カテゴリ:聴いて書く( 139 )

久々にJazzにはまり(3)

 HMVの「ジャズ定番入門」に合わせて、律儀にジャズを聴く3回目はジャッキー・マクリーン。ウヒョー、これは意外でした。ロリンズ、コルトレーンとテナー二人続いたので、次はアルトっていうのはわかるが、こんなに早くマクリーンを聴くというのは、自分の中にはなかった。
 でも、好きですよ、ジャッキー・マクリーン。この方のプレイは、情熱的で説得力があるのです。ちょっと力みすぎたり、ピッチが悪い時もあるけど、不思議と聴いているうちに応援したくなる感じなのだ。

e0093608_22404499.jpg で、まずHMVのジャズ担当者の方が推薦するのは59年10月録音のブルーノート「Swing,Swang,Swingin'」。これは私、聴いたことありませんでした。YouTubeにも2曲ぐらいしかなかったので、TSUTAYAでレンタルしてきました。なるほど、なかなかの好盤ではありますな。ワンホーン・カルテットで、スタンダードばかりを気持ちよく流すという感じで、リラックスして楽しく聴けました。確かにマクリーン入門には最適でしょうし、おしゃれにジャズを聴きたい感覚にはピッタリかも。
 が、実を言うと私は、60年代になってからのハードなマクリーンの方が好みですなぁ。


e0093608_22491790.jpg 特に昔、かなり聴いたアルバムがこちらの67年12月録音の「Demon's Dance」。上の「Swing...」のいかにもジャズィーなジャケットとは全く別物のオドロオドロしさ。マクリーンはこの2枚のアルバムの間に、どんどん変化をとげて、いわゆるモードやらフリーやらという「ジャズ来るべきもの」へ果敢に挑戦していったのでした。その辺の過程をたどるのも個人的にはなかなか楽しいのですが、とにかく、その結論として示されたのが「Demon's Dance」だったのでは、と思うのでした。
 彼は再びオーソドックスなプレイに戻ってきました。だが、ここでの彼はもはやただの「くぐもった」「泣きの」プレイヤーではありません。いろんなものを昇華しきって堂々たる姿になったマクリーンにホレボレします。ジャック・ディジョネットのドラムもかっこいい。

e0093608_125686.jpg さて、マクリーンは、サイドメンとしても多くの名作に参加していることでも有名。
 ソニー・クラークの「Cool Struttin'」やチャールス・ミンガスの「直立猿人」、マル・ウォルドロンの「Left Alone」が定番ってとこでしょう。(そのまんま、HMVでも推薦されてます。個人的にはミンガス以外はそれほど好きじゃないですが、ジャケットがいいからここにも飾っておきます。)
 もちろんこれらも良いですが、私としては今回いろいろ聞き返したところ、フレディ・レッドの60年ブルーノートの「The Music from the Connection」、「Shades of Redd」を推したいです。

e0093608_035347.jpg フレディ・レッドはピアニストでありますが、それよりも作曲家として素晴らしい才能をみせております。彼自身は、その後不遇のようでしたが、ブルーノートに残されたこの2枚は素晴らしい名作であることに間違いないです。(もう一枚の「Redd's Blues」はオクラ入りだったが、復刻された。これも悪くない)
 内容はどれも典型的なハードバップですが、それぞれの曲がしっかり練られているので、そこらのジャズとはちょっと違う、って感じ。

e0093608_044086.jpg とにかく、リーダーがちゃんとしているので、一つのドラマを見るかのようにアルバムを聴けるのでした。特に「The Conection」は演劇の為に書かれた音楽だけに当然と言えば当然なのですが。
 ここでのジャッキー・マクリーンは実に生き生きとしたプレイで、彼の生涯のベスト5に入ると言っても良いのでは。
 ある意味、「Cool Struttin'」と聴き比べても面白いかも。
[PR]
by harukko45 | 2011-03-06 23:59 | 聴いて書く

久々にJazzにはまり(2)

 HMV OnLineのジャズ・コーナーにある「ジャズ定番入門」にそって、律儀にジャズを聴く2回目はジョン・コルトレーン。HMVの門澤さんは一応初回がソニー・ロリンズだったので、同じサックスつながりでコルトレーンを選んだようだが、個人的には今トレーンを聴くのはちと辛い。
 蘇る10代の頃、その当時の日本のジャズ・ジャーナリズムではジョン・コルトレーンは「神」として崇め立てられておりました。で、すぐに感化される私は、すぐにトレーン教に入信して、ありがたく苦行のように聴いておりました。この苦しみを乗り越えた時に、輝かしい感動の世界が待ち受けていると信じて。

 何しろ、初めて買ったコルトレーンのアルバムは4枚組だったか、「Live In Japan」でありますよ。ほんと、辛かった。でも、頑張って聴いて、すべて聴き終わった後には、何とも言えぬ達成感から涙しておりました、うむ。
 その他では、「Live At The Village Vanguard」「A Love Supreme」「Transition」「Ascension」「Kulu Se Mama」等々ね。このあたりのヘビーな作品群にこそ価値があったので、「コルトレーンはインパルス・レーベルに限る」、同じインパルスであっても「Ballad」「Duke Ellington & John Coltrane」「John Coltrane & Johnny Hartman」なんか聴いちゃいけないように思い込んでましたっけ。

 もちろん、その頃はずっと尊敬していたのですが、二十歳すぎたら何だか洗脳から目覚めて、すっかりイヤになっちゃって。ただし、例外的にマイルス・デイビスのアルバムに入っているコルトレーンは大好き。でも、これはマイルスがすごいリーダーだからに違いないわけです。
 というわけで、マイルスのプレスティッジでの4部作、CBSでの「'Round About Midnight」から「Kind Of Blue」までが、私のコルトレーン・ライン(おっと忘れてた、「Someday My Prince Will Come」でゲスト参加してレギュラー・メンバー達を圧倒するソロ吹いてましたっけ。初めて聴いた時はぶっ飛んで感動してたけど、今聴くと、ちょっと吹き過ぎじゃないかと)。

 とは言え、56年前半までの録音では正直、「ヘタ」です。よくもまぁ、マイルスがこの男を雇ったものだ、と思うぐらい。
 基本的に、この頃の彼は「口」と「指」が合ってない。サックスをやったことのある人なら、何となく分かると思いますが、要は吹こうとする口に指が追いついていない。つまり、スケール練習をしろ、ということです。
 だが、この男はなんと、本当に猛烈にその後練習するのでした。そこが凄い。なので、56年の秋にはとんでもないテクニシャンになり、それまで表現出来なかった「すさまじい情熱」を一気に解放する技を身につけて復帰しておるのです。

 その後、コルトレーンは67年に死ぬまで、とことんサックスを吹きまくり、自分の音で全てを埋め尽くしていったのでありました。

e0093608_0542256.jpg さて、これが現在の私のコルトレーン観でありますが、今回、HMVの推薦にしたがって、57年9月録音のブルーノート「Blue Train」を聴いた。このアルバムは年代的には、私のコルトレーン・ラインの中に入るものの、正直ずっと敬遠していたもの。ブルーノート・レーベルのイメージとコルトレーンは合わない、と思う。だからじゃないだろうが、彼のブルーノート作品はこの1枚だけだ。それと、1曲目のタイトル曲のメロがちょっとダサイ感じで嫌いだったのだ。
 ところが、今回聴いてみたら、なかなか楽しかった。さすがブルーノートではある、実によく作り込まれているし、各プレイヤー達の白熱の演奏がちゃんととらえられていて、素晴らしかった。それに、コルトレーンはもうすでにその後のインパルス時代と同じように吹いていた。

 だが、それでもなお、やっぱりマイルスみたいに「クール」な気分になれなかったなぁ。


e0093608_103178.jpg それは、アトランティックでの有名な「Giant Steps」にも言えて、こちらはもうコルトレーンの演奏には完全に脱帽なんだが、全体的にはもうひとつピンとこない感じが残る。
 だいたい、アトランティックはロックでは最高なのに、ジャズではどのアルバムも今一つなサウンドしているように思う(その後、思い返してみるとMJQやチャールス・ミンガスは良かったかも、いい加減でごめん。とりあえず、少なくともトレーンのアルバムでは物足りない)。
 それに、元々マイルスやロリンズのように垢抜けない、どちらかといえば「イモっぽい」コルトレーンには、それまでのハードバップな感覚じゃうまくキマラナイ。


e0093608_132993.jpg で、もう一枚推薦されているインパルスの「Impressions」を聴くのでした。ここに来て、完全に60年代のジャズのムードが全面に登場します。で、蘇るコルトレーン教の呪術がムワーっと広がるのでありました。うー、結局、これが一番ピタっと来る。エルビン・ジョーンズ、マッコイ・ターナー、ジミー・ギャリソン、そしてボブ・シールのプロデュース、おなじみルディ・ヴァン・ゲルダーの録音によるインパルスこそが、コルトレーン!うー、また戻っちまった。

 
[PR]
by harukko45 | 2011-03-05 01:29 | 聴いて書く

久々にJazzにはまり

 久々の更新です。このところ、大いにはまってしまったことがあり、まさにブログも忘れて、そのこと一途に邁進しておったのでした。

 それは、よくネットで訪れるHMVのサイトをいつものようにブラブラしていたところ、Jazzのコーナーで「ジャズ定番入門」というコーナーを発見、ちょっと冷やかし半分でのぞいてみたのが始まりだった。
 まぁ、いわゆる高名なる評論家の方や、うるさ方のジャズ・ファンが執筆されているのだろうし、登場する内容もお決まりの流れかいな、と思いきや、全く違った。
 そこでは現在HMV-ONLINEの洋楽担当課長である門澤英夫さんという方が、ジャズの名盤を紹介するというものだった。

 この手のものは、ネット上にも本屋にもいっぱいあるのだが、今回このコーナーにひかれたのは、書き手である門澤さんが、根っからのジャズ・ファンではなく、HMVにおいてもロック&ポップス部門を歩んできた人で、前にジャズを聴くことに挑戦したものの、ものの見事に失敗している経験の持ち主であること、にもかかわらず、今更なんでジャズなのかと言ったら、40歳を過ぎ「悲しいかな、この年になると流行りの音楽についていくのもなかなかに頑張りが必要」で、「つい往年のロック名盤の再発売ものばかりに耳が行きがちだが、それもいささかマンネリ気味」、「似たようなリスナーも多いはずだから、昨今の洋楽市場の低迷もいたしかたないとは思う今日この頃」、ところが「売り上げデータを見るとジャズ周辺だけは元気」、「老いも若いも惹きつけるジャズの魅力とは何か?」「担当者によると、大きな魅力のひとつに、体系化された歴史のある音楽を、知識を深めて掘り下げて聴いていく楽しさがあるそうだ。」

 私はここにぐぐっと共感、「ほほう、これはちょっと面白そう」となったわけだ。
 
 ということで、ジャズ初心者である門澤さんが、身内であるHMVのジャズ担当者から推薦盤を選んでもらい、その中から、あまり脈略なく(小難しい「歴史的体系」を実は考えず)自ら購入し、その感想を書いているのだった。

 で、この連載は2009年の9月からほぼ2週間おきにアップされ、もうすでに32回となっている。なので、先月になってそれに気づいた私は大急ぎでチェックしながら、その音源を「HMVでCDを買う」ことはせずに、「YouTubeで聴く」という反則技(?)をおこなうことにしたのだった。
 これが、はまった。何と、ほとんどの音をYouTubeで聴けるのだった。何と、素晴らしい時代になったことか、CDの売り上げには全く貢献できないものの、これほど手軽にかつての名盤をチェックできるというのは、やはりありがたい。いやいや、サイコーでしょう!
 
e0093608_16294759.jpg で、まずは「ジャズ定番入門」の順番通りに聴きこんでいくことにして、第1回目がソニー・ロリンズ。いやぁ、「マジに」50年代ジャズを聴くなんて何十年ぶり?高校生の時に、アルト・サックスをやってて、まさにジャズ・プレイヤーに憧れていた時がジャズ・フリークのピークだから、35年は昔のこと。
 だけど、やったらめったら新鮮。それに最初に紹介されていたのが57年9月録音のブルーノート「Newk's Time」。はっきり言って、「Saxophone Colossus」が来てたら私の興味は一気に半減していただろう。いやいや、「Saxophone Colossus」も素晴らしい大傑作でありますが、それはもう「ごちそうさま」。「Newk' Time」、いいセンスじゃない。フィリー・ジョー(Drums)サイコー、ウィントン・ケリー(Piano)大好き。
 これですっかり楽しくなってしまい、立て続けにロリンズの名盤を聴き漁ることに。正直、10代の時は血気盛ん(?)で、同じサックスでももっとハードなプレイヤーに興味があって、それはチャーリー・パーカーであり、コルトレーンであったわけです。だが、今はロリンズの「大らかな」歌いっぷり、そうまさにつねに「歌う」ロリンズが素晴らしく感じちゃう。やっぱ、若いうちじゃ理解できないことはある、だから、今もう一度ロリンズを聴いて感動できることがうれしい。

e0093608_16352647.jpg 56年11月録音のプレスティッジ「Saxophone Colossus」は昔からの超名盤の大定番。演奏に文句はないが、個人的には近い時期のルディ・ヴァン・ゲルダーの録音でもブルーノートの方がかっこよく聞こえる。これは、アルフレッド・ライオン(ブルーノート)とボブ・ワインストック(プレスティッジ)のプロデュースの差としか言いようがない。

e0093608_1651062.jpg 
 57年4月録音のブルーノート「Vol.2」は内容もさることながら、何と言ってもこのジャケットにしびれる。「Colossus」と比べれば一目瞭然。ここら辺もブルーノートのセンスの良さってわけ。フレッド・ウルフの写真ってほんと「これぞ、ジャズ」って感じ。ブルーノートが常に特別なのは、「ライオンと狼」コンビのおかげですなぁ。

e0093608_19485496.jpg 10代の時に、一番好きで聴いていたロリンズのアルバムはこのコンテンポラリー「Way Out West」、57年の3月の録音だが、場所がLA、バックも西海岸のミュージシャンで、レイ・ブラウンとシェリー・マン。共に良いのですが、特筆すべきは録音がロイ・デュナンで、「東のヴァン・ゲルダー、西のロイ・デュナン」とジャズ界で呼ばれたほどの名エンジニアですよ。もちろん、それは後から知ったことだけど、子供の耳でも、このアルバムの音には惹かれるものがあって、ロリンズを聴こうと思うとついこのLPを引っ張りだしてた。
 それと、このアルバムにはピアノがいない。それが、いいのだ。コードがないのが何ともかっこいい。もちろん、ジャケットもいいす。もちろん、ロリンズ素晴らしい、おお、レイ・ブラウンも素晴らしい!

e0093608_2045265.jpg ピアノレスがかっこいいので、やはり57年11月録音のブルーノート「A Night Of The Village Vangard」も大好きでした。これはライブで、それもヴィレッジ・ヴァンガード初のライブ盤。その後、たくさんの名作ライブ盤を生み出してきたジャズ史上最も有名ライブハウスでの最初のレコーディングはロリンズであったのです。
 もちろん、こちらはルディ・ヴァン・ゲルダーによるザックリしたサウンドですが、やっぱブルーノートらしいというか、これがニューヨークなんだろうな、って感じ。ドラムがエルビン・ジョーンズなんで、より刺激的。うーん、それにしてもこの時期のロリンズは本当にどれも良いです。

e0093608_20175252.jpg おっと、先述の門澤さんが特集の1回目にロリンズを選んだ理由に上げている、ローリング・ストーンズの81年の「Tatoo You」では2曲でロリンズがソロを吹いているが、これがまた「クー、たまらん」なのだ。
[PR]
by harukko45 | 2011-03-04 20:22 | 聴いて書く

MAKI/代々木ブーガルー

 日付けはすで6日前になってしまうが、2月10日はMAKIさんの誕生日。この日、代々木ブーガルーにて彼女のバースデイ・ライブが行われ、ほぼ半年ぶりに彼女のバックをつとめたのでした。

 久しぶりに会ったMAKIさん、いろんな部分で変化があったようで、それが明らかに良い効果を与えているらしく、とても充実した様子がリハの時点でうかがわれました。それと、今回は15曲がメニューにのぼり、バンドも私のピアノに加えて、ベースに河野充生くん、ドラムスに増田ガッツ修くんという3人での演奏になるので、否応無しにアッパーな気分になりました。

 当日、会場には、毎回来てくれるおなじみの皆さんだけでなく、関西でのライブやUSTREAMを通じて彼女のファンになってくれた人々も多くかけつけてくれて、まさに超満員。狭いブーガルーが人の熱気であふれていて、こちらのやる気も高まるって感じでした。

 オープニング・アクトにリナンさんが弾き語りで歌い、いつもながらのホンワカしつつ幻想的な世界を作ってくれた後に、我々の登場となりました。

 m1.Solitary 2.La Li La 3.愛をこめて花束を 4.花ビラ 5.真夜中のライダー 6.Red Eye 7.夢はあの場所に 8.太陽に近いこの場所で 9.From A Distance 10.想いのカケラ 11.心つないで 12.Unhappiness 13.光の地へ EC1.ココロxココロ 2.rebirth

 以上がセット・リスト。彼女の3枚のアルバムからの選曲に加えて、Superflyのm3とベッド・ミドラーのm9という、異色(?)のカヴァー曲もやりました。
 MAKIさんのキャラからSuperflyは、すぐにわかりますが、m9は意外でした。でも、グラミーも取った大ヒットで素晴らしい詞とメロディを持つ名曲ですから、文句ありません。それに、いい意味でセットの中で変化をつけるアクセントになっていたと感じました。

 オリジナル曲では、頭から2曲、久しぶりに飛ばす感じで、のっけからフル・スロットルな演奏になりましたが、特にm2では会場の熱もあって、すでに汗だくになってしまいました。
 m4と5は比較的抑えめの曲調ですが、リズム隊の二人がいいサポートをしてくれていたので、私はすっごく楽でした。

 m6から3曲は、私とMAKIさんのみで。このコーナーも、適度にリラックスして、やさしい曲調を十分生かせたと感じています。そして、後半戦。いきなり、例の"From A Distance"で、クラシカルなフレーズが随所にキモなので少し緊張しますが、うまくいったと思いますし、会場からの反応も上々だったのでは。
 
 個人的に好きな曲であるm10と11は、何度やっても思い入れ強くなります。特に"心つないで"は小品ながらも中味はとても詰まった内容なので、やりがいがあるのでした。

 終盤の2曲はいわゆる盛り上がり系となりますが、いつもならギターに加わってほしいのですが、今回は3人だけでも、かなりハイテンションでやり倒しました。ピアノを叩き倒したってとこかな、ほんと、そんな感じ。
 それと同時に、ここまで、ごくごく自然にライブを盛り上げて、会場との一体感を作っていった、MAKIさんの成長ぶりをつよく感じました。

 アンコールでは彼女のみの弾き語りでのm14をはさみ、再び全員でm15をやったのですが、会場の皆さんにも歌ってもらったりして、すごくいい雰囲気になりましたっけ。

 というわけですが、私は観客と照明と演奏の熱さで、すっかり汗ビッショリになってしまいました。でも久々にロックできて楽しかったですわい。
[PR]
by harukko45 | 2011-02-16 11:44 | 聴いて書く

第53回グラミー賞

 このところは、リハーサルとライブが続いて、ブログ更新する余裕がありませんでしたが、今日から暇になりましたので、ぼちぼちアップしていこうかと思っております。

 まずは今日午前中に放送された「第53回グラミー賞」の感想を簡単に。まぁ、正直、アメリカを中心としたポピュラー・ミュージックはすでにかつてのような強い影響力を持っているとは言い難いのですが、それでもやはりグラミーぐらいはチェックしておるのです。
 
 今年の受賞はかなりサプライズだったようですが、私自身はその手に興味がどんどん薄れてきているので、最優秀アルバムのアーケイド・ファイアも、最優秀レコードと最優秀楽曲など5部門受賞のレディ・アンテベラムも、あまりピンと来ませんでした、残念ながら。

 そんな中では最優秀新人を受賞したエスペランサ・スポルディング、これまた大きなサプライズだったようですが、こういう人にスポットをちゃんと当てるあたりは、さすがグラミーと感心しました。彼女の「Chamber Music Society」、なかなかのアルバムですし、すごい才能の持ち主ですが、ノラ・ジョーンズのような感覚を期待してはいけませんね。内容はかなり教養の高い音楽です。うー、これも1回聞けばいいかな。

 パフォーマンスではまずオープニングでやった、現在がんで療養中のアレサ・フランクリンへのトリビュートがなかなかの聞き物で、ぐぐっとテレビに引き込まれましたね。マルティナ・マクブライド、ヨランダ・アダムス、クリスティーナ・アギレラ、ジェニファー・ハドソン、フローレンス・ウェルチのボーカル、皆さん素晴らしかったし、選曲がよく、それをメドレーにしたアレンジも良かった。

 ボブ・ディランと競演したマムフォード&サンズ、アヴェット・ブラザーズともになかなか面白かったのだが、肝心のディランは、まぁ登場しただけでオッケーという感じ。ご本人はけっこう楽しそうだったけど。
 亡くなったソロモン・バーグへのトリビュートで登場したミック・ジャガーは、年齢を感じさせない動きで頑張っておりましたが、正直、それがかえって「痛い」感じも。

 バーブラ・ストライサンドは、声がすっかり衰えて、かつてのような圧倒的な歌唱ではなかったものの、心に強く響くパフォーマンスでした。今回一番感動した。「Ever Green」、曲も最高ですな。

 比較的若手の方では、ノラ・ジョーンズ、ジョン・メイヤー、キース・アーバンによる「ジョリーン」が良かった。これはドリー・パートンへのトリビュートでしたが、何と言ってもキース・アーバンのギターがうまい!
 それと、ミランダ・ランバートが良かったです。若手の中では一番共感できたかも。

 レディー・ガガは昨年の方が面白かった。ブルーノ・マーズ、ケイティ・ペリー、ジャスティン・ビーバー、あとは、リアーナに復活したエミネム...等々、すみません、興味沸きませんでした。

 さて、フィナーレで最優秀アルバムを受賞したアーケイド・ファイアは予定にない、自らの判断でのアンコール演奏には驚いた。バーブラ・ストライサイドとクリス・クリストファーソンという「スター誕生」コンビがエンディングの挨拶をしているのも無視しての演奏というのは、喜びの爆発とは言え、ちょっといただけなかった。

 で、全体的な印象としては、ポピュラー音楽の博物館化がかなり急激に進行しているように思ったこと。正直、若いアーティスト達に壁を打ち破り、時代を突き動かしていくようなエネルギーをあまり感じることができなかったし、方やリスペクトされているベテラン達も、かなり年齢が気になる状態が顕著だったからだ。
 こうなってくると、アメリカ音楽もエンターテインメントとしての楽しみよりも、「学問」的な内容に移り変わっていくように感じるのだった。
[PR]
by harukko45 | 2011-02-14 22:29 | 聴いて書く

Brian Wilson Reimagines Gershwin

 この前のアップではいかに昨年、ポップス系のCDを聴いてなかったかが、バレバレでした。そう、ほんと自分でも呆れるぐらい、いわゆる洋楽ってやつに興味がなくなっていたのでした。
 ところが、12月になってエルビスのリ・ミックスにやられるわ、ジョン・レノンの「Stripped Down」に刺激をうけるわで、「お、何てこった!油断しまっくてた」ということに気づきました。とは言え、お若いアーティストの作品には、やっぱりピンとこないままですが。

 で、このところちょっと熱が冷めていたブライアン・ウィルソンのことが急に気になって、昨年の秋に出ていたアルバムを最近聴いてみたら、とんでもなくガツンとやられてしまいました。
 「バカバカバカバカ!」前はとてつもなくのめり込んでいたブライアン先生、2004年に「Smile」を出し、その後コンサートも観て、もうすっかり自分の中では一つけじめがついてしまったようで、その後のアルバムに興味が沸かなかったのでした。それを今や大いに恥じ入る次第なのでした。

e0093608_56079.jpg 「Brian Wilson Reimagines Gershwin」、要はブライアンが最も好きな作曲家であるジョージ・カーシュウィンの名曲をカヴァーするって内容なんですが、これがただのカヴァーじゃない。もう、一体化、いや、ガーシュウィンのブライアン/ビーチボーイズ化をものの見事にやっちゃまった。だからといって、原曲へのリスペクトを忘れているわけじゃない。
 でも、とにかく、ビーチボーイズが戻ってきた。って心から感動してしまった。そんでもって、これはガーシュウィンの曲なんだ、すごい曲ばっかなんだけど、リスペクトしすぎて無難に(ジャズ・ビッグ・バンドやらオーケストラで)こなすなんてことは一切なし、さすがブライアン・ウィルソン。

 ということで、心が全く持って穏やかじゃなくなってしまった私は、まだ未聴だった2008年の「That Lucky Old Sun」も急いで聴いてみたのでした。
e0093608_519631.jpg かー!これもすでに素晴らしいじゃないの、何で聴かなかったんだろう。実を言うと、「Smile」大騒ぎの後、やったら「ブライアン神」みたいな人が突然あちらこちらから現れて、そこらじゅうで「傑作!傑作!」って言うは、しまいには「アルバムを出してくれるだけで、幸せ」みたいな評価が飛び交っていたので、個人的には何だか引いてしまう感じだったのでした。
 海賊版の「Smile」や「Sweet Insanity」見つけてきて、一人イジイジ聴いていた時代が懐かしい、なんて。

 とは言え、とにかく遅ればせながらここ最近の2枚を聴いて、ブライアンの才気はまだまだ健在、その才能は全く枯渇してはいなかった。比べてみると、「Gershwin」の方が好きです。「Lucky Old Sun」の方が「ビーチボーイズが帰ってきた」感は強いけど、ちょっと「どこかにあったなぁ」っぽいニュアンスも。「Gershwin」にはそれがもう一歩突き抜けていると思います。でも、もっと聴きこまないとね。

e0093608_5411888.jpg それと、「Smile」とともに幻の傑作で、ブライアンの不運を象徴していた「Sweet Insanity」の新しい版がいくつか出ていたことにも驚き。こちらも早速、仕入れて久々に聴いて涙しております。

e0093608_5415960.jpge0093608_5414822.jpge0093608_5413164.jpg



 
[PR]
by harukko45 | 2011-01-04 05:45 | 聴いて書く

Viva Elvis !

e0093608_16594798.jpg 去年はエルビスの生誕75周年でしたが、こんなカッコいいリ・ミックスが12月に出ていたのです。実をいうと私の昨年のベスト・ミュージック・アイテムはポップスでは「Viva エルビス」、クラシックでは「バーンスタイン/マーラー」DVD集でした。
 しばらく、これ聴いていれば楽しいです。「Viva Elvis」、ほんまにGreat Jobです。


ベスト・トラック"Bossa Nova Baby"、すごいです。エルビスかっこよすぎ!



こっちのビデオもいい。"King Creole"たまりません。



オープニングも痺れる。



続けて、"Blue Suede Shoes"


[PR]
by harukko45 | 2011-01-02 17:03 | 聴いて書く

 今、現役で最も評価の高いピアニストの一人、ポーランド人のクリスティアン・ツィメルマン(ツィマーマンとドイツ語風(?)表記もある)。
 その彼が、オール・ショパン・プログラムで世界ツアーを周り、日本にも来日。先月からほぼ1か月近く日本各地でコンサートをしていたのだが、その最終公演(失礼、12日の所沢が最後でした)が昨夜横浜みなとみらいホールであり、運よく生演奏を聴くことができた。

 1部/1.ノクターン 第5番 2.ピアノ・ソナタ 第2番「葬送」 3.スケルツォ 第2番
 2部/1.バラード 第4番 2.ピアノ・ソナタ 第3番

 私はステージの裏手ともいえるパイプ・オルガンの脇に設置された席で、ちょうどピアニストを左斜め後ろ上から観る感じ。おかげで、彼の美しい指さばきや左右の足でのペダルの踏み分けのうまさがよく見えた。そのかわり、彼の表情は見えなかったが、それはたいしたことではない。

 ああ、何と言う素晴らしい音であろうか。ピアノという楽器はこんなにも多彩な音が出るものだったのか。彼は、ピアノをものすごい高いレベルでコントロールしているのだが、それは楽器本体だけでなく、会場全体をも楽器として鳴らしてしまうレベルであるということ。
 ツィメルマンは何事にも完璧主義らしいのだが、その代表的な例として特に有名なのは、自らのピアノを常に持ち込んで、調律師とともに各会場の特性と演奏する楽曲に合わせて調律すること。それは、レコーディング技術や音響学に造詣が深く、また、自らピアノの製作・修理を手がけることで、楽器の構造や素材の知識を持っているからなのだ。
 
 そのこだわりと情熱により生まれたピアノ・サウンドには、もはや溜め息しかなかった。1曲目のノクターンの一音が出ただけで、ゾクっとした。だが、この曲はまさにオープニングであり、コンサート全てのイントロダクションとして、お互い「慣らし」といった趣きだ。

 ソナタ2番の1楽章は凄かった。この時の左右の手のバランスが絶妙であり、テクニックも冴え渡り、感情と音量のコントロールが最高で、最後のフォルテッシモの決め方には息をのんだ。その凄みに圧倒されたか(単に曲を知らなかったのか、その可能性は低いと思うが)、1楽章だけで一部の観衆が拍手してしまった。正直、緊張感を維持したまま、2楽章になだれ込んで欲しかったが、思わず拍手したくなる気持ちも理解できた。
 ツィメルマンはその拍手に応えるように、軽く会場に向かって会釈してから、2楽章を弾き始めた。ここでの耽美的とも言える音色に涙が出そうになった。
 3楽章の前で、少し長めに時間をおき集中したあと、素晴らしい弱音で弾き始めた「葬送行進曲」は、私が想像していたのよりも、ずっと重いテンポで、内容もずっと深い表現だったのに驚いた。ここでも、音量のコントロールが完璧。そのダイナミクスの付け方には全く不自然さがなく、素晴らしくドラマティックだった。それでいて全体の表情は実にクールで洗練されているのだから凄い。
 4楽章はちょっと余裕がありすぎる気がして、最後のフォルテッシモでの結末も少し物足りなかった。彼は最強音の場面においても、全く力技になっておらず、パフォーマンスとしては力感あふれる仕草で鍵盤に向かっていくが、手が鍵盤に落ちる瞬間に絶妙の「抜き」をするので、けっして音が汚くならない。だが、有り余るテクニックが少し勝ちすぎて、もっと混沌とした表情から突然の爆発を期待した私はちょっと肩すかしを食らった感じだった。
 でも、それは私がアルゲリッチの豪腕演奏によるCDを聴きすぎているせいで、今思い返すとツィメルマンの表現はより「天国的」であったようにも思う。

 1部最後のスケルツォは曲自体が最高にカッコイイ。私はこれもアルゲリッチの奔放で強烈な演奏が耳にこびりついているので、彼の演奏は最初ものすごく繊細すぎるように思えた。でも、彼の音の素晴らしさにはやはり抗し難く、すぐに陶酔の世界に引き込まれてしまった。ただ、それゆえにここでも終結部に物足りなさが残った。美音の海での瞑想を突き破って、現実に引き戻すような強さが欲しい気がしたからだ。

 2部は1部を上回る完璧さだった。1部で右手の演奏にブレを感じるところが。わずかにあったのだが、2部ではそれも全く感じさせない素晴らしい内容だった。

 バラード4番、何と言う憂いに満ちた世界だろうか。曲自体が傑作なのだろうが、それにしてもこれほど豊かでうっとりさせられるとは思わなかった。
 だが、盛大な拍手にお辞儀すると、一息つくことなくすぐにソナタ3番を弾き始めるとは思わなかった。何とも言えぬ気迫を感じた瞬間だった。

 で、この3番には完全にノックアウトだった。1,2楽章では何度もハっとさせられる表情があり、初めて聴いた曲のように新鮮であり、3楽章は本当にこの世のものとは思えず、そのうち主題も何もあるわけでなく、ただただ和音が鳴っているだけのように感じ始め、その陶酔の響きだけに浸るようだった。ずっとこの状態に留まりたい、そんな気持ち。
 そして、圧巻の4楽章。ものすごい早弾きに釘付け。体は上から下へ、下から上へジェットコースターのようにブンブン振り回されるようだ。それが最高に気持ちいい。
 そして終盤、右手の早いパッセージを弾きこなす時に、彼は左手でピアノにつかまって、自らを支えるようなポーズになった。サイコーにカッコイイ瞬間だった。もちろん、すぐに左手は鍵盤に戻り、感動的なエンディングを見事に決めた。興奮してしまった。

 もちろん、ブラボーの大拍手。でも、さすがにアンコールはなかった。この3番の名演の後に、これ以上何を求めようと言うのか。もう本編だけで完全に満足させていただいた。彼もやり切っただろう、そして聴き手の私も感動しまくった。それで十分すぎるほどだった。ツィメルマンは確実に大巨匠への道を進んでいる。素晴らしい夜を体験できて幸せで一杯だ。


 
[PR]
by harukko45 | 2010-06-12 03:25 | 聴いて書く

グラミー賞

 第52回のグラミー賞、なかなか面白かったです。今年は何やらショウの演出家が代わったそうで、そのせいか、全体に良いパフォーマンスが多かったし、見せ方にも驚きがあった気がします。

 で、非常に顕著に感じる事は、「ヒップホップ・ソウル系」と「カントリー系」の二大勢力が今のアメリカン・ミュージックってことでしょうか。

 最多の6部門を獲得したビヨンセは正直、最後の「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を獲れなかったが痛いのでは?つまり、数はもらったけど、肝心なものはテイラー・スウィフトに持ってかれた、って感じ。
 個人的な思いとしても、確かにビヨンセはここ近年で最も素晴らしいボーカリストの一人だとは思うけど、そのパフォーマンスが何か今ひとつガツンと来ないんですね。だから、レディー・ガガ(特に後半のエルトン・ジョンとのコラボは良かった)や、水に浸かったあげくにシルク・ド・ソレイユばりにぐるぐる回されたP!nkとかの方が印象に強く残っちゃったのでした。

 そんでもって、賞レースのライバルとなったテイラー・スウィフトは、緊張からかピッチなんかはあやしいところがあったものの、何とも心地よい歌声と曲のムードが予想以上に好印象。しかし、2曲目に登場してコラボしたスティービー・ニックスのあまりの変貌ぶりには驚いた驚いた!御年61歳か、いやぁフリートウッド・マックが一番売れた70年代後半、そしてソロとして活躍した80年代初頭の「妖精」イメージは全くありませんでしたなぁ。
 なので、しばし唖然として見ておりましたが、妖精ならぬ妖怪(失礼!)のような彼女に負けないテイラーちゃん、なかなかやりますよ。

 同じくカントリー系では、最優秀新人となったザック・ブラウン・バンド、こいつらはウマイ!年間200回のライブをこなして来たという実力はホンモノだわな。これはライブでウケるでしょう。途中で、レオン・ラッセルが加わってのコラボでしたが、正直レオンさんはおまけでしたね。彼らだけでガツンとやってほしかったかと。とは言え、イイッ!

 ヒップホップ系では、ブラック・アイド・ピーズが実績通りの貫禄を見せたけど、まぁ予定調和とも。それはエミネムらにも言える。ただ、この時のドラマーのパフォーマンスは面白かったけど。

 それよりも、何と言っても悲惨だったのはロック系。まずはグリーン・デイのミュージカル?まぁ、勝手にどうぞって感じか。もういい加減パンク風の売りはやめて欲しい。
 スペシャル的な扱いだったボン・ジョヴィは今回の中で最も場違いで、地味ーな内容でした。とにかく、1曲目のイントロだけで、サウンドもアレンジも「古くさっ!」と思ったよ。

 そこ行くとジェフ・ベックはレス・ポールへのトリビュートとして登場で、さすがに颯爽としたプレイを聴かせてくれたのだが、企画としては面白かったけど、いかんせん"How High The Moon"1曲だけであっさりとした内容だったので、ちょっとガッカリ。

 マイケル・ジャクソンへのトリビュートも、同じくあっさりめで、期待したほどでは。映像を3Dで見れたら、もっと凄かったのかもしれないが。

 おっと、忘れるところだった。マックスウェルの復活はめでたい。彼こそ、現代のマーヴィン・ゲイ、彼のボーカルも作り出すサウンドも実にユニークだし、すっごく惹かれる。あまり長く休憩しないで、もっとコンスタントに制作していってほしいです。
 パフォーマンスではオリジナルの後に、ロバータ・フラックが登場して、まぁオキマリとも言える「Where Is Love?」のデュエットとなり、確かにロバータへの敬意はわかるけど、ザック・ブラウンと同じく、彼だけで構成してほしかったと感じた。でも、今後に期待したいアーティストです。

 というわけで、出来不出来はあるものの、いろいろ盛りだくさんで、全体としては例年以上に楽しかった今年のグラミーでした。
[PR]
by harukko45 | 2010-02-01 23:34 | 聴いて書く

ラフマニノフの「鐘」

 2010年も1月がもう過ぎようとは。とにかく、打ち込みの仕事をさっさとしあげなきゃ。
とは言え、気になる事が多くてなぁ。小沢問題とiPadが今のところの最重要案件か。どちらも、今後の世の中に大きく影響を与えることは間違いないです。

 さて、そんなことで夜も眠れない日々、昨日は浅田真央ちゃんが四大陸フィギュアで優勝しましたが、相変わらずショートプログラムで出遅れ、フリーでの逆転は、言ってみればマオちゃんらしいけど、やはりまだキム・ヨナ選手には届かない点数でした。トリプル・アクセルのこだわるのは良いけど、その分トリプル+トリプルのコンビネーションがないのが、ここに来て致命的か、などと思ったりして。

e0093608_811353.jpg だが、曲は良い。セルゲイ・ラフマニノフの「鐘」と紹介されているが、正確には「前奏曲嬰ハ短調/Prelude in C-Sharp Minor」で、クレムリンの鐘の音にインスピレーションを受けて書かれたことから、「鐘」「モスクワの鐘」と呼ばれるようになったらしい。
 作曲家自らのピアノでの初演では、当時大変なセンセーショナルを巻き起こし、その後「ラフマニノフの例のプレリュード」とか、「Cシャープ!」って呼ばれるほどの人気だったとのこと。
 このような暗く憂鬱な音楽が大受けするなんて、何と素晴らしい時代(?!)。

e0093608_816993.jpg ただし、マオちゃんが使っているのは、ストコフスキーがオーケストレイションしたもの。でもって、こちらがアレンジなさったレオポルド・ストコフスキー先生(ウーン、キマッテル!)。
 この人は指揮者の歴史上ではかなり有名人と言える人。主にアメリカで活躍し、アメリカにクラシック音楽を定着させるのに大いに貢献した一人でしょう。
 昔、白黒映画で彼が指揮する姿を見たことがあるなぁ。すっげぇー派手でしたよ。バレエのような華麗な指揮ぶりって言う人もいますし。

e0093608_8504616.jpg で、彼の功績の一つで特に際立つのが、とことんクラシック音楽を分かりやすく聴かせるために、原曲の長い部分をカットしたり、オーケストレイションをより効果的にアレンジしたりして演奏したこと。
 それにより、厳格な原理主義者には批判される対象だったらしいが、キラキラの音色と指揮棒を使わず指だけでオーケストラを操る姿は、大衆からは圧倒的に支持されたのでした。

 今じゃ、こんなに面白い指揮者はいません。

 ストコフスキー情報関連のサイトはオーケストラの芸人:レオポルド・ストコフスキー
よりディープに探求したい方はなんたってストコフスキー
で、ここのディスコグラフィーは強力ストコフスキー -その偉大なる遺産をたどる- by ストコフ好キ
[PR]
by harukko45 | 2010-01-30 08:56 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30