今日はイチローの日

 MLBアメリカン・リーグ、シアトルとボストンの3連戦は、何とシアトルの3連勝で終了。東地区で独走中のボストンではあるが、思わぬスイープにショックであろう。方や、シアトルは5連勝でエンゼルスのおしりが少し見えてきたし、中地区とのワイルドカード争いにも可能性を感じさせる気配になってきた。

 特に、今日日本時間早朝からのおこなわれた試合で、1-1の緊迫した「しのぎ合い」からの延長戦をサヨナラ勝ちしたのは大きい。現在のチームのムードは最高であろう。
 そして、相手ボストンの先発は松坂、いつもならダイスケへの思い入れもあり、どっちを応援して良いやらって気分も芽生えるのだが、今日は完全にシアトル贔屓で一貫していた私であります。

 何より楽しくうれしかったのは、本日のイチロー選手の大活躍に尽きる。
 3回2死ランナー2塁での場面、前の打席で松坂のストレート攻めに全くついて行けずに三球三振だったのに、初球内角へのストレートをつまりながらも振り切って、打球ははかったようにセンター前にポトリ。足の遅い2塁走者も楽に生還できる「技あり」のタイムリー・ヒットだった。

 9回は岡島からも「狙った」ショートへの内野安打で出塁。この回のチャンスは生かせなかったが、クローザーのパペルボンまで引っ張りだしたのは大きい。そして、11回には四球を選んで、ロペスのタイムリーでサヨナラのホームを踏んだというわけだ。

 また、今日は打撃のみならず、守備においても大忙しで、何と1試合で11刺殺(put out=守備側プレイヤーが打者や走者を直接的にアウトにすること、つまりセンターへの飛球をアウトにしたのが11!)も記録したし、その中に含まれるのは、2回のラミレスのセンター・フェンスへ伸びっていったもの、4回のローウェルが高く打ち上げて一瞬太陽にじゃまされたもの、そして圧巻は7回のクリスプの打球での美技。
 この時は1-0での無死1,3塁のピンチ、打球は右中間を破りそうだったが、センターから全力で追ったイチローは走りながら捕球した。もちろん、3塁ランナーはタッチアップで還り同点になったが、もし抜けていたら当然逆転されていただろう。

 これらの好守備がなければ、8回まで3安打、1四球、8奪三振、1失点にマリナーズ打線を抑え込んだ松坂の方に、当然勝利が転がり込んでいたに違いない。
 
 元来、松坂に強い城島をローテーション通りに休ませたり、投手も「谷間」の先発であった若いフェイラベンド(ところが、かなりの好投だった!見直した!)であったり、肝心の場面で犠牲フライも打てない4番セクソンだったり、相変わらずのハーグローブ監督の采配ではありましたが、それでも、しぶとく勝った今日のマリナーズはエラかった!
 
 でも、やっぱりイチロー様々、まさに「イチロー・ショウ」でありました。大満足!
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by harukko45 | 2007-06-28 18:41 | スポーツ

 昨日は岩手県盛岡に出向き、大橋純子さんのディナーショウをおこなってきました。いつものショウと少し違う点は、時間が長めのメニューであったことと、今回のパフォーマンスを地元のラジオ局が録音し、後日オンエアされることでした。
 
 さて、今は自宅で例によって、我らがドラマーである植村氏のデジタル・レコーダーで録音された当日の演奏を聞きながら、書いているところであります。
 実は、ラジオの公録は別回線で音を送っていたので問題はなかったのですが、会場のPAシステムの突然のトラブルで、オープニング曲の頭2分ほど、スピーカーから音が出ていなかったのでした。ステージ上の我々は、「いつもより音がデッドだなぁ」程度しかわからず、そのようなことが起きていたとは全く気がつきませんでした。
 ただし、スタッフの皆さんは大慌てで復旧につとめていたそうです。いやはや、ご苦労さんでした。

 そんな始まりではありましたが、我々ステージ側は無駄な力みのない演奏が展開されており、プレイバックを聞いていても大変好感の持てるパフォーマンスが進んでいたのでした。加えて、バンドのサウンドに、ある一貫した音色が聞かれて、全体に統一感があって心地よいのでした。
 もちろん、長年やっているのだから、そういうものは前から存在はしているのですが、この日はいつも以上に感じられる。それは、たぶん先に書いた適度のリラックス感を全員が持ち得ていることで、バネの効いたノリや微妙なニュアンス、そしてショウ全体の大きな流れに神経が行き届いていたからだと思います。

 特にm1の"シンプル・ラブ"から、"摩天楼のヒロイン""ビューティフル・ミー""Stray Eyes""愛は時を越えて""たそがれマイラブ"への流れのスムースなこと。この前半部分の良い意味での抑制の効いたパフォーマンスは、大人な都会的に洗練されたムードが、しっかり出ていると感じました。このムードこそが、ジュンコさんのアーティストとしての個性に合致する世界だと思いますね。

 さて、続く"シルエット・ロマンス"もその流れを失わずに、ゆったりと、そしてなかなか豊かな表情が随所に見られて、とても良いです。じっくりと名曲を堪能していただこう、って意図がちゃんと伝わります。

 後半の"We'll Be Together""サファリ・ナイト""ペイパー・ムーン"も、ただイケイケと言うよりも、骨太のノリで、よりグルーヴィでありますなぁ。とにかく、全員の演奏の「腰がきまっている」とでも言いますか、ジタバタしてないし、うまさを感じます。
 本編ラストの"星を探して"、アンコールの"My Love"という、大きなスケール感のあるドラマティックなバラードでも、そういった落ち着きがあって聞きやすい。おかげさまで、終演後に「ブラボー」の声と大きな拍手をいただきました。この日のお客さん達はなかなか反応がよろしく、楽しもうって気分があって、こちらもうれしいかぎりでありました。

 というわけで、その後の打ち上げも大いに盛り上がってしまいました。いやはや、こっちはちとやりすぎたかな?

 さて、来月末には毎年恒例のクラブサーキットが始まります。その前に、我々は新曲を加えた新しいセットリストでリハーサルをして、本番にのぞみます。新たな大橋純子の発見を目指して、いいものに仕上がるように頑張りますので、ファンの皆様御期待くださいませ。
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by harukko45 | 2007-06-26 23:35 | 音楽の仕事

The White Stripes/Icky Thump

e0093608_213182.jpg まずは万歳三唱、バンザイ!バンザイ!!バンザイ!!!
 さて、いくらジャック・ホワイトが天才であっても、何から何まで素晴らしいわけじゃない。私はRaconteursにおけるジャックは、ただの余暇だと思っている。ロレッタ・リンをプロデュースした時とは違った。そして、あくまで彼の才能はホワイト・ストライプスでこそ発揮される、と信じていた。

 そして、ここに来て2年ぶりの新譜の登場とは。そして、そして、各方面から聞こえてくる評判、それも大絶賛の評判。そして、そして、そしてYouTubeでタイトル曲"Icky Thump"を見てしまった私。

 まずは、このビデオをチェックした段階で、Fall Out BoyもWolfmotherもFratellisも吹っ飛んでしまった。
 で、このアルバムを本日聴くことにより、私の今年のロック部門は終了かもしれない。(いや、オジーの新譜だけは買っておこう、ザック・ワイルドだし...)

 とにかく、これはちょっと、ただじゃすまないアルバムを作ってきたぞ、ジャック・ホワイト!

 何という自由度!それでいて、ロックの、ブルーズの真髄はしっかりとつかんでいて、軟弱な方向転換などしない。それは、デビュー以来、一貫した姿勢ではあるが、ここに来ての進化は私の予想を遥かに越える段階に入った。

 参った。
 
 今回はどの曲がどうの、って感じじゃない。ある意味トータル性を持って、各曲が有機的に結びついているように思う。なので、緊張感を伴った一つの強い意識が全編を貫いていて、最初聴き始めた時、ちょっと先が怖くなって、いったん止めてしまった。
 が、二度目に聴いた時は、一気に全曲にのめり込んだ。が、同時にこれはヤバイと感じた。そして、今はもっと聴かないとちゃんと理解できない感じになってきた。
 60年代末にザ・バンドが"Music From Big Pink"でブルーズの未来を見せたが、ホワイト・ストライプスの"Icky Thump"はそのさらなる未来を感じさせる、と言ったら言い過ぎか?うー、わからん。
 何でそんなに、めんどうな言い回しになるかというと、このストライプスは「好き嫌い」を越えるレベルに達していると思ったからだ。つまり、この音楽は「必要」だ、ということ。

 こういう天才を生み出し、きちっと評価するアメリカの音楽界の凄さをまざまざと思い知る。ジャック・ホワイトは何度でも言うが、現代のポップ・ミュージックの世界で活躍する唯一の天才だ。と同時に、唯一のブルーズとロックンロールの遺産を受け継ぐ正統なる伝統主義者でもある。

 ふー、参った。何回このアルバムをリピートして聴いてることか。非常に常習性が高い。
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by harukko45 | 2007-06-23 03:15 | 聴いて書く

Chrisette Michele/I Am

e0093608_212687.jpg 今、最も大好きな女性歌手であり、昨日も紹介したChrisette Micheleのデビュー・アルバムを本日ゲット。
 やっぱり、これで私としては、今年の女性ボーカル部門は終了か?!
 さっそく聴いてみよう! でもって、すでに3回目のリピート。歌いいなぁー。

 m1,2のプロデュースはMo Jazとなっておりますが、私はよく知りません。作りは割とありがちな打ち込みで、誰でも作れそうなのだが、彼女が歌いだすとこれが何とも言えないムードに。打ち込みで歌う若きビリー・ホリディ? 2曲目はグラディス・ナイトか?正直、オケの出来はそれほどでもないところに、微妙に別次元で歌っている感じが面白い。

 m3"If I Have My Way"は彼女のプロモーション用にもずいぶんフィーチャアされていたので、シングル・カット第一弾か。プロデュースはDavid Stewart & Kevin Randolphで、彼女の良さを十分引出していて良い出来。ボーカルの生々しいブレスが聞こえてくるのがスリリングでもあるし、彼女のバッキング・ボーカルアレンジも、なかなか良いです。ダルな感じで弾かれたキーボードは少し狙いすぎぽいが効果的ではある。

 m4"Best Of Me"、m5"Your Joy"はお久しぶりのBabyfaceプロデュース。彼女はアストラッド・ジルベルトが好きだということだが、それをちょっと意識したかのような作り。でも、この2曲の仕上がりはかなり良い。さすがであります。faceが弾くアコギが良いし、ストリングスのアレンジも良い。でまた、ここでも歌がいい。こういう曲で押し付けがましくエゴ丸だしにならないのはセンスのいい証拠。

 m6はSalaam Remiのプロデュース。彼はFugeesとの仕事が有名か?あまり詳しくない。だが、いかにもそれっぽい導入から、一番Hip-Hop色が強い。ここでのクリセットもなかなか渋くて良いですぞ。
 ただ、続くm7"Be OK"のWill.i.amの「今が旬」な派手な仕上がりの方に、ぐっと引き込まれてしまいますなぁ。Nasとの"Can't Forget About You"で、もうすでに相性はバッチリって感じ。とにかく、Will.i.amは面白い。

 m8は再びMo Jazでm1,2と同様な印象。ボーカルの幻想的な雰囲気がなかなか気持ちいいが、曲としてはもう一つ。
 m9はGI Joeのプロデュース。いくぶん暗めのムードで、じっくり聴かせる。ボーカルは熱くソウルフルだが、オケはまあまあ。

 そこへ、再びぶっとびのWill.i.amのm10"Let's Rock"は最高に楽しい。クラシック・ソウルのムード満点で彼女も気持ち良さそう。そして、John Legendによる、まさしくJohn Legend風のm11"Love Is You"。Legend君のピアノ、ちょっとたどたどしいところも彼っぽくて、大変よろしい。しかしまぁ、さすがに曲にツカミがあるねぇ。小さい編成のストリングスと木管の組み合わせのセンス良し。

 Salaam Remiのm12もクラシック・ソウルの美味しい感じを強調しているのと、深めのリバーブがちょっと新鮮。でも、他の曲に比べると少し落ちる。
 突然として、プリンス風なKelvin Wootenによるm13は最初、多少違和感を感じながら聴いていたが、じょじょに歌のエネルギーに引っ張られて、いかにものギターソロも許してしまう。

 ラストm14"I Am One"はクレジットがないので確かではないが、たぶん彼女自身のピアノとボーカルをフィーチャアしたものか?だが、ボーナス・トラック的な扱いがもったいない出来。前の2曲をカットしてこれをメイン・クレジットに加えても良かった。

 さて、期待のアルバムはすべてに大絶賛というものではなく、全体にイントロデュース的な感じで、いろいろなプロデューサーと組んだため、出来にチグハグさも出てしまったのが残念だ。
 だが、Chrisette Micheleというボーカルが今の時代いかに新鮮で、同時に懐かしい「良きブラックミュージック」の流れを汲むボーカリストであるかは、十分に示してくれていると思う。アルバムの完成度ではアリシア・キーズには及ばないまでも、1人のボーカリストとして、私は彼女にぞっこんであることは変わらない。次作では、この良い素材・才能を十二分に生かしたものを期待したい。


 
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by harukko45 | 2007-06-22 23:50 | 聴いて書く

桑田とイチローの3日間

 MLBインターリーグ、シアトルとピッツバーグの3連戦。当然、イチローと39歳のオールド・ルーキー桑田とのマッチングに注目の3日間だったわけで。これが、さすがに日本が誇る超一流のアスリート同士なので、試合のみならず、それぞれのコメントを集める(すべてMAJOR.JPより)だけでも面白かった。

 19日/マリナーズ3-5パイレーツ
 試合前の桑田とイチローの会話について。桑田に「けがしないからすごいよね、どうやってんの? なんか特別なことやってんの〜?」と聞かれて、「“特別なことをしないことが特別”と生意気な答えをしてしまいました」と報道陣に語ったイチロー。

 8回、2点差2死1,2塁のピンチで桑田登板。代打のブルサードをファーストゴロに打ち取って、味方の勝利に貢献した。
 桑田「後ろにイチロー君が控えてましたから、その重圧をちょっと感じながら投げてました。見えない力で攻撃しているというか、それで崩れたピッチャーも一杯いるんだなと思いながら…」
 一方、イチローは「僕らが勝つためには、打たなくてはいけなかったんですが、ちょっと『抑えてほしいなぁ』という気持ちもあったね。これまで、リーグは違って、日本でもほとんど対戦してないですけど、長い間、時代を作ってこられた方ですから、ちょっとこう、特別な感情が…『ああ、いいもんだなぁ』と思いました」
 加えて、「すごく力が抜けている。がむしゃらな感じがない。そういう気持ちを殺している感じが僕は好きです」と語った。
 
 だが、これによりマリナーズはどん底の6連敗。

 20日/マリナーズ7-0パイレーツ
 次の日、なかなか手を打たないハーグローブ監督がようやく打線の組み替えを。セクソンを7番にし、城島を5番にしたのが大きい。これで、ここ数年クリーンアップを任されていたベルトレー、セクソンはともに下位打線へ。ま、当然。いくらここ数試合不調でも城島の方が信頼できる。
 それに、この日「悪い流れを止めるために何かしないと」と決意していたジョーは、ユニフォームをイチローと同じクラシック・スタイルにして登場。これが、功を奏したか、3安打1打点の大活躍、おまけにここまで0勝6敗で苦しむジェフ・ウィーバーをうまくリードして見事な完封勝利。

 スランプから一転猛打賞だったジョーは、イチローの助言があった言う。それについてのイチロー、「ボールの見送り方が、(デレク・)ジーター(ヤンキース)みたいになっていたから。ジョーはそのタイプではない。どうしてそうなっていたかと言うと、僕がなったときと似てるから。目でボールを見るタイプではないからね、そこがよく分かるんで」
 要はボールをよく見ようという意識を持つがために、始動が遅れる、ということらしい。彼らは目でボールを見るのでなく、体で見る。うーむ。
 
 一方的な試合展開に桑田の出番はなし。「(相手先発の)配球もすごくよかったし、城島くんのリードと、打撃も素晴らしかった」とコメント。だが、ジョーのクラシック・スタイルは似合わなかった。本人もそう思っているのか、この日のみのトライだったとのこと。

 21日/マリナーズ3-0パイレーツ
 前半5回までは両軍投手の好投で、よくしまった試合展開。特に、シアトルのヘルナンデスは今季一番の投球。緩急のバランスがいいのは、ジョーのリードが冴えてる証拠。リードしてからの後半はどんどんと調子を上げ、ここぞという時のボールの威力は日本人投手にはない「もの凄さ!」だった。

 シアトルは5回裏にイチローのタイムリーなどで3点奪取し、ヘルナンデス-プッツの完封リレーで快勝した。

 で、6回。桑田がこのシリーズ2度目の登板。今日の桑田のコントロールの素晴らしさはどうだろう!それにカーブの切れも凄かった。なので、マリナーズ打線はくるくるバットが回って、なんと2回で4三振。いかに桑田の出来が良かったか。
 その中には7回のイチローとの対戦も含まれる。一球目、少し力んだような高めのボールだったが(実はこれも計算通りの配球だったとは)、その後は変化球が内に外に、そして低めに決まり、さすがのイチローも空振り三振だった。
 この時のイチローの「苦い」表情が印象的、一方のハツラツとした桑田の姿には敵ながら(そして憎き巨人軍の出身ながら)あっぱれと思ったし、何とも言えない感動を憶えた。

 先発への可能性も感じさせる今日のナイス・ピッチングだったが、桑田は語る、「僕のような年齢のものは、明日のことなど考えない。今日いかにしていい投球をするかだけ。ひょっとしたら明日突然投げられなくなってしまうかもしれないんだから」と。

 そして、イチロー。「もちろん打つ気満々でいきましたよ。あそこで打ち取っていただきたいなんて全く思ってない。でも…、参りました」と素直に脱帽。
 「(桑田さんは)昔の自分でないことを受け入れている感じがする。それはなかなかできるものではない。ボール球で勝負することを受け入れている」と語った。

 あー、しびれる。

 
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by harukko45 | 2007-06-22 13:51 | スポーツ

Chrisette Michele

 今、ぞっこんの女性歌手を紹介したい。それも一昨日デビューアルバムが出たばかりの新人に夢中だ。名前はChrisette Michele/クリセット・ミシェール(って呼んでいいのかな?)。

 彼女のアルバムはまだ持っていないが、すぐに買うつもり。すでに、何曲か試聴して大変気に入っているが、彼女の素晴らしさを最初に知ったのはNasの昨年末に出たアルバム"Hip Hop Is Dead"に収録された"Can't Forget About You"だ。
 で、スタジオ・テイクも良いのだが、YouTubeあたりで見れるTVショウにおけるライブ・バージョンがしびれる!私は、この映像をこのところ毎日見ている。毎日、彼女の歌声を聞かないといられない。

 とにかく、声がいい!今時の女性ボーカルにありがちな、高音で圧してくるタイプでなく、かと言って、ファルセットでフニャフニャ歌うのでもない。どちらかと言えば、オールド・スクール、クラシック・ソウルのスタイルと言える。ベーシックな音域は比較的低めで、ハスキーなトーン。
 そして、独特の細かいビブラートが、Billie Holidayのそれを思いださせるのだ。また、全体的な歌い回しにジャズの名シンガー達、先のビリー・ホリディしかり、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドといった人々からの流れを感じる。本人もジャズの影響を否定しない。
 それも、ただの物真似に終わっていない。堂々としたその歌声はまだ24才にもかかわらず、風格のようなものを持っているのだ。

 正直、彼女に出会って、ノラ・ジョーンズもコリーヌ・ベイリー・レイも吹っ飛んだ。ひょっとするとアリシア・キーズも吹っ飛んでしまうかも。かなり、惚れ込んでおります。要注目!

Nas - Can't Forget About You
 まぁ、とりあえず、このパフォーマンスで確認してみてください。このNasの曲はWill.i.amのプロデュースで、スタンダードの名曲"Unforgettable"を大胆にサンプリング、というかモロにバックに流して、ラップするメロウ・チューンで、Nasのラップもさすがではあるが、ここでは完全にクリセットのボーカルに持っていかれる。
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by harukko45 | 2007-06-21 23:13 | 聴いて書く

 実は、今シーズンのヨーロッパ・サッカーにはそれほど執着していなかった。ドイツW杯での各国のパフォーマンスの悪さにゲンナリして、その気分を引きずってしまい、ヨーロッパのクラブの勝ち負けに興味が薄れてしまった。

 特にスペイン・リーグは、フィーゴもジダンもいないレアルなんか、と思ったし、あんなに魅力的だったバルサも昨シーズンほどではなかったし。
 それに今年のレアルは負の話題が満載で、イタリア人監督カペッロ対スター選手達の反目、決裂の様相。ロナウドは早々にミランに売り飛ばされ、ロベルト・カルロスもトルコ、ベッカムはアメリカへと、カペッロによる粛正恐怖政治が進み、明るく楽しいスペイン・サッカーが冷酷なマフィア・サッカーで暗黒時代に突入の気配だった。

 ところが、その結末はまるでハリウッド映画のようなハッピーエンドになるとはね!
 試合前には、レアルが負けて最後の最後で優勝を逃す(つまりバルサの逆転優勝!)ってことを願っていた。どうも、ひねくれ者の性格で強者が敗れるのが見たくって。
 で、私の思惑通り前半でマジョルカ1-0のリード、おまけにF・ニステルローイは31分に負傷退場、頼みのベッカムはねん挫をおしての強行出場。ボールを圧倒的にキープしつつも、レアルには焦りのようなムードが感じられて、サンチャゴ・ベルナベウの異様な緊迫感も、いつも以上に選手にはプレッシャーなのでは、と思ったぐらいだ。(この時点でバルサは3-0で圧勝の気配だったし)

 66分にはベッカムも下がり、ちょっと今日のマジョルカから2点取って勝つのは苦しいか?しめしめ、と思った矢先の68分、何と!投入されたばかりのレジェスが強烈なゴール。私は戦慄を憶えるほどの迫力を感じた。そして、まだ負けていないのに、もうすでに叩きのめされたようなイメージを抱いてしまった。
 ベルナベウはこの一瞬で、それまでキリキリ・イライラしていたものが一気に前向きなエネルギーに変わった。すべての力がレアルに注がれていくようだった。どんどん、マジョルカから覇気が失われて行くようにも感じた。
 絶対に勝たねばならない(引き分けでは優勝できない)レアルの勢いは凄かった。それでも、マジョルカは何とか耐えていたが、80分にディアラのヘディング・シュートがディフェンダーにあたりゴール内にコロコロ転がっていったのは、まさに会場中のエネルギーの強さがマジョルカ最後の砦をこじ開けたシーンだった。
 これで、優勝への権利を得たレアルの凄みは止まらない。83分のレジェスによる素晴らしいゴールは完全なる勝利を決定づけるにふさわしい強烈なインパクトと美しさを感じさせたのだった。

 結局、ベッカムは直接得点には絡まなかったが、ずっとシーズン前半干され続けたのを耐え、チームが危機的状況になっていた2月に復活後は、快進撃の原動力となった功績は大きいだろう。対立していたカペッロから「今季の一番の失敗はベッカムの力を見誤ったことだ」と最後に言わしめたのだから、出来過ぎなぐらいの結末だ。
 そのカペッロが優勝に涙を流すとは。苦しい戦いが続いた中、途中で自らの誤りを認めて軌道修正し、また、その立役者だったベッカムをこの試合では後半降ろし、代わりに入れたレジェスが大活躍とは、こちらも出来過ぎか。

 そして、この試合はベッカムとロベカルのスペインでの最後の試合。それを優勝で飾って颯爽と去るなんて、やっぱり出来過ぎ、それも「凄い」としか言いようがないものだ。
 結果は私の望んだものじゃなかったけど、ドラマの面白みは十二分に堪能させてくれたのでした。
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by harukko45 | 2007-06-18 16:55 | スポーツ

 松坂とバリー・ボンズとの勝負が注目だった、ボストンとサンフランシスコの試合は、松坂・岡島の活躍でボストンの完封勝ち、1-0という緊迫した投手戦にしびれた。

 松坂は立ち上がり、制球が定まらずにヒヤヒヤさせられ、ボンズとの初対戦も思わぬ「敬遠」のサインで少々気分をはぐらかされた感じだったが、ここは個人対決よりもチームの勝利優先で当然の選択だった。
 この時の松坂はちょっとイライラしていたようにも見えたが、結果として初回1,2塁のピンチを切り抜けたことが、その後の好投につながったのだから、ボンズ敬遠後にすぐに気持ちを切り替えて冷静に対処したダイスケはさすがだということだね。
 1回を終わった時に、捕手のバリテックから「また勝負するチャンスが来るから、そのときにしっかり投げろ」と言われたというのだから、バリテックのフォローもさすがでありますな。

 そして6回の松坂、ノーアウト1,2塁でボンズを迎えたシーンでは、きっちり勝負してボンズ・シフトのショート・ゴロに打ち取ったものの、その後2死満塁の大ピンチ。正直、ボンズを打ち取ったって、ここで失点しては何もかも台無し。これまでのダイスケにありがちなパターンでこちらもかなり心配したが、オーリリアを三振にしとめた外角へのスライダーは完璧だった!これにはフェンウェイ・パークは大興奮となったわけ、もちろん私も。

 8回からは岡島が登場、いわゆるボストン必勝のシナリオなのだが、その岡島がいきなりの無死1,2塁の大ピンチ、おまけに打者はまたまたボンズ。それもストライクが入らず2ボールで、かなりヤバーイ雰囲気だったよ。だが、この本日最大のピンチでの岡島君、しびれさせてくれました!「打たれたら日本に帰れないぐらいのプレッシャーを感じた」という状況での、ファレル・コーチの「攻めて行け」のアドバイスが効いたか、その後はストレート勝負でボンズは全く手が出ず三振。
 それをきっかけに見事に立ち直った岡島は、後続もキッチリ抑える素晴らしい仕事ぶりでありました。

 最終回にクローザー、パペルボンがジャイアンツを3者凡退に抑え、R・ソックスは完封勝利。バックネット裏でダイスケを見守る姿が常にテレビ画面に映りっぱなしだった東尾氏の表情とともに、実に見応えのある一戦であり、大満足でした。

 うーむ、その直後に始まったマリナーズの試合は観ていないが、イチローの3安打2盗塁にレーザー・ビーム付きの大活躍も、チームは何と4連敗。いよいよ、本来のマリナーズが表れ始めたか?何とか悪い流れを食い止めなくては、ズルズルと負けて行くような不安を感じる。とにかく、先発投手陣を何とかしろ!って言うの。
 ここは、イチローの言う「勘違い」から本物の強さを獲得できるかどうかの正念場と言えるだろう。がんばっておくれよー。
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by harukko45 | 2007-06-17 15:13 | スポーツ

Jリーグ/磐田2-1横浜FC

 菊地選手逮捕直後のジュビロは勝たなきゃやりきれんでしょ。これで、惨めな負けでもしたら、サポーターは気持ちの持って行きどころがないよ。
 でも、試合開始早々にディフェンスのイージー・ミスから平本に決められた時には、「あー、やっぱりこんなもんか!」って落胆した。だいたい、開始直後と終了間際のロスタイムに失点するのは一番やってはならないこと、世界中のサッカー・チーム関係者が一番嫌うことでしょう。
 その後もしばらくは横浜の頑張りに手を焼いて、なかなか自分達のボール回しができないジュビロだったが、23分の成岡のファイン・シュートで同点にしてからは、ほぼ一方的なジュビロ・ペースだった。

 後半に入ってからはますますジュビロの動きが良くなり、特に右サイドでの太田の活躍で、横浜はどんどん後ずさり、そして49分にその太田のクロスに前田がピタリと合わせて2点目。これはお見事でした。

 その後もジュビロの攻勢で、3点目も期待できたが、じょじょに失速。一方の横浜も盛り返すようなパワーもアイデアもなく、膠着状態。そして、ジュビロのアジウソン監督は極めて現実的な戦術、相手のキーマン奥に対して密着マークをつけて、ことごとくつぶしに入り、このまま守り抜くことを指示。これは、幾分物足りない気もするが、今のチーム状態では正解だったのだろう。
 とにかく、勝つこと。それ以外にジュビロを浮上させる手はないのだから。

 しかしなぁ、今シーズンは若い力の成長で、久しぶりの上位進出を十分期待できる感じだったのだが、どうもここへ来ての3連敗と菊地事件で、すっかり意気消沈だった。今日の試合においても復活したエース前田のゴールはうれしいが、それでも最下位・横浜に何とか勝ったという印象で、まだまだ強いジュビロへの道は遠いかなぁ。
 勝ってもなお、まだスッキリした気分にはなれないでいるが、とにかくサポーターを裏切らないためにも、残りの試合でよりよいパフォーマンスをもっともっと見せて欲しい。
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by harukko45 | 2007-06-17 00:29 | スポーツ

ニーベルングの指環

e0093608_23495050.jpg 今月観た映画の中で、一番面白かったのが「ニーベルングの指環」でした。主演が、「戦場のアリア」でドイツのテノール歌手役だったベンノ・フユルマン。戦地には似合わない芸術家と、不死身の英雄ジークフリートが同じ役者とは驚いた。だが、どちらの映画でもピタっと映像にフィットした演技をみせてくれており、今後も注目の男優さんだ。

 相手となるブリュンヒルデを演じたクリスタナ・ローケン(ターミネーター3)も良く、これほど美しく力強くカッコいい女性をテレビで観たのは久しぶりだ。
 それに、脇を固める役者陣もうまい人ばかりで、深みのある映像を作り出すことに貢献していたと思う。

 また、VFXのテクニックとセンスがよく、神話と騎士の世界を壊すことなく、迫力ある素晴らしい効果を出していて、この前に観た「スター・ウォーズ」旧3部作のリメイクがますますショボく感じられる。
 そして、何より大元の北欧神話が持つ壮大(だろう、読んでないのでわからないが)な世界を、現代人にも理解しやすくし、それでいてスピーディな展開とファンタジックで極めて人間的なストーリーにまとめあげた脚本が素晴らしいと思った。なんと、脚本は「24/Twenty-Four」のロバート・コクランである。さすがだ。

 こういった良いキャスト、スタッフを仕切った監督のウーリー・エデルを初めて知ったが、映像美にもかなりのこだわりを見せる実力派だと思う。全体にザックリした力強い表現の中、役者のアップをうまく使って、微妙な心理も的確にわかりやすく映し出していたのだった。

 さて、私のような音楽好きには「指環」という題名だとすぐに浮かぶのはワーグナーのオペラだ(今時の人は「ロード・オブ・ザ・リング」でしょうが)。上演に4夜かかる大作楽劇である。で、その下敷きとなっているドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」の映画化なのだが、ワーグナーのを知っていて、こちらを読んでいない私は、そのストーリーや登場人物の設定に微妙な違いがあり、最初少々とまどった。(ワーグナーの方が改変しているのだけど/追記:「ニーベルンゲンの歌」を読んだところ、この映画もかなり改変脚色されていた。ただ、本で読むこの物語はもっと面白い!)

 にもかかわらず、役者・脚本・演出の巧みさのおかげで、すぐにストーリーの面白さにぐっと引き込まれてしまい、ジークフリートとブリュンヒルデにどんどん感情移入してしまうのだった。それは、だいたいの筋と結末を知っていればこそで、物語が進むほどに2人の悲劇がどんどん心に迫ってくるのだった。

 はっきり言って、ワーグナーの書いたものよりも面白い!この映画のエンディングでの切なさ、悲しさはワーグナーお得意の「女性の愛による救済」風のエンディングよりも心に響いた。もちろん、ワーグナーの音楽は凄いけどね。ただし、この作品を持ってワーグナーの楽劇のストーリーだと誤解しては困る。あえて言えば、ワーグナーの「指環」の後半、3夜「ジークフリート」と4夜「神々の黄昏」に近いが、その全てではない。
 また、「ニーベルンゲンの歌」ではその後の壮絶な復讐劇が語られているらしい。実はこの映画で語られているのは物語の前半のみなのだった。

 というわけで、私は早速図書館で「ニーベルンゲンの歌」を借りてまいりました。より深く、探求して行きたいと思います。
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by harukko45 | 2007-06-15 23:06 | 映画・TV

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる