9月も終わり

 先週のタケさんのコンサート以来、ブログはご無沙汰でしたが、ここ1週間は安倍なつみさんのツアー用のリハーサルとその準備で手一杯でした。10月11日の名古屋から始まるコンサートですので、曲も多いし、バンドの編成も増えるので、そのアレンジと譜面を作るのにきゅうきゅうとしていたのでした。でも、昨日まで2日間のバンド・リハーサルでコンサートの全体像が見え、有能な各バンド・メンバーの力もあって、すごくアグレッシブなサウンドが作れたので、とってもうれしいのと同時に、まずは一安心しているところでした。

 この後、今週後半からご本人を交えて、本格的なリハーサルを行い、本番に備えたいと思います。

 そんな中、世の中ではもっといろいろ大変なことになっていますねぇ。アメリカの金融崩壊は、恐慌前夜という危機を語る専門家もいるし、ある意味、のちのち考えると「あの時がポイント」だったと言えるほどの「何十年かに起こる大改革」の起因になるかもしれません。
 アメリカの金融市場があっという間に壊れ、それを救済しようとする法案を議会が否決してしまい、ますます混迷を深めて行きそうな状況と言えるでしょうか。
 この影響で、ヨーロッパにも混乱が飛び火しているのですが、幸運にも日本はすでに不良債権処理が終わっているおかげで、唯一「比較的まとも」でいられる状況と言えるかもしれません。
 その点においては、小泉政権(特に竹中氏)の一番の功績として素直に評価すべきでしょう。

 とにかく、しばらくはアメリカの大混乱の行方を注目せざるを得ないでしょう。

 比較的まし、とは言え、翻って日本はと考えると、(金融混乱、汚染米の不法転売などなどで)タイミングも悪いし内容もなかった総裁選挙を強行した自民党の「ノー天気」さに呆れますし、誕生した麻生政権も早速、問題発言で大臣辞任とは先が思いやられます。支持率が50%を切っていることから、言われるほど(秋葉原をネタにする)麻生氏が国民的支持を受けているわけでなく、逆に我が国民の良識あるクールな反応が見て取れたと言えるでしょう。
 自民党が考えるほど、国民はアホじゃないわけです。

 さて、スポーツ。まさに「スポーツの秋」まっさかりで、MLBもいよいよポスト・シーズンに入ります。シアトルが出るわけではないから、のめり込んで見る状況じゃないけど、一応ア・リーグではボストンを応援してしまうかな。力としてはエンジェルスが上でしょうが。
 ナ・リーグではドジャースに期待しましょう。名将トーリは1年目で早速成果を上げるのではないでしょうかね。そうなると、今年のワールド・シリーズは「LAシリーズ」になるか。

 NFLも開幕、ニューイングランドのQBブレイディが開幕戦で負傷、いきなりの今季絶望とは驚き。これだけではないけど、今季は波乱含みの雰囲気ですなぁ。現役復帰のファーブを獲得したNYジェッツにも期待しているんだけど、すぐにはうまくいかない感じ。そんな中、ジェッツと同地区のバッファロー・ビルズが開幕4連勝とはうれしい。O・J・シンプソンのいた70年代前半とジム・ケリー、サーマン・トーマスを擁した80年代後半の黄金期が印象に強く残り、かねてより好きなチームの1つなので、これは応援してますよ。

 ヨーロッパ・サッカーもがんがん来てます。やっぱり注目はイングランドとスペイン。個人的にはアーセナルの「エレガントの極致」と言えるサッカーにぞっこん。それとバルサの新監督グアルディオラは現役時代大好きだったから、やっぱ肩入れしちゃう。
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by harukko45 | 2008-09-30 18:01 | 日々のあれこれ

 21日はタケさんのコンサートで、大阪に行ってまいりました。そういえば、先々週も日帰りで大阪でしたっけ。
 この日は企業主催のイベントでのコンサートでしたが、お客さん達は一般の方々でいっぱいとなりました。

 さて、今回はモトイちゃんが欠席で「T's Company」としてではなく、前半タケさんを中心に後半アイちゃんが加わって、という構成でした。初めてやる曲あり、久々に復活した曲ありで、なかなか新鮮なメニューでしたな。初めてやった曲は少々危ない感じもありましたが、60分ステージに11曲詰め込んだ盛りだくさんの内容で、最後はかなりいい感じで終えることができました。

 バックは私と土屋潔さんのギターのみ。このパターンも久々でした。オッサンとの再会も7月以来、お元気そうで何よりだったし、相変わらずいいプレイを聞かせてくれましたぞ。今回はグレッチのギターを持ち込んで、これがまたゴキゲンでした。
 それは、ビートルズのショート・メドレーで大活躍、"Michelle"シブかった、"Hello Goodbye"のキューンっていうフレーズ、タマランでしょう、"Lady Madonna"のバッキングもモロでしょう、"From Me To You"もイケてました。

 それから、久々にやったタケさんの初期の名曲"Happiness"。これはコードの流れにヒネリが利いていながら、メロが流れるようですごく気持ちがいい曲です。ゴダイゴ・バージョンでのピアノのフレーズもかっこいいし、やりがいあります。

 他にはもちろん、おなじみゴダイゴのヒット曲の数々とアイちゃんのオリジナルだったのですが、特にどうしてもふれておきたい曲が1つ。
 今回のタケさんの選曲の中で、思わぬ流れで登場したのが"恋のバカンス"。前に坂本九さんのヒット曲を取り上げたことはあったけど、そのあたりの名曲を復刻したわけですが、それにしても突然だったので、ちょっと驚きでした。

 で、このオリジナルは宮川泰さんの作編曲で、ザ・ピーナッツの歌による63年の大ヒットであるのですが、このアレンジとビッグバンドでの演奏がしびれる。「こりゃまたヤラレター!」とばかりに、かなり参考にさせてもらいました。
 たぶん、ボーカルもバックも「せーの」で一発録りだったのだと思いますが、すっごくグルーヴが良いのだ。バランスがところどころグチャっとしたり、縦の線がずれたりしてる部分があってもぜんぜんOK。それよりも、一発録りの良さとも言える生々しい臨場感と一体になった迫力が最高ですね。さすがにこの年、レコード大賞の編曲賞をもらっているのがわかります。

 イントロの60年代映画風ともエレキ・インスト風とも言えるリフから、突然ですがみたいなマイナー6のブラスによるキメが来て、ピーナッツのボーカルが登場するという流れだけでもかなりやられますが、このAメロでのリズムのパターンがなかなかカッコイイ。スインギーなジャズ風とロカビリー調なものが合体したようなベースのフレーズに、ドラムのリム・ショットがいいんだな、これが。
 歌にからむギターのオブリは、なんだか中東風で不思議。でも、これが後半ブラスとのアンサンブルで奏でられると非常に感動的なのだ。
 一番の驚きはBメロで、そこまでのグルーヴィな雰囲気から一転、"リンゴ追分"か? と思うような哀愁漂うムードの何とも言えない展開に「マイッター!」。それもすぐに立ち直ってグルーヴが復活するんだが、ここでのベースの動きが引出したコードの流れがなかなか良い。2コーラスとも同じ動きなので、宮川先生の指定なのでしょう。ルートを弾くだけでなく、印象的なフレージングで実に効果的なバッキングになっておりました。

 間奏とエンディングもノリノリだが、ちょっとだけ「クレイジー風」な響きになっちゃったのが、惜しい気もするかな。いわゆる「ブワーッ」と行っちゃった感じね。でも、ここまで盛り上がってキメてくれれば文句は言えません。
 そんなわけで、話はかなりそれましたが、YouTubeでのザ・ピーナッツ版を是非チェックしてみてください。
 Japan 1960-1970 Pt.7 恋のバカンス その当時の懐かしい映像とともにモノラルでムード満点に聞けます。
 ザ・ピーナッツ 恋のバカンス こちらはステレオによるミックスで音良しですが、映像は動きません。
 ザ・ピーナッツ 恋のバカンス そんでもって、テレビの歌番組でのピーナッツ。これはだいぶアレンジが変えてあって、かなりスイング・ジャズ色が強いですが、例のBメロ部分もより"追分"調になっているのが面白い。でもピーナッツが可愛くて最高。

 さて、盛り上がりついでにですが、この"恋のバカンス"はその当時ザ・ピーナッツだけでなく(「エリーゼのために」をラテン・ポップスにアレンジした)"情熱の花"のヒットでスターになった世界的な女性シンガー、カテリーナ・ヴァレンテが日本語で歌ったバージョンがある。で、オッサン曰く「すんげぇーカッコイイ」ものだったらしいのだが、そのレコードは友人に貸したきりだそうだ。
 その話を聞いてネットをいろいろ検索して探したが、今はCDではなかなか手に入らないようだ。サンプル程度に聞ければよかったのだが、今回は見つからなかった。しかし、ネット上で見れた詳しい方々のコメントでも、絶賛してらっしゃるものが多いし、そうなるとますます聞きたい気持ちが募るのだったー。

 などと長々と"恋のバカンス"に費やしてしまいましたが、実際の我々のバージョンは私がオリジナルに近いリズム・パターンとコード感を供給し、オッサンは半分のテンポでカッティングをして、今っぽいノリとのミクスチャーになりました。なかなか面白い仕上がりだと思います。
 ただし、初めてのご披露というわけで、微妙にアヤシいところがありましたけど、会場のお客さん達も年齢層が我々と同じぐらいだったのか、ザ・ピーナッツの名曲にとても反応してくれて、盛大な拍手をいただきました。これはうれしかったです。
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by harukko45 | 2008-09-22 05:25 | 音楽の仕事

 タイトル通りで、他のコメントは必要ないですな。凄い男が、また凄い事やり遂げました。キメる時には、あっさりとキメるところも彼らしい。
 ツー・ベース、サード後方のポテン・ヒット、最後はショートへの内野安打と多彩な打ち分けまで見せてくれてありがとう。
 シアトル・マリナーズ唯一の星、イチローに感謝。でも、彼の道はまだまだ続くのだった。これからも見続け、応援し続けます。
 とりあえずは、偉大だけれど通過点突破おめでとう!
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by harukko45 | 2008-09-18 11:44 | スポーツ

 前回からの続き。保田圭さんと矢口真里さんのカジュアル・ディナーショウのレポ後半です。

 m8.ジブリ・メドレー/1.君をのせて(天空の城ラピュタ)2.いつも何度でも(千と千尋の神隠し)3.テルーの唄(ゲド戦記)4.ルージュの伝言(魔女の宅急便)5.崖の上のポニョ
 私はジブリ関連をほとんど知らなかったので、今回それぞれの曲にきちっと向かう機会を得て、大変良い経験になったと思っています。元々は矢口さんが「ポニョ」をやりたいという希望から発展しての企画だったようですが、全体では10分の大作になってしまいました。

 "君をのせて"は本来長い前奏があって、この映画のファンにはそこから歌の部分につながるのがたまらんのでしょうね。しかし、今回は歌の6小節前からスタートしましたし、オーケストレイションを再現するのは不可能なので、ピアノ中心のバラードになりましたが、それでも幻想的で広がりのある世界はかなりイメージできたと思います。エンディングはそのまま使わせてもらいましたが、これがいかにも「映画的」なアレンジでさすが久石譲さんです。

 "いつも何度でも"は、ジブリ初心者の私でも知っている曲で、魅惑の3拍子に乗った綺麗なメロディを持っています。Aメロの部分が有名ではありますが、私はどうしても歌詞のない「ラララ」の部分を保田さんに歌ってもらいたかった。個人的にはここの部分こそ最も重要だと思っていますので、そこに向かって全体が盛り上がるように心がけました。
 オリジナルはクラシックの声楽風で高いキーに設定してありますが、保田さんの声の良さを生かす意味もあり、あえて低くしました。合わせる前は少し不安でしたが、彼女は見事にこちらの思惑以上に歌いこなしてくれて感激しましたし、洗練された大人な雰囲気も生まれたと思います。
 例の「ラララ」の部分は、シャンソンの伴奏をつけているような楽しさがあって大好きでしたし、保田さんの歌の巧さが光ったのでした。

 "テルーの唄"は一転して素朴な民謡風の曲。オリジナルの純粋な歌声が印象的なので、矢口さんにはなかなかやっかいな曲だったかもしれません。自分のソロ・コーナーでは意外な選曲と彼女のストレートな歌い方とのマッチングが面白かったのですが、ここでは曲自体が素朴なので、どうしても一本調子になってしまう危険がありました。
 確かに、最初のうちはそういう感じでしたが、場数を踏むことで成長を遂げる彼女は大阪でのラストで、実に気持ちのこもった歌を聞かせてくれました。バックは私のピアノのみだったのですが、弾いていて思わずゾクっとしました。
 
 ユーミンの"ルージュの伝言"は半音上げました。彼女達にはオリジナル・キーでは物足りなかったし、それまでのしっとりした部分からパっと華やかにしたかったからです。キャロル・キングの"Living Room Tour"での演奏を参考にさせてもらいながら、オールディーズ・ロックロール調はそのままに、3人の演奏でも十分に効果的だったと思いますし、それまではシーンと聞いていたお客さん達にも手拍子で参加してもらいました。

 このメドレーの最後を飾る"ポニョ"は文句のつけようのない傑作!だと言えます。演奏していて、こんなにワクワク、ウキウキ、ニコニコする曲なんか滅多にないですよ、ホント。もちろん、子供向けに素朴な曲作りにはなっていますが、いろいろと工夫とマジックが施されていて、随所で唸らせられてしまう濃い内容なのでした。これには、恐れ入りましたし、感動しました。ほんと、矢口さんの言う通りでした。もちろん、原曲よりもキーを下げて「大人向け」にしましたが、それでも「愛らしさ」は全く消えない名曲です。弾きながらニヤニヤ笑ってしまう自分を抑えられませんでしたね。

 m9.声
 大作メドレーを終えてのこのオリジナル曲も、なかなかの佳曲です。実はもしもメドレーが長くなってしまったら、ひょっとしてカットしなければならなかったのですが、保田さんが絶対に残したいと言っていたのもうなずけるのでした。彼女自身にとっては、「モー娘。」卒業後の曲なので、これを歌いたいという思いがより強かったのかもしれません。
 なので、大事に扱いたいと思ったのですが、やはり音数が足らない部分はあきらめなくてはなりませんでした。ここは一番悔いの残るところです。それと、どうしてもバラード的に歌いたいお二人と、グルーヴ感をキープしていたいバンドとで本番では多少ギクシャクした部分があったのでした。とは言え、曲の良さを台無しにはしていなかったと思います。

 m10.ここにしか咲かない花
 ショウの最後はコブクロの曲。バックだけでやっていると、全く面白みのない内容なのですが、ボーカルが入ってくると俄然盛り上がるのでした。それと、この曲はハモりのパートが多く、歌詞も長いので、彼女達にとっては一番の難曲だったようです。で、とにかくよく練習していました。ステージに上がるギリギリまで、リハーサルでの音をバックに何度も何度も楽屋で合わせていました。それだけ頑張っているのを近くで聞いている我々も自然と気持ちが入るというものです。なので、この曲は最後を締めるのにふさわしい出来になったと思います。
 特に最後の最後である大阪2回目では、二人のハーモニーにぐいぐい引っ張られて、こちらの気持ちも高ぶり、実に感動的なパフォーマンスだったと感じています。外で聞いていたスタッフも「ウルっときた」と言っておりました。
 彼女達も終わってから「歌いきった、やりきった」という満足感があったようです。頑張ったからこそ得た大きな成果だったのではないでしょうか。

 終演後も忙しいお二人とは、そのままお別れでしたが、とっても良い仕事をさせてもらったことに心から感謝しています。
 また、駅に向かう我々にも暖かい言葉をかけてくれたファンの方達にも大いに感謝したいと思います。是非また再会したいものです。
 そして、バンドのメンバーとは新幹線の中にて、ビールで乾杯してお互いの労をねぎらったのでした。
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by harukko45 | 2008-09-15 07:55 | 音楽の仕事

 6日のスイートベイジルに引き続き、13日大阪にて保田圭さんと矢口真里さんのショウで演奏してきました。早朝の新幹線で現場入り、10時頃からサウンドチェックをし始めて2ステージをこなし、帰宅は0時を越えていました。いやぁ、なかなかのハードスケジュールでしたが、とってもいい仕事になったので、すこぶる満足しております。

 やはり、1度ライブをやったことでメインのお二人もバンド・メンバーもずいぶん気持ち的には余裕がありました。ただ、そういう時ほど落とし穴みたいなものがあるわけで、ある程度の緊張感は必要なのでした。
 会場のフラミンゴ・ジ・アルーシャはスイートベイジルに比べるとデッドな音で、最初はとても難しい音作りに感じましたが、リハーサルを進めるうちにじょじょに程よい感じに落ち着いて行きました。また、客席とステージの距離がすごく近いので、生々しい臨場感はステージ、客席お互いにビシビシ伝わるのでした。

 さて、以下セットリストにそって振り返ります。

 m1.真夏の夜の夢
 おなじみユーミンの93年の大ヒットですが、今CDを聞くと時代を感じさせる打ち込みオケがけっこうズルっときます。で、今回のバンド編成(キーボード、アコギ、パーカッション)での再現となると、必然的にラテン色が強くなるわけです。それと、オープニングとしてインパクトが欲しいという保田さんの提案があり、いろいろとアイデアを出しながら、まず曲の始まりにパーカッションによるソロを入れることになりました。佐藤ナオちゃんのフリー・ソロ、毎回真剣勝負の気合いが感じられて良かったですねぇ。
 その後の仕掛けを経て、オリジナルにあるルンバ調の印象的なリフにのせてメインの2人が登場となりましたが、この時には会場からの熱烈な手拍子もサウンドの一部にしっかりなっていました。

 m2.おもいで
 モー娘。のサードアルバムからの選曲で、カヴァー中心の今回のメニューの中では貴重なオリジナル曲であり、個人的にもすこぶる興味のわく楽曲でありました。というか、単純に好きですね。
 メロが切ない感じですし、コードの使い方もなかなかオシャレです。また、基本のビートはダンス系ですが、Bメロからからんでくるボイス風のサウンド(コーラスか)によるパターンがブラジリアン・テイストですごくかっこいいし、随所にキメとして登場するスパニッシュ風のアコギも効果的なブレイクになっています。
 なので、そういったお気に入りの部分をなるべく残せるようにトライしました。各メンバーがよく頑張ってくれたし、3人だけでもかなり良いグルーヴになったと思います。
 保田・矢口のお二人はさすがに慣れた歌いこなしで、イントロやエンディングでのスキャット・ワークも実に良かったです。

 m3.恋のヌケガラ
 美勇伝のデビュー・シングルですが、正直、楽曲的にはいま一つでしょう。石川梨華さんのバックをやった時に演奏した"ひとりじめ"の方が格段に良いです。でも、勢いをつけたいという意図には持ってこいのノリであることは確かです。それに、ナオちゃんがカホーンでガンガンに攻めてくれたので、かなりエネルギッシュになりました。オリジナルにあるエレキ・ギターのリフはもろにThe Policeなので、ちょっとパスして、タマちゃんにはシンプルにカッティングで勝負してもらいました。この2人が曲をグイグイと推進していってくれました。
 ボーカルがしっかりしている分、全体の出来も良かったのではないでしょうか。この辺は先輩としての面目躍如ってところかな。
 ファンの人達には意外な選曲だったらしく、反響も結構大きかったようです。そのせいか、どのステージでも熱狂的に拍手をいただいてうれしかったです。

 m4.友達の詩
 m5.Your Song
 ここから2曲、保田圭さんのソロ・コーナー。保田さんは、テレビで見ていた印象では常にイジられ役のように思っていましたが、実際には大変ナイーブな感性の持ち主だなと思いました。また、音楽に対する愛情とこだわりがすごく大きいことも感じました。
 楽器もいろいろ演奏できるし、何より「いい声」を持っているし、歌のテクニックもかなりレベルが高いのでした。
 そして選んだ2曲はいずれも難曲と言えましょう。しかし、そういう曲を理解する耳を持っていて、果敢に挑戦する姿勢が素晴らしいのです。

 中村中さんのm4は、MAKIさんのバックでもやったことがあったので、その内容はよく知っていましたが、今回はキーを半音下げてあります。オリジナル・キーでも彼女は歌いこなしましたが、より落ち着いたムードが出たので、こちらを選びました。微妙な心情の表現が難しく、「歌い過ぎて、押し付けがましくならないか」といろいろ試行錯誤しながら何度も練習していた姿が実に印象的でした。

 エルトン・ジョンの超名曲のm5は、スタジオでのオリジナル・バージョンがとても繊細でクラシカルな趣きがある傑作ですが、ライブでのパフォーマンスでは思いの丈をぶつけるようにパワフルに歌うエルトン・ジョンも素晴らしいです。保田さんは、実際に彼のライブでの歌に感激して「世界で一番好きな曲」となったということ。
 ただ、オリジナルよりもキーがずいぶん変わったので、ピアノの演奏面でちょっと違和感を感じてしまい、個人的にはところどころスムースにいかない感じもありました。まぁ、男性女性の違いから、こういう楽曲ではしかたない部分です。
 保田さんは、当初は少し力みがある歌い方でしたが、ステージを重ねるうちに力が抜けてきて、大阪の2ステージ目などはずいぶんリラックスした表情が良かったですね。演奏しながら聞き惚れちゃう瞬間がありました。
 
 m6.Tomorrow Never Knows
 m7.TSUNAMI
 ここからは、矢口真里さんのコーナー。2人の選曲の違いが面白いですね。矢口さんは思い切り濃いめの男性アーティストでした。(保田さんは中性的?)
 彼女はひょうきんでやんちゃそうなキャラで、確かにバラエティ向きだと思いますが、実はなかなか太い神経を持っていて根性の座った人だとも思いました。彼女は本番が一番良くなるタイプです。ソロ・コーナーではいつも心臓がバクバクだそうですが、それでも堂々たるパフォーマンスをやってのける度胸があるのには感心しました。

 ミスチルのm6は、個人的にはあまり好きなタイプの曲ではありませんでした。が、矢口さんの歌で接しているうちに、自分でも口ずさんでしまうようになるとは驚きでした。彼女の良さはいい意味でのシンプルさです。歌い方も素朴でストレートです。でも、それがくにゃくにゃしたようなオリジナルのもどかしさを一変させてくれたのでした。
 そのおかげで、かなり気持ちを込めて演奏に集中できたのでした。CDで聞くとバカバカしく思えるような大袈裟な転調部分など、結構夢中になって弾いてしまいましたし、ロックとしての潔さはミスチルよりも上(オリジナルは無表情な打ち込みがこれまた時代を感じさせてしまう。)ではないかとさえ評価したいと思います。

 あまりにも有名なサザンのm7に関しては、ひょっとしたら賛否両論になる可能性もある大胆な選曲とも言えます。しかしねぇ、これが意外に好きだなぁと感じてしまいました。編成的にオリジナルのようなゴージャスなサウンド(かなりブライアン・ウィルソン風)は不可能なので、思いっきりシンプルに、全体としては淡々とプレイするようにしていましたが、素直に語りかけてくる歌を聞いているうちに、じわじわと自然に盛り上がっていくのが面白かったのでした。

 さて、長くなるので続くっと...。
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by harukko45 | 2008-09-14 20:24 | 音楽の仕事

 一昨日から札幌に出掛けておりました。昨日、すすきのにある道新ホールで催されたコンサートのためです。これは夕張支援と森林保護を目的にしたチャリティ・コンサートとして地元のある社団法人の皆さんが企画されたものでした。
 内容としては、70分のセット・メニューを昼と夜2回の本番でしたが、会場でのリハが午前中からありましたので、一日がかりの長丁場ではありました。

 とは言え、とっても爽やかなお天気で実に過ごしやすい気候だったので、1回目と2回目の間には何人かで街をブラブラする余裕もありました。いやぁ、ほんとに適度に涼しくて、湿気もなく気持ちよかったです。そんな気分からか、ドラムスのウエちゃんは突然として「i-Phone」を購入してしまいました。何と言うことでしょうか!これまで、携帯電話とは全く無縁な生活をしていた頑固者もついに我々の仲間入りをしたのです。これが、彼の人生に何をもたらすのかは何とも言えないのでありますが...。
 そんな彼の姿を見ながら、いや、おちょくり、冷やかしながら私とロクさんは焼きとうもろこしを頬張っておりましたが、ケンさんはウエちゃんの保護者代わりとして、「買うと言ったら何としても買う」という彼の暴走をたしなめつつ、見事なコントロールで安全に買い物が遂行されるように奮闘されておりました。本当にご苦労様でした。

 さて、ほとんどのメンバーとは7月のスイートベイジル以来で、今回からギターにタマちゃんが復帰、残念ながらサックスのゴトウさんは参加できなかったので、6人編成のバンドにニューヨーク帰りのジュンコさんという形になりました。
 約1ヶ月あきましたが、やはりツアー後のバンドの一体感はいいものです。特にリズム・セクション二人の演奏は実に頼りがいのあるものでしたね。

 曲目はスイートベイジルに近いもので、そこから数曲カットして70分ステージにまとめたと言ったところですが、個人的にはサックスのパートが何曲かピアノのソロになったりするので、それはそれで新鮮に楽しませてもらいましたし、"Love Love Love"でのピアノ・トリオ演奏は一段とムーディに仕上がったと感じました。
 "地上の星"での盛り上がった歓声や大きな拍手もうれしかったですし、その直後の"シルエット・ロマンス"でのじっくり聞いている会場の空気が、これまた良かったです。
 アンコールでやった"愛は時を越えて"は、曲自体がまさに時代にぴったりの内容で、演奏側もある種の「意義」みたいなものを感じるようになってきていて、その出来もどんどん良くなっているのでした。

 それと、ジュンコさんの地元と言えるお客さん達は、やはり「あったかい」。会場の空気がふんわりとしていて、我々をリラックスさせてくれていたとも言えるでしょう。お越しいただいた(昼夜合わせて)約1,400人の方々にお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。

 終演後は、久々のすすきのでバンド、スタッフみんなで宴会をし、例によってワイワイ盛り上がりました。このときのお店、お酒も肴も美味しく、最高でしたね。その後にラーメンも食べたから、札幌を十二分に満喫できましたわい。

 
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by harukko45 | 2008-09-12 18:03 | 音楽の仕事

 6日(日本時間7日早朝)に行われたアジア最終予選の初戦、バーレーンとの戦いは勝つには勝ったものの、終了間際に2失点で、あわや同点にもされかねないバタバタぶりを朝っぱらから見せられては気分が大変悪かった。

 あんな時間(終了5分前)に、それも1人少ない相手に立て続けに失点したことについて、「サッカーの怖さ」だとか「中村憲の3点目で選手もベンチもホッとしてしまった」などということで、解決してほしくない。
 正直にインタビューに答えるのも結構だが、それならば「監督としての采配がぬるいから、試合をうまく終わらせられなかった」と言うべきだ。

 長谷部に代えて今野を投入して「守備固め」を意識したのかと思いきや、その彼の目の前をクロスが通り過ぎ(足出してくれよ!)、それが相手FWに渡り、彼がゴールに向かう姿勢をとるや、あっさり早く足を出してつぶれてしまう内田のカルーイ守備で、何ともあっけなく1点失った。
 そのみっともない守りに動揺したのか、続いてトゥーリオと楢崎の連係ミスともいえるバックパスがそのままオウンゴールで2失点。何やってんの、としか言いようないでしょう。
 中村俊も指摘していたが、その前にも阿部と楢崎の間でも危なっかしいやりとりがあったわけで、その辺の守備陣の連係のまずさは「恥ずかしい」の一言だ。

 阿部を左サイド・バックにおくのは悪くないと思う。が、あの時点で守備をより意識するならば、阿部を本来の下がり目センター・ハーフにチェンジして、今野は左サイドに置くべきだったのでは。内田は元々守備がアヤシいのだから、その辺の目利きができる阿部とセンター・バック2人で固めるのが得策ではなかったか。

 攻撃においては一応今はやりの4-2-3-1の布陣ではあるのだが、いかんせん中村俊のポジションはそんなに高いわけではないし、右は右でも中央よりによってくる傾向が強いので、結局は玉田と田中達だけが前線で頑張る2トップにトップ下中村俊という古風なシステムとさして変わらない。
 特に前半は左の松井も下がり気味で、それほど強烈な存在感をみせてくれることはなかったので、ますますそうなった。中盤に人は多くても、後ろ目にいっぱいいるだけであまり怖くない。
 私が思うに、このシステムの場合は1トップの玉田に対して、両サイドのハーフ(中村、松井)はもっと高いポジションをとって3トップ気味でいかなくては、全然効果がない。
 ユーロ2008や近年の一流リーグでも顕著なのは、両サイドのハーフはいまやFW的能力の高い選手が受け持っていることが多い。これまでの司令塔のような選手は逆にボランチあたりにいる。そして、つねにチャンスはサイドから始まっていくのだ。

 だが、日本代表はよくパスは通って回しているものの、肝心の決定的なシーンを作り出すためのトライがぬるい。単純にサイドを深くえぐることも少ない。大きなサイドチェンジが出来るのは中村俊だけだ。
 U-23世代では果敢に攻撃参加してゴール前まで来る右サイドの内田も、A代表になるとどうにも控えめだ。特に、彼の前は中村俊なのだから彼がガンガン上がってくれなくてはバリエーションが増えない。
 結局、苦し紛れに中央突破をはかったり、安易なクロスを上げたところで、簡単にはね返されてしまうだけだ。

 それでも、この試合では前線の玉田と田中のチビッコ・コンビの奮闘により、かなりのチャンスを作り出していたし、相手のファウルも引出していた。前線からのプレスは今や常識的な戦術であり必須項目であるのに、未だに「フォワードは守備をさぼってでもシュートを」なんて言っているOBのコメントには呆れるが(他のサッカー番組でのこと)。

 とは言え、結局のところ最初の2点を決めたのは、ほとんど中村俊個人の力のおかげであり、それ以外のオプションが全くといっていいほど見えないのが現状ではないか。まぁ、しいて上げればセット・プレイから中澤がヘッドで決めるぐらい。
 ただし、今年のユーロではセット・プレイで得点することは少なかった(全体の2割程度)。つまり、世界レベルにおいてセット・プレイへの守備は各チームとも強固になっており、得点の多くをセット・プレイに頼り、強烈で明解な攻撃パターンを未だに作れていない日本にとっては極めて深刻な状況なのだ。

 後半投入された中村憲は先発しなかったのがもったいない感じの動きを見せたし、3点目のミドルも見事だった。何しろ、これがなかったら引き分けだったのだから、おそろしい。中村俊との関係も中村憲は良いと思うし、中盤下がり目から上がって行って決定的な仕事が出来るのは魅力的だ。
 とは言え、松井の代わりに投入されたので、左サイドでの役割としてはどうだったか?俊輔は失点シーンで、憲剛が中に中に入ってきすぎるから、遠藤が外に引っ張られた、と指摘している。本来はボランチだから、その癖が早々には切り替えられなかったということか。
 そういう点ではせっかく招集したのに稲本をベンチにも入れなかったのは何でだ?怪我か?わからん。先発の長谷部はそんなに良かったのか、私にはわかりません。オシム時代の鈴木の方が徹した仕事ぶりで私にはわかりやすかったけど。

 さて、この手の話はつきないし、見当外れもあるだろうから、この辺で。ただし、バーレーンはこのグループでは一番弱い相手だ。この後はもっと危険なチームばかり。勝ったからとは言え、全く安心していられないし、不安はますます募るばかりだ。
 
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by harukko45 | 2008-09-09 16:57 | スポーツ

 大橋純子さんとのスイートベイジル公演が終わってから一ヶ月が過ぎてしまい、その間仕事に終われて、そのレポを書かずにおりましたが、やっと一段落しましたし、ジュンコさんのホームページの方でも写真がアップされ始めたので、私も「まとめ」として書いておきたいと思います。

 今年のクラブサーキット、バンド的に一番の出来事はやはりギターに土屋潔さんを迎えたことでしょう。昨年とほぼ同じメニューを土屋さんが入ることで、どう化学反応を起こすか、ということに尽きるのでした。
 昨年のツアーやライブを知ってらっしゃる方には、その辺の変化を楽しめていただけたのではないでしょうか。それに、他のメンバーにとっては約1年間演奏してきたレパートリーだったので、ずいぶん熟れてきていたことも確かだし、それによりそれぞれの曲への新しい発見やトライが出来たのでした。

 とは言え、名古屋・大阪・福岡・東京と回ってきて実に顕著だったことは、ジュンコさんのライブ・ステージを観るのが初めてだという人が大変多かったということでした(特に福岡はビルボード・ライブとして復活したので3年ぶりだった)。なので、夕張支援としてのチャリティ性を併せ持つアルバム"Terra"を皆さんにもっと知ってもらいたいという意図とも、結果としてそれほど離れていなかったのでした。

 ですから、セットメニューとしては昨年のクラブサーキットと暮れのスイートベイジル公演のものにかなり準じているわけで、新しさはあまりない内容であったことは否定できません。しかしながら、その分パフォーマンスとしてある意味深みを増している状態でお聞かせできたことで、こちらサイドの満足感は大きかったのでした。
 それ以上に、各場所でのお客さん達の反応の熱さには、逆に驚かされることが多く、「新鮮味を欠くのでは」との危惧は名古屋を終わった段階で、すぐに解消されていました。

 スイートベイジルでのセットメニュー
m1.シンプル・ラブ
 この曲で始まるというのは、どちらかと言えば「ギミックなし」のまっこう勝負と言えるかな。それと、この曲のイントロが始まると、どこの会場でも一斉に手拍子が起こって盛り上がっていただけました。そういう点では間違いのないオープニングであったわけです。

m2.ビューティフル・ミー
 個人的には大橋純子のベスト3に入る曲だと思っておりますが、東京以外では時間の都合上カットになったのが残念でした。でも、もちろんそれで価値が下がるわけじゃありません。ここでは、オリジナルのレコーディング・メンバーが3人(土屋、六川、後藤)いるので、もろにツボのようなところに手が届くといった演奏になりました。この3人の何とも言えない結束力というのか、通じ合い方には多少嫉妬を感じるところもありますね。

 m3.摩天楼のヒロイン
 この曲も東京のみの演奏になりました。実はオリジナルは打ち込みなのですが、このアレンジを生でやると結構難しい。なので、ここ数年レパートリーとして取り上げてはいるのですが、特にリズム・パターンやノリの感覚でいろいろ試行錯誤やケンさんからの指摘を受けているのでした。ですが、今回はウエちゃんがハイハット・ワークに冴えを見せ、ケンさんを大いに喜ばすグルーヴを供給してくれました。
 私もこれまではエレピ系の音でやっていましたが、今回は生ピアノ系のサウンドにしてよりタイトなプレイにトライをしてみました。

 m4.時代
 ここからは"Terra"の楽曲が続きます。当初は中島みゆきさんの曲はこの後にやる"地上の星"のどちらか1曲にするか、というアイデアもありましたが、結局、アルバムのオープニングとしても仕上がりの良いこの曲は外すわけにはいかなかったのでした。
 昨年よりも、曲全体のテンポ感やノリにゆったりした落ち着きや柔軟さが出てきたと思います。後藤さんによるサックスの間奏も、ブロウする感じからリリカルにスケーリングしていくような変化がありました。

m5.季節の中で
 ここでの土屋さんによるガット・ギターの響きの美しさはさすがでした。それは、間奏とエンディングでのソロにおいても言えます。オッサンの場合は、毎回ソロの内容を変えるのが信条でもあるので、そのスリリングさが大きな魅力でもあります。
 私は昨年はエレピでさりげなくコードを供給する役に徹していましたが、今回は生ピの音で随所で絡むようなアプローチにしました。それもあって、スタジオ版よりもバンド色が濃くなったし、正解だったと思います。

 m6.たそがれマイラブ
 前曲と同じようなボサノバ・アレンジですが、演奏のアプローチではずいぶん違っていて、より自由度が高く、いくぶんタイトなノリにもなっている感じ。各個人でいろんなトライをしてきていますが、トータルとしてバンドの組織力(?)で聞かせているようになっています。この辺は長年一緒のメンバーならではのアンサンブルと言えるでしょう。

 m7.ワインレッドの心
 この曲は今回の中で一番よくなった曲の1つじゃないかな。思い切ってスタジオ版によるアコギ・サウンドをやめ、土屋さんはエレキ、私は生ピ系で即興的にアプローチするようにしたので、かなりバンド・サウンドになったのは楽しかったです。いわゆる「クラシック・ロック」的な雰囲気が出たし、その手のサウンドでは土屋さんの個性がより引き立つのでした。
 大阪での後藤さんのソロもかなりかっこ良かったなぁ。

 m8.Love Love Love
 これに関しては、何と言っても私の変化が大きい。これまでCDのものを意識しすぎていて、どうにもしっくりこないプレイで、ずっと納得できないでいたのですが、今回はもっとリラックスして自分本位の演奏を試みることにしました。それにより、全体に流れがよどまなくなった感じで、ピアノ・トリオによるライブならではの絡みも良くなったと思います。エンディングのアカペラ・コーラスの部分では、タマちゃんのパートがすごく難しく肝のような部分だったのですが、土屋さんも頑張って再現してくれました。ただし、後藤・土屋ご両人は鶴田浩二さんばりに(古いか?!)片耳をふさいで歌ってましたけどね。

 m9.地上の星
 この曲は昨年の時点でもCDバージョンとは違うので、元よりバンドとしてのサウンドが出来ていましたが、いろいろな細かいフレージングやノリにも神経が行き届くようになって、より多彩な表情が出たと思いました。やっぱりこの曲のウケがどこの会場でも一番だったように思いました。曲もアレンジもドラマチックではありますからね。

 m10.シルエット・ロマンス
 実を言うと、個人的には"地上の星"で1回「やりきった」感があるんですね。なので、この曲の時はちょっと「抜け殻」のようでもあるのです。でも、それがかえって無駄な力が入らずにシンプルに出来たことにつながったとも言えます。土屋さんのガットによる間奏は毎回素晴らしかったです。名古屋・大阪も良かったけど、福岡でのスリリングさは凄かった。これも、毎回違う内容になっていました。

 m11.クリスタル・ムーン
 久しぶりの復活で意外な選曲でしたが、これが演奏し始めたらすっごく楽しめました。それぞれ決められたアレンジ通りにやっているだけなんですが、これが実に楽しい。懐かしいディスコ・ビートの典型的なリズム・パターンの繰り返しがどうにもやめられないってところです。後藤さんと私とのブラス・アンサンブルも実にいいコンビネーションでした。今聞くと、この曲のスタジオ・バージョンも良いです。パキパキした打ち込みがなかなか新鮮に響きました。

 m12.サファリ・ナイト
 m13.ペーパー・ムーン
 この2曲に関しては、あらためて申し上げることもないでしょう。怒濤のクライマックスへ突進あるのみ!

 m14.愛は時を越えて
 東京以外ではアンコールとしてやりましたが、当初のプランでは本編最後にこれで締めようということでした。スイートベイジルの1日目ではそれまでの流れでアンコールに持ってきていましたが、2日目はきっちり定位置に戻りました。今回はすごく「ゆとり」のようなノリが感じられました。なので、曲自体のスケールも大きくなってお聞かせできたのではないかと思っています。

 En.Place In The Sun
 東京でのアンコール曲はちょっとシブめですが、スティービー・ワンダーの初期の大ヒット。でも、ジュンコさんの明るいキャラにピタっとはまるし、シンプルでありながら感動的な名曲です。とは言え、オリジナルにあまりとらわれずにダイナミクスを変えたり、転調したりと我々独自のものになっています。

 スイートベイジルではこれまで1日のみのライブだったのですが、今年は2日間やれることができ、よりたくさんのお客さんに聞いていただいたことは大変な成果だったと思いますし、事務所スタッフの頑張りを大いに讃えたいと思います。

 とは言うものの、少しだけ反省点を言うと、東京1日目に多少緊張感と堅さがあったかな、ということ。それと、私のステージでの位置がずいぶん前でバンドと少し離れていたのでした。東京以外では比較的バンド全員が密着していて、あまりモニターに頼らずに生音を感じながら演奏していました。それがよりバンドの一体感を生んでいただけに、ちょっとしたことですが、我々にはそれまでとは多少違和感を感じたことは確かでした。
 2日目はすぐにキーボードを後ろに下げて、調整しました。それにより、モニターを相手に一人一人で演奏していた感覚から、自然に一緒に演奏している雰囲気になったのでした。

 東京以外では、各場所ステージともに実にやりやすい状況で、名古屋の時点でかなり充実した仕上がりとなっていましたが、特に福岡の2日間は久しぶりということもあり、また一番客席との距離が近く、その反応がよくステージにも伝わってきて、それがお互いに相乗効果を生むこととなり、大変盛り上がったのでした。

 さて、一気に駆け足で今年のクラブサーキットを「まとめ」てしまいましたが、いつもながら応援してくださるファンの皆様には感謝の気持ちで一杯です。もちろんこのツアーは、来年以降も引き続いていくと思いますので、今後ともどうぞよろしくでございます。我々も日々これ精進の心構えを忘れずに頑張って行きたいと思います。

 そうそう、今週11日にはスイートベイジル以来のジュンコさんのコンサートが札幌であります。ニューヨークですっかりリフレッシュされたジュンコさんとの再会が楽しみです。
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by harukko45 | 2008-09-08 07:39 | 音楽の仕事

 昨日は六本木スイートベイジルで、保田圭さんと矢口真里さんのライブのバックをやってまいりました。私としては3月のアヤカさん(ご結婚おめでとう!)と石川梨華さんとのコラボ以来のハロプロ・イベントでありましたね。

 13日にも大阪で同じライブがありますので、細かいことはこの場では書かないでおきますが、なかなか充実した濃い内容で、かなり満足していただけたのではないか、と思っていますし、私自身もまずは東京が無事終わってホッと一安心とともに、「あー楽しかった」の気持ちで一杯です。

 リハからかかわって、とにかく感じたことは「明るく前向きな」現場の活気ですね。そして、何より保田さん、矢口さんの歌うことへの熱心さには敬服です。簡単に言えば、「ちゃんと宿題をやってくる」「前の課題を精一杯克服しようとする姿勢」が素晴らしい。
 だから、ご両人とも歌がいいし、どんどん良くなる。正直、二人がこれだけ歌える人達だとは思いませんでした。これは、驚きでもありますが、自分の認識不足として大いに反省しました。「モー娘。を甘く見るべからず」です。
 これは、つんく氏を始め音楽プロデューサーやプロダクションの指導が的確だったのでしょうが、たぶんそれ以上に本人達の努力の成果であると感じました。

 具体的には、今回特別に組んだメドレーがあるのですが、リハ初日にしてほとんど完璧に歌のパートをあたってきてくれたことに、バンマスとしては感激しましたよ。だから、余計なことで悩むことがない、音楽全体を皆で煮詰めていく雰囲気が自然と盛り上がって行きました。

 とは言え、やはり昨日の本番1回目は緊張感が強く、少し堅い表情となってしまいました。バンド側もミスがあったりして、反省しなくてはならないですが、それでも内容の良さには確信持てたし、1度難関をくぐり抜けたことで、2回目のステージでは無駄な力が抜けた感じになりました。なので、出来もひじょうに良かったと思いました。

 それと、2回ともにたくさん詰めかけてくれたファンの皆さんのエネルギーは凄い。サポーターのようにどんどんもり立ててくれるのがヒシヒシと伝わってうれしい限りでした。ほんとに大感謝です。
 それと、我らが頼もしいバンド・メンバーである"ナイス・グルーヴ・タマちゃん"こと玉川雄一くんと、"ナイスグルーヴ・ナオちゃん"こと佐藤直子さんにも感謝です。

 これで、13日の大阪も大いに楽しみになってきました。

 
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by harukko45 | 2008-09-07 17:18 | 音楽の仕事

e0093608_1910834.jpg 私は今年も、12月8日に日本武道館にて開催される「ジョン・レノン・スーパーライヴ2008」に、トリビュート・バンドの一員として参加することになりました!これで5回目、バンマスをお引き受けしてからは4年連続です。
 もう、これだけ毎年恒例になってくると、大変光栄に思う気持ちとともに大きなプレッシャーをじわじわと感じています。たぶん、何度やっても手慣れた気分で仕事するわけにはいかないことは明らかです。
 なので、今年もまた新たに心構えで気持ちを整え、しっかりと腰をすえて取り組んで行きたいと思います。

 リハーサルは11月末になってからですので、もろもろのご報告はその時点で随時アップしていきますが、何はともかく、是非多くの方が12/8日本武道館に集まっていただければと思い、この場から公演の概要と優先チケット販売のお知らせをさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

■コンサート概要
ジョン・レノン音楽祭2008
Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライウ゛
12月8日(月) 会場/日本武道館 
開場 18:00/開演 19:00

出演者
オノ・ヨーコ
絢香、奥田民生、斉藤和義、斎藤ノブ×夏木マリ、 Salyu、THE SUNDAY DRIVERS [箭内道彦×渡辺健二(スネオヘアー)]、Char、トータス松本、フジファブリック、BONNIE PINK、宮﨑あおい、ゆず、吉井和哉、LOVE PSYCHEDELICO ほか(五十音順)
※なお出演者は予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

チケット料金
8,500円(全席指定・税込)

■チケット優先申込方法
10月18日(土)の一般発売に先がけて、チケットを下記の3つ方法で優先申込を受けつています。

1.インターネット
下記のシークレット・アドレスにて受付中
http://www.dreampower-jp.com/artist-ticket/
予定数終了まで24時間受付
2.携帯サイト
下記のシークレット・アドレスにて受付中
http://www.dreampower-jp.com/artist-ticket/i/
(Dream Power 公式ホームページ内)
※予定数終了まで24時間受付

3.電話
ジョン・レノン音楽祭事務局にて
tel: 03-5452-0222
※お電話での申込のみ、9月6日(土)10時から開始されます。
※受付日時:

9月6日(土)10時〜17時
9月7日(日)10時〜16時
9月8日(月)以降は平日の13時より20時まで受付

■お問い合わせ
ジョン・レノン音楽祭事務局
tel: 03-5452-0222
(平日:13時~20時)
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by harukko45 | 2008-09-03 19:11 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる