カテゴリ:音楽の仕事( 652 )

 一昨日、昨日とライブが連チャンで無事に終了。これで3月の演奏三昧も終わりで、ちょっとお休みになりました。いやぁ、情けない話だけど、最近、疲れが溜まってくると気力体力の持続がむずかしくなります。とにかく頑張るだけなんだけど、ここ、とか、そこ、って部分で、踏ん張りが効かない自分が感じられて、かなり落ち込みます。なので、この2日間は、個人的に演奏の出来にバラツキが自覚症状としてあり、それでも何とか破綻せずに持ち越えたことを喜びつつも、反省の思いも強いのでした。

 28日の王様との築地ブルームードでのライブは、前回と同じく王様のギター&ボーカル、六川正彦さんのベース、樋口晶之さんのドラムスに私。正直、このバンドのサウンドとグルーヴはたまらんです。私は楽しくてしょうがない。ロックの衝動性みたいなものが、バーンと蘇る瞬間が何度も何度もあって、なかなか他の現場では味わえない興奮があるのでした。
 だからこそ、もっとやらなきゃって、強く思うわけ。

 で、今回のセットリストを。

1部/m1.飛んでるジャックの稲妻(Jumpin' Jack Frash) 2.俺達はアメリカ人の楽団(We're An American Band) 3.ミシシッピ女王(Mississippi Queen) 4.Spinning Toe-Hold 5.大噴火(Eruption)〜6.首ったけ(You Really Got Me) 7.爆裂山寺物語(山寺の和尚さん)〜8.Drums Solo〜9.十字路(Crossroads)

2部/m10.移民の歌(Immigrant Song) 11.脳天爆発男(Paranoid) 12.黒魔術の女(Black Magic Woman)〜Gypsy Queen 13.哀しみの恋人達 (Cause We've Ended As Lovers) 14.パープル・ヘイズ (Purple Haze) 15.しっ(Hush) 16.高速道路の星(Highway Star)
En1. リトル・ウイング (Little Wing) 2.湖上の煙(Smoke On The Water)

 今日になって、このライブの録音を聴いたら、えらく良い音でビックリ。それに、バンド全体のサウンドがかなり良いので、さらに驚き。ちょっとうれしくなった。もちろん、前述したように個人としてイマイチ部分は残る。これは来月16日の横浜でのライブでバチっとキメルべく頑張る。

 そして、翌29日。濱田"Peco"美和子さんの目黒ブルース・アレイでのライブ。前日とは打って変わっての華やかなステージ。音楽性も多彩で、ハードなロックからスケールの大きなバラード、ジャジーな曲まであり、バンド・メンバーの対応能力も高くないといけない。
 この日はいつもの土方隆行(G)、六川正彦(B)、玉木正昭(Perc)、濱田尚哉(Ds)という方々に、先日安倍なつみさんのツアーで一緒だったギタリスト、カズこと黒沢和貴くんも参加。全編ツイン・ギターによる野太いサウンドとなった。
 
 で、昨日のメニューは、

1部/m1.金と銀 2.Wild Rose 3.まっすぐに、まっさらに 4.空 5.春よ、来い 6.東京タワー333 7.Rose Under The Moon 8.明日へ

2部/m9.Hurricane 10.平穏な暮らし 11.棘 12.人魚の嘆き 13.化身 14.Rose Garden 15.着心地のいい服 16.The Cabaret
En1.みみみハピバス3月号 2.歩いてゆこう

 全体にはポップ感あふれる内容なのだが、ところどころに幻想的で繊細な曲もあり、気の抜けないシーンの連続だった。私としては自分自身の不調さ不安定さがところどころで気になってしまい、ちょっと悔やまれる本番になってしまった。それでも、他の素晴らしいプレイヤー達の演奏には感動させられる。特に昨夜は、濱田くんのスケールが大きく懐の深いドラミングが素晴らしかったし、玉木くんのパーカッションのスピード感あふれるグルーヴの良さと、小物楽器の扱いの的確さにもしびれた。
 印象に残った曲としては、m1の"金と銀"が元々イマジネーションあふれる楽曲で、これまではシンプルなアレンジだったのを、今回はパーカッションやシンセを多用して、エスニック仕立てにしたのが面白かった。ただし、私のパートはかなり重要だったので、オープニングから責任重大でありました。
 m5の"春よ、来い"はユーミンの大ヒットとして広く知られた曲。それにしても、この曲の打ち込みによるキーボードのパターンは結構ややっこしくて弾きづらい。それが、イントロ、サビ、間奏、落ちサビと、何度も何度も登場するのでなかなかやっかいだった。

 2部では土方さんのギター・ソロが冴えまくり、若きカズくんとのギター・バトルも超炸裂。もの凄い音圧を感じましたわい。それは、m9からの3曲とノリノリのビート曲が並んだm14からの3曲。間にはさまれた2曲、"人魚の嘆き"と"化身"はなかなかクールでシブい佳曲。この辺にペコさんの本質も見え隠れします。共感度が高い作品だったのに、私はちょっと気負いすぎて空回りしてたかも、と反省。

 というわけで、いろいろ課題も残ったものの、しっかりやり切れたライブであったことは確か。次の機会にはより良い内容にするために、日々の精進、これしかない。
 でも、とりあえず、ちょっと休息して頭をリセットします。

 
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by harukko45 | 2013-03-30 19:04 | 音楽の仕事

 先週の土曜日に、安倍なつみさんの「Special Live 2013」の最終日、名古屋ブルーノートでの公演があり、今回のツアーが終了しました。うー、終わってしまって、すごく寂しい。なっち、バンドのメンバー、スタッフの皆さんとは約2週間の帯同でしたが、とってもいいチームワークが生まれていたので、これでみんなと別れてしまうのが、残念でたまりません。
 名古屋のライブから3日も経ったけど、どことなくぽっかり穴が空いたような気分を引きずっている自分がいます。

 とは言え、今月はまだ大事なライブが残っているので、ちゃんと切り替えて取り組まなくてはなりません。なっち自身も4月の舞台に向けて、すぐに稽古場に戻っていったのだから、こちらもそれを見習わなくては。

 詳細については、もう少し落ち着いてから書きたいと思います。まずは、名古屋最終日に集まってくれた熱い熱いファンの皆さんに、心より御礼を申し上げます。名古屋ブルーノートは客席からの熱気がすごくステージに伝わってきて、実に気持ちのいい臨場感が生まれる会場で、個人的にも大好きな場所なのですが、まさにあの日はこれまでの各会場でのみんなの思いが結集したかのような強さを感じました。
 それが、我々にどれほど力を与えてくれたかは計り知れません。でも、聞いていてくれた皆さんにもステージ上の充実感はちゃんと届いたのでは、と確信しているのでした。
 もちろん、個人的にも全体としても「もっと良く出来たのでは」と思う部分はあります、が、多少自分の理想とは違って、少しカッコ悪くなっているところも、気持ち的には強い情熱を持ってトライ出来たことだったので、「けっして悪くない、まだまだイケル」って思えるのでした。

 なんて、結局ズルズルと長くなりましたが、とにかく、ファンの皆さんにお礼を、本当にありがとうございました。それから、これからもなっちをよろしく。本当に素晴らしい頑張り屋さんであり、常に高い意識を持って成長しようとする人です。
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by harukko45 | 2013-03-26 11:15 | 音楽の仕事

 昨日、安倍なつみさんの「Special Live 2013~twinkle night~」として大阪で2回公演して、本日帰ってきました。かなりの悪天候の中、会場に来てくれたファンの皆さんに心より感謝です。ありがとうございました。
 会場であるフラミンゴ・ジ・アルーシャは、先日のコットンクラブに比べると、ステージが小さく、客席との距離も近いので、いろいろな部分で感じが変わりました。ある意味、アット・ホームな良さもあるので、音楽の鳴らし方も変化するってところでしょうか。

 ただ、1回目の時は、外の強い雨の影響もあってか、ステージ上の湿度がとても高く、何とも「音が前に来ない」感覚になっていました。なので、各メンバーともにモニター環境があまりいい状況ではなく、バンドとしての一体感を作り出すのに苦労していました。それでも、なっちを始めとして個々で頑張って、ステージを盛り上げていったのでした。

 1回目終了後、バンド・スタッフ間で話し合い、もろもろの調整を短い時間でやりました。それだけでなく、2回目のステージでは、各メンバーの他の人の演奏を「聴き取ろう、感じ合おう」という意識もより高まったので、本来のバンドとしてのあるべきサウンドに皆で共鳴できたのでした。

 さて、無事に2回公演を終えて、全員で宴会となりました。こっちの方も大いに盛り上がって、楽しい楽しい夜になってしまいました。やはり、力を出し切った後のお酒はサイコーです。
 明後日、ツアー最終日、名古屋ブルーノートも頑張ります。
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by harukko45 | 2013-03-21 15:44 | 音楽の仕事

 昨日、大阪にて松崎しげるさんと大橋純子さんのジョイント・コンサートが無事に終わり、今月のライブ前半戦が終了しました。特に先週は安倍なつみさんとのコットンクラブでの2日間があったので、なかなかヘビーな状況ではありましたが、どのコンサートも充実した内容でしっかりとやり遂げる事が出来たので、個人的にかなり満足しておりますし、とてもうれしい気分です。

 15、16日の丸の内コットンクラブでの「Abe Natsumi Special Live 2013~twinkle night~」はまだ大阪と名古屋を残しているので、内容についてはお伝えしませんが、両日計4ステージにお越し下さったたくさんのファンの皆さんには、本当に本当に心からの感謝の言葉を贈ります。おかげで、素晴らしい空気感が会場にあふれ、我々ステージ側の人間を大いにもり立ててくれたと思います。
 それによって、各ステージそれぞれがどれも良いショウとして成立していたと確信しています。そして、なっち自身が一皮向けて、ボーカリストとして大きな飛躍を遂げつつあることも見て取れたのではないでしょうか。
 なので、この後の大阪・名古屋にお越しの皆さんも大いに期待してほしいですし、それに応えるべく、磨きをかけるように取り組んでいきます。とは言え、2日間の録音を聴くと、当事者としてでなく、聴き手として楽しめてしまうので、すごくうれしいのです。

 さて、なっちの4ステージを終えての翌朝に大阪に向かい、松崎さんとジュンコさんのジョイント・コンサート2ステージでした。これはやはり、体力的にはかなりきつかったです。正直、午前中の会場でのリハーサルでは半分ボーっとしてたかもしれません。
 が、昼の1回目が始まると、とっても豊かな音楽空間が自分を包んでくれて、非常に集中して演奏に向かうことが出来たのでした。たぶんこれは、連日続けて内容の濃い演奏をしてきたことに加え、松崎さん、ジュンコさん、バンドのメンバー達の深みのある表現に感動したからに違いありません。
 なっちの現場での若々しく力強いエネルギーには大きな刺激を受けますが、先輩格のミュージシャン達から受けるものにはまた格別なものがあるのでした。

 また、新歌舞伎座の音響が私には、とても良く感じられました。そのせいか、ステージでやり慣れている曲の一つ一つが、実に新鮮に響いているように思えたのでした。こういう時は、とても安心した気分でいられるし、演奏する楽しさも倍増です。
 それと、大阪のお客さんの反応の良さ、この時間を楽しもうっていう精神がやっぱり良いですなぁ。それがステージにも返ってきて、良い相乗効果を生んでいくのでした。素晴らしい大阪の皆さんに感謝感謝です。
 夜の2回目は、さすがにヘトヘトでしたが、気合いで乗り越えました。とにかく2時間を越える内容での松崎さんとジュンコさんですから、バンドは全力投球でやり切るのみです。いやぁ、帰りの新幹線でのビールが「これほどウマイものか!」と思いましたよ。
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by harukko45 | 2013-03-18 18:52 | 音楽の仕事

3月のライブ

 今日から3月、ライブ関連のお知らせをさせてもらいます。

 3月15日(金)16日(土):安倍なつみ「Abe Natsumi Special Live 2013~twinkle night~」丸の内コットンクラブ
 3月20日(水):安倍なつみ「Abe Natsumi Special Live 2013~twinkle night~」大阪フラミンゴ・ジ・アルーシャ
 3月23日(土):安倍なつみ「Abe Natsumi Special Live 2013~twinkle night~」名古屋ブルーノート
 3月28日(木):王様 築地Blue Mood
 3月29日(金):濱田“Peco”美和子 「春爛漫!薔薇満開!」目黒ブルース・アレイ・ジャパン

 また、3月5日、6日(横浜)、17日(大阪)は企業イベントですが、松崎しげる&大橋純子ジョイント・コンサートに参加します。

 それでは、よろしくお願いします。おっと、王様の広告を掲載します。

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by harukko45 | 2013-03-01 00:16 | 音楽の仕事

王様/横浜フライデイ

 もう先週のことですが、2月12日に王様のライブに参加、横浜フライデイにて「クラシック・ロック」三昧してまいりました。私以外のメンバーは、王様のギター&ボーカル、六川正彦さんのベース、樋口晶之さんのドラムス。元々はトリオ編成でのライブを続けていたのだが、今回からキーボードを入れることになり、私が呼ばれた次第。
 横浜・伊勢佐木町にある老舗ライブハウス「フライデイ」に行くのは、約5年ぶりぐらいだろうか。だが、店の雰囲気もスタッフの皆さんの顔ぶれも変わらずで、なんかうれしい。特にマスターの元気さには感動。とても70歳を越えているとは思えない、まだまだ現役バリバリで、大の音楽好きぶりもかわらない。

 で、前もってやる曲を知らされてはいたけどリハーサルはなく、本番直前に少し合わせただけだったので、一体どうなることやらと思ったが、さすが皆さんベテラン揃い、お互い若かりし頃に耳ダコで聴いて、体にしみ込んだロックの名曲ばかりなので、すぐに曲の肝をつかんだ演奏になるから楽しい。

 ということで、この日のメニューは、

1部/m1.飛んでるジャックの稲妻(Jumpin' Jack Frash) 2.俺達はアメリカ人の楽団(We're An American Band) 3.ミシシッピ女王(Mississippi Queen) 4.Spinning Toe-Hold 5.大噴火(Eruption)〜6.首ったけ(You Really Got Me) 7.爆裂山寺物語(山寺の和尚さん)〜8.Drums Solo〜9.十字路(Crossroads)

2部/m10.移民の歌(Immigrant Song) 11.黒魔術の女(Black Magic Woman)〜12.Gypsy Queen 13.鉛の長靴(Led Boots) 14.しっ(Hush) 15.燃えろ (Burn) 16.湖上の煙(Smoke On The Water)
En.高速道路の星(Highway Star)

 王様をご存知の方には説明不要でしょうが、彼は基本的に日本語、それも「直訳」での歌唱を売りにするロッカーでありますから、曲名は上記のようになりますが、演奏に関してはかなりオリジナルを尊重する内容であります。とは言え、何から何まで完コピするわけでなく、各ミュージシャンの感性・即興性も大事にしているので、ニュアンスや「つぼ」を外してなければOK。いわゆる「けじめ」と「自由裁量権」の両立が見事なバランスで成されているのでありました。

 さて、ザックリ言って、1部はブルーズ・ロック系を中心に、2部は王様お得意のDP曲が中心となりました。
 1部、ストーンズ、グランド・ファンク、マウンテンときての4曲目は、ドラムの樋口さんがメンバーである日本を代表するロック・バンド「クリエイション」の曲で、ロック・インストの名曲でありますな。m5では、王様のギター・テクが冴えてのヴァン・ヘイレン・ソロを再現。m7からはクリームもどきでのメドレー。

 2部は、いきなりのツェッペリンから、サンタナ、ジェフ・ベック。ベックの有名インストのm13は、後半の変拍子でかなり危なくなって、エンディングもグッチャっとなってしまいました。これは、反省。
 気を取り直してのディープ・パープル4曲は、なんだかんだ言って血が騒ぐ感じで、思わず童心に帰って大燃えしてしまいました。細かいところを言えば、荒っぽい部分もあるのですが、とにかく、全員の力が集結しての大熱演になりました。自分で熱演っていうのもおこがましいけど、結局、始まっちゃうとそうならざるを得ないのが、「ロック」なんですね。いやぁ、久しぶりにその「ロック」なるものを思い出した感じでした。そう、ロックには「衝動性」がなくちゃ、やる意味なし!

 マスターからもお褒めの言葉をいただき、個人的にもうれしかったし、次回も燃えたいと思いました。その前にもう一度ちゃんとリハビリもしなきゃね。
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by harukko45 | 2013-02-17 16:22 | 音楽の仕事

 2月10日にMAKIさんのバースデイ・ライブがあり、私はちょうど2年ぶりに参加。ということは、前回は震災の1ヶ月前だったわけね。東北の人々のように直接的に苦難を体験したわけではなくても、やっぱり多くの人にとって3.11以後に、何かしらの変化があったんだろうと感じる。MAKIさんもそうで、いろいろと精神的に辛い時期があったらしい。だが同時に、変わらずに集まってくる良き仲間達の存在や、そういう人間を引き寄せる魅力とエネルギーをけっして失わなかったことがとても素敵だ。
 そんな中の一人として、久しぶりにライブに誘われたのだから、大いに喜んで参加した次第です。

 当日はストロボカフェが超満員のソールドアウト、こういうところもさすがMAKIさんだと感心します。で、彼女のミュージシャン仲間であるリナンさん、山口高始&the rainbow dogsさん、Kodhyさん、ギガムスタングさんが、それぞれのパフォーマンスとMAKIさんとのコラボで盛り上げたのでした。

 私はMAKIさん以外で、リナンさんのコーナーに1曲参加、こちらも久しぶりの再会で楽しかった。リナンさんの全く持ってユニークな音楽性は前と変わらずで、これもすごくうれしい。今後もとことんストイックに行って欲しいです。

 で、メイン・アクターのMAKIさんのセット。
 m1.Red Eye 2.Solitary 3.太陽の近いこの場所で 4.さとうきび畑(with カーミーズ) 5.ココロXココロ 6.想いのカケラ 7.食後の幸せ 8.アイランド 9.rebirth 10.ココロオト En.あぁ

 m1と2は、私のピアノのみで、お互いに2年間の変化があって、前にやっていた感じとはずいぶん表情が変わったが、内容的にはより良くなったと感じました。
 m3ではMAKIさんの父上である亀谷長一郎さんが三線で登場、私とはぶっつけ本番でしたが、さすがに沖縄人、根っからのミュージシャンですから、自然に音楽が始まります。
 m4では母上の啓子さんも加わって、家族ユニットであるカーミーズによるパフォーマンスになりました。ここでは、私は引っ込んで、長一郎さんはアコギに持ち替えました。で、啓子さんとMAKIさんのハーモニーは、血のつながりの濃さを感じました。実にしっくり合うので、特別な絆を感じずにはいられないわけです。
 m5は再び私だけでのバックで、彼女の代表作と言える曲。以前から必ず毎回やっていた曲ですが、今回はちょっと緊張してしまいました。なので、個人的には少し反省。

 さて、m6からは増田"ガッツ"修くんのドラムス、永田範正くんのベース、平泉光司くんのギター、Kodhyさんのコーラスによるバンド編成。そこに、山口高始さん(m7)、リナンさん(m8)さんも加わってくれました。バンドでの演奏とは言え、全体的にはしっとりとした優しさのあるバラード中心で、それがMAKIさんの今の心情を表しているのかもしれません。

 アンコールでの"あぁ"はSuperflyのゴスペルちっくなバラードで、これも私だけのバックになりましたが、ここでのMAKIさんはこの日一番の熱唱だったので、私の方もかなり燃えました。まさに、歌い切ったって感じでしょうか、歌う喜びがびんびんに伝わってきました。こういう正直さ、素直さが彼女の最大の良さなのです。
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by harukko45 | 2013-02-13 16:11 | 音楽の仕事

(3)からの続き。

 m14.In My Life

e0093608_14172943.jpg 本編最後には、97年の「In My Life」から、そのラストを飾るタイトル曲を。私はこの曲をやった記憶がなく、それでも譜面が手元にあったということは、かなり前に演奏したからなのだが、それが思い出せない。たぶん、けいこさんと初めてご一緒した頃の最新アルバムがこれだったので、当時はライブで選曲されていたのだろう。それにしても、ずいぶん久しぶりの登場だった。
 でも、今さらながらに曲の良さを再認識できた感じだ。今は、けいこさんの音楽への思いがずいぶん深まったので、あの時には聴き取れなかった良さを理解できるようになっている。これって、人生における喜びが増えているってことで、実に幸せな事だなぁと思いますね。
 で、小山薫堂さんの作詞の素敵さも、今なら「なるほど」と思えるわけですしね。

En1.僕の気持ち〜2.私への誓い

 アンコールに応えての2曲は、まもなくリリース予定の4曲入りシングルと、ニューアルバムからの新曲。今回は、実際にレコーディングされたオケを使いながら、この2曲をお届けしました。ファンの皆さんには、待望久しい新譜の香りを少しだけ感じていただけたかも、ってところでしょうか。
 まずは、"僕の気持ち"を含むシングル盤が先行してリリースされるようです。私はこの曲には関与していないのですが、一緒にカップリングされている曲では、アレンジと演奏で加わっています。私自身もここでの楽曲の発表をずっと待ちかねていた一人なので、ついに形となることに大きな喜びを感じます。早く、CDを手にしたいものです。
 そして、アルバムの方もかなり最終段階のようです。けいこさんは歌入れに邁進中のようですし、プロデューサー森さんの手腕で、是非とも、待ったかいのある仕上がりを大いに期待したいと思います。

En3.Too Far Away

e0093608_1202840.jpg この曲については、とにかく「心を込めて」としか言いようがありません。いつも、そのようにありたいし、必ずそのように導いてくれる曲です。

 名古屋では、アンコールの最初に"Feeling Blue"をリクエストに応えて演奏しました。ただ、譜面の準備をしていなかったので、ところどころ危なかったですが、リラックスしたライブの雰囲気が楽しかったです。
 そして、最後の最後にもう一度出て行って、"ほほにキスして"をやりました。これは、もちろん完璧な手拍子とともに大盛り上がりでありました。


 
 
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by harukko45 | 2013-02-09 00:50 | 音楽の仕事

(2)からの続き。

 m8.Throw A Kiss〜9.モナムール〜10.Loneliness and Blue

e0093608_6421936.jpg ライブの後半戦は、8ビート系のオリジナル3曲つなぎ。まずは89年「Dramatically」のm8は爽やかな80年代ロックなんだけど、間奏に妖しげな仕掛けが来るのが、この当時っぽい。ヘンっていやぁヘンなんですけど、これで良いって言えばこれで良い(何じゃ?)。
 とにかく、ここの部分は演奏してると順当な流れで行かないから、かなり意識して立ち向かっていかないと見失う危険があるのです。この曲以外でもアルバムでは、森園勝敏さんが個性的なサウンド・メイクしているのが耳に残ります。なので、やっぱりギターが欲しい。

e0093608_2310161.jpg ヘンさ加減では、小島良喜さんのm9も負けてない、というか、これはかなりカッコイイでしょ。テクノ・ポップっぽいニュアンスとジャズ・フュージョンぽさが、ビミョーなスレスレ感でミックスされていて、間奏のジェフ・バクスターみたいなギター・ソロもいい。イントロの大げささ加減もゲセワで大変よろしい。
 そして何より、サビのシンセによるバッキングがすごく気持ちいい。この部分のグッド・アレンジさ加減は演奏してみて、より実感できるのです。それらの上に乗っかるボーカルが、全く別次元でフワフワと漂っている感じになっているのがミソで、タイトルのイメージどおり「フランス」風。ただし、この当時の打ち込みリズムはタイトすぎるので、よりエスプリを効かせるには、今なら少しチープなリズム・トラックにしてるかな。
 と、そんな事を考えながら、ピアノとアコギだけで頑張るのはなかなか楽しいです。ひょっとしたら、少ない人数だからこそ、その良さが見えてくることもありますから。

e0093608_1149691.jpg このコーナーの最後は、ライブではおなじみのm10。前の曲のインパクトが強いので、最初はバラード風に静かに始めて、じょじょにリズムを強調するようにしてみました。哀愁感あるサビがとても印象的なので、あまり小細工せずに流れに任せればうまくいく曲です。そうしていると、前の2曲よりも淡々としたニュアンスになるのが面白かったです。

 m11.ゆるやかな時間〜12.ゆれて二人〜13.apartment

e0093608_2310161.jpg 森さんが下がって、再び、私とけいこさんのみでの3曲で、濃いめの内容を持ったものが並びました。最初に、今回のメニューのキーは「Proportion」の曲だと書きましたが、その3曲目である"ゆるやかな時間"は、ライブでやるのは初めてでしたが、実にやりがいのある曲で、自然と集中力が高まる感じでした。けいこさんが父上に捧げた曲とのことですが、それに相応しい深みがあり、幻想的なムードに包まれていて、とても好きです。
 スタジオ・バージョンはサビでドラムとベースが入ってきてロックぽくなるのですが、今回のようにリズムがない方が、幻想性が壊れないで良いと思いましたし、全体に曲を支えているアルペジオもシンセでの打ち込みよりもピアノ一色で弾いたことで、少しクラシカルな感じにもなったと思います。

e0093608_9321461.jpg "ゆるやかな時間"の余韻が残っているところで、"ゆれて二人"につないでみました。この曲は本当に名曲で大好きです。まず詞が最高です。完璧と言ってもいいでしょう。この歌詞の中の恋の行方は果たしてどうなるのか、ものすごく気になります。こんなにも幸せそうな二人なのに、どことなく悲恋の香りもするではありませんか。もしくは、女性の妄想、夢の世界にも思えるし。それでいて、ちょっとした描写が細やかでリアリティを感じます。そして上品にセクシーなのです。
 メロディもこの歌詞によく合っていて、聴き手に言葉がすんなり入っていくスムースさがあります。全体に、歌謡曲的なのが良いのです。サトジュンさんのアレンジはムーディですが、ちゃんと洗練されていて、とてもセンスが良いです。なので、ピアノ一本でも最大限の効果を出さなければならないと強く思います。
 基本的にはボサ・ロック風なのですが、Bメロの部分では2コーラス共に、歌詞とメロディがダンスを強く想起させるので、思わずこちらのバッキングもよりラテン色が強くなります。でも、それも自然に導かれるように変化していくのは、曲自体に強さがあるからです。
 もちろん、「く〜たまらん」リストの上位にランク・インです。

e0093608_22414119.jpg 94年の「The Sketch Of A Woman」に入っている"apartment"もなかなか深みのある曲で、ちょっと映画的でストーリー性がある歌詞が素敵なのと、シンプルながら前向きなムードを感じさせる、塩次伸二さんのアレンジに好感を持ちます。それに彼のギターの音色とプレイが実に良いです。それは、このアルバム全体に言えるのです。
 同じ8ビートの刻みによるロックでも、80年代の楽曲とはムードが全然違うのも面白い。とてもシブめなのですが、それがカッコイイです。

(4)に続く。
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by harukko45 | 2013-02-07 22:39 | 音楽の仕事

(1)からの続き。

 m6.上を向いて歩こう〜7.テネシー・ワルツ

 アコギとコーラスにプロデューサーの森さんを迎えての中盤戦。ここでは、カヴァー曲で少しリラックス・モードへ。

e0093608_13343036.jpg m6は言わずもがなの坂本九さんの大ヒット曲。ウィキペディアによると、当初は日本歌謡界での評価はあまり高くなかったとのことで、それは、九ちゃんの歌い回しが耳に合わなかったらしく、作詞の永六輔さんも、『「ウエヲムーイテ」が「ウヘホムフイテ」に聞こえ、「何だその歌い方は!」と九さんに向かって激怒し、「これでは絶対ヒットしない」と言った』という、今では信じられないような話が残っている。また、爆発的な売り上げ(3ヶ月チャート1位)だったにもかかわらず、日本レコード大賞の候補にも選ばれなかった。
 ところが、1962年にフランス、イギリスなどヨーロッパでヒットし、63年にはアメリカにおいても1位となり、翌64年には100万枚突破でゴールドディスクを獲得する大ヒットとなった。これら世界での大成功により、日本での不当な評価は覆されたのだった。

 永さんが最初気に入らなかった、九ちゃんの独特な歌い回しは、プレスリーやバディ・ホリーといったロカビリーからの影響だけでなく、彼の母上から教えられた小唄や清元の影響だと言われていて、永さんも後に、九ちゃんと邦楽の歌い方を結びつけて、それがこの歌の世界的なヒットと関係があると考えたとのこと。
 それは、東洋的なエキゾチックさが西欧に受けたということもあるだろうが、基本的にメロディに字数をきちっと合わせた結果が「ウヘホムフイテ、アールコウホウホウホウ」であり、それによって八大さんのメロディの良さが生かされ、言語・文化を越えて世界で受け入れられたのだと思う。

 中村八大さんが亡くなった時の追悼番組の映像がYouTubeにあり、ここでの永六輔さんの話がすごく面白い。(5分24秒から)


 この追悼番組はとても良いので、絶対に観る価値ありです。残念ながらパート4が削除されていますが、それ以外は残っていますので、一度ご覧あれ。「六八九」の偉大さを再確認しましょう。

 上を向いて歩こう~中村八大 こころのうた
2/6 3/6 5/6 6/6

 続いて、"テネシー・ワルツ"。きしくも2013年1月1日にパティ・ペイジが亡くなった。今回、この曲を演奏できたことで、個人的にはこの偉大な歌手への敬意と追悼の気持ちを少しでも表せたかと思う。
 この曲は1948年に作られたもので、大スタンダード曲だが、最もヒットして有名なのが、1950年のペイジによるバージョンで、ここではボーカルを彼女が多重録音しているのが特徴。彼女は1947年に"Confess"において多重録音によるボーカルを世界で初めて行った人だが、この時は予算がなく、他のパートを歌う歌手を雇えなかったためだった、というのだから面白い。
 もちろん、そのような話を知らなくとも、彼女の歌の素晴らしさの価値は変わらない。一度聴けば、その美しさに夢中になるだろう。



 もう1曲、彼女のマルチトラック・レコーディングの代表作"With my eyes wide open I'm dreaming"もお聴きください。レコードに「Voices by Patti Page, Patti Page, Patti Page, Patti Page」って書いてあります。それでも足らずに、「Patti Page Quartet」ってダメ押ししてあります。



e0093608_13375644.jpg テネシー・ワルツに戻りましょう。日本でも江利チエミさんが1952年にカヴァーしてこちらもヒットした。12歳から進駐軍のキャンプ回りをしていたチエミさんが、自ら決めたデビュー曲が"テネシー・ワルツ"だったのだ。この時のレコーディングが14歳である。
 チエミさんの"テネシー"の特徴は、何と言っても英語と日本語の「チャンポン」であるということ。これは、その後の洋楽カヴァーブームへの先駆けとなった。

 翌53年にはアメリカに招かれて、キャピトルで「ゴメンナサイ / プリティ・アイド・ベイビー」をレコーディング、ヒットチャートにもランク・インしたのである。つまり、日本人で初めてのアメリカ進出を成功させたのは、江利チエミさんだったのだ。
 "ゴメンナサイ"はいわゆる「進駐軍ソング」のひとつで、リチャード・パワーズのものがYouTubeで聴ける。

 そして、これをアメリカで日本人歌手が歌うことになり、抜擢されたのが Chiemi Eri であった。だが、この時の"ゴメンナサイ"が、検索してもどこにもない。そうしたら、こんな記事が。
「江利チエミ:幻のレコード 没後30年、米で発見」毎日新聞 2012年08月08日
 今まで、この曲は日本では発売されず、その存在もずっと忘れられていた。それが、ようやく発見されたということだが、キング・レコードもずいぶん怠慢だったのでは?まぁ、その辺はいろいろ事情もあるのかもしれないが、いずれにしろ、アメリカのコレクターからSP盤を取り寄せて確認したというのだから、今後は正式な日本リリースに是非ともこぎ着けてほしいものだ。
 これにより、江利チエミさんへの再評価が起こるかもしれない。現在の由紀さおりさんにつながる第一歩は彼女だったわけだし。
 
 また、江利さんはその時のアメリカ訪問ではロサンゼルスなどでのコンサートが大好評で、「JAPANESE AMERICAN NATIONAL MUSEUM」にも書かれておりました。

 他にも、この頃のチエミさんについてのくわしい記述は「その2 ゴメンナサイ - 江利チエミファンのひとりごと」をどうぞご覧ください。
 また、進駐軍ソング"ゴメンナサイ"関連ではこちらも「進駐軍ソング EP盤:pei's-discs ・ガロート珈琲の音源:So-netブログ」
 いやぁ、今回いろいろと勉強になりました。ネットよ、ありがとう。そうだ、美空ひばりさんの"The Soba Song/チャルメラ・ソバ屋"とか細野晴臣さんやディック・リーがカヴァーしてた"ジャパニーズ・ルンバ"もなかなかイケますよ。





 と、カヴァー曲からいろいろと大脱線していきましたが、これまで知らなかった事柄も多く、長々となってしまいました。やれやれ。

(3)に続くっと。
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by harukko45 | 2013-02-06 18:58 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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