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シンガポールのカレー(2)

 シンガポールのリトル・インディアからカレーの有名店をご紹介、その2と。今回もヴェジタリアン・レストランを2軒アップしたいと思います。前回の「マドラス」とともに、いわゆるシンガポールのグルメ本であるマカン・スートラにもちゃんとランクイン(3軒とも箸2.5膳、3膳が最高点)しておりますぞ。

e0093608_15363192.jpg 「サラヴァナ・バーヴァン」は、地元の人でいつもいっぱいの人気店ですね。ここのマサラ・ドーサが絶品との情報を得て、早速乗り込んだ時の写真であります。左から店に向かっているのが私ではありませんよ。オッ、柱の陰に何やら?

e0093608_15413752.jpg で、これが噂のマサラ・ドーサ。ペーパー・ドーサと呼べばいいのでしょうか、パリっとした感じがいいすね。添えられたディップとカレーが4種類。マドラスよりも多いわけです。

e0093608_1557222.jpg そして、この中にジャガイモのカレーがビシッとつめられており、手でちぎりながら手前のカレーや上のチーズ・ディップをつけていただくわけですな。これが、確かにウマイです!ジャガイモ、チーズ、ドーサの三位一体、いやいやカレーとの四味一体のコンビネーションが実に楽しい。

e0093608_1635952.jpg もう一軒、車が頻繁に行き来するメイン通り(セラグーン通り)沿いにあって、1947年からの老舗とでも言ったらいいのかな、「コマラ・ヴィラス」です。ここも常にたくさんのお客で賑わっています。

e0093608_1611010.jpg どのお客さんも大抵、パンものとカレーの組み合わせによるスナック中心なのと、立地条件の良さからか、回転がいい。
 さて、ここのマサラ・ドーサはこういうルックスです。味は、私にはまあ普通って感じ。
 でも、店の雰囲気がいかにも大衆的でいいのだ。何ともガヤガヤとした人々の会話の中、気楽に軽い食事するのが楽しいのでした。

 ちなみに、マサラ・ドーサはマドラスが2.4S$、サラヴァナ・バーヴァンが2.6、コマラ・ヴィラスは2.3で(2006年)、コマラ・ヴィラスの勝ち!?
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by harukko45 | 2007-04-30 16:43 | 旅行

 世の中的にはゴールデンウィークで海外へ、ってところでしょうか。私もこのところお気に入りのシンガポールに行って、安くて美味いものを食いたいですが、そうもいかず。なので、このブログで気分だけでも浸りたいってわけであります。
 シンガポールには大好きでオススメしたい食べ物がいろいろあるし、人気の場所だけにご存知の方も多いでしょうが、今回は特にカレーにしぼってアップしたいと思います。何故かというと、私がカレー食いたいからって、アレーッ?
 ま、とにかくシンガポールにはインド系の人々もかなり多く住んでいて、リトル・インディアと呼ばれるインド人街があり、ここに行けば必ず本格的なインド・カレーを堪能できるのであります。それもかなりの安価で。

e0093608_1651833.jpg まずは、現在一番好きな南インド・ヴェジタリアン・レストラン「マドラス・ニューウッドランズ」、訪れれば必ず行きますね。続けて数日通った時もあったなぁ。

e0093608_1613338.jpg で、ここでは「VIPターリー」というミールズが最高。いろいろなカレーが堪能できますし、ヨーグルトとデザートも含まれます。オプションでチャパティやドーサなどを頼んでも7S$(シンガポール・ドル、現在は1S$=約80円かな?))少々ってところ。どのカレーも超美味で、白米とビリヤニ・ライスどちらとも相性バッチリ。

 いろいろあるパンものとカレーの組み合わせもイケル。地元の人はほとんどそのようなオーダーをしていた。値段は2.5〜3S$程度だから軽食とも言えるけど、ウマイからおかわりしちゃう。

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 左はバトゥーラ、見た目がかなりイケテるです。唐辛子の揚げ物付き。

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 右のロティ・パラタ(チャパティの生地に油を練り込んでパイのようにして焼いたもの)は絶賛の美味さで大満足。くー、たまらんねぇ。

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 で、これは私大好きなマサラ・ドーサ。このドーサの中にジャガイモのカレーが入っていて、それにカッテージ・チーズのディップやカレー・ルウをつけて食するのであります。
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by harukko45 | 2007-04-29 16:41 | 旅行

ウィーンからの帰国

 ウィーンから帰ってまいりました。今回の宿、ホテル・ヴィエンナート"Viennart"は私にはとても快適でした。ザッハーやブリストルやインペリアルのような超高級ホテルには元々ガラじゃないし、だいいちそんな贅沢もできないし。かと言って、団体ツアーで組まれるような所じゃ嫌だし。そんな気分にちょうどいいホテルでした。
 とにかく、全体にシンプル。余計な装飾も気遣いもなし。スタッフは皆しっかりとした女性ばかりで対応も良かった。(おー、湯沸かし器の没収事件がありましたが、これはこちらのミスだし。)24時間フリードリンクでコーヒー等が飲めて、カフェに行く回数が激減したのも、ホテルの居心地が良かったから。
 それにテレビのチャンネルも多く、ブンデスリーガ中心のサッカーも見れたし(元浦和監督のブッフバルトさんが、もう番組の解説やってた! 高原のゴールも見たよ。)、MTVとgo-tvの2局が音楽専門で最新PVもずいぶん見れて満足でありました。

 それで、オイルヒーターによるやさしい暖かさの中、気持ちのよい目覚めと、最後の晩餐ならぬ朝食をこれまでどおり美味しくいただき、その後のチェックアウトも実にスムースに終わったのでした。お決まりの英語しかできないけど、いつものフロントの女性スタッフにお礼を言ってお別れしました。うーん、ちょっとエキゾティックな感じの美人で、部屋のキーを受けとる時にスマイルされるとオジサンはもうねぇ....イガったなぁ。

 さて、それからウィーン・ミッテのシティ・エア・ターミナルでチェック・インをすませ、CATで空港へ。チケットはすでに日本からネットで予約済みで、プリントアウトを見せるだけ。Tax Refundで戻って来たユーロで、搭乗前に小さなグラスでビールも飲めたし、搭乗後にはゲームをやったり、食事もバッチリ完食したし、万事満足の感慨にふける中、ドーンと睡魔がおそい、どうやら1時間程は熟睡していたらしい。

 が、何やら回りの騒々しさと圧迫感に目が覚めてしまった。もう、上空にいて3時間は経っていたでしょうか、私の席の通路では男女が飲みまくって、大声でドイツ語を喋っておりました。ある女性はワイン・ボトルを持ちながら通路を堂々と闊歩し、仲間達にワインをついで回っていますし、比較的若い女性達はそれはもうケタタマしく、やったらめったら抜けてくる笑い声を上げていますし、その雰囲気にのせられて前から後ろからどんどん席を立って人々が集いはじめておりました。
 これは、いかにも和やかなワインケラーやビアホールの一幕ではありません。空の上の飛行機の中です!

 とにかく、私の席の回りは立って飲んで大声で語らっている人がたくさん。トイレに行くのもままならない。どんどんエスカレートして声もでかくなりイヤフォンで音楽を聴いてもかないません。
 で、その中心にいる、かなりデブったビール腹のオヤジ殿がまぁ、凄まじく飲むは飲むは、とにかく1人ではじっとしていられないらしく、あっち行ったりこっち行ったりして、そこらじゅうの人を巻き込んでおりました。それと、さっきのワインボトル持ったオバハンもね!

 しばらくは我慢しておりました。だって、ここは空の上ですから、当然ブラブラ通路を歩き回ってはならないし、まして立ったまま酒飲んで騒ぐなんぞはもってのほか。フライト・アテンダントも何度か注意しに来ました。が、全くおさまりません。それどころか、彼らは自ら酒を取りに行き、ビールからワインから、ついにウィスキーのミニボトルを数本指にはさみながら、戻ってきました。
 で、とにかく男女が肩組み合って、大笑いして飲んだくれていやがるのだ。

 もうー、ブチギレました。で、怒鳴りましたよ、エーエー。相変わらずブロークンなイングリッシュではありますが、(ま、こういう時は中学生英語で十分)「お前達の話し声はデケェーんだよ!とっとと自分の席に戻って座りやがれってんだ!」というような気持ちを込めて語りかけました。が、それは結構怒鳴っていたようです。
 すると、どうでしょう。こいつら!まぁ、よくある手ですが、とっても簡単な英語であるにも関わらず、意味がわからないフリをしてキョトンとこちらを見ているのでした。
 で、すぐにまた何もなかったようにペラペラと陽気なドイツ人(じゃないオーストリア人)をよそおっておるのでした。意味わかっているはずなのによ!

 しばらく、いい加減にしろってポーズで睨みつけておりましたが、効果ないので日本人スチュワーデスさんにクレームをつけたところ、「何度も注意しているのですが、全然言うことをきかなくて。」と弱々しい。「どっかの楽団員達らしいのですが。」
 まぁズウタイのでかい連中にドイツ語で対抗するのも大変ではあろう。が、これがもしアメリカの航空会社だったら、こいつらは法律違反で逮捕されかねない状態だ。それにしてもミュージシャンかよ。そういえばケースに入ったヴァイオリンがいっぱいあったっけ。

 この便はほぼ満席。でも、普通は日本の団体さん達で一杯という感じなのに、今日はやけに地元の人が多いなぁと不思議に思っていたが、これで判明した。要はこの一団は日本に公演旅行に行くどこかのオーケストラだったのだ。
 だから、かなりの人数なのだが、それを一カ所にまとめて座らせりゃいいものを、あちらこちらにばらけさせたらしいので、宴会が始まった途端、あちらこちらから集まってきたのだった。と、同時にあちらでもこちらでも宴会は飛び火してもいたのだ。恐るべしオーケストラよ!

 そして、名前をつかんだぞ!

そのオーケストラの正体は「RSO Wien」である!! ウィーン放送交響楽団Radio-Symphonieorchester Wien

 彼らは今月日本各地で公演する。何と常任指揮者で音楽監督は先日「イドメネオ」でウィーンフィルを振ったベルトラン・ドゥ・ビリー氏だったとは!

 それにしても音楽家であるからとは言え、無邪気を通り越し、公共のマナーを無視した交響ガクダンではないか! こいつら海外公演がそんなにうれしいのか?!仲がいいのもほどがある。毎度顔を突きつけ合わせている連中といまさら親交を深めてどこがおもしろいのか? 今時ロックバンドだって、こんなバカさわぎ、それも場所もわきまえないような盛り上がりはしないだろう。そー、時代が違うんだよ。
 あー、そして思った。こんな下品で自分勝手な連中が、本番ではタキシードとロングドレスを着て、すました顔でベートーヴェンやワーグナーを演奏するのだ。そして、何も知らない日本人達は、音楽の都ウィーンからの使者の演奏を「ありがたく、ありがたく」拝聴するわけだ。で、どんな内容だろうと「ブラボー!」ってやるにきまってるんだ。

 あのクダ巻いたデブ親父がティンパニでも神妙な顔で叩いていたらどうする? あのワイン漬けのオバハンがヴィオラでも弾いていたらどうするよ?
 そして、思った。こいつらの世話をするイベンターさん達は大変だよ。酒代がいくらになるの?普通の人だって日本人とヨーロッパ人じゃ、飲む量が違うのに、このオーケストラはどこでもおかまいなしだよ。

 もちろん、天下のウィーンの歴史あるオーケストラでありますから、もちろんそれなりの演奏を聴かせることは間違いないでしょうが、やっぱりこんな品性のない状態を見ては、好意的にはみれませんよ。


 すると、突然「シートベルトを締めよ」のライト点灯。しかし、これにも動じないオーケストラ団員様達は、一向に戻ろうとしない。うーむ、とんでもなく恐るべし、オーケストラよ。そこへ、チーフ格の女性アテンダントが登場。強いドイツ語と身振り手振りで、「警告ランプを見なさい!席に戻りなさい!」と指示。これには、さすがにかなりの人が自分の席に戻って行った。
 実は全然揺れていなかったのだが、策がなくて警告を出したのだろう。1時間程ランプはつきっ放しだった。そして、その女性アテンダントが、例のデブ親父にとくとくと注意。酒を求めても与えないような話っぷりだった。そんな経過で、ようやく私の回りは平穏になった。が、もちろんこれで終わったわけじゃない。
 ほとんどは爆睡状態になったが、一部の飲み足りない連中は用足しに立つのをきっかけに、トイレの前で2次会を始めて、歌まで歌っている様子。それに、あのワイン・オバハンがふらふらして邪魔でしょうがない。なので、私は「イクスキューズミィーー!」と強く言うと、「ノー・プロブレム」と抜かしやがった。「オフ・コース!俺はノープロブレムだ。」ついでに「あんたがプロブレムだ!」って付け加えるべきだった。もちろん、デブ親父も何だかわからんドイツ語を言っておった。

 2次会は私の席からは離れていたが、トイレ付近の日本人観光客にはずいぶん迷惑だったろう。だが、そこは我慢する日本民族ね。頑張って寝た振りしてたみたい。酔っぱらいには誰も関わりたくないものね。でも、あの時いてウンザリしていた皆さんはこのオーケストラの名前を忘れないでください!

 そうです、RSO-Wien、ウィーン放送交響楽団Radio-Symphonieorchester Wien ですよ!

 もちろん、全員が愚か者ではないでしょう。仲にはおとなしくしていた人々もいます。でも、誰もこの状況をコントロールできなかったのですから、レベルは皆一緒でしょう。
 うーむ、私の経験ではどんなに騒いで盛り上がっても、ポップス系のミュージシャンの方が品位があったぞ。

 その後、ついに男性アテンダントにかなり注意されたのか、トイレ前の2次会は解散。デブ親父はワイン・オバハンになぐさめられながら席に戻りました。そして彼はかなりの酩酊状態で、飲もうとする水は自分のズボンにこぼしまくった後に爆睡したものの、着陸間際になって腹がすいたらしく、朝食を2人前持ってこさせ、コーヒーがないぞと、スチュワーデスを呼びつけておりました。このころにはほとんどのスチュワーデスは無視していましたが、たまたま通りかかる日本人アテンダントが捕まってしまうのでした。
 しかし、やっぱり肝臓の出来が違うのだろうなぁ。全然平気で飛行機降りていったからなぁ。本当に凄い飲みっぷりだったんですから。

 と、まぁ、さんざんでしたが、これもまたとんでもないものを見れたということで。
恐るべし、オーケストラ団員よ!
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by harukko45 | 2007-02-03 02:31 | 旅行

ウィーン2007(10日目)

e0093608_21454163.jpg 今日が最終日で、明日帰国の途につきます。といったところで、取り立てて特別なことをするわけでもなく、相変わらず朝食後にブラブラと街を徘徊しておりました。
 ウィーンの場合、市の中心であるリンクと呼ばれる地域に、たいていの観光スポットが集結しており、端から端まで歩いていくのも可能ですし、かつての王宮をぐるりと囲んでいた城壁の後(これをリンクと呼ぶ)を現在は路面電車が山手線のように回っているので、どこにいくにも不便はありません。だから、普段は運動不足になりがちな生活も、こういった旅行中の方がよく歩いて健康的なのでした。

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コンツェルトハウス

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昼間のムジークフェライン


 さて、最後の夕食は今回の旅で一番気に入った、プルッツァー・ブロイに行ってビールとウィーン料理を楽しんできました。ここは味もいいし、親しみやすい雰囲気なので地元でも人気なのでしょう、今夜も満杯で、みんな盛り上がってました。いや、飲んでる感じがさすがに豪快です。つられて、こちらもちょっと酔いました。
e0093608_2151045.jpg 鳥肉のシュニッツェルとサラダで満腹。ビールは"Natur Bier"をまずは飲みましたが、有機栽培による原料のビールなのでしょうか、なかなかコクのあるいいビールでした。食後には黒ビールのドゥンケルスとおなじみ小麦のヴァイス・ビアの小さいサイズを飲んだのでした。

e0093608_21522677.jpg ホテルに帰ってからは、デーメルで買ってきたケーキでデザートです。今まで食べていないものに今日は挑戦してみました。シュバルツヴェルダー・キルシュトルテ、名前が長くて舌噛みそうですが、つまり黒い森のダークチェリーケーキ、何だ?チョコレートと生クリームとサクランボのハーモニーってとこです。味はそれまでのデーメルの凄み、と言った感じよりも比較的オーソドックスなもので、日本のケーキに近い雰囲気でした。

e0093608_21525894.jpg もう一つはトプフェン・シュトゥルーデル、いわゆるチーズケーキですが、ウィーンのはアプフェルシュトゥルーデルと同じようにとても素朴で家庭的なもの。デーメルもそれほど違ったイメージではなく、伝統的な作りのようでした。あまり甘くなく、カッテージ・チーズの味わいが良く出ていて、普段チーズケーキが苦手な私にも意外に飽きない味でした。


 というわけで、あっという間のウィーン滞在でしたが、何度来ても何かしら感動や刺激を受けたり、ふと立ち止まって考えさせられることがあったりは変わりませんでした。日本にいて仕事や生活に追われていると気がつかないことが見えてくるというのは、旅をする重要な意義の一つでしょう。ただ楽しいだけ、で終わらないのが私にとってのウィーン旅行と言えるかもしれません。それを少しでも自分の成長に結びつけなくてはね。
 さあ、これでもう1月も終わり、戻ったらまた頑張って仕事をしていかなくちゃ。

 そうだ、こちらで毎朝見ていたMTVとgo-tvでオン・エアされていたビデオ・クリップの中で、私が気に入ったのは、ロック系ではWolfmother, Fall Out Boy、R&B系ではNasの"Hip-Hop Is Dead"が超クール。それから、何度もかかっているうちにかなりハマってきているFergieってところでした。Norah Jonesの新譜はこちらでもJazz扱いなのは驚いた。でも、ユーロでのCD価格はべらぼう高なので、日本に帰ってからチェックしたいと思います。
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by harukko45 | 2007-02-02 00:05 | 旅行

e0093608_18513250.jpg 今回のウィーン滞在での最後の文化活動は、プッチーニの「マノン・レスコー」でした。これが、良かった。盛り上がった。イタリア・オペラの醍醐味を満喫して、大変充足した気持ちになりました。モーツァルトの時にも書いたけど、いろんなイヤなことがあったとしても、たった一晩の最高の音楽があれば万事OKになってしまうものです。今回の旅のクライマックスを飾るにふさわしい、実にゴージャスで濃い内容に、またしてもStaatsoperの高い実力を思い知りました。

 まずはデ・グリュー役のテノール、ファビオ・A(名前は後日調べます/Fabio Armiliatoさんでした)が良かった。初めて聴きましたが、そもそもこの役をやるからにはかなりの実力者でなくてはできないのですが、なかなかルックスもよく、この純粋に愛を貫く悲劇の男を見事に演じていました。特に3幕目の終わりのアリアは、罪人となってアメリカに追放される恋人マノンとともに自分も一緒に連れてってくれと移民船の船長に懇願する歌なのだが、声の抜けも高音の決め方も良く、何より切迫した必死の思いが歌によく込められていて、イタリア語の「Pieta! Pieta!」に思わず熱いものがこみ上げたのでした。

 それだけでなく、この3幕目は傑作だと思うが、とにかくプッチーニの才能がすごい。追放される娼婦たちが一人一人呼ばれて船に乗り込む間を流れるたまらなく哀愁のある音楽に、民衆の嘲笑(合唱)が重なり、それにデ・グリューとマノンの悲しい別れの歌声が加わっていくのだが、ここのじょじょに、じょじょに感情が高まっていく音楽が実にすばらしいのだ。その音が生む緊迫感が頂点に極まって前述のアリアにつながっていくのだ。
 そして、デ・グリューの必死の懇願を船長が聞き入れ、マノンとともにアメリカ行きを許される。ここで、それまでずっと苦しく悲しい音楽が希望を感じさせる明るさを取り戻すのだが、罪人となって流刑される二人に待っているのは死だけなのだから、この一瞬の明るさがいっそうの悲しみを感じさせるのだった。
 ちなみに、この3幕目に流れるモチーフの一つが「スター・ウォーズのテーマ」にそっくりなのだ。というか、当然ジョン・ウィリアムスの方がパクったのですが。

 2幕目の後半も好きだ。デ・グリューから引き離されジェロンテの愛人になっているマノンのもとに、デ・グリューがあらわれ、それに驚いたマノンが彼に謝りすがりつくうちに、デ・グリューの怒りは消え、再び二人は激しく抱擁するのだが、このあたりの音楽はワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のプッチーニ版とも言うべきもので、音によるセックス表現が聞き手を否応無く陶酔に導くのだった。だが、「トリスタン」の2幕目同様、その絶頂に上り詰めた瞬間に無情な現実が待っているというわけだ。

 こういう音楽をやるとウィーン・フィルは実にうまい。だいたい音がエッチなのだ。弦から木管から何から何まで。2幕目のマノンのアリアのバックでのフルートの美しい音色に、耳は歌よりもそちらに釘付けだった。3幕目前に演奏される間奏曲では弦の美しさが際立ったし、プッチーニのオーケストレイションの良さなのだろうが、それにしても木管の見事なアンサンブルは随所で素晴らしい効果を上げていた。

 そして、演出は大胆にも18世紀後半のフランスをすっかり現代に置き換えており、最初1幕目ではまるでウエストサイド・ストーリーの出来損ないに見える衣装、舞台、振り付けが明らかに失敗していてガックリだったものの、一転2幕目ではフェリーニの「甘い生活」を意識したような見せ方が的を得ていて、セレブ達の虚飾さをうまく表現していたし、3幕目の娼婦の移送のシーンをファッション・ショーに仕立てていたのは面白いアイデアであり、見守る民衆がそのショーのお客で、これまたセレブのいかがわしさを臭わせて、それが音楽にうまくあっていたのが驚きでありドキドキさせられた。4幕目のヒロインの死も原作にある「ニューオーリンズの荒野」でなく、どこかの都会の片隅でホームレスのように死んでいくのが、これまたイタリア映画のネオ・レアリズモ的で、とても共感できたのだった。
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 プッチーニは家でCDやDVDを鑑賞するより、こうして生を体験するのが数倍良いと思う。彼は舞台での効果を良く理解していると思うからだ。それに、生だと時に歌よりもオケが音量的に上回るところがある。普通、録音では歌中心にミックスしてしまうだろうが、実際ライブの音楽効果としてはバックが強くもの言う必要も絶対にあるのだ。それが聞こえてくるおかげで、プッチーニがいかにいろんなマジックを施しているかがよくわかって、感動がより深くなるのだった。

 それと、彼の音楽はいい意味で大変分かりやすく、お客に親切だ。実は凝った作りになっていても、小難しく聴かせないで、場面場面のポイントへこちらを音でちゃんと導いてくれるし、感情移入しやすいように盛り上げ方も絶妙だ。そういうサービス精神やプロの職人技がある意味、昔のうるさ方に「芸術的でない」と軽く見られていたところなのか?私が子供の頃はプッチーニは大作曲家扱いされていなかったものなぁ。かく言う私も、生でプッチーニを体験してこの作曲家の偉大さを知ったのだから。

 とにかく、素晴らしい一夜を与えてくれたことを深く感謝したいと思います。あー面白かった。
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by harukko45 | 2007-01-31 18:53 | 旅行

ウィーン2007(8日目)

 今日は天気が良くない。ずっと雨だ。地下鉄をいろいろ乗って、カグランKagranという場所の新しいショッピングセンター(ウィーンにしてはわりとあか抜けていた)なんかに行ったり、その付近の国連ビルのあたりをうろついてみたが、あまり気分は盛り上がらず、何ともどんより気分だ。とにかく、昨夜のヴェルディはいまひとつ、おまけに部屋のヒーターは故障して寒いし、冴えないこと甚だしい。

 で、午後3時になったのでペーター教会に行ってみた。毎日やっているオルガン・コンサートで、今日はバッハばかりのセット。だが、やはりどうもここのオルガンの音はあまり好みでない。ちょうど天上から神の声のように降りて来る感じなのは結構だが、残響が深すぎて濁りを生む。最後のフーガでは何を弾いているのか分からない感じで、それがちょっとトランス的でもあったが、おかげで眠りそうになった。

e0093608_1834918.jpg その後、昨日に引き続いてデーメルでケーキをお持ち帰り。私としては最も興味をそそられるというか、こういうのは絶対日本では食べれない、オーベルス・クレーメ・シュニッテを買った。これはカスタード・クリームと生クリーム(バニラ・クリームですかね?日本で言うものとは違うかも)による2層クリーム・ケーキ。はっきり言ってこれは至福のケーキです、私には。なんと素晴らしいコンビネーションではありませんか!カスタードは卵の黄身の味がしっかりあり、砂糖抜きの生クリームはいかにもウィーン風、底にパイで上には砂糖を固めたもの、これらを一緒に口に入れると豊かなハーモニーが生まれてこの世のものとは思えぬひと時を味わえるのでありました。傑作です。

 夜は路面電車を適当に乗り降りしてブラブラしながら、建物の写真など撮ってみたが、どれもピンぼけだし、すごい雨になってずぶ濡れになってしまいました。それにしても、ウィーン市庁舎前はいろんなイベント会場にもなるんだけど、今はスケートリンクになっていて、これが単純な円形のリンクでなくて、ちゃんとコースがつくられているのが、さすがウィンター・スポーツの本場でありました。だいたいコース内に進入禁止の標識や、交差点もどきまで作ってあるんですから、恐れ入ります。滑っている人たちもみんなウマくて、かなりのスピードで楽しんでいました。小学生以来やってないから、ちょっと滑りたい気持ちにもなったけど、このハイレベルでは日本で少し練習しておかないと中に入ってはいけませんな。

 それから再び電車で移動、クラシック音楽の殿堂、楽友協会ホールにも行ってみました。ここで音楽を聴いたのは2回ありますが、せっかくウィーンに来てもなかなか観たいものと巡り会うのはむずかしいのでした。でも、いつもながら立派で威厳のある建物であります。ちなみにウィーンのピアノ・メーカーの老舗ベーゼンドルファーのショールームが裏側の1階にあります。

e0093608_18344551.jpg さて、夕食ということでホテル近くのブロイ、プルッツァー"Plutzer"に行ってみました。初めて入りましたが、ここが大当たり。店のハウス・ビールはちょっとライトな感じだったけど、たのんだスペアリブが旨かった。これに合わすと、軽い感じのビールがちょうど良く、グイグイと進むのでした。

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 2杯目はドゥンケルスをオーダー、こちらも少しライトだった。ヴァイス・ビアもなかなか良かったですね。料理はウィーン名物のものもあって、味もこれなら、もっと早くに来てればよかった。

 ホテルに帰ればヒーターも直っていてよかったよかった。

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 ウィーン市庁舎

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 そこのスケートリンクの一部。標識付き

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 カールス教会とムジークフェライン。

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 威圧感のある夜のムジークフェライン。

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 自然史美術館と路面電車。

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 ブルグ劇場は芝居の殿堂。

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 王宮が見えるコールマルクト周辺、ここは高級ブランド通り。デーメルもこの通り沿い。

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 有名なブロイ、ゲッサービア・クリニック。ビールも料理も良いですが、今回はパスしてプルッツァー通いでした。
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by harukko45 | 2007-01-30 18:38 | 旅行

e0093608_19103458.jpg 夜は国立歌劇場"Staatsoper"にヴェルディの「ファルスタッフ」を観に行った。指揮はファビオ・ルイージ氏。このところ彼は日本でも評価が高く、特にウィーン交響楽団を率いた来日公演が好評だったようだ。私はそれをNHKの放送で見たが、とてもオーソドックスな職人的な演奏だと感じた。逆に言えば、最近の「個性尊重主義」に毒されている耳には新鮮に響いた。ある意味、これって昔に聴いた雰囲気じゃない?っていうのが面白かった。
 生の演奏では、7年ぐらい前にやはりStaatsoperにて、プッチーニの「ボエーム」を聴いた。その時はテノールにロベルト・アラーニャがいて、とても盛り上がったいい出来だった。ルイージは実にバランスよくまとめていて、その指揮ぶりに好感を持ったのだった。

 というわけで、ヴェルディの遺作にして唯一のブッファ、「ファルスタッフ」をルイージが振るなら、裏切られる事はなかろう。

 で、確かに悪くはなかった、が、「ボエーム」の時のような感動はなかった。ウィーンの観客も冷ややかだ。おとといの「イドメネオ」の時の大絶賛のブラボーのような興奮した拍手は一切なく、おきまりのカーテンコールがあったのみ、ブーイングまではいたらなかったが、全体的には明らかに物足りないなぁという印象だった。
 実をいうとこの「良くもなく悪くもなく」というのが一番記憶に残らなくなって、こうやって書くのも困るといったところ。
 ルイージ率いるウィーン・フィルは確かな音響効果と美音を随所に聴かせてくれたし、さすがにうまいと思うが、どこか音楽に入り込んでいけないヨソヨソしさを感じてしまった。それはこちらの精神状態の影響もあるのだが、何しろ朝にとても心に響いたモーツァルトのミサ曲を聴いたせいもあるかもしれない。

 そんな状況は、これまでもStaatsoperでオペラ前半によくあることだったが、時に後半になって全員が火の玉のように突然燃え上がって、それまでの平易さをぶち破り、万事OKにしてしまうのだった。が、それには何かキッカケが必要なのだが、今回はステージの歌手達も平均点の人ばかりで、飛び抜けたインパクトを与えるほどの力はなかったようだ。なので、最後までとてもよくまとまったまま、優等生的なパフォーマンスに終始していた。

 私としてはルイージの職人的なしっかりした仕事ぶりには敬意を表したい気持ちがあるが、どうやらそういう渋さに完全に共感できるほど、私の精神は落ち着いていないようだ。だから、オケからはとてもいい音を引き出していたと感心しつつも、音楽としては少々退屈だったと言うしかない。
 うーむ、それとヴェルディを聴く場合、今の自分にはまだ悲劇の方がいいのかもしれない。「ファルスタッフ」はかなり作者が「自分の最後は喜劇で」と目論んだ感じがあるし、意識的に過去の作品をパロディ化しているようなところがある。なので、これをいろいろと理解しきるにはもうちょっと上級のオペラ者になってからかもしれない。フェリーニの「8 1/2」的難解さがあり、それはフェリーニ同様、いつか理解した時にとんでもなく感動するような気もする。
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by harukko45 | 2007-01-29 19:11 | 旅行

ウィーン2007(7日目)part1

e0093608_1857136.jpg 日曜の朝は各教会でミサがあります。特に市の象徴でもあるシュテファンス・ドームでは小編成のオーケストラと合唱、独唱者4人にオルガンという編成でモーツァルトの"Piccolomini-Messe"が演奏された。これが、とっても良かった。2005年に来たときと同じようにオルガンの横でずっと立って聴いていたが、1時間半ほどのミサがちっとも長くなかった。我々のようなキリスト教徒でないものは、どうしても音楽以外の部分はチンプンカンプンだし、普通はただただ辛くなるばかりなのだが、今日はまったくそういうことはなかった。神父さん達のお説教や讃美歌など段取りはすべて決まっているのだろうが、その合間に挟まれるモーツァルトの音楽が実に良かった。これなら、誰だって飽きない。きっと、昔の人々もこのような音楽を聴きながらなら、朝から教会に行くのも苦痛ではなかっただろう。

 正直、音楽のみが目的である観光客ゆえの傍若無人の振る舞いに、多くの熱心な信者の方達は不愉快だったろうが、言葉がわからなくても、音楽の素晴らしさと教会のもつ厳粛な雰囲気が相まって、とても感動を受けたのだった。極めて有能な作曲家がいると、宗教的なものも人種民族を越えてしまうのだろう。

 ミサが終わると、皆が散会する際にオルガニストがソロで演奏するのだが、これがなかなか弾きまくってくれて面白かった(演奏のみならず、音色の切り替え、鍵盤の弾き分け、ペダルの調整、足によるスイッチング等大忙し!)。曲はわからないけど、ちゃんとした感動的な曲です。なので、音楽好きは結局帰らずに最後までそばで聴いているのでした。そして、終わると聴いていた人々がささやかながら拍手を。奏者は軽く会釈をするって具合でした。

e0093608_1963059.jpg とても晴れやかな気持ちで外に出ると、ケルントナー通りをブラスバンドの音が聞こえてきて、それがどんどんこちらに向かってくるのでした。それはかなりの人数の楽団と行列で、皆チロル風の民族衣装を着て行進しているのでした。ワクワクさせられるオーケストラ、荘厳なオルガンに続く、この突然のブラスバンドの強烈な行進曲の響きはまるで、マーラーの交響曲をそのまま地で行くって感じでした。

e0093608_18585191.jpg つられて、一緒についていくとその一団はシュテファンス・ドームに入っていきました。そして、再びミサが始まったのでした。今度はブラス・オーケストラによる演奏で取り仕切られるのでした。さすがにダブルヘッダーはきついので引き上げましたが、なかなか面白いものをみせてもらいました。

e0093608_1965790.jpg さて、そして向かったのはウィーンで最も有名なコンディトライ、デーメル"Demel"です。いよいよ今回もきてしまいました。旅も終盤、クライマックスを演出する重要な要素となるデーメルのケーキというわけです。とりあえず、トリュッフェル・トルテとアプフェルシュトゥルーデルを持ち帰りましたが、とにかくお店に入っただけで、うれしくなるような華やかさと立派さです。これだけで、美味しさがわかるというもの、気持ちをウキウキさせてくれるのでした。おまけに対応してくれた女性が可愛らしかった。うーむ、まだ食べてないけどこれだけでも、やっぱりデーメルが一番!ってことになってしまうのでした。

e0093608_190192.jpg で、食べました。さすがです。アプフェルシュトゥルーデルは日本支店の2倍以上の大きさですが、大変上品でありながら濃厚な美味しさで、いくらでもいただける名菓です。ご飯代わりにもなりますね。トリュッフェル・トルテはいわゆるトリフ・チョコレート・ケーキですが、これも絶品。とても甘いですが、それがうんざりするようなたぐいではなく、ギリギリのあやうさのところで、ちゃんと踏みとどまっています。そこが貴族的ともいえる感じに仕上がっていると思いますね。本当にうまかった。これは日本支店にはないね。
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by harukko45 | 2007-01-29 19:07 | 旅行

ウィーン2007(6日目)

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 朝からとても天気がよく晴れ渡っていたので、もろに観光モードで路面電車に乗って、久しぶりにシェーンブルン宮殿に行ってみました。マリア・テレジア女王時代の夏の宮殿ですから、冬はいかがかとも思いますが、行ってみるとやはり奇麗な姿と色(マリア・テレジア・イエロー)の宮殿だし、広大な庭園を散歩するだけでもなかなか気持ちのいいものでした。もちろん、宮殿内部の見学や庭園内にある植物園や動物園といろいろコースがあるのですが、そういうところはもう入りません。最初に来た時に観たので十分でしょう。なので、ブラブラ歩くのみです。
 オーストリア皇室関係ではこのところの一番人気はフランツ・ヨーゼフ皇帝の王妃、エリーザベトでしたが、最近の映画などでマリー・アントワネット人気も来るでしょうか?

 さて、夕方頃ホテルに帰ると、夕立ならぬ夕雪?かよってぐらいの集中豪雪、であっという間に一面真っ白です。でも、これも1時間ほどでやみ、再び晴れ間が。これで、夕食に出かけられます。

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 で、やってきたのはエステルハージー・ケラー"Esterhazykeller"。昔ながらのホイリゲ・スタイルのワイン・ケラーです。なにしろ元々ワインの蔵だったものを改造しているので、地下に降りて行くと、レンガ作りのドーム型の部屋になっていて、雰囲気がなかなか良いのです。オーストリアのワインはドイツと同じようにほとんどが白ですが、赤もあるし、ここではビールも飲めます。でも、やはりエステルハージー城の醸造所で作った白ワインを飲んだわけです。何しろ1/4リットルで2ユーロってとこですから、安いしウマイ。甘ったるいかんじでなくさわやかでフルーティな味で飲みやすい。他にもワインの種類は多数。
 食べ物はビュッフェ・スタイルで、自分で取りにいきます。その分料金は安くなっています。シュヴァイン・シュニッツェル(豚肉のカツレツ)カルトッフェル・サラダ(ポテトの酸っぱいサラダ、美味)ブラート・ヴュルストゥル(焼きソーセージ)クラウト・サラダ(キャベツのサラダ)を頼みました。どれもうまかったです。
 ちなみにエステルハージー公はハイドンのパトロンだったと思ったけど...。

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 ほろ酔いでいい感じまま、カフェのハヴェルカ"Hawelka"に向かいコーヒーで酔い覚まし。でも、この店自体が異空間のようなので、別の意味で酔います。タバコの煙度高く、コーヒーも濃い。古いたたずまいを頑固に残したままで、かつて作家やアーティスト達がたむろしていた雰囲気が確かに漂っています。古き良きウィーン、ウィーン気質といったものを誇り高く主張しているのでした。
 おお、今日は思いっきり観光モードでした。とってもウィーンらしい場所を巡るのも面白かったです。

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そして今日のクラプフェンはウィーンにたくさんのチェーンを持つパン屋の代表アンカーAnkarのものです。気分を変えてバニラ・クリーム入りにしてみました。が、味はイマイチでした。バニラ・クラプフェンはやはりハイナーが最高です。
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by harukko45 | 2007-01-28 08:30 | 旅行

e0093608_18413225.jpg 夜、テアター・アン・デア・ウィーンにモーツァルトのイドメネオを観に行きました。3階の右側でしたが舞台もちゃんと見えたし、何より音響が非常に良く、内容も大変いい出来でした。これまで生で観たオペラの中でもベスト3に入るものでしょう。旅の間に、何だかんだいろいろなことがあっても、こういう素晴らしいステージを見せつけられてしまうからウィーンはたまらないのです。

 作曲家の素晴らしさ、オケの素晴らしさは言うまでもありませんが、今日は、歌手もスターがいるわけではないけど、全員のレベルが高かったし、合唱も大変素晴らしかった。オケと合唱による部分で、何度背筋がゾクっとしたことか。演出も題材がギリシャものなので、まさに遺跡の円形劇場を模した舞台に、それぞれのシーンでの象徴的な小道具を置くと言うものでしたが、そのシンプルさが逆にテーマを明解にしていて、何かしら「暗示」を示しているようでもあり、実に効果的だった。
 そして、指揮者のデ・ビリー氏(Bertrand de Billyベルトラン・ドゥ・ビリーが正しいらしい)がすごく良かった。よく全員を統率して、とっても音のバランスがよく、いざと言う時の劇的効果も満点で、本当に感動させられました。特に、1幕目と続けて演奏された2幕目の内容の濃さにはすっかり心を奪われてしまったのでした。終演後にも「ブラボー!」の拍手が続いて何度もカーテンコールがあったのも納得です。いろいろ細かいところも書きたいとも思いますが、後日ゆっくりとまとめることにします。今は素晴らしいオペラを書いたモーツァルトに感謝して、余韻を楽しみたいと思います。
 
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by harukko45 | 2007-01-27 18:42 | 旅行

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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