クラシコ

 もうすでに結果は知ってたけど、やっとクラシコ(レアル対バルサ)の録画を観たのでした。バルサ・ファンの私としては悲しい結果ではありましたが、カペッロ監督を迎えたレアルがここ数年の「らしくない」内容からようやく「まともな」レベルになってきたことにより、やっと見応えのあるクラシコになったことを喜びたいとも思うのでした。

 まぁ、バルサが完敗だったので負け惜しみのようでもあるけど、それほどレアルは良かった。さすがイタリア人監督の戦術は現実的で効果的だったようだ。開始早々のラウールのゴールも昨年までなら、まず「ない」ようなセルヒオ・ラモスからのアーリー・クロスからの電光石火のごときヘディングでの合わせでありました。
 こういう点の取り方に、まず「おー、変わった。」と思わせた。その後は、イケイケに攻めてくるバルサに堅い守備からのカウンターのレアルって感じで、やっぱイタリア流レアルの方が試合巧者だったわけだね。

 それでも、常にファンタジーやスペクタクルを指向するバルサは果敢に攻め立てて、決定的なシーンが何回かあったが、グジョンセンとメッシのシュート・ミスは痛かった。うーん、エトーの穴は想像以上に大きいということ。
 後半早々、攻め上がるバルサからボールを奪ってグティからロビーニョヘ絶妙のパス、そして中央へのクロスにファン・ニステルローイがキーパーより早く触れて2点目。典型的なカウンターにまんまとやられちゃったバルサだった。

 その後のバルサは4トップって感じで、攻撃あるのみだったけど、カンナバーロとエルゲラ、ディアラとエメルソンのセンターは強かったね。
 最後にはフォワードを落として、レジェスとベッカムを入れて守備的(?)にやるカペッロには好き嫌いが分かれるところだろうが、とにかく勝ちにこだわる姿勢は、今のレアルには必要なんだろう。

 バルサは、エトーを失い、その代役に不安があり、ロナウジーニョにも未だ去年の「宇宙的」パフォーマンスが見えないし、元ユヴェントスのディフェンダー(ザンブロッタ、テュラム)もまだチームにとけ込んでいない感じだった。でも、リーガでは1位だから大したもんだけどね。

 とりあえず、レアルの組織力が復活の兆し、そして勝負も完勝。カンプノウでの再戦の時期には両チームのパフォーマンスはどうなっているか、私としては当然バルサがこのまま首位で突き進み、レアルを完膚なきまでに倒して欲しいのであります。
 それと、最近のラウールの復活は個人的にチームをこえて喜ばしい。
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by harukko45 | 2006-10-31 18:54 | スポーツ

 ジョン・レノン・スーパーライブのリハ最終日は、スキマスイッチのこだわりぶりが伺えるご機嫌な選曲(ほんとにセンスいいと思ったよ!)と大橋君の歌声にうなった私であり、その後のランスルーも無事に終わって、いい充実感を感じながら帰宅しました。

 そして、今日は一日オフで、ずっと観られずにハードディスクに溜まりっぱなしのTV番組を立て続けに鑑賞したのでありました。

 で、久々にオペラ、それもモーツァルトの「イドメネオ」。長いんだな、これが。ただ、指揮はハーディングで、それも彼がスカラ座の2005シーズンの開幕を飾った時のライブ。否応なく期待は高まっていたんだけど、正直退屈して、途中から辛くなってしまった。
 初めてこのオペラを生で聴いた97年のウィーンの公演(P・シュナイダー指揮、ドミンゴがイドメネオ)では、モーツァルトのオーケストレイションの素晴らしさとドミンゴの演技力(もちろん歌唱力もふくめ)の凄さに感動しまくって、一瞬たりとも飽きなかったのだが、今回聴いてみると、「この曲って、こんなもんだったかなぁ?」と思ってしまった。

 とにかく、出ている歌手の皆さんに魅力的な人がいなかった。特にイドメネオ王役のテノールはあまりにも無難すぎて面白くなかった。エレットラ役のソプラノは最後の"オレステスとアイアスの"をうまく決めて、とりあえず盛り上げたかな。

 でも、これもウィーンの時のエリアーネ・コエッリョのイメージが残っていて、どうも物足りなかった。実は97年の時のコエッリョさんはあまり歌が良かったとは言えず、"イドメネオ"の数日前にプッチーニの"ボエーム"のミミ役を観て、歌も容姿も全く好きになれず、個人的には登場するだけで嫌な感じだったのだが、それがかえってこの憎まれ役とでも言えるエレットラにおいては、こちらの感情移入にぴったりで、舞台では妖気をまき散らしての大熱演に興奮させられたのだった。
 また、イダマンテ王子役のアンジェリカ・キルヒシュラーガーが美しくってねぇ。彼女(ズボン役だから彼か?)が出てくるだけでうれしくなったもんでした。
 そして、何よりドミンゴがやっぱすごくって!文句のつけようないパフォーマンスだった。

 なので、比べるとこのスカラ座のキャストは薄かったという印象だ。それに演出があまりいいとは言えなかった。舞台のセットや背景に大きな変化がなく、そんな中、妙に現代風の衣装で登場する人物にも必然を感じられず、つまらなかった。

 さて、ハーディングの音はいかに。確かにピリオド・アプローチを効かせて彼の個性を打ち出してはいたが、どうもこちらが古楽器風のサウンドにあまり新鮮味を覚えなくなったのか、前ほど刺激的とも感じなかった。それどころか、いろんなところで貧相な響きに思えたし、"ドン・ジョバンニ"の時のほとばしるような情熱も感じられず、物足りなかった。さすがのハーディングもスカラ座デビューに慎重な演奏になったのだろうか。
 同じイドメネオでも今年のザルツブルグでのウィーンフィルと(モーツァルト・ガラでの抜粋)の方が、出来はずっと良かったと思う。

 それから、NHK音楽祭でのマーラー室内オケとのブラームス(2番)も聴いたが、かなり失望した。自分の大好きな曲だけに、こういう2番ならやってほしくなかった。響きだけが今風(古楽器奏法が現代風!)で、その中身は空っぽのように感じてしまった。ハーディングについては、少々期待しすぎたのかもしれない。
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by harukko45 | 2006-10-30 18:26 | 聴いて書く

 スーパーライブのRHも今日で4日目を終了。今回は例年よりも短く明日で最後となる。昨日は佐野元春さん、斉藤和義さんという濃いキャラと強いオーラを持つお二人、そして今日は平川地一丁目と平原綾香さんという若いながら才能あふれる二組を迎えて、ビシっとリハーサルをこなしてまいりました。
 それまでの2日間はバンドのみだったのに比べ、やはりメインのアーティストの皆さんが加わると全体がしまってくるというか、否応なく気合いものってくるものだと、改めて感じるのでした。
 
 佐野元春さん、さすがにデカくて強いエネルギーで、ぐいぐいと彼の世界に引き込まれていくのがたまらなく楽しかった。確かに、ジョンやビートルズの曲をやるのではあるが、そこに「佐野元春」の世界を瞬時に確立してしまうのが素晴らしかった。何が起きるかわからない、そんなワクワク感があふれていて、バンド内がむせかえる熱気につつまれたのでした。

 斉藤和義さんの独特なキャラも面白い。お会いして話をすると、飄々とした印象だったけど、今回のリハにおいてもちょっと達観したような歌声が全体のサウンドに幻想的な色合いを出してくれました。それに選曲がエグイ。特に1曲を日本語にわざわざ訳してみたりと、独自の挑戦もしてくれて、ただのコピーに終わらせない意欲を見せてくれています。

 その斉藤さんがデビュー当時のプロデュースをしていたという今売り出し中の平川地一丁目は、何とまだ現役高校生。そしてこの兄弟、背がでかい! 私も舞台監督の中村さんも上を見上げるように打ち合わせをしたのが、今思うと笑える。自分達のお父さんぐらい(それ以上?)のミュージシャンばかりで最初は緊張しておりましたが、じょじょに吹っ切って歌い始めて本番への期待が高まったのであります。

 そして、平原綾香さんは、あの大ヒットのイメージだけでなく、実はR&B的な感覚が非常にあるのが新鮮でしたね。キーを原曲とは変えたので、演奏面でも当然オリジナルからのイメージから違うアプローチをしたのだが、それにすぐに適応して、特に歌い回しに自分の色を積極的に表現しようとトライしていたのには感心しました。そして、頑張る。何度でも時間の許すかぎり歌いたいという意欲はエラかった。オジさん達も頑張ってつきあったのでした。でも、そのこだわりは絶対大事だと思う。

 さて、明日はスキマスイッチを迎えてリハーサルをし、その後ランスルーで終了。何かあっという間でリハが終わっちゃう感じだけど、その分内容が濃いわけで、とにかくもうちょっと頑張ります。リハが終われば、あとは楽しい本番じゃ!
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by harukko45 | 2006-10-28 23:48 | 音楽の仕事

日ハム優勝おめでとう!

 リハから帰って、日ハムの優勝の瞬間を見届ける事ができました。北海道おめでとう!です。今年の日ハム、ほんとにいいチームでした。新庄や小笠原を先頭に若い選手が生き生き躍動するのを見ていると、こちらもうれしくなりました。

 それにしても、去年のロッテといい、今年のハムといい、パ・リーグの若い選手は何か新しい感じがする。もう、昔のような悲壮感やら圧迫感に苛まれるようなナイーブな感じではない。今までの日本人が何かしら持っていて、越えられなかった壁のようなものをどんどん越えていくような力強さを見せてくれているよ。

 ある意味、野球以外でも今の一線級で活躍するスポーツ選手達は日本人として先に行っている。進化していると言えるのかも。それが、あのパフォーマンスの「明るさ」につながっているのかな。
 もちろん、そこに至るには日頃の鍛錬・努力の積み重ねに違いないのだが、実際の本番に、その実力を十分発揮できる強さと失敗を恐れず挑戦する覚悟が身に付いてきているのかもしれない。また加えて、ロッテのボビーや今年のヒルマンといったアメリカ人監督はうまく日本人選手達を「のせる」ことに長けているのかも?
自由さと明るさと同時に、一体感を持つ組織、その成功例が日ハムでした。

 そして、そういったことすべてを自らアピールし続けた新庄の活躍は素晴らしかったです。彼はこの3年間で有言実行、北海道で球場を満杯にし、日本シリーズで優勝するという公約を達成しました。この男がここまで凄いとは!

 
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by harukko45 | 2006-10-27 02:08 | スポーツ

 いよいよ、ジョン・レノン・スーパーライヴのリハーサルが昨日からスタートしました。正直、やっと始まってホっとしています。なぜなら、ここまでの準備の方が地味な割に労力のいる作業なので、実際に演奏できることはある意味発散できるし、音楽に感動できたりするので、気持ち的には楽なのでした。

 さて、初日はまだメインのアーティストの方はみえず、バンドだけのリハでしたが、おなじみの重鎮メンバーに加え、初参加のキーボードの阿部義晴君とギターの黒沢健一君が新鮮なムードを注入してくれて、数日のリハでバンドが成長していくのが実に楽しみであります。

 とはいえ、今回の選曲はちとダークでマニアックな方かも。で、演奏面では普通のバンドではむずかしい部分もある。特にビートルズのサイケ時代のものは、アレンジが大掛かりなので、その再現はなかなか大変。初日にしては私の頑張り(!?)により、まぁそれなりのレベルにはいってる感じでしたが、いろいろ煮詰めていかないとね。さて、明日も頑張って行ってきます。
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by harukko45 | 2006-10-26 03:10 | 音楽の仕事

 ここ数日間、某TV局の番組テーマの制作(今はまだプリプロ・バージョン)をやっており、自宅での打ち込みにかかわっていたので、ブログを書く余裕がありませんでしたわい。
 そんな中、まさか、オイラのような者がラジオ番組のゲストでよばれるとはね。一昨日の月曜日、我が敬愛するギタリスト、徳武弘文さんがパーソナリティをつとめるミュージックバードCommunity3の生放送「Trip in the Country」に出演してしまいました。それも、「喋り」だけで!
 生演奏をする番組は前に何度か経験してるけど、パーソナリティの方達と語りあいながら番組を持たせるなんて、勝手が違って何とも奇妙な居心地でありました。私が出たのは約20分ぐらいだったけど、取り留めのない話をベラベラ喋ってしまったかもしれません。

 それにしても、普段は無口な印象の徳武さんが、2時間生番組のラジオ・パーソナリティを立派につとめ上げているのには感心いたしました。なにしろ、番組の内容がカントリーやルーツ・ミュージック、エレキ・インストにこだわったマニアックものなので、徳武さんの知識の豊富さと情熱が生かされており、ある意味その「オタク」ぶりが垣間見えて面白かったよ。

 私なんか、浅く広く最後はハッタリで、なんて生きてきてしまっているので、ほんと、またまた勉強させてもらいました。
 それにしても、番組中で聴いた、ベンチャーズの65年東京公演のライブ、すげぇー演奏だった! いやー、ほんまに感動した。ドラムのメル・テイラーのエネルギッシュなプレイなど、曲が始まった瞬間からしびれたよ。
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by harukko45 | 2006-10-18 15:08 | 音楽の仕事

 勝つには勝ったけど、全体としてはアジア・カップへの出場を決めた後の消化試合だから、何ともダラダラした感じは否めませんでしたな。明らかに普通にボール回ししていれば、相手に取られるようなことは起きそうもないし、たとえ奪われても怖いシーンには至らないだろうに、何だかバタバタとミスも多く、落ち着かないボール運びをしているうちに、自分たちでペースを崩してた。
 ま、今日印象に残ったのは中村憲だけでしたね。うーん、2ゴールの播戸も一応あげておきますか。こんなに楽にサイドがとれて深くまで上がっていけるのに、その後が詰めがワンパターンで、いつまでたっても崩せなかったし、そもそも攻撃のリズムがずーっと一緒なのがいただけないよ。しかし一人、中村にボールが渡るとノリに変化が出て、面白い展開になる気配が生まれたのでした。

 2-0後のハーフタイムでのオシム監督の「(点を)取らせるな、先に取れれば、楽になる」との五七五調の指示にもかかわらず、後半も相変わらず自分たちで空回りして、全然ボールをコントロールできない時間が長かったのにはずいぶんガッカリさせられましたよ。(前半、よく機能していた鈴木啓太をDFの水本が負傷交代したために、急遽リベロに抜擢したが、代わりの長谷部が期待に応えてくれなかった。)
 で、やっと後半37分に中村が、90分すべてを通して唯一「スカっとした」シュートを見事に決めて、この試合の価値をなんとか持たせたってとこではないでしょうか。

 内容的にはこの試合の前に放送されてたTBSの「SASUKE」の方が濃かったよ(NHK-BSでは日ハムーソフトバンクだったから、チャンネルかえるのが忙しいし!)。まだしばらく日本代表にはイライラさせられそうだ。
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by harukko45 | 2006-10-11 23:38 | スポーツ

 北朝鮮の核実験という暴挙に大いなる憤りを感じ、未だにこのギャングのような独裁国家を隣に持つ我々の平和意識・政治意識はボケていないか、と危惧しつつの10月でありますが、何とも象徴的な縁とでも言うか、今月末からは、例年参加している「ジョン・レノン・スーパー・ライヴ」の仕事で私の生活は一色になります。

 去年と同様に再び、トリビュート・バンドのバンマスを仰せつかったわけで、リハはもちろん、もろもろの打ち合わせやアレンジなどに時間を費やされることになるのです。
 前回の経験から、もう少しうまく立ち回れるとは思うけど、とにかくたくさんのアーティストさん達とご一緒するのは刺激的でもあり、気遣いもあり、充実感と疲労感がどっと来るのでありましょう。でも、このような大役をやらせてもらえることを光栄に思い、楽しく頑張っていきたいと思っております。
 とりあえず、その概要をお伝えしておきましょう。興味のある方は是非11/4武道館へ!

 このサイトから出演者のファンの方々へ良い席を提供できる優先販売のリンクを張りましたので、のぞいてみてください。

[ジョン・レノン音楽祭2006
Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライウ゛

今年もトップ・アーティストが集いジョン・レノンを歌う!
トップ・アーティストが武道館に集い、アジア・アフリカの恵まれない子どもたちに学校をプレゼントするチャリティ・コンサートが今年も開催される。2001年から毎年開催され、参加アーティストはすでに100名を越え、建設された学校は17ヶ国54校にのぼる。]

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■出演者
オノ・ヨーコ

Cocco
スキマスイッチ
平原綾香
曽我部恵一
押葉真吾
平川地一丁目
斉藤和義
LOVE PSYCHEDELICO
佐野元春

宮沢りえ

オープニングアクトTUCKER
※出演者は予告無く変更になる場合がございます。

トリビュート・バンド:阿部義晴(Keyboards)、押葉真吾(Bass)、黒沢健一(Guitar )、土屋潔(Guitar)、古田たかし(Drums)、和田春彦(Keyboards & Band Master)

■公演詳細
2006年11月4日(土)日本武道館
開場/17:00 開演/18:00

■優先発売の方法
1,インターネット
下記のシークレット・アドレス(Dream Power 公式ホームページ内)にて
シークレット・アドレス

2,電話
コンサート事務局の電話番号にて
ジョン・レノン音楽祭事務局
03-5452-0222
平日9:00ー20:00まで受付

3,携帯用サイト
下記のシークレット・アドレス(Dream Power 公式ホームページ内)にて
http://www.dreampower-jp.com/club-ticket/i/


 さて、今回のトリビュート・バンドのメンバーは昨年からの4人(古田君、押葉君、土屋さんにオイラ)にユニコーンの阿部君、L&Rの黒沢君に加わってもらいました。これまた楽しみであります。リハが始まったら、またご報告したいと思います。

 その他、詳しくはジョン・レノン音楽祭事務局へ
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by harukko45 | 2006-10-10 18:22 | 音楽の仕事

 7,8日はシンガーソングライターの馬場孝幸さんに初めて呼ばれて、秋葉原・岩本町にある「ライブステージ・秋田犬(あきたいぬ)」でプレイしてきた。このライブハウス、場所がらもユニークだし、お客さんも4,50人入ったらギュウギュウな小さなスペースではあるが、それがかえって隠れ家的雰囲気があって面白かった。

 メインの馬場さんはこのライブハウスのオーナー・プロデューサーであるが、ちょうど8日が彼の57歳の誕生日にあたり、ワンマンでのバースディ・ライブということになったのだった。
 馬場さんは芸歴30年以上となる人で、主に作曲家として業界で長く活躍されていた。だが、ここ最近ではいわゆる職業作曲家の仕事を断り、自らの表現活動としての曲作りに専念しているとのこと。かつてはアイドルからロック歌手、TV番組・アニメの音楽も幅広く手がけているが、現在の彼はブルーズに根ざしたディープな曲が主要なレパートリーだった。

 その歌声は独特な太い声で、時には意味不明な発音で不穏なムードを醸し出したり、絞り出すように激情的な歌い回しだったり、あるいはダルでワルな毒気をまき散らしながら、同時にやけにシンミリとさせる雰囲気があって、非常に刺激的だった。
 曲調は簡単に言えば、ご本人が大好きだというボブ・ディランやトム・ウェイツといったものが浮かぶのだが、そこにはちゃんとベーシックなブルーズやフォーク、ジャズのエッセンスが混在しているのだった。それと適度なインチキ臭さ。自ら「Fake Jazz」というアルバムも作っていて、その辺のセンスがなかなかやられるのだった。

 バンド・メンバーは馬場さんのアコギとヴォーカルに、2年ぶりぐらいに再会したベースの斉藤まことさん、もう一人のアコギに元ラッツ&スターの出雲亮一さん。私はお店にあるアップライト・ピアノを弾いた。状態のいいものだったので、そういう点でも楽しかった。
 でも、さすがに年輪を感じさせる馬場さんのパフォーマンスに、自分など50前じゃ、まだまだ若造って気分も同時に感じたのでありました。

 さて、その「秋田犬」2Daysは両日ともほぼ満杯になって、狭いスペースの空気が薄くなるような感じだったよ。たぶん、外面的なパフォーマンスではなく、どちらかといえば内面に入り込んでいくような歌い方をする馬場さんのキャラが、その場の密度を濃くしていったからだとも思う。
 それと、昔からの馬場さんのファンの方はもとより、彼を慕う20代の若いミュージシャン、ヴォーカリスト達が多く、非常に熱心に聞き入っていたからかもしれない。そういった雰囲気も、独特だったな。

 来月には今回のメンバーを中心にレコーディングを開始することになった。今回はセッション風に「やり倒した」感じだったけど、レコーディングすることでどういう音世界が広がっていくのか、何だかとても楽しみであります。


 
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by harukko45 | 2006-10-09 16:02 | 音楽の仕事

 昨夜は水越けいこさんの仕事で、金沢に行っておりました。今回は某企業のレセプション・パーティでのショーなので、一般の方は入場できないのだが、私のピアノとけいこさんのアコギという編成でアットホームで、なかなか楽しいコンサートになりました。

 セットリスト m1.In The Stars 2.15の頃 3.海潮音 4.思い出のグリーングラス 5.32階のBAR 6.Shampoo 7.The End Of The World 8.二人 9.ほほにキスして 10.Boy En1.The Rose 2.Too Far Away

 ここ最近のライブでのレパートリーにけいこさんのみでの弾き語り(m4,5,10)、久々のm6やカバー(m4,7,En1)という構成。流れも良かったですね。けいこさんのライブを初めて聴く方が多かったものの、和やかなムードが漂っておりました。
 特に冒頭2曲は、すごく良かったと思った。適度な緊張感を持続しつつ、けいこさんとうまく会話できていい仕上がりだった。弾き語りによるm5"32階のBAR"はなかなかの名曲。今回はけいこさん一人だったせいもあり、彼女のせつない声が生きていてキュンとさせられたよ。

 m6"Shampoo"は昔のスイング風の楽しい曲ですが、伴奏は一人でなかなか大変。でも面白いのであります。逆にm7やアンコールの"The Rose"は誰もが知ってるメロディだけど、極めてシンプルな曲で、余計なことは一切やってはならないので、こういう方が本当に難しい。

 ラストの"Too Far Away"はかなり集中してできた。けいこさんの中ではスケールが大きな代表曲で、バンドでがつんと盛り上がりたいところだが、二人だけでもいい線いっていたのではないかな。

 さて、終わってから地元の倉元さん率いる自称「けいこさん応援隊」またの名を「大日本帝国いろは(なんじゃいそりゃ?!)」の女性4人組(正確には3+1なの?)の皆さんとワイワイ飲んですっかり盛り上がってしまいました。ちょっと飲み過ぎたなぁ。ま、これも気分よく本番をやらせてもらえた倉元さん達のおかげで、すっかりご馳走になってしまいました。この場からお礼します。ありがとうございました。
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by harukko45 | 2006-10-04 22:56 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる