この前のコートジボワール戦は見ていないので、何も言えないが、後の会見やコメントなどを見ると、最初の30分は日本ペースで、1点先制。だが、それは相手が意識的に60%の力で戦っていたためで、失点してから少し本気になった残り60分間はコートジボワールのペースで、日本は守備に追われていたようだ。それに、ガス欠で足が止まってしまったらしい。

 正直、いくら俊輔が復帰しても、そんな簡単に攻撃が華麗に展開するとは思えないわけで、過大な期待をしても始まらない。それに、主力をずいぶん欠いているとは言え、常に守備力の強さでワールドカップ上位に進出している強豪パラグアイ相手だから、引き分けっていうのは結果としては、良い方なんでしょう。

 でも、とにかくつまらない試合だった。「おっ!」とテレビの画面に前のめりになるようなシーンは、ほとんどなかった、いや1回あったか。
 後半20分パラグアイのFKが変化する強烈なボールで、楢崎が何とかパンチングでセーブ、しかしそのこぼれ球を詰められてシュートされた瞬間だけは、確かに声を上げたよ。相手が大きく上に外してくれたので助かったが。

 岡田監督は「前半、ディフェンス・ラインの裏に飛び出す選手がいなくて、シュートにむすびつかなかったが、後半松井が入って少し良くなった」との見解。ところが、すぐ後に中村俊は「前半はまぁまぁ良かったが、後半は連係がうまくいかず、その人その人の発想だけでやってしまった」と全く反対のコメント。

 私の印象でも、後半は前にゴチャゴチャ人がいっぱいで、これじゃ誰も活きないんじゃないの?って気がしましたけど。
 松井を使うなら左ウィングで、常に前へ突っかかっていく役割に専念させてやってください。左サイドバックに長友や今回はいない安田のようなタイプがお好みなら、松井よりも遠藤や中村俊で左右にボールをさばいてほしい。それと山瀬もちょっと存在が浮いちゃってる気がする。自分の役割を見失っているのではないかと思えてしかたがない。なので、最初から2トップで入ってみたらどうなのか、などと戦術面での物足りなさばかり気になってしょうがないのでありました。

 それと、俊輔は調整をかねての出場だったなら、前半だけで良かったんじゃないかな。帰国してまもなく、彼が絶好調ではないのは致し方ないわけで、それなら合宿で合わせてきた布陣を試す方が良かったのでは。
 それから、アグレッシブな守備からボールを奪って、早く攻めるっていうのは、日本人監督がよく指示することだけど、いつ見ても何年経っても、バタバタ急ぎ過ぎって印象があるのだ。相手から奪い、スペースにボールが出し、サイドを駆け上がっていくまではいいけど、結局は慌てたような攻撃で、最後のクロスに精度を欠いたり、相手ディフェンスに簡単に奪い返されてしまう。

 去年の代表とはずいぶんと違うチームになってしまったなぁ。やはり不安だ。これで、予選突破はなるのか?とりあえず、最終予選には上がってもらわねば話にならない。だから、もちろん来月2日のオマーン戦からの予選4試合は応援する。が、内容によっては再び監督問題になる可能性も。
 オシム復帰が無理なら、ストイコビッチ就任は?それもむずかしいか。名古屋のファンが許さないよな。うーむ。
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by harukko45 | 2008-05-27 23:44 | スポーツ

 チャンピオンズ・リーグの決勝はマンチェスター・ユナイテッドが薄氷の勝利で優勝を勝ち取り、これでプレミア・リーグ優勝とともに2冠達成、ファーガソン監督が言っていた「史上最強のユナイテッド」を見事に結果で証明した。だが、やっぱりいろいろドラマがあるもんだねぇ、サッカーには。

 試合は同国リーグのライバル対決らしく、開始当初からかなりのハイテンションでお互いぶつかりあっていたが、じょじょにユナイテッドのペースとなり、ボールポゼッションで圧倒的に上回っていた26分、C・ロナウドが電光石火のごとく先制点を決めた時点では、ちょっと「出来過ぎ?」とも思えた。
 その後も、ロナウドのクロスにテベスの飛び込みというシーンなどで、追加点のチャンスがあったものの、それを決めきれないうちにチェルシーの巻き返しを許す事になった。
 それまでどちらかというと、左サイドでロナウドに振り回されていたエッシェンが、ようやく上がるようになってきて、前半終了間際の44分、その彼が放ったショートのこぼれ球をランパードが見逃さなかった。ただ、それまではほとんどユナイテッドが攻めていただけに、何ともあっけに取られる同点シーンだった。
 まぁ、これで試合は面白くなるか?という気分でもあったけど。

 が、後半に入って、ユナイテッドの攻撃は手詰まり感が否めなかった。その分チェルシーが中盤を制するようになって、俄然チェルシーのペースと言えたが、いかんせんゴールが決まらなかった。ドログバとランパードの2本のシュートがゴールポストとサイドバーに阻まれていなければ、チェルシーの勝利はかなりの確率で実現していたはず。
 そして、だんだんと膠着状態の消耗戦となり、両チームの選手達の疲労もかなりの状態だったと思われる。そういったイライラとキリキリする展開が、各局面での激しい戦いを生み、かなり頭に血の昇った状況で、乱闘まがいの衝突となり、終了間際にドログバがレッドカードで退場となる始末。この時点で、ほぼPK戦突入の可能性が高かったものの、ドログバがいなくなったことはその後に微妙に影響を与える結果になった。

 で、PK戦は、なんとユナイテッドがロナウドのまさかの失敗で、絶体絶命に。蹴る瞬間に迷いを感じさせる中途半端なフェイントが、実に「らしく」ない感じで、案の定チェフに読まれてしまった。そして、チェルシー5人目のテリーが決めれば、チェルシーの勝利となるはずだった。が、キャプテンのテリーは雨のピッチの影響か、それまでのハードなディフェンスの影響か、左の軸足をすべらせ、ゴール右側に大きく外してしまいサドンデスに。
 正直、ここにドログバがいれば、である。そもそも、ここまでハードワークでゴール前を守ってきたディフェンダーに(キャプテンとは言え)PK戦の最終キッカーを任すのは、やはり可哀想だったなぁ。94年のW杯アメリカ大会決勝でのイタリアのバレージを思い出してしまった(バレージはトップを任されたが、大きく失敗、その後FWのバッジョが失敗してイタリアは敗れた)。

 そして、7人目同士、ギグスが決め、アネルカのキックをファン・デル・サールがセーブ、ユナイテッドとしては幸運の女神が突然舞い込んだような勝利、チェルシーは天国から地獄へ真っ逆さまの結果となった。

 ユナイテッドを応援はしていたが、敵とはいえ、最後のテリーには同情を禁じ得ない。号泣する彼の姿に、これがスポーツの厳しさと理解はしても、やはり胸が痛い思いだった。
 かたや、ひょっとしたらその立場になりかけたロナウドには、実力だけでなくとてつもない強運が付いていたと言えるかな。もちろん、これまでチームを勝利に導いた数々のゴールを決めてきた彼ではあるが、その貢献が全て帳消しになるかもしれないPK失敗だっただけに、きっと生きた心地がしなかったであろう。だから、勝利が決まった瞬間に、彼もピッチに倒れこんで泣いていた。

 さて、これでシーズンは終結、いよいよユーロ2008が来月からだ。ロナウドにとっては前回大会での屈辱(ホーム開催でありながら、決勝での敗戦)を晴らし、母国に初優勝をもたらす使命が残っている。私の応援モードもクラブから国代表にシフトして、「頑張れ、ポルトガル!!」
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by harukko45 | 2008-05-23 11:00 | スポーツ

 前回からの続き...

水越けいこさんのライブ後半、まずは田口君のギターのみのバックで2曲。

m9.グッバイ・ダイアリー
m10.窓景色

 伴奏がシンプルになればなるほど、けいこさんの内面的なものが色濃くなっていくのは当たり前なのですが、この辺はファンならずとも「たまらん」感じになります。特に、m10のサビでの、繊細な高音の部分など、まさにそれ! 詞の内容は悲しい別れではあるのですが、ずっと浸っていたい気持ちになるのでした。

 そして、私が交代してピアノのみで再び2曲。

m11.あ・な・た・に
 東京ではベッド・ミドラーの"The Rose"をリクエストとしてカヴァーしましたが、名古屋・大阪ではこの名曲になりました。いい意味でのフォーク・ソング風のメロディと何とも切ない歌詞が胸に痛い、実に魅力的な曲。でも、これは歌の力があっての世界。なので、本番ではけいこさんの歌声に聞き入りながらも、淡々とバックを務めることを心がけました。

m12.水彩画
 続けて、けいこさんとは実に相性のいい作曲家、伊藤薫さんの曲。これまた切ない曲で、まさに夏の終わりのムードが満載。1人でやるとなかなかやっかいな伴奏になるのですが、このツアーではかなり余裕を持って出来たし、タイトルが示すように、あまりしつこくなく仕上がったと思います。

 さて、再び全員が揃って、ここでちょっと「箸休め?」としてカヴァーを1曲。

m13.Amoureuse
 フランスのシンガー・ソングライター、ヴェロニク・サンソンの曲で、オリビア・ニュートン・ジョンによる英語バージョンをカヴァーしました。なかなか幻想的な曲で、けいこさんらしい選曲でした。私はヴェロニクのことをよく知らなかったのですが、スティーブン・スティルスの元奥様だったのですね。また、「フランスのキャロル・キング」とも呼ばれるらしい。うーむ、まだまだ勉強不足でした。ちょっと、これを機会にチェックしてみたいと思います。

m14.Please
 続けて、オリジナルに戻ってこの曲。基本は3連のオールディーズ・バラード風ですが、これもサビで3声のハモになるところがミソでした。そして、季節のテーマは深まる秋へ。詞の内容も心なしか深みを持ってくる感じです。
 m13も道ならぬ恋を予感させる内容でしたが、これはその続編ともなっているのでした。だから、同じ別れであっても「大人」を感じさせるものなのでした。こういった曲への理解度も、やはり続けてやっていくことで深まった言えるでしょう。

 そして、いよいよ終盤の冬のコーナー。

m15.少し前、恋だった
 テーマは冬で、夏の恋の思い出を懐かしんでいるのに、何とも爽やかで明るい曲調が好きです。明るいから、かえって寂しさもより募るわけです。が、演奏面ではなかなか雰囲気を出すのがむずかしかった。ただ、ライブも終盤、あまり重くやるよりも、少しテンポを上げてノリを出し、前向きにやるようにしてみたら、ピタっとはまった感じがしました。

m16.雪の子守唄
 前曲のエンディングは、この曲のイントロに余韻が続くようにしてみました。で、この曲も心が晴れ晴れしてくるような可愛らしさがあって好きですね。じんわりと暖炉の火が灯って行くように、じょじょに希望みたいなものが見えてくる感じがあります。
 オリジナルのアレンジを尊重しながら、間奏はビートルズの"In My Life"風のピアノでしたが、私はハープシコードにストリングス・シンセで通してみました。ハープシコードとアコギにアップライト・ベースというサウンドがよりヨーロッパ中世からバロック風の雰囲気があって、気に入ったからでした。

 そして、本編最後は個人的には今回の最大注目曲。再び季節は春を迎えるのでした。

m17. 葡萄棚の下で
 けいこさんご本人が「初めて思ったように書けた曲」と言われる、これは確かに名曲ですし、矢野誠さんの個性的なアレンジも興味深い傑作です。いや別に、何かしでかしている訳じゃないけど、何とも不思議な雰囲気がずっと漂っているのがたまらんのでした。
 ベーシックはカントリー風のサウンドで、これが実に今っぽい気がします。リョウ君のツービートが気持ちよかったし、田口君のアルペジオがマンドリン的なアプローチでしたし、私は少しペダル・スティールっぽいニュアンスをトライしてみました。音数は多くないですが、意外に派手な仕上がり、本編最後にふさわしいものになったと思っています。

 で、このふんわりと、じんわりとライブのエンディングを迎えたのが、普通にありがちな感じでなく新鮮でした。
 そして、アンコールにお応えして、けいこさんが弾き語りを2曲、バンドとともに2曲やりました。

en1.さよならのテーブル
en2.Sing a song
en3.星の子守唄〜en4.Too Far Away

 会場の皆さんにも手伝ってもらった"星の子守唄"から"Too Far Away"をつなげてやったところは、個人的にも好きな流れでした。それに、この曲は常に、何かしらの感動をこちらにも与えてくれるのでした。

 そして、ありがたいことにダブル・アンコールをいただき、東京と名古屋では私のバックだけで"Boy"をやりましたが、大ラスとなった大阪では、最後に盛り上がろうというけいこさんの提案で、"ブルースカイロンリー"をフル・コーラスで。いやー、これは文句なく楽しかったですね。会場の皆さんもノリノリで盛り上がってくれてほんとにうれしかったです。
 
 というわけで、約2時間半のライブでしたが、充実した内容のおかげで、あっという間に時間が過ぎ去ったように思いましたし、全体としても日に日によく熟れていくのが感じられて、豊かな喜びに浸る事が出来たのでした。
 それと同時に、これで終わりはもったいないって気持ちも。でも、たぶんまた再会することがあるでしょう。
 
 終演後の打ち上げでは、メンバーとスタッフ2人の6人全員で楽しい時間を過ごしました。短い時間でしたが、実にいい仲間でした。是非、またご一緒したいです。
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by harukko45 | 2008-05-19 16:51 | 音楽の仕事

 水越けいこさんのツアーが終了し、昨日大阪から帰ってきました。まずは、名古屋・大阪それぞれのライブハウスにかけつけていただいた、たくさんのお客さんに感謝です。おかげで2カ所とも、とっても良いムードの中、充実したライブが出来たと思っています。なので、心からお礼を言いたいと思います。どうも、ありがとうございました。

 そもそも、スタジオでリハーサルを終えた段階で、「良くなる」と予感したのですが、そういうものは大抵は的中するものなのです。
 どこかに無理があったり、少々狙い過ぎ考え過ぎのセット・メニューやアレンジになっていたら、やはりどうしても「何とかせねば」的パフォーマンスになってしまい、それをうまくこなせても、何かしら人工的な感じが残るものです。
 が、今回はそういうあざとさが全くなかったし、極めて自然体で音楽が流れていて、その中にけいこさんが最初に提示したテーマが、きちっと貫かれていたのでした。ですから、ステージ・サイドでは緊張感とリラックス感が同時にあったし、力むことなく、ダラダラすることなく、終始ステージに集中できたのでした。
 
 というわけで、ちょっと本番を振り返ってみたいと思います。

m1.A Sonnet
 CDではストリングスがやっているイントロ部分を、少し即興的な部分も入れ、テンポもルバートぽくしてピアノでやってみました。そこにギターの田口(慎二)君がスライドで絡んできたので、ちょっとアーシーな感じも漂ったのでは。けいこさんが登場してからの本編でも、重心の低いノリを意識して、全体的にアメリカ南部っぽいサウンドをイメージしました。

m2.愛を聞かせて
 続けて、ボサノバ風。元のアレンジのセッション的な感じを生かして、こちらもその場の雰囲気に反応しながら演奏していました。なので、その日その日細かい部分で変化していきました。今回、(高橋)リョウ君にはアップライト・ベースを主に弾いてもらったのですが、この曲では間奏でジャズっぽいソロをフィーチャアして、いい効果を上げてくれました。

m3.花曇り
 そのまま、ギターの8ビート・カッティングで続きます。前2曲がしっとりとしていたので、この曲では抑えた表情の中にも、タイトなノリを意識してちょっと変化をつけました。元は80年代のポリス風なアレンジですが、今回のアコースティック・バージョンはなかなか新鮮でした。

 この3曲だけでも、すでに水越さんのキュンとする世界が会場中に広がっているのを感じました。けいこさんの声と曲が持つやさしさと大らかさは、今風で言えばまさに「オーガニック」ではないでしょうか。それでいて深く入っていけば、そこに寂しさや悲しさといった影の部分も表情として持っているのでした。

m4.水辺のみえる庭
 前のコーナーが「春」を感じさせるものなら、ここからはじょじょに新緑から梅雨の季節。この曲自体はドゥービー・ブラザーズ風の明るい(詞の内容はそうじゃないんだけど)アレンジなので、軽やかに気持ちよく進むように気をつけました。サビでは田口、高橋のコーラス隊が活躍してくれましたが、二人は他の曲でも、しっかりしたコーラス・ワークを聞かせてくれました。おかげで、この曲では私はマイケル・マクドナルド風アプローチに専念させてもらいました。

m5.Loneliness and Blue
 ある意味、とても水越けいこ色の強い楽曲であり、名曲の1つではないしょうか。シンプルな構成でありながら、味わいのある世界が含まれていて飽きません。まさにタイトル通りの表情なのですが、けいこさんの歌で聞いていると、妙な深刻さや暗さよりも、ある種の爽やかさを感じられるのが素晴らしいと思いますね。ただし、演奏している時はサビになると急激に気持ちが高ぶっていくのを抑えられません。

m6.雨だれ
 続けてやったこの曲は、m5と同様の世界ですが、より影の部分が表に出ていると言えます。でも、元のアレンジが極めてセッション風なので、演奏的には「雰囲気もの」ってわけですが、その内容に各メンバーが共感していないと、ただのダラダラしたものになってしまうでしょう。
何回か本番を重ねたり、ツアーで一緒に過ごす事で、こういった曲はよく熟成されていく典型ですね。

 MCをはさんで、次は「夏」のイメージで。今回のメニューでは比較的バラードが多いので、その中にあっては貴重のアップテンポ2曲をメドレーで。

m7.ブルースカイロンリー
 これはさっきのm5同様に、水越色強い曲の8ビート系代表ですね。ただ、今回の編成ではドラムなどのリズム担当がいない分、インパクト不足は否めないのですが、3人ともロック好きだったのが幸いして、R&Rのニュアンスをうまく強調できたと思いますし、この人数でも音圧とノリは十分イケてたと感じました。かえって各自の良さも出て面白かったです。

m8.夏草の道
 前曲のエンディングをカットして、そのまま突入。オリジナルのアレンジは、ライブでは再現不可能な過激なものなので、完全に別の形でトライしました。これは、数年前に私がピアノだけでバックをした時のものを参考にしています。
 で、全体的にはm7とかぶる部分もあるのですが、キメを多くしたりして変化を持たせました。

 このメドレーは、初日の東京では少し冗長な感じがあり、つなぎの部分をカットしましたし、バンドのノリが前に転がって行くウネリのようなものが生まれてきたので、この2日間はとっても良い出来で、実に楽しく盛り上がりました。うまく前半のピークを作ることが出来たと思います。

 後半に続く....
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by harukko45 | 2008-05-19 13:24 | 音楽の仕事

名古屋へ出発

 水越けいこさんの東名阪によるスプリング・ツアー、今日から名古屋・大阪です。東京でのいくつかの反省もふまえ、13日のリハで軽くチェックしましたので、気持ちよくリラックスした感じで本番にのぞめそうです。
 私を始めバンド・メンバーは車に乗り込んで今日早朝に出発し、まずは名古屋のライブハウス「得三」(TOKUZO)にうかがいます。私は初めてですが、ベースのリョウ君は先週大槻ケンヂさんのライブで訪れており、「またすぐに来るよ」とばかりに宣伝してきたようです。
 久々に名古屋にも泊まれますから、それも楽しみですなぁ。

 まぁ、そんなわけで「得三」にお越しのけいこファンの皆様、大いに楽しんでいただけますように、頑張りますので、どうそよろしくです。盛り上がりましょう!
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by harukko45 | 2008-05-16 04:39 | 音楽の仕事

 5月のスポーツでの関心事は、マンチェスター・ユナイテッドがプレミアとCLの2冠達成するか否か。で、まずは11日にプレミア・リーグの優勝を見事に達成したのでした。チェルシーに追い上げられて最終戦にまでもつれたが、ユナイテッドは割と難なくウィガンに2-0で勝利。一方のチェルシーはユナイテッドのリードに意気消沈したか、結局ボルトンに1-1の引き分けで勝負ありでした。
 私としては、ベッカム、ロイ・キーンらの時代が好きで、その頃からのメンバー、ギグスとスコールズがいまだにレギュラーで活躍するユナイテッドに、当然肩入れしておりましたし、何と言っても、今やポルトガルの新しい英雄となったクリスチアーノ・ロナウドがエースとして君臨しているわけですから、このユナイテッドの優勝は喜ばしいことであります。
 それにしても、今年のユナイテッド、守備も鉄壁でありましたが、やはり魅力的だったのは、自由自在に動き回って、華麗なゴールを量産しまくったC・ロナウド、ルーニー、テベスの攻撃陣でした。特にC・ロナウドはキャリア最高のパフォーマンスを展開し、まさに「誰も止められない」状態でした。
 この3人に、ベテランのギグスを始め、パク・チソンやナニ、スコールズ、ハーグリーヴス、アンデルソンと2列目3列目、そのバックアップも有能な選手ぞろいで、去年末までは互角に戦っていたアーセナルが終盤失速したのとは好対照であったわけです。

 で、そのユナイテッドが再びチェルシーとロシアの地でチャンピオンズ・リーグの決勝がいよいよ来週です。たぶん、かなりの確率でユナイテッドの2冠達成と考えております。
 そんでもって、その後のユーロ2008においてポルトガルが優勝でもしちまったりしたら、何とC・ロナウドは1年で3冠の栄誉を獲得するってことに!うー、期待は膨らむのであった。

 さて、そんなワクワクする話と逆に、このところの憂鬱の大問題。MLBにおいてはシアトル・マリナーズの絶不調ぶりが続き、今月に入って2勝12敗という惨憺たる成績。
 4月はリリーフ陣の崩壊で痛い逆転負けが続き、その悪い流れは打撃陣に伝染、5月前半戦では超貧打に悩み、それが少し良くなってきた最近では、先発陣が総崩れ。もう、どうしようもない状況。エラーもやたらと多いし、いったいぜんたい何やってる、としか言いようがありません。
 地元のファンサイトでは早くも白旗が掲げられているそうで、まだ諦めるのは早いとは言え、ファンのやりきれない気持ちを表しているのですよ。
 こうなったら、今話題持ち切りの「ケン・グリフィーのシアトル復帰」にかなり期待もしたくなる。バリー・ボンズの件もまた出てきているし。とにかく、ファンのイライラは高まっているんだ。なんとかしろー!
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by harukko45 | 2008-05-15 00:38 | スポーツ

先週から

 このところは、久々にレコーディングに関わっておりました。その時点で、ブログ更新がピタっとストップするってわかりやすい?んなことはどうでもいいか!

 先週後半は王様のオリジナル・ベスト・アルバム「くりそつ伝説」に収録予定の新曲"万の土になった"のアレンジと打ち込みを自宅でゴソゴソと。
 曲のタイトルからして、何の曲を意識しているかはおわかりでしょうな。王様としてはきっちりアンサーソングとして仕上げきるおつもりのようでありました。
 私のアレンジはピアノとストリングスを中心にしておりますが、やはり後半には王様のギターにも登場していただくことにしました。15日にそのレコーディングでありますが、私も大いに期待しておりますです。

 そして、一昨日(12日)はMAKIさんのミニ・アルバム用のレコーディング。こちらは一転、ライブハウスにてピアノを生演奏でありました。全5曲収録で、今年になってからの新曲も3曲含まれています。今回はこのところのライブ・ステージを反映したアコースティックでしっとりした内容になりそうです。録音した場所もスタジオではなく、ライブのホームグラウンドであるヴェルヴェット・サンでやったので、シンプルで適度にリラックスした感じになっているのではないかな。
 私のピアノの後、彼女はボーカルをすぐに仕上げたとのこと、本人も納得のいいテイクになったようで、これまた楽しみです。
 ヴェルヴェット・サンには本当にいいシンガーソング・ライター達が集まっているので、こういう流れで将来レーベルができたり、何らかの形でもっと世の中に発信できていけばいいなぁってつくづく思います。

 さて、今週末は名古屋・大阪に水越けいこさんのライブ・ツアー後半戦です。こちらも、しっかり頑張ってきます。
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by harukko45 | 2008-05-14 15:02 | 音楽の仕事

 一昨日書いた「ミトリダーテ」と前後してしまったが、これもNHK-BSで放送されたものの録画を観ての感想だ。というか、「ミトリダーテ」のところでも少し触れているが、演出があまりにも酷くて、およそモーツァルト生誕250年をお祝いするどころか、彼の音楽に泥を塗るような最悪の上演であった。

e0093608_4381146.jpg 一応、出演する歌手もかなり有名人が集まっており、指揮も若手有望株のダニエル・ハーディング、オケはウィーン・フィル、場所もメイン会場といえる祝祭劇場であるにもかかわらず、これほどまでに酷い出来だと、ザルツブルグ音楽祭の権威やら信頼感など消え失せてしまうのではないだろうか。
 だいたい、クラウス・グート演出の「フィガロの結婚」も二度と観たくないが、それでも一応最後までつきあった。が、マルティン・クシェイ演出の「ドン・ジョバンニ」は、1幕目半ばでウンザリし始め、2幕目はもう途中でやめた。後は早送りして「地獄落ち」のところをちらっと見て、すぐにすっ飛ばし、ブーイングの嵐をちょっと期待して、カーテンコールの部分を見たものの、それなりの拍手喝采で、「ふん、つまらん、時間の無駄だったわい」ってところですな。
 まぁ、この演出の初演は2002年だそうで、その再演をやったわけだから、これはこれで地元では評価されたということなんだろう。だが、これが本当にいいのか?おおよそ美的センスが良いとは思えない。下着姿で何度も登場するたくさんの女性達は、ちっともセクシーでなく、それが舞台全体に妖しいムードを作り出すのでなく、ただただみっともなく、カッコ悪く、見苦しく、笑いさえ出てこない。
 
 それにしても、エクサン・プロヴァンスで同じ「ドン・ジョバンニ」の大名演をやってのけたハーディングは、序曲でその期待感をいだかせたものの、その後は全く心に響かず、これが同じハーディングなのか?と疑いたくなるような指揮、というか存在感全くなしで、大変失望した。 
 だが、これほど酷い演出を真ん前で見届けなければならない指揮者の位置にいては、音楽への情熱も意欲も薄れてしまうだろう、と同情する。ハーディングもこんな仕事を引き受けてひどく後悔したのではないだろうか。

 音楽が無惨にも破壊され、演奏家も歌手も共感も共鳴もせず、指揮者が全く求心力を持ちえない現場というのは、はなはだ不幸だ。なので、歌手それぞれの出来もひどい。だがこれも、全くキャストのことを考えていないひどい衣装を着せられて、ただただカッコ悪い姿で舞台に立たされては、かなりの部分致し方ないことだったろう。何とか我慢して歌いきるのが精一杯でしょう。
 また、ウィーン・フィルはオケピットで舞台を見ないですむので、ここは「我関せず」を決め込んだと思われる。それほどまでに覇気を感じない。とりあえず「お仕事、お仕事」で終始。逆に、この舞台に不要な美音を聞かされても、こちらとしては白々しく感じるだけであるから、それで良かったかもしれない。

 とにかく、私にとっては史上最悪の「ドン・ジョバンニ」。グートの「フィガロ」も見る価値なしだったが、これは即刻ゴミ箱行き。
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by harukko45 | 2008-05-07 04:34 | 聴いて書く

MAKI/吉祥寺プラネットK

 昨夜はMAKIさんのライブ、久々の吉祥寺プラネットKでありました。私のピアノに、黒澤ダイスケくんのアコギ、増田ガッツ修くんのパーカッションという編成。途中、ピアノと歌のみが2曲あったので、全体には「抑えめ」な感じ。

 ただ、こういう形でのライブは昨年もトライしたことがありましたが、昨日のものとは比較にならないほど、内容に差がありました。簡単に言えば、昨年は「とりあえずやってみた」的でしたが、今回はちゃんと意図を持っていた、というわけです。
 今年に入って、ピアノと歌だけで2回ライブをやっていますので、じょじょにMAKIさんとしては新しい試みを煮詰めてきたと言えるのでした。それに、この前にリハを簡単に録音したのをチェックしたのですが、その音のムードがすごく良くて、かなりの手応えを感じながら本番にのぞめました。

 個人的にはクールに、情熱的な部分は内に秘めておく、ってな意識での演奏を心がけましたが、それをバンドとしてもずっとキープできたので、演奏した7曲に一貫したムードがあったと思いましたし、これまでのMAKIさんとは違った部分も表現できたのではないでしょうか。
 聴いてくれた人達からも好評だったとのことでしたし、私もMAKIさんの新たなスタイルが見えた感じでした。
 また、この日初披露となった彼女作の新曲の出来が特に良かったので、来週やるニュー・アルバムのレコーディングにもいい形でつなげることが出来ると思います。これまた楽しみです。
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by harukko45 | 2008-05-06 23:15 | 音楽の仕事

e0093608_5383215.jpg これまでにNHK-BSで放送された、2006年のザルツブルグ音楽祭のオペラの中で一番素晴らしいものだった。これは、2002年のダニエル・ハーディング指揮によるエクサン・プロヴァンスにおける「ドン・ジョバンニ」とともに、モーツァルトが生きてこれを観たら、大喜びして飛び上がったに違いない。

 そもそも、このオペラはモーツァルト14歳(!!)の時の作品で、イタリア・オペラへのデビュー曲とのこと、で、非常に形式的で題材も神話や古代の物語である「オペラ・セリア」という様式(現代人には少々退屈?)でもあるので、これまではほとんど上演されてこなかったと思われる。
 だが、2006年は彼の生誕250年の記念イベントであったために、このような作品に再び光が当てられ、なおかつ素晴らしいパフォーマンスと演出により見事に蘇り、モーツァルトを聴く喜びと、新しい感動を与えてくれたのだった。

 はっきり言って、この年のザルツブルグ音楽祭での「フィガロ」も「ドン・ジョバンニ」も最悪の演出にペースを乱されて、演奏も歌唱もパっとしない出来だった中で、飛び抜けて完成度の高い仕上がりだと感じた。

 まずは、たぶんモーツァルト自身も絶対に想像もつかなかったであろうし、期待もしてなかったであろう、斬新で過激な演出をして、観るものを全く飽きさせなかったギュンター・クレーマー氏を賞賛したい。巨大な鏡をうまく使うなど工夫を凝らしながらも、全体としては音楽をきちっと尊重していて、過多でうるさい部分が一切なかった見事な演出で、先の「フィガロ」「ドン・ジョバンニ」とは雲泥の差であった。

 また、歌手が全員、「完璧」と言っていいほどの出来で、各アリアにはすっかり堪能させられた。それほど有名な人が集まったわけではなかったと思うが、全員が一致団結して素晴らしい歌唱を繰り広げていくうちに、観客もどんどん盛り上がって行くのがよく伝わってきた。

 また、ソプラノに加え、男性陣もテノールとカウンター・テナーという編成だったのが、非常に新鮮で、音楽全体が澄み切っていて、とても明るく響き渡るのが印象的だった。
 もちろん、これはモーツァルトの譜面の凄さ(14歳ですけどね!)ではあるが、この日の歌手達とともにオーケストラ、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル(ルーヴル宮音楽隊)の演奏が素晴らしかったからに他ならない。そして、全体を引っぱり見事にまとめあげた、指揮者のマルク・ミンコフスキ氏の力量の高さに驚かされた。
 彼が導き出した、インパクト十分で生々しいフォルテ、ビブラートの少ない純粋な響き、そして何と言ってもウキウキするようなノリの良さには何度も感動したし、いわゆる「ドラマ」としてのオペラを越えて、単純に「純音楽」として楽しめたことが、とてもうれしく、大きな満足感を得られたのだった。

 終演後の観客の熱狂ぶりもかなりのものだったが、私も大絶賛のブラボーを心から関係者全員に贈りたい。 

 1962年生まれのパリ人、ミンコフスキ氏はこの年に、同じモーツァルトの40、41番のCDも発売していた。遅ればせながら、これはチェックしなければ。今後も大いに期待したい指揮者であるのは間違いない。
 それにしても、昨年ウィーンでの「イドメネオ」の指揮で感動したベルトラン・ドゥ・ビリー氏、今年のニューイヤーコンサートが素晴らしかった83歳のプレートル氏、皆さんフランス人。
 このところポップスもクラシックもフランスに「くらっ」としている私でありました。
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by harukko45 | 2008-05-05 05:35 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる