カテゴリ:日々のあれこれ( 128 )

大前ライヴの最新版

 大前研一氏の最新発言(4/3収録)がYouTubeにアップされました。



 これまでの内容(3/13,3/19,3/27版)で、私個人は今回の原発事故の大方の流れ、今後の展開が理解できました。正直、最近のマス・メディアの報道内容は「今頃言ってる」状態に感じて、バカバカしく思えます。今や、ほとんど唯一、信頼できる専門家の解説と提言であると思います。
 現に、先日、菅総理が語った「東北復興ヴィジョン」は2週間前の大前提言そのまんまでした。大前→仙谷→菅という流れらしいですが、菅総理の動静をチェックすると、数回にわたり大前氏を官邸に呼んでいるのは事実です。(そうだ、テントで壊れた建屋をおおうというアイデアも検討されているよう。)

 とにかく、他の御用学者がテレビで「大丈夫、安全」とデマを言っている最中、この事故の重大さ、世界に及ぼす大きな影響、東電と政府の無能さ、計画停電の愚、解決の長期化をいち早く言っていたのは彼だけでした。

文字情報としては、日経BPネットの「炉心溶融してしまった福島原発の現状と今後」がありました。
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by harukko45 | 2011-04-04 19:47 | 日々のあれこれ

 久々にナイスなブログ記事。みんなの党の参議院議員である松田公太氏のブログをアメリカのウォールストリート・ジャーナルが取り上げた。これが、なかなかいい。タイトル通り、菅総理に「24」を見て危機管理の勉強をしてくれ、と訴えている。
 我が家でも、「日本にはジャック・バウアーがいない」とか「『24』ではこんな時はこうだった...」なんてよく話していたので、まさに「その通り!」と膝をうった次第。日本でもたくさんの「24」ファンがいるから、同意する人も多いと思いますね。

 とにかく、震災以来の政府のドタバタぶりは何と言っても総理自身の資質の問題が大きいので、これ以上、海外に日本の恥をさらさない意味でも、是非「24」を見た方がいい。
ウォールストリート日本版
アメリカ版
松田公太議員のブログ
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by harukko45 | 2011-04-04 19:25 | 日々のあれこれ

今頃何言ってるのか?

 ようやくアメリカ軍とフランスの専門家達の援助を受けて、少しはマシになるかと思った原発問題だが、日本は原発でのロボットの使用のノウハウがないだとか、「原発災害ロボ、使えぬ日本 欧米提供もノウハウなく」(産経)、IAEAと安全委との見解が違って、IAEAからの飯舘村の避難勧告を政府は否定する形なったり、「IAEAと安全委、土壌めぐる見解相違で混乱」(読売)と、いつまでたっても、日本と世界との「違い」ばかりが目について、イライラさせられる。

 何で、日本の安全委はIAEAと一体化した監視チームを作らないのか、どちらの主張が正しいのかが問題なのではなくて、日本の出す情報の信頼性が低いという印象があることが問題なのだ。だから、その疑いを払拭するためにも、国際機関との連携をもっとうまくやってほしいのだ。これでは、「ムラ意識」丸出しにも見える。このまま、いろんな機関がそれぞれ違う見解を発表しつづけるのは、混乱を増長させるだけだ。

 そして、夜中になって、驚きのニュースが。
「原発事故、国内の経験総動員を…専門家らが提言」(読売)
 田中俊一・元日本原子力学会長をはじめ、松浦祥次郎・元原子力安全委員長、石野栞・東京大名誉教授ら16人の専門家が「状況はかなり深刻で、広範な放射能汚染の可能性を排除できない。国内の知識・経験を総動員する必要がある」として、国と自治体、産業界、研究機関が一体となって緊急事態に対処することを求める提言を発表した。....とのこと。

 何を今頃言っているのか、開いた口が塞がらないほど呆れた。震災直後ならいざ知らず、3週間も経ってから、ノコノコと集まって、何が緊急事態か。
 もっと前から、専門家・学者どもは集結して提言をするべきだろうに。信じられないノンキさだ。
 そして、「燃料の一部が溶けて、原子炉圧力容器下部にたまっている。現在の応急的な冷却では、圧力容器の壁を熱で溶かし、突き破ってしまう」と警告を今頃出して何になる。だからこそ、アメリカやフランスが「とてもじゃないが、任せておけない」と出動してきているんじゃないか。
 それに、大前研一氏のビデオでも見りゃ、一般庶民だって「とんでもない事態」だと理解する。

 とにかく、全くもって遅きに失した提言は、どのような効果があるのでしょうか。信じられないKYさで、怒る気にもならない。
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by harukko45 | 2011-04-02 02:35 | 日々のあれこれ

原発問題は人災

 大震災から20日が過ぎ、月はかわったが、復興への希望を抱くような状況にはなっていない。はっきり言って、甚大な被害を受けたとは言え、大地震と大津波だけだったら、我々は自然に対して改めて謙虚な思いに立ち返り、それでも国が一つとなって頑張れるはずだった。
 だが、同時に起こった福島原発の問題は、ほとんどが「未曾有の天災」では片付けられない状態、それは事故前、事故後に起こった人災によって、大きく拡大してしまったのだ。

 政府・東電はここにきて、ようやく事態が長期化すること、そして、そのゴールは廃炉にするしかないことを認めた。ネット上では、事故後すぐにこのような予測を何人かの専門家が指摘していたし、海外メディアの情報も悲観的なものが多かったために、ネット住人を自認する多くの人々にとっては当然の結論だったと思う。
 しかしながら、いずれこうなる事だったとは言え、それでも、民主党内閣と東電がより賢明な手だてをすばやくこうじていれば、たとえ被害をこうむるにしろ、ミニマックスな形で収束することが出来たのではないかと思い、それが悔しいし、ひどく怒りを憶える。

 それだけではなく、そもそも、4年前の新潟中越地震での柏崎原発事故がありながら、福島原発の安全強化の対策をまったくしてなかった東電の怠慢はあきらかだ。また、それを許してきた経産省、素人だらけの保安院、御用学者だらけの原子力安全委員会のいい加減さにも怒りは収まらない。もちろん、当時の政権政党である自民党の責任も大きい。
 補助金欲しさに原発誘致を承諾した地方自治体の首長や議員達は、今どんな心境で避難所生活をしているのだろうか。

 そして、東電が大手マスコミの幹部を接待していたという癒着ぶりが週刊文春で報じられ、それを一昨日、東電会長が会見で認めた。しかし、各大手新聞・民放テレビはそれを報じず、ネット上のみで知れ渡った。事故発生後からNHK以外のテレビ局は東電批判をほとんどしてこなかった理由は、このあたりだったのだ。最大のスポンサー、東電様には楯突けない、腐敗しきったマスゴミ。
 彼らが公共の電波を使って流してきたのは、枝野長官による大本営発表と、御用学者達の「想定外」と「ただちに健康に害を及ぼすものではない」の連呼、そして悲惨な津波のビデオとACジャパンのCMの繰り返しであって、そのサブリミナル効果によって、多くの日本人がPTSD症状になりかかっているのではないか、と思っているのは私だけだろうか。

 昨日、ひさしぶりに公に顔を出した首相は、いつもの作業服(?)ではなく、なぜかピシっとしたスーツ姿で、フランスのサルコジ大統領を迎えたが、テレビでの共同会見を見ていて、この人が我が国のトップであることに、深い深いむなしさと悲しさで心が一杯になってしまった。彼の言葉は相変わらず右から左に流れるばかりだ。自分のメンツのためだけで、欧米の支援を断り、国民を危機にさらしている人物が今頃何を言っているのか。原子力問題は世界共通の問題であることを全く理解していなかった「先進国」日本、我らの福島原発は「トイレのないマンション」の中で、汚物を垂れ流しているのに、始末できないのです、欧米の皆さん、どうか、助けてください。

 「堪え難きを堪え」る日本人だが、今や怒らなければならないのではないか。「がんばろう、日本」ではすまされない。「日本は強い国、日本の力を信じよう」ではない。その傲慢さ、過信が今回の悲劇を生んだのかもしれないのだ。今の日本は弱くて、信用ならない。世界一の堤防が何の役に立ったか。世界一の技術力が何の役に立ったか。そして、何よりそれらを無関心で許してきた庶民、自分自身が許せない。遅かった、日本を疑い、そして自分を疑うこと。
 日本は、もはや先進国としてふるまう資格もない。
 
 今回の震災で亡くなった多くの方々に謹んでお悔やみを申し上げ、ご冥福を心よりお祈りします。

 ニューヨーク・タイムスに多くの写真が掲載されています。遺体安置所の様子など、日本のマスコミでは控えられているものも多く掲載されています。しかし、私はあえて見た方がよいと思います。絶対に忘れないために、また再び平和ボケ、無関心体質にならないために。もちろん、それは個人個人の判断です。
 ニュース2チャンネルでのリンク
オリジナルのNYタイムスJapan-slide




 
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by harukko45 | 2011-04-01 04:07 | 日々のあれこれ

3月28日深夜

 原発問題はついに暗礁に乗り上げる事態が迫りつつあるように思う。私のごとき素人でも、もはや1号機から3号機までは、メルトダウンがほぼ確実と考える。

 極めて高い放射線量を持った汚染水がタービン建屋内と外にも確認されたことで、収束へ向けた作業は進まず、今後の見通しがたたない状況だ。
 原子力安全委員会も、2号機の原子炉圧力容器が破損し、水が漏れ出た可能性があるとし、「燃料の被覆管がかなり溶け、ペレットも一部溶融した可能性がある」と指摘した。
 
 ここに来て、ようやくこの原発事故の実態とその結末が見えてきたように思います。いい加減、政府も東電もマスコミもこれが「メルトダウン」であること、あるいはほぼ確実にそうなるだろうということを認めましょう。そして、首都圏に住む人間も腹をくくって今後のことを考えましょう。別に絶望を感じる事はない。これからは、放射線量をチェックしつづけながら、共存していくだけですから。

 とにかく、この問題は数日や数週間で終わることではなく、少なくとも5年はかかるだろうとのこと。そして、関係者がしなくてはならないのは、できるだけ静かに福島原発を葬るだけだろう。これにより、原発の回りは立ち入り禁止区域として永遠に放棄される可能性も出てきたと思う。

 大前研一氏の新しい分析と提言がYouTubeにアップされた。13日版、19日版とともに、時系列で見て行くと、彼の指摘が実にズバリと当たっていることがわかる。


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by harukko45 | 2011-03-29 00:33 | 日々のあれこれ

3月26日夜

 昨夜の菅首相の演説(?)には大きく失望し、この先の再生への思いを一気に萎えさせるようなものだった。回りのものにもっと抑えた口調でと勧められたのか、それがかえって災いして、覇気も気概も感じられない話し方と表情だった。そして、内容も、全く何もない。大震災から2週間経ったが、今も頑張ってやってるから今後もよろしく、ってところだ。

 正直、何も人の心に響いてくる言葉を発せられない人物が国のトップであるのは、極めて不幸なことだ。普通なら即刻辞めていただきたいところだが、現在の状況化では無理だ。ならば、とにかく彼を支える人々が知恵をしぼっていくしかない。
 まさに、日本に本物の政治家がどのくらい存在するのかが問われる。このような困難な時こそ政治の力が必要であって、今こそ大きな仕事をしてもらわねばならない。そうでなければ、一体彼らは何のために政治家になったのか。政治家の本懐ここにあり、ではないのか。

 首相は、(自らの暴走で)自民との連立に失敗したが、今一度全党の党首に声をかけ、大連立による救国体制を作る努力をしてほしい。そして、被災者救済と原発事故への対応はもちろん、今後の復興への長期的なヴィジョンも今から検討していってほしい。それこそ、日本中の識者達の知恵を結集する必要がある。

 私にとっては少なくとも、1.福島原発のこれから(最悪の事態と最良の事態のふり幅をきっちりふまえて、政府の正式見解を出して欲しい。)2.計画停電の再検討(電力の総量規制の導入と節電の義務)3.単なる復旧ではない、新しい東北(県を越えた形)の再興へのヴィジョン、それを早く聞きたい。

 1.については、我々にとって今回の「原発事故」と「放射能」は、少なくとも5年、場合によっては10年、最悪の事態となって数10年は否応なく関わっていかなくてはならない問題であるから、こちらの覚悟と平静を保つ意味でも早くするべき。
 2.については、経済の復活に大いに関わる問題だけに、いろいろなアイデアをどんどん実行していかねばならないし、政府側からの政令などによるある程度の強制力も必要。また、それによって、これまでのような生き方、働き方を変える大きなきっかけにもなる。
 3.については、被災者のお怒りを受けるかもしれないが、あえて言うなら、これからの東北は、来るべき未来の街・生活を世界に示す、大きなチャンスを手にしている。大きな犠牲の上に、地球上でもっとも進んだ地域になる可能性を与えられたと思う。だからこそ、しっかりしたヴィジョン・哲学を持った国家プロジェクトにならなければならない。

 これらのことを、政治家達がどんどん語って導いてくれなければ、いつまでたっても国民全体に活気はよみがえってこない。いくらACジャパンのCMで「がんばろう、日本」って言われたって、真実味がないのだ。

 ところで、私は特に1.について早くするべきと思っているが、実際にはまだまだ無理のようなので、ひとまず、糸井重里さんのツイートに紹介されている藤林徹(元東芝原子炉設計部長)さんからのメール(「原子力発電所で使用される燃料、その放射性物質の種類と振る舞い 2011/03/25」を読んで考えたい。とても勉強になる。これと、大前研一さんの映像を見て、原発問題はしばし様子を見ることとしたい。

 おっと。日本のマスコミではなかなか見れない記事。ニューズウィークの「震災でわかった日米の競争力格差」
と、スイス紙トリビューン・ド・ジュネーブの「ヤクザの被災者支援に関心=「イメージアップ必要」と分析」に注目、チェックしてみて。
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by harukko45 | 2011-03-26 18:58 | 日々のあれこれ

3月24日夜

 福島原発の3号機の地下で、作業員が3人被曝、2人が病院に搬送された。「被曝線量は約170~約180ミリ・シーベルト。現場付近は津波による海水や放水で浸水しており、3人はその水につかって作業をしていた。」(読売)とのこと。いかに過酷な作業が続いていることか。本当に心よりお見舞い申し上げます。彼らの懸命な努力には敬意を持って応援しているが、それでも人間には限界がある。中で働く他の人々も被曝量はかなりのものであるに違いない。
 
 たぶん、この最前線で作業されているのは、東電だけでなく、協力会社社員とマスコミには書かれる人々だが、東芝の技術者達をはじめとする、東電の下請け・孫請け企業の人々も多いと推察する。

 一方で、福島県産の野菜、茨城県産の牛乳に始まり、東京都の水道水にまで波及した放射能汚染は、このところ連日大騒ぎだが、実際の放射能レベルに関しては、乳児以外全く問題ないと思う。にもかかわらず、ただただパニックで右往左往してしまう大衆心理はけっして消えない。やはり発信側の情報の量とそのやり方の下手さが原因であり、と同時に国民の方も、たった一つの情報(政府発表、それを精査・評価を十分しないまま垂れ流すマスコミ/特にテレビ)を信じ込んでしまうことにも問題がある。
 枝野長官をはじめとする政府発表に、嘘はないと思う。だが、全てがオープンとは思えない。操作はあると思う。だから、完全に鵜呑みにすることはできない。そして、大手新聞・テレビの記者達の科学的知識は我々庶民と大差ないレベルであり、彼らの大雑把で大げさな表現がかえって混乱させる。
 デマというのは、不安をかき立てるものだけではなく、信用しすぎて疑わない「安心デマ」もある。

 テレビで毎日聞かされる「ただちに健康に害を与えるものではないが、念のために」は、御用学者達が言う「想定外」とともに、今年最も使われた常套句として記憶されるべきものだが、これこそが最大の「安心デマ」であると思う。(1970年政府「有機水銀はただちに健康に問題はない」、1980年政府「アスベストはただちに健康に問題はない」、2011年政府「放射能はただちに健康に問題はない」←今ここ/@osiruko_zennzai 善哉さんのツイートより)

 だからこそ、とにかく個人で情報をさがせ、そして知識を深めよう。もっと多様な報道、多様な意見を知り、自ら考え、判断する力を身につける。それしか、自分や家族を守ることはできない。

「日本政府が米国から受け取りながら公表を拒否した米軍無人偵察機によるモニタリングに基づく被爆解析」をNYタイムスが17日に公表(@EpiJiwei/吉威さんのツイートより)

 12日に福島第一原発1号機の水素爆発があって以来、各地に放射能物質が放出されてから1週間以上が経つ。放射線量が増えているのは当たり前だ。だから当然、東京をはじめ首都圏は普段よりも高いレベルであり、雨でも降れば水や土の方でも値は上がるに決まっている。今や、首都圏にすむ人々は、これまでとは違う、そういう状況化にあるのだと、しっかり認識すべき。
 その前提があった上で、果たして危険なのかどうなのかを各自で判断できるようにならなきゃ、東京で活動することはできない。「正当にこわがる」ことをもっと意識したい。

 で、結論。私の住む関東、首都圏と呼ばれる地域での放射能による危険は現在のところ、ない。しかしながら、政府発表、特に原発・放射能関連に関する情報は、海外のものとは大きく乖離しており、やみくもに信頼出来るものではないので、引き続きしっかり見て行く必要がある。
 例えば、水道水に関しては、一般の大人、特に男性には全く害を及ぼすことは普通あり得ない。心配しすぎずに、私たち男どもはもっと頑張らなくちゃ。

WHO緊急被曝医療協力研究センター長らの福島での公演まとめ。今まででいちばんわかりやすい被曝の解説だった。「皆さん是非情報をきちんと集めてください」「理科音痴を日本国民全部払拭する必要があります」/山下俊一氏・高村昇氏講演会文字起こし(@sasakitoshina/佐々木俊尚さんのツイートより)

放射性ヨウ素のわかりやすいまとめ~東京の水道水が不安な乳児持ちママさんへ(@basil_kr/Kaoringさんのツイートをtogetter.comがまとめてくれています)

 もっと心配すべきは、今のようにどんどんと自粛と不安で縮こまっていく「安全な場所にいる人々」の精神だ。
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by harukko45 | 2011-03-24 19:27 | 日々のあれこれ

3月22日夕方

 昨日は、震災後初めて、あるライブ向けのリハーサルがあり、久しぶりに仲間達と演奏した。で、やはり音楽をやることは、どんなことよりも自分達を前向きにしてくれるものだと、再確認したのでした。個人的には準備不足もありヘロヘロではあったが、それでも気持ちが高ぶっていくのを実感したし、本番に向けてしっかりしなくては、という強い意識も復活した。

 度重なる政府のミス・リードとナイーブすぎる日本人の精神構造によって、首都圏はずいぶんおとなしくなってしまった。音楽業界も例外ではなく、私のスケジュールにおいても、今月はもとより、4月のライブがほとんどキャンセルもしくは延期となり、すっかり暇になってしまった。この調子が続けば、自分の生活も困った状態になるわけだが、それはたぶん、他の業種に携わる人々も切実に感じておられることだろう。

 東電が14日から実施した計画停電に対して、当初は「しかたがない」と受け入れて、積極的に協力しようと思ったが、今は、そもそも電力は貯めておけないのであるから、考え方が間違っているのではないか、と思うようになった。肝心なのは、電力消費のピークを抑えればよいわけで、計画「節電」でよいのだと思う。それを、大本営発表による「国家総動員令」のごとく、停電を強権実施するのは間違っている。それに、だいたいそのやり方がむちゃくちゃであり、停電実施地域の選別が「差別的」であると言っていい。茨城や千葉の被災地を停電にするような失態を平然とやってのけるなど、東電がいかに何も考えていないかがわかる。
 現在のようなやり方を続けられては、日本の経済はますます停滞してしまう。被災地の復興のためにも、政府と東電はもっとマシな対策を考えるべきだ。このままでは、自分で自分の首を絞めるようなことになる。

 計画停電の見直しについて、皆がもっと声をあげるべきだと思う。今回の状況を見ても、日本人がちゃんと節電に貢献し、停電しても冷静に我慢できることから、我々の民度のレベルはまだまだ高い。ならば、東電は消費量をつねに知らせて、マスコミはそのピークに対する警告をし、企業・家庭は節電へのさらなる努力(タイムシフト、デイシフト、在宅勤務、時間別課金、サマータイム)をすればよいと思う。
 
 とは言え、ふと頭をよぎると、どうしても重い気持ちにならざるを得ないのが、福島原発問題だ。これは、我々日本人が、今後ずっと背負っていかなければならない十字架のようなものだ。
 今も必死の復旧作業は続いているが、たとえ電力が回復して原子炉のコントロールができるようになったとしても、それで全てが解決ではないことをちゃんと自覚しなきゃならない。
 原子炉内とプール内にある核燃料が完全に冷えるまでに、3年から5年。その間、放射能物質はずっと放出されてしまう。早く石棺化したいのだが、熱いままコンクリートで固めるわけにはいかない、また溶けてきてしまう。なので、今のようなむき出し状態を解決しなければならない。そのためのアイデアが必要になる。
 その後、冷えた燃料を中間貯蔵施設(青森県むつ市で着工中)に移し、そこで30年から50年。なんと長い時間がかかることか。(くわしくは、大前研一さんのビデオを見てほしい。)
 特に福島県で20km以内から避難された皆さんが、地元に帰るのは、ずいぶん先になる。それを含む「福島原発のこれから」について、政府、東電、そしてテレビで毎日解説している専門家達が、未だに一人も説明しないのは本当に許せない。まさに、隠蔽している。
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by harukko45 | 2011-03-22 20:43 | 日々のあれこれ

3月21日未明

 BSジャパンの勝間和代さんがパーソナリティをつとめる番組「デキビジ」において、昨夜、森永卓郎氏、堀江貴文氏、上杉隆氏を迎えた4人による討論会があり、Ustreamとテレビで多くの人が見たと思うが、その中で堀江氏が言っていた、大前研一氏による福島原発の解説動画をtonakaishiさんが文字に書き起こしてくれました。感謝したいと思います。是非、読んでみてください。

 これが、今までで一番わかりやすい解説だと思います。そして、ちゃんと理解し、いろいろ考えましょう。本当に、これは大変なことなんだと、自覚しなくちゃなりません。今のところ、2つありますが、たぶん3つ目もまもなくアップされると思います。(22日/その3がアップされていました。)

大前研一の原発に関する解説動画の文字書き起こし3/19 その1
大前研一の福島原発に関する解説動画の文字書き起こし3/19 その2
大前研一の原発(福島原発)に関する解説を文字に書き起こしました3/19 その3

 で、映像はYouTubeにあります。



 ちょっと前は菅総理を批判してましたが、これを見ると、彼が東電を怒鳴りつけるのも理解できるような気がします。とは言え、リーダーなのだから、それでは許されないことなのです。
 とにかく、アイデアがたくさん聞けます。少し元気にもなります。でも、本当に大変だ、これから。
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by harukko45 | 2011-03-21 03:47 | 日々のあれこれ

3月20日夜

 このところ、ずっとネット上での情報集めに終始していると言っていい。主にtwitterを見ながら、情報元へ飛ぶわけだが、それらをTV・新聞が流している情報と比べたり、また逆にマスコミが流す情報が本当に正しいのかを、twitterでチェックする。
 こうしているうちに、自分が信頼出来る情報発信者、提供者がだんだん見えてくるようになる感じだ。私が今フォローしているのは、ビジネス系から堀江貴文さん、勝間和代さん、ジャーナリストの上杉隆さん、田原総一朗さん、政治家は民主党の原口一博さん、川内博史さん、自民党の河野太郎さん、といったところ。

 で、それらの情報やそこから得た知識をもとに、今自分が考えていることを書いてみます。

 まずは、2011年3月11日は、田原総一朗氏が言うように「第2の敗戦日」であったこと。だから、私たちは「3.11以前」と「3.11以後」をしっかり意識しなければならない。なぜなら、過去の経験則が全く通用しない状況(いわゆる「想定外」、実に都合のいい言葉だ)、地震・津波・原発事故という3つの大きな危機を同時に抱え込んでいるのだから。
 そして、2万人を越える(3万人もあり得る)多くの犠牲を払ったことと引き換えに、日本は大きな変革を迫られているのであって、自然との戦いに完膚なきまで敗れたことによって、全く新しい世界に否応なく歩みだすことになったとも言える。
 だからこそ、それぞれが国を想い、日本が一致団結してこの苦難を乗り越えなきゃならない。

 で、本来その先頭に立つべき政府は、この状況に対して極めて脆弱であることを露呈してしまった。彼らは「3.11」という日本の歴史の大転換をほとんど自覚していないように見える。だから、相変わらず過去の経験則の上でしか動けていない。今回のような未曾有の事態には、非常事態宣言や政令の発令などによる大胆な決断が必要だった。自衛隊の大量投入、アメリカ軍への支援要請が決定的に遅かったことは、まぎれもない事実。それが、救援と原発事故への対応のまずさにつながった。

 が、今は批判ばかりしてもしかたない。現場で動かれている人々はすごい。今日も女川町に救援物資を自ら届けた堀江氏のツイートでは、自衛隊が捜索活動をしながら、道路も復旧させていることに驚嘆していた。昨日のハイパーレスキュー隊の放水もそう、「フクシマ 50」と呼ばれる原発作業員もそう。だから、今は現場の奮闘努力に敬意と感謝を感じながら、応援することを第一としたい。
 現政権への責任追及は今後行われることは必至だから、その時にもう一度考えよう。

 とは言え、政府の発表は決して嘘ではない(そもそも責任問題に発展しないように質と量をおさえているので)と考えてよいかもしれない。だが、例えば原発事故の件に関して、ここ一連の様子をいろいろ見て行くと、海外メディアの方が暴走している部分があるのに、日本政府は訂正要求も抗議もしないので、それがいらぬ混乱とパニックを引き起こす要因につながっていると言える。私自身も、ついついアメリカ側の情報を信用しがちになるし(それだけ、日本のマスコミへの不信感がある)、チェーンメール等で危険を呼びかけるものが送られてきて、少なからず動揺させられるが、それでも、しつこく探せば確かな情報というものはちゃんと存在する。

 「勝間和代が読んでいるTwitterニュース」から入った烏賀陽弘道さんの頼れるどころか、もはや「有害」な日本の震災報道を読んだ。
 この中では、日本のメディアが「役に立たない情報の羅列」でありながら、15日火曜日の朝日夕刊の「最悪の事態に備えを」のように、科学的根拠のないキャンペーンを展開していることに落胆していることと共に、アメリカ・イギリス・オーストラリア政府の公式見解の概要を読む事ができる。

 で、重要なのは上の3国による見解で、内容はほぼ同じ。「チェルノブイリみたいな事故にはならない。なっても首都圏は安全だろう」「チェルノブイリ事故でも、人間が住めなくなるような危険レベルに達したのは半径30キロ以内」ということ。(「東京のイギリス大使館が発表した首都圏への放射線の影響」の日本語訳要旨はこちら

 この記事を補足する意味で「日本を見限る日本人、大量のパスポート申請」もリンクしておきたい。

 菅総理の演説には全く感動しないし、大本営発表のような枝野長官の会見にもうんざりしている。だがしかし、少なくとも彼らは嘘をついてはいない、と思う。そもそも、彼らは素人なのだから。嘘はついていないが、鵜呑みにはしない。

 勝間和代さんが提唱する「できる人が、できることを、できる限り」という「3D 運動」は、とても有意義な発想だと思うし、一人一人が今心がけるべきことだと思う。
 と同時に、これは常日頃、日本人が何気なくやってきた「さりげない献身」に通じるもの。そのことを思い出させてくれたのは、イギリス人ジャーナリストが書いた「日本の奇跡は終わっていない」を読んだからだ。私は、この記事に涙してしまった。

 上杉隆さんは地震発生直後の日曜日に5時間のラジオ番組を放送したとのこと、その時、被災地とつないで「今何が必要か」と総計したときに、1.「水」2.「情報」3.「歌」だったとのこと。ツイッターでリクエストを受け付けたら、おじいちゃんおばあちゃんも多いから「上を向いて歩こう」を流してほしい、と。また、子どもたちも被災しているから「アンパンマンマーチ」をリクエストされたという。音楽は助けになる。

 そして今、私達にできること。まずは義援金。それを少しでも長くつづけていくこと。
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by harukko45 | 2011-03-20 20:06 | 日々のあれこれ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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