サッカー/日本2-2ドイツ

 今日は朝4時半に起きて、ドイツ戦を見て、その後再び寝てから午後にリハに行ったので、時々睡魔が襲ったのでありました。そういう人も多かったでしょう。だが、今月9日以降はこの状況が1ヶ月続く事を覚悟しながらも、ワールドカップを見れる喜びに浸ろうではありませんか。そして、もちろん日本代表の応援であります。

 さて、もうすでに結果内容についてはご存知の方も多いだろうし、細かい事はさておき、まずは日本代表というものが、このレベルにまで来ていることをまずは率直に喜びたい。そして、同時にまだこのレベルにいるということに不満と不安を感じる。

 つまり、キチッとしたパス回しをすればゴール前のチャンスを強豪に対してもたくさん作り出せるし、得点できる攻撃力を持っている。日本のスピードとテクニックは十分通用する。実際、ドイツのメディアも日本に5,6点取られる可能性もあった、と指摘して絶賛している。

 それと中田英、福西、高原、柳沢のコンディションが大変良い状態で仕上がってきているように見えた。加地のケガで入った駒野も好調だったし、得点できなかったが大黒の調子も悪くなかった。これに、小野、稲本、小笠原らが控えにいる陣容はなかなか厚みがあって頼もしい。
 だからこそ、ヒデの「このチームのこれまでで最高のゲーム」というコメントになったと思うし、彼自身の現時点での充実ぶりも示してくれた。

 で、もちろん不満不安はディフェンス。宮本君!絶対にゴール前で潰れないでください!この試合をチェックしたオーストラリアはセットプレイにおいて、あんなに小さく弱い君を狙い撃ちにするでしょう。もうすでに、君は日本の最大のウィークポイントとして上げられているではありませんか。それを証明してしまうような姿をこれからは見せないでください。もし、危ないなら今日そちらに向かった茂庭君と交代してセンターは中澤に任せましょう。

 2点目でシュバインシュタイガーに悠々とヘディングされたのも問題です。ペナルティ・エリアで、大黒を体当たりして突き飛ばしたノヴォトニーのえげつないディフェンスを見習いましょう。ボールを見過ぎて、シュバイニへのよせが甘過ぎでした。もし、過激に当たってファウルになっても、PKならまだわかりません。

 というわけで、今日浮き彫りになった課題をこの短い時間で是非克服してもらいたい。でも、それは練習すれば全てが済むということではないだろう。よって、ジーコ監督の状況を見た決断を頼みたいところだが、たぶんそれは無理だろう。やっぱり彼は攻撃大好きの戦法になるようだ。 
 前のブラジル優勝監督で現在ポルトガルを率いるフェリポンは、Euro2004においてリードして逃げ切る際に、ベテランのフェルナンド・コウトをディフェンダーの切り札的に投入し(ディフェンダーを1枚増やして)、自軍の危機を封じ込めた。
 そういう采配を見せてくれると、こちらも唸ってしまうのだが...。

 でも、自信を持って、冷静に取り組んでいけば、運もついてくるはず。選手達はそれぞれ現在の問題点を承知しているコメントばかりなので、すぐにも侃々諤々言い合って、確認し合っている事だろう。大いに期待したい。
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by harukko45 | 2006-05-31 23:30 | スポーツ

Anthony Hamilton

 最近はブラック・ミュージックをいろいろ聴いているのでありました。その中でも、今一番のお気に入りはアンソニー・ハミルトン。
 えーですよ。うまいですよ、歌。渋いです。サザン・ソウルの伝統を引き継ぐ真っ当な歌い手さんです。

 苦節10年、前にディアンジェロのバック・ボーカルやってたり、何枚かのラップ・アルバムでボーカル・サポートしてましたが、やっと2003年にメジャーデビュー作"Comin' From Where I'm From"(左)が注目されて、去年の暮れにはセカンド"Ain't Nobody Worryin'"(右)が出た訳です。
 ファーストはDr.KのギタリストでR&Bマスターの星川薫君に薦められて、私もすっかり気に入り、セカンドは現在の私的ヘビー・ローテーションとなっております。

 どちらも素晴らしいです。とにかく歌です。彼のボーカル・スタイルは今やほとんど聴かれない「男らしい」歌です。よく例に出されるのが、ボビー・ウーマック、アル・グリーン、ビル・ウィザースなどのビッグネームとの比較だけど、まぁあんまり、そういうことにとらわれる必要もない。だって、文句なくウマいし、「これぞ、ソウル!」「これぞ、男の歌!」だから。
 たぶん、アメリカでもここまで歌える男性ボーカルはいないのでは?少なくとも、メジャーデビューしているアーティストではちょっと見当たらないかも。

 もちろん曲の作りもしっかりしてあるけど、けっして派手なアレンジや凝った仕掛けはない。でも、それが最高のプロデュース。歌がこれだけ良けりゃ、申し分なく気持ちいいのだった。声もニュアンスも良いのだけど、とにかくノリが最高。これなら、打ち込みだろうと生だろうと関係ない。何だってグルーヴィになっちゃう。
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by harukko45 | 2006-05-30 00:56 | 聴いて書く

 今月はリナンさんに引き続いて、別のプロジェクトのレコーディングにもお呼ばれ。シンガーソングライターの石井里佳さんのニューシングルでピアノのダビングに行って参りました。場所は東銀座の音響ハウス・スタジオ、ずいぶん久しぶりだったので、近くでぐるぐる回っちゃったよ。遅刻はしなかったけど。

 で、着いてみるとアレンジャーは林明日香ちゃんの制作でも活躍してた山移高寛さんで、「おー、これはこれは。」といった次第。山移さんのことはかねがね「いい曲、いいオケ作ってる人だなぁ」と感心していたのだが、いつも明日香ちゃんの仕事ではすれ違っていたのでした。それが、別の現場でお会いできるとはうれしい限りでした。

 今回もコダワリを見せながらも丁寧なオケ作りで、広がりのあるスケールの大きい仕上がりになりそう。

 メインの石井里佳さんもよく通る声と繊細な歌い回しが魅力で、今回は私のダビングと同時に本チャンの歌入れもやっておりました。こちらとしては、いろいろ反応しあえるので楽しいレコーディングだった。人によっては別録りの方がいい場合もあるけど、うまく共鳴できれば一緒にやるに越した事はない。
 それと、彼女の詞がなかなか「毒」(最近こればっかりで恐縮です)を含んだ部分が随所にあって、演奏してても耳を奪われる感じだった。また、おもしろいキャラのアーティストに出会えて新鮮な刺激をうけました。
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by harukko45 | 2006-05-29 18:19 | 音楽の仕事

Robert Johnson

 ディアンジェロのような音楽を聴き続けると、その毒性の強さゆえに、他のものがひどく軽く聴こえて困ってしまう。とりあえず、どれもこれも面白くなくなってしまう。
 こういう時は「目には目を」「毒には毒をもって制す」。マイルスの"Sorcerer"かボブ・ディランの"Blonde On Blonde"あたりも考えたが、ロバート・ジョンソンを聴くことにした。こりゃ、かなり毒強いでしょ!

 とにかく、この人は27才でもろに毒殺されてしまって、残っているのはその2年前(36年)と前年(37年)の全部で29曲41テイク、2枚組のCDだけしかない。だが、70年前の演奏なのに、やたらめったらリアルの音なんだよね。それにギターがとんでもなくうまい。キース・リチャーズが初めて聴いた時に、ギタリストが二人いると思ったという話には、こちらも納得しちゃう。
 今回聴いて思ったけど、36年のテイクより37年のものの方が、歌に包容力がある。ギターにもやさしさがあるように感じる。たった1年でも彼は深みを増したということかな。その分36年には尖った勢いがあって、これはこれで凄いわけです。にしても、内容は絶望的なものだったりするんだろうけど、えらくノリのいい歌と演奏だよなぁ。
 ジャンルは違えど、モーツァルトも「音楽は常に楽しくなくてはいけません。」って言っている。悲しくたって辛くたって、楽しく聴かせる。だからこそ、その裏にある暗闇を聴き手が発見した時に衝撃的な感動となるのだった。

 でもまぁ、細かいことよりも、全ての曲に一貫して存在する「何か」にうっとりしてしまうわけ。何と言うか、死者の霊魂が語るのを聞いているのだな、これは。彼の声、歌、ギター、録音された部屋の臨場感、すべてが一つなんだ。録音された時は当然彼は生きてたんだけど、音楽自体は霊魂そのものがやっていたのかもしれない。だから、時間を越えちゃうのだった。
 
 ますます生きてる自分の小ささに嫌になる。こういうすごいものを聴くと自分の死ってやつがとっても身近に感じるのだった。
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by harukko45 | 2006-05-27 02:26 | 聴いて書く

D'Angelo/Voodoo

 ディアンジェロは天才だと思っているが、どうもアヤシいと感じるところもある。なぜなら、あまりにも寡作だ。アルバムは全部で3枚しかないし、そのうち1枚はライブで、おまけにそれは日本オリジナルの特別版だ。あんまりファンを待たせていると、才能が早くも枯渇したかと心配になる。

 2nd"Voodoo"は2000年1月のリリースだ。前作から5年(Liveからは4年)、そしてすでに6年も経過したのに、新作は登場しない。噂ではダラダラと生活して、スタジオにも一切入っていないらしい。そうこうしているうちに、今や彼の存在はさほど重要視されなくなってしまった。残念なことだ。

 さて、ファンとしては待ちに待っていた2nd"Voodoo"はとてつもない傑作とも言えるし、つきあいきれないとも言える。日によって変わる。こちらの気分や体調で大きく変わる。スピーカーで聴くか、ヘッドフォンで聴くかでも変わる。
 誰にも出来ない音ではあるが、それがあざといとも思える瞬間もある。もっと普通にやったって凄いことができるはずだと思う。だが、こうなってしまうのは才能がありすぎるからかとも思う。

 それにしても、音はすごくいい。特にベースとバスドラのボトム部分は強力だ。m2以外はすべて生演奏の一発録りで、各プレイヤーのパフォーマンスの高さを感じるにはヘッドフォンで聴く方が演奏のリアルさが増していい。
 オープニングの"Playa Playa"からして、前作とは違うのだと主張している。すげぇ妖しげで、ヘビーなスロー・ファンク。ここで、めげる人は多いかも(そういう人がこのアルバムを選ぶわけないか)。でも、これぞブラックネス、次元の違うカッコ良さに、彼の天才を確信する。

 たぶんこのアルバムで一番聴きやすいのはプリモ(DJ Premier)と作ったm2"Devil's Pie"だ。二人の天才がガップリ四つに組んで生み出された文句ない傑作で、最高のトラックだ。ただ、プリモ色が強いことが成功の原因で、同じ天才でもプリモの方が業界を生き抜くタフさを持っている証明でもある。一発でつかみのあるグルーヴとフックを持っているし、同時にクラシックとなりうる深みがある。
 m3"Left&Right"もHip-Hop色が濃い。二人のゲスト・ラッパーが強烈で、ディアンジェロが控えめすぎるようにも思える。でも、この(1stに通じる)シャイさ加減が彼らしいか。さて、この後はやっかいだから、良い子の音楽ファンはこれ以上聴かないこと(?)。

 バンドの演奏はどれも素晴らしくカッコイイのだが、ディアンジェロの多重録音によるボーカルが異様で(前作よりも、だいぶ後ノリで)全体のグルーヴに妙なギャップを生んでいる。最初はこれがすごく不安な気分にさせるし、取っ付きにくい。
 が、常習性がすごい。つまり何度も聴きたくなって、そのうちこの声の塊が心地よくなる。m4"The Line"のグルーヴは深い。m5"Send It On"のSweetさは文句なくソウルとして楽しい。m6"Chicken Greece"は、このアルバムのベストにもあげたい最高のファンク。が、その後にm7"One 'Mo Gin"が来て、完全にシビレまくってお手上げ、私はここでピークに達する。それにしても、すごいサウンドじゃないか!で、次曲への短いグルーヴ・チェンジがこれまたクール。
  m8"The Root"ではボーカル・ダビングいっぱい!とジャズ・ギターのリバースが(クールに)炸裂で変態色と浮遊感が極まるものの、全体的にはなかなかポップ。

 そんなこんなで聴いてくると、m9"Spanish Joint"はいきなりラテン・フュージョン風で、それまでの緊張感がとけてホっとさせるものの、同時に「ん?」と思ってしまう。確かに演奏もいいし、レベルの高い出来なんだけど、ちょっと知性がじゃましているような気がする。
 ロバータ・フラックのヒットであるm10"Feel Like Makin' Love"は、ずいぶんドンヨリしてて、あまり楽しめない。別に入れることなかったのでは。まぁ、スライの"Fresh"をねらったのかも?でも、これは長くって退屈。申し訳ないが、この曲は飛ばす。

 一回とぎれた緊張感は再び蘇らないのが常。だから、個人的にはm8の後に、m11"Greatdayindamornin' / Booty"に行って欲しかった。だって、このメドレーはやったらカッコイイのだ。せっかくの中毒状態をずーっと続けて欲しかった!
 そして、次のプリンスへのオマージュと言われるm12"How Does It Feel"はあまりにもモロなのにスゲェーと思わせる。再び、他との次元の違いに圧倒されるわけね。突然のカット・アウトもいい。

 ラストの"Africa"で、m1からのトータル性を示しているようだ。ずっとヴードゥーの儀式をやってトランスしてた聴き手を、じょじょに夢から目覚めさせるよう。それにしても美しいエンディング曲じゃないか。最後にジミ・ヘン風のリバースが亡霊のように聴こえるよ。

 彼にしか作れない作品だと認めるし、彼は本当の天才だと信じる。でも、何から何まで大絶賛ってことにはならない。それじゃ、贔屓の引き倒しになりかねない。別格の大傑作扱いのこのアルバムでさえ、彼にとってはピークではないと感じる。だから、新作をずっと待っているのに。
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by harukko45 | 2006-05-25 01:07 | 聴いて書く

D'Angelo/Live

e0093608_24358.jpg 96年に日本だけで出たディアンジェロの"Live"も、前作に匹敵、あるいは上回るとも言える傑作。
 
 まずは音が良い!1曲目が始まる前のクラブの雰囲気だけで、ワクワクさせる音質ではないか。で、始まったm1"Me And Those Dreamin' Eyes Of Mine"が凄い。ムワァーと広がっていくブラックでディープな世界を何と言えばいいのだろうか。
 濃密な作りのスタジオ盤とちがって、生のバンドの演奏がご機嫌なのだが、ここではちゃんと「Hip-Hop」的アプローチをミュージシャンが理解している。

 m2はアース・ウインド&ファイアーの名曲"Can't Hide Love"。この選曲センスがしびれます。バック・コーラスさんが弱冠音を外しておりますが、全体があまりにもカッコイイので帳消しになります。ここでのリズム・セクションはかなりアグレッシヴで最高。
 続く、スモーキー・ロビンソンの"Cruisin'"もスタジオ盤に劣らず、素晴らしい出来。フェンダー・ローズのバッキングが相当よいし、ライブならではの開放感がある。ほんと、これがソウルのグルーヴだよなぁ。

 m4の"MotherF'cker"から代表曲が続く。もー、ドンヨリして、クールで、アーバンです。ちょっと凄すぎかもしれません。ただ演奏面では、とっても参考になります。このようにバンドでやれるとかなりカッコイイということです。
 m5"Lady"の入りは最高にキマッテいます。ほとんどお手上げです。この曲でのバンドさん達、強力に良い!バック・コーラスの組み方もカッコイイ。いかにも黒人らしい主張のあるバッキング・ボーカライズで、個人個人のラインが聴こえてきて楽しい。
 m6"Brown Sugar"はスタジオよりも熱い仕上がりなのは、ショウの最後を飾ったからでしょう。ここでも、リードとバックのボ−カル陣がたまらんですが、どんどん煽っていくバンドの動きも聴き所。いったん終わって、チェイサー風に延々やるのが伝統的ソウル・ショウのようでニンマリ。イヤー、バンドのパフォーマンス最高!
 
 こんなに凄いディアンジェロに皆が期待するのは当然だったんだ。
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by harukko45 | 2006-05-24 02:04 | 聴いて書く

D'Angelo/Brown Sugar

 90年代はHip-Hopのもっとも輝いていた時代。ロックもソウルもその影響から逃れることが出来ない雰囲気だった。それで他のジャンルでは、ずいぶん陳腐な打ち込みものがアメリカでも日本でも席巻していたのだが、95年にデビューアルバム"Brown Sugar"を発表した、ディアンジェロによって全てが変わった。

 Hip-Hopの方法論を巧みに使いながらも、70年代のソウル黄金期に回帰していく「ネオ・ソウル」「ニュークラシック・ソウル」はここに始まったわけで、彼のあとにエリカ・バドゥやマックスウェル、ジル・スコットとつながって、現在ではアリシア・キーズやアンソニー・ハミルトン、ジョン・レジェンドあたりも絡んでくるんじゃないかな。
 デビューにしてR&B史上に残る大傑作をモノしてしまった彼は、この時まだ20才だったとは!

 m1の"Brown Sugar"にシビレない人はいないだろう、本当にソウル好きなら。
 全体にフェンダー・ローズやハモンドなのか、それとももっとチープなサンプリング・シンセなのかわからないのだが、そのエレピとオルガンのサウンドが「悪魔的」で「幻想的」で心底マイッてしまう。
 あとは打ち込みのビートで、これに(後ろでノって)粘っこく絡み付く、彼のファルセット・ボイスが超「ヤバイ」。マーヴィンもスティービーもカーティスもプリンスも、全てが濃縮されて組み込まれているが、決してノスタルジーでなく、Hip-Hopのフィルターを通して新鮮な響きを獲得している。
 本当に凄い才能だと思ったし、今聴いても凄い。これぞ、ブラックであり、黒人音楽にいくら憧れても、絶対にたどり着かない音楽世界だと感じる。
 
 m2以降もどれも素晴らしいが、特にm4の"Me and Those Dreamin' Eyes of Mine"からm5,6と続く流れは、マイルス亡きあとのジャズ・シーンを軽く凌駕してしまうようなカッコよさ。
 m7のスモーキー・ロビンソンのカヴァーも最高に良い。ボーカルの後ろでなってるストリングスのモノラル処理がニクイ。m9"Lady"には体が自然に揺れてしまうし、続くm10での大ゴスペル仕上げに感動する。ここでは完全にハモンドを使ってるでしょう。
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by harukko45 | 2006-05-23 23:59 | 聴いて書く

Bally Sagoo/Bollywood Flashback

 最近は90's再評価の傾向があるらしい。別にそれを意識したわけじゃないが、私自身もDJ Shadowなんか引っ張り出すってことは、知らないうちにそういうムードにシンクロしてるってことなのかも。

 それで、94年リリースでその頃今はない六本木のWAVEの店内でかかっていたのを即買いした、インド人DJ/Bally Sagoo(バリー・サグー)の"Bollywood Flashback"も久しぶりに聴いておりました。
 発売当時はバングラ・ブームが少し落ち着いてきた頃だったけど、そこにこのボリーウッド(ボンベイの映画=ボンベイ+ハリウッド)音楽のRe-Mix盤が登場して、バングラ系のトリップ・ホップってやつかいな?てな感じで、ずいぶん聴いたのを憶えている。でも、そのうち聴きすぎで飽きちゃって。
 そういえば、インド映画ブームもあったなぁ。「ムトゥ 踊るマハラジャ」、何だかえらく盛り上がった記憶が。ストーリーはともかく歌と踊りのシーンは最高でしたよ。

 そんなインドものもブームが終わって忘れられたと思ったら、ここ数年バングラが復活してアメリカのR&Bでも登場してるし、日本でもアムロちゃんがカッコ良くキメておりますねぇ(アムロちゃんはK氏プロデュースの頃とは大違いの最近の充実ぶり)。時代は巡るのでありました。

 バリー・サグーも当時インド系のスターDJだったけど、今のUKエイジアン・シーンの中ではそれほどでもないみたい。でも、"Bollywood Flashback"は良いアルバムです。今聴いても、彼の「切ない系」の音作りが妙に心にしみる。特に、m3"O Saathi Re"は最高にキュンとくる傑作。使われている60年代の名歌手らしいIrene Perveenさんの素晴らしい声と歌(コブシやポルタメントのテクニックがすごい)がとにかくシビレルのだが、サグーのアレンジもとっても良く出来てて、かなりアーバンな仕上がりでカッコイイのだ。ちょっと「元ちとせmeets Janet Jackson」風かな?
 その他の曲の出来も良い。リズムのアプローチが無難なところもあるけど、それがかえって元曲の良さを殺していないと(元ネタ聴いてないけど)思える。だから、全ての曲が「歌もの」として十分楽しめるRe-Mixなのだ。

 サグーはイギリス育ちの影響か、全体に「裏」を感じさせるような哀愁感があって、それが作品の深みになっているのかもしれない。
 ネットで調べてみたら"Bollywood Flashback"は、2000年にVol.2も出ていたが、人によって賛否両論だった。それについては、実際に聴いてみなくてはわからないけど、とりあえずVol.1は大好きなアルバムであります。
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by harukko45 | 2006-05-21 18:50 | 聴いて書く

Corinne Bailey Rae

e0093608_2319468.jpg イギリスBBCの「Sound Of 2006」で1位に選ばれた期待の女性シンガーソングライター、Corinne Bailey Rae(コリーヌ・ベイリー・レイ)のデビューアルバムは全世界ですでに120万枚も売れているらしい。

 確かに、これは売れますよ、いいですもん。一応ネオ・ソウルってジャンルになるらしいけど、全体的にはジル・スコットが一番近い感じで、ジルよりもポップで聴きやすい。声質が重くないし、飾り気ない感じが今っぽく、バックもシンプルな生楽器中心で今の業界風に言えば「オーガニック」な音。
 広告では「エリカ・バドゥとミニー・リパートン」云々と書いているけど、まだそこまでは深くない。でも、数年前のノラ・ジョーンズの大ヒットと同じような雰囲気がある。たぶん、彼女はこれからまだまだ売れるし、ますます注目されていくと思う。

 自らギターも演奏するようだが、最初にのめり込んで今でもリスペクトしているのが「レッド・ツェッペリン」だというから面白い。だから、シングルのカップリングにZepの"Since I've Been Loving You"をカヴァーしているが、残念ながら未聴。ピアノとウッド・ベースだけのシンプルな編成らしく、なかなかこれも興味深いなぁ。
 ちなみにノラ・ジョーンズは「ザ・バンド」の大ファンだし、二人とも趣味がとってもよろしい(これも私好み!)。それでいて、自分達のやる音楽がもろ「それ」じゃないってところが、ニクいね。要注目です。
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by harukko45 | 2006-05-19 23:19 | 聴いて書く

 日本時間の18日早朝に放送された「UEFAチャンピオンズ・リーグ」決勝戦は、50回目にふさわしい名門強豪チームの激突で、非常に興味深かったのだが、実際の試合内容は「まあまあ」といったところだろうか。
 バルセロナのロナウジーニョ、アーセナルのアンリの両エースはともに「サプライズ」なプレイをなかなか披露することができず、大会史上初の決勝戦での退場者が出たことで、勝敗の行方は泥臭い削り合い、しのぎ合いに終始し、最後は70分間1人少ない状態で力つきたアーセナルが逆転負けしたのだった。

 もちろん、いくつか超一流のワザを各選手が見せてくれたが、やはりほとんどの時間、イライラ、キリキリする神経戦を味わったという印象が強い。
 アーセナルはGKレーマンの軽卒なプレイで1人少なくなってからも、よく頑張り、先制点も見事にセットプレイから奪取して、かなりのところまでバルサを追いつめたことは立派だったが、やはり前半18分でレッドカード退場によるキーパー交代と攻撃の要のピレスをベンチに下げざるをえなかったことで、我々サッカーファンがこの試合を見る喜びの大部分を失わせることになった。

 結局、残りの時間は「バルサがいつになったら、手負いのアーセナルの守備陣を崩して仕留めるのか?」だけが、試合の興味になった。最後にはヘトヘトになったアンリは絶好の追加点のチャンスも決められず、かたや焦りが目立って、めずらしく空回りしていたようなロナウジーニョもらしくないミスが多かった。

 後で、レーマンもインタビューで言っているように、たとえあの時点でエトーに決められて(もしくは、アドバンテージを見て、ジュリのゴールによる)1−0になっていても11人対11人で戦っていた方がアーセナルにとって良かったと思うし、立ち上がりのアーセナルの気迫あるプレイぶりを見る限り、何が起きるかわからない気配だっただけに、あの退場劇は返す返すも残念なことだった。

 結局、バルサの勝因はGKバルデスの再三の好守と後半から入ったラーションの2度の好アシストによるところが大きい。
 ということで、バルサの優勝はうれしいが、このレベルとしては凡戦だったかな。
 とりあえず、各国の代表になっている両チームの名選手達が大ケガしなかったことに安心したよ。さぁ、これでいよいよワールドカップじゃ!
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by harukko45 | 2006-05-19 00:11 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる