとしてはいろいろアイデアをぶち込むことが出来て、大いに楽しませてもらいました。

 ちなみに音楽以外のことですが、我々バンドは毎回の公演前にアンケート調査をマネージャーさんから受けていて、それからピックアップしたものをメンバー紹介時になっちさんが読み上げていたのでした。毎回MCの内容を変えるというのは良いとは思いましたが、そのためにアンケートに答えるのはヤレヤレでしたよ。
 それから、私はコーラス・パートに参加していたので、なっちさんとデュエット感覚になれたのは役得でした、ハイ。

まだ、前半ですね。長々と続きます。
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by harukko45 | 2008-11-11 01:34 | 音楽の仕事

 9月末からリハーサルに入り、10月に3カ所、そして昨日東京での公演をもって、安倍なつみさんのAngelicツアーが終了しました。正直、今は複雑な心境です。無事に終えることができた安堵感とともに、「もっとたくさんやりたかった」とか「もっともっと良くやれたのでは?」との思いが絡み合っているのでした。
 そんな気持ちを抱きつつも、今回のコンサートの内容に関してはよく練って固めていったものだし、私個人としてもかなり愛着を持っているわけで、このツアーのまとめとしてこの後を書いていきたいと思います。

 やはり、セットリストにそって。

 リハーサルに入る前の打ち合わせで本田プロデューサーから、今回のステージに関する方向性や意図を聞かせてもらい、具体的に各曲のアレンジについてもいろいろアイデアをいただきました。それを元に私としては考えていったわけです。
 まずは、「アグレッシヴさ」と「インパクト」。生バンドによるアピール、それぞれのプレーヤーを生かすこと。

m1.Opening/あなた色
 そんな意図にピッタリの選曲と言える"あなた色"ですが、コンサートのオープニングとしてのデフォルメも必要。最初、シンセ・パッドによるシーンはなく、何かのCD音源から入る予定でしたが、リハの終盤で全て生で行くことになりました。
 また、パーカッションとドラムスによるリズムで、頭からノリを作り出して欲しいとの狙いから、アサミちゃんのティンバレスをフィーチャアし、その後のベース・リフもすぐに浮かんできたので、これにより一気にラテン・ロック的なニュアンスでトライしていきました。
 で、ゴトウさんのテナー・サックスをフィーチャアするためにいきなりビートをハーフにして、かなり「くさめ」なパートをはさんだのは、つづく本編のイントロをより生かすためでもありました。
 そして、やっと"あなた色"のイントロですが、CDではスパニッシュ風のアコギのフィルになっていましたが、ハマちゃんのドラム・フィルでうめることにより、かなりドラマティックになりました。これは彼のセンスの良さと卓越したテクニックによるものが大きいです。

 さぁ、お待たせしました、なっちの登場です。この時の会場からの反応がたまらんですね。一気にヒートアップする感じに思わずニヤっとしてしまうのでした。
 
 本編に入ってからは、ハマダ&ロクカワのリズム隊が毎回グイグイとプッシュしてくるのですが、なっちさんのボーカルがそれに負けない力強さを持っていたのを会場の皆さんも気づいたと思います。カラオケや打ち込みのビートと違い、今回のようにフルパワーでいく生バンドのバックで歌うにはよりエネルギーが必要なのは当然なのですが、「癒し」や「泣き」のようなイメージとは違う部分の魅力をいきなり見せてくれたと思います。

 2コーラス後に、再びオープニングのリフをベーシックに各プレイヤーのソロを素早いカットインのように入れたのも、当初の打ち合わせからのアイデアでした。その最後に徳武さんのギター・ソロにつなげたわけですが、オリジナルのコード展開があまりロックぽくない感じだったので、今回はガラっと変えさせてもらい、トクさんにはより自由に弾きまくってもらいました。

m2.夕焼け空
 なっちさんはこの曲をこれまでほとんどステージでは歌ってなかったそうで、この選曲にはビックリだったようです。でも、なるほどこれはとっても面白い作品で、曲とアレンジに一体感があり、歌詞も印象的な佳曲です。
 演奏面では特にビートルズの"Come Together"からのパターンをうまく引用したベース・ラインがいい。なので、ロクさんにはほぼオリジナルに準じた形で再現してもらいました。リハの最初ではビッチリ書かれた譜面に「オイオイ」って表情でしたが、すぐに自分のものにして、より「うねり」のある仕上がりにしてくれました。さすが「マー坊」さんです!

 それ以外にもなかなか好きな部分が多いので、ちゃんと再現したくなり、それにより私のパートは忙しくなりました。でも、とっても楽しかった。こういういいアレンジにはきちっと敬意を持って演奏したくなるのです。

 間奏では最初、ご本人の語りの部分を生かす予定でしたが、PA的に拾い上げるのが難しいとのことで断念。しかしながら、そのかわり徳武さんには珍しいギンギンのディストーション・サウンドでのソロが聞けたのはラッキーだったのでは。トクさんのソロはいつもカッコイイ。

m3.やんなっちゃう
 実は前の2曲が続きで、この曲はMCをはさんでからだったのですが、なっちさんの提案で3曲つなぎになりました。これは大正解でした。"夕焼け空"で、ちょっと突き放したようにした状態で、「こんばんは(こんにちは)!」ってMCするのは確かに違和感あるし、実際につなげて演奏してみると、すごく充実感のある流れになったのでした。
 サイズは1ハーフのコンパクト・バージョンでしたが、これも好きな曲です。歌詞だけ見ると、とっても可愛らしく、ちょっと幼い感じの女心が魅力ですが、演奏の中身はなかなか濃いのでした。
 3曲つなぎになったことでイントロをカットしましたが、これもなっちさんのアイデアで、私の短いキッカケから歌に入ることで、よりライブ的な驚きとスピーディな展開が生まれました。

 優しく繊細な感じのAメロから、Bメロでいきなり80年代ディスコ風のダンス・ビートになるところが面白いのですが、オリジナルではすぐに終わってしまうのが惜しい気がして、今回はサビ前までそのグルーヴのまま押し切りました。
 間奏は印象的なイントロ部分の発展系が登場するわけですが、これもオリジナルの出来が良いので、ほぼそのままに再現しました。というわけで、これも個人的にはあっちこっちと忙しかったですが、実にやりがいのある内容でした。

 実際のコンサートでは、会場の皆さんがそろって振りつけを一緒にやっていたのが楽しかったですね。それと、なんかあったかいムードが漂って一体感を感じました。この「Angelicツアー」の大きな肝の一つが、このオープニング3曲であると意識して仕上げるつもりだったので、実際にとってもいい雰囲気になってすごくうれしくなりました。

 おっと、ずいぶん長くなったので、続きにします。
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by harukko45 | 2008-11-10 20:11 | 音楽の仕事

明日から

 明日は札幌に向かい、大橋純子さんのディナーショウがあり、翌日は羽田から中野サンプラザに直行して、安倍なつみさんのツアー・ファイナルです。共にベースの六川さんと一緒に移動です。
 どちらも大事な本番ですので、気を引き締めてのぞまなければ。

 このところはコンピューターを新たに導入して、DTM用のシステムをいろいろアップグレードしたり、突然テレビが壊れて「今時の」液晶デジタルTVを買い、その使い方にはまり込んだりと、本業以外で時間をずいぶんつぶしてしまいましたが、再び音楽漬けの日々が始まります。
 なっちさんとのツアーが終われば一段落とは行かず、"John Lennon Super Live"の準備とリハで今月の残りは費やされることになるでしょう。そして、怒濤の12月になだれ込んでいくことになりそう。

 さて、音楽以外で大好きなスポーツ関連ではただ今熱戦中の日本シリーズが大詰め。明日巨人が勝ってしまうとオシマイですが、ここは何とか若き獅子軍団・西武に頑張ってもらって最終戦まで持ち込んでほしいもんです。
 そして、サッカーのアジア・チャンピオンズ・リーグ決勝ではガンバ大阪がホームで1勝を上げ、がぜん優勝が見えてきました。是非ともアウェイでも良い試合運びをして、2年連続で日本のクラブがアジアNO.1を達成してほしい。

 もちろん、不安がたくさんだがワールドカップ予選のカタール戦で、日本代表にもそろそろいいパフォーマンスを期待してます。まぁ、このままダメぶりを見せ続けて、一気に監督交代論に発展するのも悪くないと思う気持ちも少しはありますが。

 などなど、年末に向けていろいろ興味はつきません。

 そういえば、最近はマーラーにはまっています。ようやく、私も彼の音楽の面白さがわかるようになりました。それは自分の心が不安を感じているからか、世の中が不安な状況にどんどん向かっているからか、やけに今の自分にピタっときて聞き込んでいるのでした。
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by harukko45 | 2008-11-07 22:55 | 日々のあれこれ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる