<   2007年 01月 ( 26 )   > この月の画像一覧

e0093608_18513250.jpg 今回のウィーン滞在での最後の文化活動は、プッチーニの「マノン・レスコー」でした。これが、良かった。盛り上がった。イタリア・オペラの醍醐味を満喫して、大変充足した気持ちになりました。モーツァルトの時にも書いたけど、いろんなイヤなことがあったとしても、たった一晩の最高の音楽があれば万事OKになってしまうものです。今回の旅のクライマックスを飾るにふさわしい、実にゴージャスで濃い内容に、またしてもStaatsoperの高い実力を思い知りました。

 まずはデ・グリュー役のテノール、ファビオ・A(名前は後日調べます/Fabio Armiliatoさんでした)が良かった。初めて聴きましたが、そもそもこの役をやるからにはかなりの実力者でなくてはできないのですが、なかなかルックスもよく、この純粋に愛を貫く悲劇の男を見事に演じていました。特に3幕目の終わりのアリアは、罪人となってアメリカに追放される恋人マノンとともに自分も一緒に連れてってくれと移民船の船長に懇願する歌なのだが、声の抜けも高音の決め方も良く、何より切迫した必死の思いが歌によく込められていて、イタリア語の「Pieta! Pieta!」に思わず熱いものがこみ上げたのでした。

 それだけでなく、この3幕目は傑作だと思うが、とにかくプッチーニの才能がすごい。追放される娼婦たちが一人一人呼ばれて船に乗り込む間を流れるたまらなく哀愁のある音楽に、民衆の嘲笑(合唱)が重なり、それにデ・グリューとマノンの悲しい別れの歌声が加わっていくのだが、ここのじょじょに、じょじょに感情が高まっていく音楽が実にすばらしいのだ。その音が生む緊迫感が頂点に極まって前述のアリアにつながっていくのだ。
 そして、デ・グリューの必死の懇願を船長が聞き入れ、マノンとともにアメリカ行きを許される。ここで、それまでずっと苦しく悲しい音楽が希望を感じさせる明るさを取り戻すのだが、罪人となって流刑される二人に待っているのは死だけなのだから、この一瞬の明るさがいっそうの悲しみを感じさせるのだった。
 ちなみに、この3幕目に流れるモチーフの一つが「スター・ウォーズのテーマ」にそっくりなのだ。というか、当然ジョン・ウィリアムスの方がパクったのですが。

 2幕目の後半も好きだ。デ・グリューから引き離されジェロンテの愛人になっているマノンのもとに、デ・グリューがあらわれ、それに驚いたマノンが彼に謝りすがりつくうちに、デ・グリューの怒りは消え、再び二人は激しく抱擁するのだが、このあたりの音楽はワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のプッチーニ版とも言うべきもので、音によるセックス表現が聞き手を否応無く陶酔に導くのだった。だが、「トリスタン」の2幕目同様、その絶頂に上り詰めた瞬間に無情な現実が待っているというわけだ。

 こういう音楽をやるとウィーン・フィルは実にうまい。だいたい音がエッチなのだ。弦から木管から何から何まで。2幕目のマノンのアリアのバックでのフルートの美しい音色に、耳は歌よりもそちらに釘付けだった。3幕目前に演奏される間奏曲では弦の美しさが際立ったし、プッチーニのオーケストレイションの良さなのだろうが、それにしても木管の見事なアンサンブルは随所で素晴らしい効果を上げていた。

 そして、演出は大胆にも18世紀後半のフランスをすっかり現代に置き換えており、最初1幕目ではまるでウエストサイド・ストーリーの出来損ないに見える衣装、舞台、振り付けが明らかに失敗していてガックリだったものの、一転2幕目ではフェリーニの「甘い生活」を意識したような見せ方が的を得ていて、セレブ達の虚飾さをうまく表現していたし、3幕目の娼婦の移送のシーンをファッション・ショーに仕立てていたのは面白いアイデアであり、見守る民衆がそのショーのお客で、これまたセレブのいかがわしさを臭わせて、それが音楽にうまくあっていたのが驚きでありドキドキさせられた。4幕目のヒロインの死も原作にある「ニューオーリンズの荒野」でなく、どこかの都会の片隅でホームレスのように死んでいくのが、これまたイタリア映画のネオ・レアリズモ的で、とても共感できたのだった。
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 プッチーニは家でCDやDVDを鑑賞するより、こうして生を体験するのが数倍良いと思う。彼は舞台での効果を良く理解していると思うからだ。それに、生だと時に歌よりもオケが音量的に上回るところがある。普通、録音では歌中心にミックスしてしまうだろうが、実際ライブの音楽効果としてはバックが強くもの言う必要も絶対にあるのだ。それが聞こえてくるおかげで、プッチーニがいかにいろんなマジックを施しているかがよくわかって、感動がより深くなるのだった。

 それと、彼の音楽はいい意味で大変分かりやすく、お客に親切だ。実は凝った作りになっていても、小難しく聴かせないで、場面場面のポイントへこちらを音でちゃんと導いてくれるし、感情移入しやすいように盛り上げ方も絶妙だ。そういうサービス精神やプロの職人技がある意味、昔のうるさ方に「芸術的でない」と軽く見られていたところなのか?私が子供の頃はプッチーニは大作曲家扱いされていなかったものなぁ。かく言う私も、生でプッチーニを体験してこの作曲家の偉大さを知ったのだから。

 とにかく、素晴らしい一夜を与えてくれたことを深く感謝したいと思います。あー面白かった。
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by harukko45 | 2007-01-31 18:53 | 旅行

ウィーン2007(8日目)

 今日は天気が良くない。ずっと雨だ。地下鉄をいろいろ乗って、カグランKagranという場所の新しいショッピングセンター(ウィーンにしてはわりとあか抜けていた)なんかに行ったり、その付近の国連ビルのあたりをうろついてみたが、あまり気分は盛り上がらず、何ともどんより気分だ。とにかく、昨夜のヴェルディはいまひとつ、おまけに部屋のヒーターは故障して寒いし、冴えないこと甚だしい。

 で、午後3時になったのでペーター教会に行ってみた。毎日やっているオルガン・コンサートで、今日はバッハばかりのセット。だが、やはりどうもここのオルガンの音はあまり好みでない。ちょうど天上から神の声のように降りて来る感じなのは結構だが、残響が深すぎて濁りを生む。最後のフーガでは何を弾いているのか分からない感じで、それがちょっとトランス的でもあったが、おかげで眠りそうになった。

e0093608_1834918.jpg その後、昨日に引き続いてデーメルでケーキをお持ち帰り。私としては最も興味をそそられるというか、こういうのは絶対日本では食べれない、オーベルス・クレーメ・シュニッテを買った。これはカスタード・クリームと生クリーム(バニラ・クリームですかね?日本で言うものとは違うかも)による2層クリーム・ケーキ。はっきり言ってこれは至福のケーキです、私には。なんと素晴らしいコンビネーションではありませんか!カスタードは卵の黄身の味がしっかりあり、砂糖抜きの生クリームはいかにもウィーン風、底にパイで上には砂糖を固めたもの、これらを一緒に口に入れると豊かなハーモニーが生まれてこの世のものとは思えぬひと時を味わえるのでありました。傑作です。

 夜は路面電車を適当に乗り降りしてブラブラしながら、建物の写真など撮ってみたが、どれもピンぼけだし、すごい雨になってずぶ濡れになってしまいました。それにしても、ウィーン市庁舎前はいろんなイベント会場にもなるんだけど、今はスケートリンクになっていて、これが単純な円形のリンクでなくて、ちゃんとコースがつくられているのが、さすがウィンター・スポーツの本場でありました。だいたいコース内に進入禁止の標識や、交差点もどきまで作ってあるんですから、恐れ入ります。滑っている人たちもみんなウマくて、かなりのスピードで楽しんでいました。小学生以来やってないから、ちょっと滑りたい気持ちにもなったけど、このハイレベルでは日本で少し練習しておかないと中に入ってはいけませんな。

 それから再び電車で移動、クラシック音楽の殿堂、楽友協会ホールにも行ってみました。ここで音楽を聴いたのは2回ありますが、せっかくウィーンに来てもなかなか観たいものと巡り会うのはむずかしいのでした。でも、いつもながら立派で威厳のある建物であります。ちなみにウィーンのピアノ・メーカーの老舗ベーゼンドルファーのショールームが裏側の1階にあります。

e0093608_18344551.jpg さて、夕食ということでホテル近くのブロイ、プルッツァー"Plutzer"に行ってみました。初めて入りましたが、ここが大当たり。店のハウス・ビールはちょっとライトな感じだったけど、たのんだスペアリブが旨かった。これに合わすと、軽い感じのビールがちょうど良く、グイグイと進むのでした。

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 2杯目はドゥンケルスをオーダー、こちらも少しライトだった。ヴァイス・ビアもなかなか良かったですね。料理はウィーン名物のものもあって、味もこれなら、もっと早くに来てればよかった。

 ホテルに帰ればヒーターも直っていてよかったよかった。

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 ウィーン市庁舎

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 そこのスケートリンクの一部。標識付き

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 カールス教会とムジークフェライン。

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 威圧感のある夜のムジークフェライン。

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 自然史美術館と路面電車。

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 ブルグ劇場は芝居の殿堂。

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 王宮が見えるコールマルクト周辺、ここは高級ブランド通り。デーメルもこの通り沿い。

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 有名なブロイ、ゲッサービア・クリニック。ビールも料理も良いですが、今回はパスしてプルッツァー通いでした。
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by harukko45 | 2007-01-30 18:38 | 旅行

e0093608_19103458.jpg 夜は国立歌劇場"Staatsoper"にヴェルディの「ファルスタッフ」を観に行った。指揮はファビオ・ルイージ氏。このところ彼は日本でも評価が高く、特にウィーン交響楽団を率いた来日公演が好評だったようだ。私はそれをNHKの放送で見たが、とてもオーソドックスな職人的な演奏だと感じた。逆に言えば、最近の「個性尊重主義」に毒されている耳には新鮮に響いた。ある意味、これって昔に聴いた雰囲気じゃない?っていうのが面白かった。
 生の演奏では、7年ぐらい前にやはりStaatsoperにて、プッチーニの「ボエーム」を聴いた。その時はテノールにロベルト・アラーニャがいて、とても盛り上がったいい出来だった。ルイージは実にバランスよくまとめていて、その指揮ぶりに好感を持ったのだった。

 というわけで、ヴェルディの遺作にして唯一のブッファ、「ファルスタッフ」をルイージが振るなら、裏切られる事はなかろう。

 で、確かに悪くはなかった、が、「ボエーム」の時のような感動はなかった。ウィーンの観客も冷ややかだ。おとといの「イドメネオ」の時の大絶賛のブラボーのような興奮した拍手は一切なく、おきまりのカーテンコールがあったのみ、ブーイングまではいたらなかったが、全体的には明らかに物足りないなぁという印象だった。
 実をいうとこの「良くもなく悪くもなく」というのが一番記憶に残らなくなって、こうやって書くのも困るといったところ。
 ルイージ率いるウィーン・フィルは確かな音響効果と美音を随所に聴かせてくれたし、さすがにうまいと思うが、どこか音楽に入り込んでいけないヨソヨソしさを感じてしまった。それはこちらの精神状態の影響もあるのだが、何しろ朝にとても心に響いたモーツァルトのミサ曲を聴いたせいもあるかもしれない。

 そんな状況は、これまでもStaatsoperでオペラ前半によくあることだったが、時に後半になって全員が火の玉のように突然燃え上がって、それまでの平易さをぶち破り、万事OKにしてしまうのだった。が、それには何かキッカケが必要なのだが、今回はステージの歌手達も平均点の人ばかりで、飛び抜けたインパクトを与えるほどの力はなかったようだ。なので、最後までとてもよくまとまったまま、優等生的なパフォーマンスに終始していた。

 私としてはルイージの職人的なしっかりした仕事ぶりには敬意を表したい気持ちがあるが、どうやらそういう渋さに完全に共感できるほど、私の精神は落ち着いていないようだ。だから、オケからはとてもいい音を引き出していたと感心しつつも、音楽としては少々退屈だったと言うしかない。
 うーむ、それとヴェルディを聴く場合、今の自分にはまだ悲劇の方がいいのかもしれない。「ファルスタッフ」はかなり作者が「自分の最後は喜劇で」と目論んだ感じがあるし、意識的に過去の作品をパロディ化しているようなところがある。なので、これをいろいろと理解しきるにはもうちょっと上級のオペラ者になってからかもしれない。フェリーニの「8 1/2」的難解さがあり、それはフェリーニ同様、いつか理解した時にとんでもなく感動するような気もする。
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by harukko45 | 2007-01-29 19:11 | 旅行

ウィーン2007(7日目)part1

e0093608_1857136.jpg 日曜の朝は各教会でミサがあります。特に市の象徴でもあるシュテファンス・ドームでは小編成のオーケストラと合唱、独唱者4人にオルガンという編成でモーツァルトの"Piccolomini-Messe"が演奏された。これが、とっても良かった。2005年に来たときと同じようにオルガンの横でずっと立って聴いていたが、1時間半ほどのミサがちっとも長くなかった。我々のようなキリスト教徒でないものは、どうしても音楽以外の部分はチンプンカンプンだし、普通はただただ辛くなるばかりなのだが、今日はまったくそういうことはなかった。神父さん達のお説教や讃美歌など段取りはすべて決まっているのだろうが、その合間に挟まれるモーツァルトの音楽が実に良かった。これなら、誰だって飽きない。きっと、昔の人々もこのような音楽を聴きながらなら、朝から教会に行くのも苦痛ではなかっただろう。

 正直、音楽のみが目的である観光客ゆえの傍若無人の振る舞いに、多くの熱心な信者の方達は不愉快だったろうが、言葉がわからなくても、音楽の素晴らしさと教会のもつ厳粛な雰囲気が相まって、とても感動を受けたのだった。極めて有能な作曲家がいると、宗教的なものも人種民族を越えてしまうのだろう。

 ミサが終わると、皆が散会する際にオルガニストがソロで演奏するのだが、これがなかなか弾きまくってくれて面白かった(演奏のみならず、音色の切り替え、鍵盤の弾き分け、ペダルの調整、足によるスイッチング等大忙し!)。曲はわからないけど、ちゃんとした感動的な曲です。なので、音楽好きは結局帰らずに最後までそばで聴いているのでした。そして、終わると聴いていた人々がささやかながら拍手を。奏者は軽く会釈をするって具合でした。

e0093608_1963059.jpg とても晴れやかな気持ちで外に出ると、ケルントナー通りをブラスバンドの音が聞こえてきて、それがどんどんこちらに向かってくるのでした。それはかなりの人数の楽団と行列で、皆チロル風の民族衣装を着て行進しているのでした。ワクワクさせられるオーケストラ、荘厳なオルガンに続く、この突然のブラスバンドの強烈な行進曲の響きはまるで、マーラーの交響曲をそのまま地で行くって感じでした。

e0093608_18585191.jpg つられて、一緒についていくとその一団はシュテファンス・ドームに入っていきました。そして、再びミサが始まったのでした。今度はブラス・オーケストラによる演奏で取り仕切られるのでした。さすがにダブルヘッダーはきついので引き上げましたが、なかなか面白いものをみせてもらいました。

e0093608_1965790.jpg さて、そして向かったのはウィーンで最も有名なコンディトライ、デーメル"Demel"です。いよいよ今回もきてしまいました。旅も終盤、クライマックスを演出する重要な要素となるデーメルのケーキというわけです。とりあえず、トリュッフェル・トルテとアプフェルシュトゥルーデルを持ち帰りましたが、とにかくお店に入っただけで、うれしくなるような華やかさと立派さです。これだけで、美味しさがわかるというもの、気持ちをウキウキさせてくれるのでした。おまけに対応してくれた女性が可愛らしかった。うーむ、まだ食べてないけどこれだけでも、やっぱりデーメルが一番!ってことになってしまうのでした。

e0093608_190192.jpg で、食べました。さすがです。アプフェルシュトゥルーデルは日本支店の2倍以上の大きさですが、大変上品でありながら濃厚な美味しさで、いくらでもいただける名菓です。ご飯代わりにもなりますね。トリュッフェル・トルテはいわゆるトリフ・チョコレート・ケーキですが、これも絶品。とても甘いですが、それがうんざりするようなたぐいではなく、ギリギリのあやうさのところで、ちゃんと踏みとどまっています。そこが貴族的ともいえる感じに仕上がっていると思いますね。本当にうまかった。これは日本支店にはないね。
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by harukko45 | 2007-01-29 19:07 | 旅行

ウィーン2007(6日目)

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 朝からとても天気がよく晴れ渡っていたので、もろに観光モードで路面電車に乗って、久しぶりにシェーンブルン宮殿に行ってみました。マリア・テレジア女王時代の夏の宮殿ですから、冬はいかがかとも思いますが、行ってみるとやはり奇麗な姿と色(マリア・テレジア・イエロー)の宮殿だし、広大な庭園を散歩するだけでもなかなか気持ちのいいものでした。もちろん、宮殿内部の見学や庭園内にある植物園や動物園といろいろコースがあるのですが、そういうところはもう入りません。最初に来た時に観たので十分でしょう。なので、ブラブラ歩くのみです。
 オーストリア皇室関係ではこのところの一番人気はフランツ・ヨーゼフ皇帝の王妃、エリーザベトでしたが、最近の映画などでマリー・アントワネット人気も来るでしょうか?

 さて、夕方頃ホテルに帰ると、夕立ならぬ夕雪?かよってぐらいの集中豪雪、であっという間に一面真っ白です。でも、これも1時間ほどでやみ、再び晴れ間が。これで、夕食に出かけられます。

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 で、やってきたのはエステルハージー・ケラー"Esterhazykeller"。昔ながらのホイリゲ・スタイルのワイン・ケラーです。なにしろ元々ワインの蔵だったものを改造しているので、地下に降りて行くと、レンガ作りのドーム型の部屋になっていて、雰囲気がなかなか良いのです。オーストリアのワインはドイツと同じようにほとんどが白ですが、赤もあるし、ここではビールも飲めます。でも、やはりエステルハージー城の醸造所で作った白ワインを飲んだわけです。何しろ1/4リットルで2ユーロってとこですから、安いしウマイ。甘ったるいかんじでなくさわやかでフルーティな味で飲みやすい。他にもワインの種類は多数。
 食べ物はビュッフェ・スタイルで、自分で取りにいきます。その分料金は安くなっています。シュヴァイン・シュニッツェル(豚肉のカツレツ)カルトッフェル・サラダ(ポテトの酸っぱいサラダ、美味)ブラート・ヴュルストゥル(焼きソーセージ)クラウト・サラダ(キャベツのサラダ)を頼みました。どれもうまかったです。
 ちなみにエステルハージー公はハイドンのパトロンだったと思ったけど...。

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 ほろ酔いでいい感じまま、カフェのハヴェルカ"Hawelka"に向かいコーヒーで酔い覚まし。でも、この店自体が異空間のようなので、別の意味で酔います。タバコの煙度高く、コーヒーも濃い。古いたたずまいを頑固に残したままで、かつて作家やアーティスト達がたむろしていた雰囲気が確かに漂っています。古き良きウィーン、ウィーン気質といったものを誇り高く主張しているのでした。
 おお、今日は思いっきり観光モードでした。とってもウィーンらしい場所を巡るのも面白かったです。

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そして今日のクラプフェンはウィーンにたくさんのチェーンを持つパン屋の代表アンカーAnkarのものです。気分を変えてバニラ・クリーム入りにしてみました。が、味はイマイチでした。バニラ・クラプフェンはやはりハイナーが最高です。
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by harukko45 | 2007-01-28 08:30 | 旅行

e0093608_18413225.jpg 夜、テアター・アン・デア・ウィーンにモーツァルトのイドメネオを観に行きました。3階の右側でしたが舞台もちゃんと見えたし、何より音響が非常に良く、内容も大変いい出来でした。これまで生で観たオペラの中でもベスト3に入るものでしょう。旅の間に、何だかんだいろいろなことがあっても、こういう素晴らしいステージを見せつけられてしまうからウィーンはたまらないのです。

 作曲家の素晴らしさ、オケの素晴らしさは言うまでもありませんが、今日は、歌手もスターがいるわけではないけど、全員のレベルが高かったし、合唱も大変素晴らしかった。オケと合唱による部分で、何度背筋がゾクっとしたことか。演出も題材がギリシャものなので、まさに遺跡の円形劇場を模した舞台に、それぞれのシーンでの象徴的な小道具を置くと言うものでしたが、そのシンプルさが逆にテーマを明解にしていて、何かしら「暗示」を示しているようでもあり、実に効果的だった。
 そして、指揮者のデ・ビリー氏(Bertrand de Billyベルトラン・ドゥ・ビリーが正しいらしい)がすごく良かった。よく全員を統率して、とっても音のバランスがよく、いざと言う時の劇的効果も満点で、本当に感動させられました。特に、1幕目と続けて演奏された2幕目の内容の濃さにはすっかり心を奪われてしまったのでした。終演後にも「ブラボー!」の拍手が続いて何度もカーテンコールがあったのも納得です。いろいろ細かいところも書きたいとも思いますが、後日ゆっくりとまとめることにします。今は素晴らしいオペラを書いたモーツァルトに感謝して、余韻を楽しみたいと思います。
 
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by harukko45 | 2007-01-27 18:42 | 旅行

ウィーン2007(5日目)part1

 いやー、ドジっていうか、ミスっていうか。今日はお天気もよく比較的暖かく、午前中からブラブラしていましたが、ホテルに帰ってみると、フロントに我が家の湯沸かしポットが置いてありまして、どうやら没収された模様。つまりは、このホテルのセキュリティの理由から、部屋でこの手の電気機器を使ってはいけないとのこと。これは9.11以降の新しいルールなのかはわからないけど(そう言えば、サンフランシスコのホテルでもその手のものは部屋に一切なかったなぁ)、確かにホテルの規約にも書いてあるのをちゃんと見ていなかったのだから、しかたない。
 でも、フロントに裸の湯沸かし器が置きっぱなしというのも、何とも忍びないので、入れてきた箱を持っていき、まずはこちらがルールを把握していなかったことを謝り、そのかわり箱につめて使わないから返してくれる?と言ってみたけど、まぁ、それは無理ですわな。フロントの女性の対応は最初からフレンドリーではあったけど、チェックアウトの時に返却するとの返事。だけど、見た目がさあぁ....?ということで、せめてパッケージするよ、ということになった。で、きれいに箱入りにして渡すと大いにウケてくれたのでした。ヤレヤレ。
 このホテルは常時フリードリンクでコーヒー(WMFのコーヒーメイカー、とっても優秀!グルメ・コーヒーからラッテ・マッキャート、ホット・チョコレートも思いのままですから!)やジュース等が飲めるのは有り難かったんだけど、日本人としては部屋でもお茶ぐらい飲みたいですからねぇ。お湯は朝食ルームから毎回持って上がることになるのでした。

 それから、ネット環境は一応高速インターネットとはうたっているが、日本やアジア(例えばシンガポール)のブロードバンドのスピードではない。たぶんISDNあたりなのだろう。それと、料金もそれなり高くなるので、こうしてブログの更新は文章を別に書き上げて、写真も用意してから、一気にアップしております。なので、コメントをいただいている方々にお返事する余裕が無く申し訳なく思います。帰国してから、ゆっくりお礼の返信をさせてもらいます。

e0093608_22123691.jpg さて、お昼に行った有名カフェの一つ、ディグラス"Diglas"で食べたケーキをご紹介しておきましょう。ここは居心地が最高で、店全体に活気があって楽しいし、食事のメニューも豊富で常に繁盛しております。

e0093608_18353194.jpg ただ、味はよく言えば「家庭的」という感じで、全体に大雑把ですかね。で、数年前に訪れた時に、近くのテーブルに座っていた男性がクリームいっぱいの巨大なケーキをうれしそうに食べているのを目撃し、いつか自分も挑戦したいと思っておりました。そして本日、体調も良好だったので、ついにそのケーキらしきものをオーダーしました。

e0093608_1836030.jpg イヤー、おそろしく甘く、思った以上の量でありましたし、生クリームと思っていたのはメレンゲとバター・クリームによるものらしく、とにかくかなりエグいものでした。その謎のクリームの下にはすっぱい味のベリーものを加えたスポンジとパイ。その酸っぱさで甘さをまぎらす?って感じですかね。すさまじく後悔しましたが、とりあえず長年思い続けた挑戦は終わりました、無惨にも敗退しましたが。

 しかし、ケーキコーナーに並んでいた巨大クラプフェンはたいそう魅力的だったので、お持ち帰り"Zum Mitnehmen,bitte"にしました。
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 ということで、本日のクラプフェンはカフェ・ディグラスでした。でかいのはいいですが、やはり味は大雑把です。でも、これがディグラスの良さです。今度はお昼時に塩っぱいスープをいただきにいきますかね。
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by harukko45 | 2007-01-27 08:38 | 旅行

ウィーン2007(4日目)

e0093608_7244725.jpg 今日は雪が本格的に降ってきました。これはいよいよ積りそうです(かと思いきや、午後には止んでしまった)。昨日のドブリンガーで購入した楽譜はもう一冊ありました。バート・バカラックのソングブック集があったのです。40曲掲載されていてなかなかお得な感じです。昨年末にも書きましたがバカラックは今年のテーマの一つでもあります。

e0093608_7223697.jpgところで、このドブリンガー、グラーベン通りからドロテアガッセに入ると超有名カフェのハヴェルカとともに見えてきます。その向かいには文豪カフカが住んでいたことでも知られる古いホテル(中は改装されているけど)グラーベン・ホテルがあるところです。

e0093608_7231156.jpg すぐに入るとポピュラーの譜面がならび、CD、DVD、お土産ものもありますが、奥にいくと「アンティーク」と書かれた古い譜面コーナーが。ホコリまみれで咳き込むこと必至ですが、かなりの貴重品や掘り出しものも多い事でしょう。

 隣にはクラシック専門の立派なコーナーがあります。こちらの品揃えはすごいです。

e0093608_725553.jpg 午後の3時からは、ウィーンで2番目に古いペーター教会で、小規模(45分程)のオルガン・コンサートを聴いた。ここは毎日演奏が聴けるようで、これは初めて知った。ただ、曲は分からない作曲家のものばかりで内容に関しては何とも言いがたい。やっぱりバッハあたりをやってくれないと、教会音楽に疎いものにはきびしい。それと、曲にもよるだろうけど、響きがいま一つだったかな。ちょっと教会内の反響が強くて、神々しくはあるのだけれど、音楽としてはモヤモヤ感がある。

 前に聴いた印象では、アウグスティーナ教会のオルガンが一番音楽的にバランスが良く、シュテファンス・ドームのは規模が大きいわりに、意外と響きがドライで物足らなかったという感じだったかな。もちろん、聴く場所にもよるのだけど。
 今までで一番面白かったオルガン・コンサートは実はウィーンでなく、93年に行ったイタリア・フィレンツェの小さな教会でのもの。教会の名前も奏者も忘れてしまったけど、小さな教会ゆえにオルガン奏者の演奏している姿がよく見えたし、その彼が実にファンキーというか熱い演奏家だったのと、やった曲がバッハなどのおなじみから現代音楽まで幅広く、ひょっとしてプログレ・ロック?みたいなものもあってワクワクさせられた。
 お客さんも曲の途中の盛り上がったところで拍手しちゃって(教会音楽はどこで終わりか分かりにくいんだけど)、すると彼が「まだ!」みたいな大声を上げて制止したのでした。でも、すべて終わったら盛大な拍手だった。普通は教会でのコンサートは終わっても拍手してはいけなかったりするので、教会の寒さとともに、ますますヒンヤリ(信者の方達には神聖な)するのが通常なので、このコンサートは逆に変わっていたと言えるのかもしれない。
 
e0093608_7271032.jpg さて、昨日のクラプフェンは、ベーカリー・チェーンのStruckのもの。大きくて食べごたえ十分で満足であります。

e0093608_7273490.jpg で、今日のクラプフェンはコンディトライのAidaのもの。パン屋ものとケーキ屋ものとどっちがうまいか、というと、実はあまり変わらない。中に入ってるジャムはAidaの方が上でも、小さくて値段も高いので、満足度はパン屋の勝ち?


 それにしても、ユーロ高円安の状況は旅行者にはつらい。2年前でさえ1ユーロ=146円ぐらいだったのが、現在165円から170円近い。おまけに両替商ではこれまでにないような手数料を加えており、すべてを含めると180円ぐらいになりかねない。ウィーンの物価自体はそれほど変化してないのに、極度の円安で日本人にとっては、ものすごく物の値段が高くなってしまっている。
 だいたい、円安というのは日本の輸出関連企業には有利であっても、一般庶民にはほとんど恩恵はない。現在の景気下支えということで、政府も日銀も円安容認なのだろうが、それにしても安すぎる。
 正直、ウィーンはパンやケーキ、チョコレートといったものは美味しいし価値も高いが、一般のレストランで出て来る料理などはどれも「まあまあ」であって、その値段がこのような形でべらぼうに高くなってしまうのは、ずいぶん損をさせられているように感じてしまう。ある程度承知の上での渡航ではあったが、現地に来てこれほどまでに円安の苦痛を感じるとは思わなかった。

e0093608_7281646.jpg おっと、最後にもう一つ、皇室御用達菓子商の一つハイナー"Heiner"のケーキを食したが、トリフ・チョコレート・ケーキは絶品に美味でありました。クリーム・シュニッテはちょっと上品すぎる?かな、私の好みとしては。
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by harukko45 | 2007-01-26 07:32 | 旅行

ウィーン2007(3日目)

 天気予報では"Finally! Snow"ってなっていて、確かに朝から雪は降っていたが、かなり少なめ。寒さも恐れるほどではなく、午後には雪も止んでしまった。しかしながら、他のヨーロッパ諸国ではこの雪で大混乱となり、各地で被害も出ている模様だった。今年は大西洋のエルニーニョ現象で、ヨーロッパ・アメリカで異常気象とも言うべき、暖冬が続いて、とにかく雪が足りずにスキーのワールドカップも延期になったりしていたというのに、突然の寒波と大雪はさらなる混乱をもたらしているのだった。天気予報の見出しは"Finally! Snow"に続いて、"And Even More"となっていた。
 が、今のところウィーンは静かだ。

e0093608_1025216.jpg さて、午後からグラーベンにある有名な楽譜店、ドブリンガー"Doblinger"に昨日に引き続き立ち寄った。それで、昨日からチェックしておいた譜面を買うことに。この店は1875年創業でヨーロッパ屈指の品揃えを誇っており、当然クラシックが中心ではあるが、実はポップスも揃っていて、特にジャズやブルーズのコピー集やポップ・アーティスト達のソングブックから「バー・ピアノのための曲集」なんてのもあったり、ウィーンの酒場でよく聞かれるアコーディオンによる伴奏のシュランメラン音楽の譜面やシンセサイザーものまで、日本ではちょっと見かけないものが多数置いてあるのだった。

e0093608_104392.jpg だから、見ていると結構飽きませんね。で、その中でも意外に多いのがブギウギやらラグタイムやらのソロ・ピアノもの。前回来た時にはそれらの「トレーニング用」の教則本を何冊か買って帰ったが、今日は過去の伝説のプレイヤー達のコピー集を買いもとめた。ジェリー・ロール・モートン、スコット・ジョプリン、アート・テイタム。パっと譜面を見た感じでは、ジャズ史上最高のピアニストとも呼ばれるアート・テイタムのはかなりヤバイね。元々レコード聴くだけでもとてつもないが、実際問題この譜面によると、左手がずっと10度で動いてて、私には届かない。でも、何とか工夫して練習し、少しでも身につけられるように頑張りたいと思っております。


 正直、私はこれまで、自分のやりたいと思う事と、実際にやれる事やっている事のギャップを感じながらも、ずっと現状に甘えるばかりで、やりたい事をするための鍛錬を怠ってきた。それでも、こうして音楽をやっていられるのは、これまでに巡り会ったアーティストやミュージシャンの方達のおかげだし、そういう人々と出会えた自分自身の幸運によるものだった。
 が、3年前ある小さなライブハウスで演奏している時に気がついた。もともと少ない才能と過去の仕事の経験からなる貯金を少しずつ崩しながら、こうしてミュージシャンを続けていくのは、もはや限界ではないのか。このままでは、何とか持たせていたメッキもはがれ、中味など何も無い自分がバレてしまうではないか。そして、それはずっとお客をだましながらやってきたということに他ならない。だいたい自分自身を表現できていないのだ、自分を表現できないミュージシャンなんかに誰が金を払うというのか。
 その時はあまりの恐怖に絶望的な気分になった。

 前回ウィーンを訪れたのがその直後だった。そして、旅行中何度も同じ恐怖と絶望を感じ、それはより深まった。なぜなら、この町で聴かれる音楽とそれを演奏する音楽家に比べて、自分は遥かに劣っており愚かだったからだ。音だけではない、この町そのものが私自身の愚かさを浮き彫りにするように感じたのだ。絶望は、何もマイナスなものからのみやって来るのではなく、あまりにも美しく豊かなものや表現に出会い、それに深く感動することで、自分自身の存在価値を見失うこともある。こんなに美しいものの前にあって、自分など無意味だと。
 そう言った挫折感を感じる事は初めて訪れた時から毎回あった。が、そのたびに少しずつヒントをくれるのもウィーンだった。最初のうちは、この町に来て少しはまともにすごせるように基本的な「しつけ」を受けたようなものだったが、前回はついにミュージシャンとしての根幹に関わる問題を突きつけられた。そうして、導かれるように行ったのがドブリンガーだった。
 そこで出会ったブルーズとブギウギの曲集をこの2年間コツコツ練習することで、ようやく最近、ある明解なヴィジョンを持てるようになった。それは、自分の「やりたい事」とは「自分を表現すること」に他ならず、その実現にはそれに適した頭と身体の鍛錬が絶対に必要であること、それが例えばブルーズやブギウギ、つまり基本に帰れ、ということ。クラシックの総本山のような場所で、ブルーズを渡されるというのが、自分には象徴的に思えた。

 本当なら10代や20代のうちに気づいておくべきことだった、が、こんなに時間がかかったのは、やはり精神的に未熟だからだろう。なぜなら、今日もまたウィーンから強烈な挫折感を味会わされた。それは自分の人間性の愚かさについてだ。50を目前にして私はあまりにも子供じみた愚かさで生きている、些細な事でイライラし、嫉妬し、疑心暗鬼の固まりとなって、いろいろな人を傷つけているのだった。愛される事ばかり望んで、人を愛することを忘れている愚か者の自分の姿が寒々しい空気の町中で鮮明に浮かび上がったのを感じた。だから眠れなくなって、このようにブログで懺悔でもしているつもりか、これまた愚かな姿か。
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by harukko45 | 2007-01-25 10:05 | 旅行

ウィーン2007(2日目)

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 朝食です。ドイツ系の朝ご飯Fruhstuckは楽しみの一つ。こちらは何しろ、パンが圧倒的にうまい。乾燥しているせいや食材、職人の違いとなるのだろうけど、やはり本場というしかない。

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 それと、チーズとハムの種類の多さと味の違い。簡単に言えば、基本はパンとチーズとハムを毎朝食べるだけですが、これが全く飽きない。

 典型的な食べ方としては、ゼンメルと呼ばれる風車のような形をした丸いパンをハンバーガー・バンズのように切って、バターを塗り、ここに好きなだけハムとチーズをはさみ、そのままガブリと食べる。オードブルのようにハムとチーズをナイフ&フォークでいただき、お上品にパンも少しずつちぎって、なんてやってたら美味しくない。

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 ゼンメルとバター、ハム&チーズ、合体前準備段階。

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 合体後。終盤、これにスクランブル・エッグを合わせる技を発見!

 その他、ライ麦製や植物の種がいっぱい混ざったものも魅力的だし、こちらも種類が豊富。それと、日本にある軟弱なフニャフニャ・パンとは比べ物にならない、しっかりとした噛みごたえです。だいたい何でも柔らかいのが良いなんて言う意識がおかしい。かたい食感だって美味しさの一つです。だからアゴが鍛えられていいよ。

 ウィーンの典型的な朝食(Wiener Fruhstuck)には、これにゆで卵がつくのが定番で、そのゆで卵も上部を殻の上からナイフで切ってしまえば、実にクールに食べられますね。カフェで女性がこのやり方で食べているの初めて見たときには「目から鱗が」的に感動しました。

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 このようにナイフでばっさりと切ってしまいましょう。

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 完食後の美しい仕上がりをご堪能ください!

 あとはジャムの種類ね。これもすばらしい。ベリー系だっていろいろあるし、味も色もそれぞれだから、最初は迷っちゃう。そのうち、お気に入りをしぼります。

 朝食後、出かけましたが、まずはウィーン劇場"Theater An Der Wien"と国立劇場前入りセンター"Bundes Theater Kassen"に今回行く予定のオペラのチケットを取りに行った。
 ナッシュ・マルクト(食料品市場街)のそばにあるテアター・アン・デア・ウィーンはホテルから歩くにはちょうどいい距離、あいにくの雪まじりの雨だったけど、こちら流に傘もささずにテクテク向かいました。ここは、18世紀からある伝説の劇場。なんと言ってもモーツァルトの「魔笛」を初演したところ。だから、魔笛に登場するパパゲーノのモニュメント(?)が誇らしげに飾ってあるわけです。ここのところずっと現代のミュージカルを中心の演目だったが、去年あたりからモーツァルトなどのオペラも積極的にやるようになった。で、出演はStaatsoperと同じウィーン国立歌劇場のメンバー。今回初めて入るので期待しちゃうのでした。演目はモーツァルトの「イドメネオ」。

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 パパゲーノの彫刻があるのは昔の入り口。今は使っていない。

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 続いて、そのままStaatsoperまで歩いて、オペラ座の向かいにあるKassenで、ヴェルディの「ファルスタッフ」とプッチーニの「マノン・レスコー」のチケットをゲット。ともに日本からネットで予約してあったので、そのレシートを見せればすぐにチケットを渡してくれる。すべて一番上の天井桟敷とも言われるGalerieですが、やっぱり安いし実は音がいい。

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 その後もブラブラしながら(楽譜専門店ドブリンガーに入ったら数時間は費やせる)、お昼過ぎには、伝統的な有名カフェの一つ、ティローラーホフ"Tirolerhof"でお茶することに。

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 何度訪れても、ウィーンのカフェというのは「偉大な文化」であると感じますね。店のたたずまい、椅子やテーブルを含む店内の雰囲気、給仕するウエイターさん達の品格、そしてそこで飲むコーヒー、自慢のケーキ、食事もできてワインもビールも飲める。入店してから、支払いをして出て行くところまでもが、すべて「文化」として美しいと言ってしまいましょう。

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 さて、ティローラーホフではケーキをアプフェル・シュトゥルーデルとザッハー・シュニッテ(トルテというのは丸いホールのケーキを切り分けるので三角形、シュニッテは長方形のものを切っていくから四角形)の二つ注文、コーヒーはブラウナー(濃いめのブラック・コーヒーにミルク少々)のGrosser(大きめ)サイズにしました。

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 ケーキにはともに生クリームをそえてもらいましたので、これまさに雪山状態、裏から見たらクリームだけしか見えない、けどこのクリームには砂糖は入っておりません。非常にサッパリしており、ケーキの甘さをマイルドにしてくれるのであります。一緒に食べるとほんまにウマイ。量もそれなりに多いので、十分に昼飯がわりとして満足しました。
 
 夕飯はホテル近くにあるブロイ(ビア・レストラン)"7 stern brau"に行ってみました。前にも行った事があって、その時の印象ではまあまあな感じでしたが、なぜまたそこに行ったのかと言うと、ネットで調べたら「ラオホビールあります!」の広告にクラっと来たからであります。ビール好きの方ならご存知でありましょう、ドイツ・バンベルグの薫製ビールの名品ラオホ・ビアが飲めるなら、やっぱり行ってしまうのはしかたない。
 で、オーダーしました。
 が、出てきたビールは、あのバンベルグで飲んで感動したものとは似ても似つかぬものでした。いやいや、当然ここはウィーンなのだから、バンベルグと同じものが飲めるとは考えていませんでしたが、それでもねぇ、ラオホと広告うつのだから何とかならんのか。まぁ、しかしあのあまりにも素晴しかったバンベルグのビールと比べているから、がっくりするものの、知らなければそれなりにウマイわけで、そんなに目くじら立ててもしかたないでしょう。この辺のいいかげんさは何処にでもあること。それと、料理の方は量が多かったけど、味は悪くはなかったので、大らかな気持ちで楽しく過ごさせてもらいました。店員さんも愛想良かったしね。
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by harukko45 | 2007-01-24 05:49 | 旅行

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる