保田圭&矢口真里/カジュアルディナーショー

 13,14の2日間、銀座のRESTAURANT For ETERNITYで行われた保田圭さんと矢口真里さんのクリスマス・ディナーショーが終わりました。私としては、12月前半を何とか無事に乗り切ることが出来て、かなりホっとしている感じです。
 それにしても、8日のスーパーライヴの翌日から本格的なリハーサルだったのですが、緊張感の連続だった武道館から一転、わいわいと笑いの絶えない楽しい現場で過ごせたのは精神衛生上も良かったって言えるかな。

 とは言うものの、忙しいお二人はリハーサルの全ての時間に関わることが難しく、前回9月にやった時のようにかなりみっちり、ということはかないませんでした。なので、全体としては少し詰めの甘い部分もあったのですが、逆に彼女達の本番での強さが発揮される結果になったとも言えるかもしれません。

 また今回強く感じたのは、二人の歌唱力がまた上がったな、ということでした。選曲が何とも「ベタすぎ」かもっていうぐらい「クリスマス一色」だったのに、最後までしっかり持たせたのは二人のボーカル陣の頑張りにつきますね。結局、こういう選曲だとアレンジ云々よりも歌がどうかにかかってきちゃうのでした。

 m1.一緒に
 1999年のMAXによるヒット曲。当時30万枚売れたらしいのだが、個人的にはほとんど覚えていませんでした。正直、あまりオリジナルの出来が良いとは思わなかったのですが、リハの初日に保田さんが一人で歌ってくれた時に、「あ、良い曲じゃん」と思わず言ってしまいました。圭ちゃんは「そうですよ、良い曲なんですよ!」って返してくれました。
 これで、この曲へのやる気ってもんが変わったのでした。だから、最初は極めてシンプルにやろうと思っていたのをやめて、軽やかではあるけどじょじょにキラキラした感じになるように心がけました。
 ところで、本番初日では、会場からの手拍子のエネルギーがすごくって、バンドが負けそうになりましたよ。なので、その時はテンポが早くなってしまい、かなりノリノリの演奏でバァーと駆け抜けてしまいましたっけ。

 m2.ぴったりしたいX'mas
 今回、個人的に一番気に入って入り込んだのは彼女達のオリジナル・ソング2曲。特にプッチモニのこの曲は超楽しい。つんく氏のプロデュースは色んな要素を1曲の中にぶち込んでいるけど、これはかなり良く仕上がっていて、聴くのも演奏するのも最高に盛り上がっちゃう。なので、オリジナルにある「面白く」て「可笑しい」、いや「愛らしい」部分は出来るだけ再現したくなりました。結構頑張ったと思ってますし、満足してます。

 m3.聖なる鐘がひびく夜
 1999年のタンポポによるこの曲も、かなり面白いし好きですね。クリスマス・キャロル風のイントロからモータウンに突入する感じがなかなかニヤリって感じ。
 それと、このイントロと間奏に登場する何とも妖しいコーラスとバッキング、最初は声の多重録音で微妙な響きにしているのかと思ったのですが、それにしても不思議な不協和音が結構ツボで、何度も聞き直していろいろ探ってみたのでした。
 それで、気がついたのはコーラスの後ろでなっている(倍音の多い)ベルのラインとの合体でこういう響きになっているのだな、と理解しました。まぁ、レコーディングでは他にもいろいろ工夫しているかもしれませんが、基本的にはベルとコーラスのパートだけでもかなり雰囲気を出すことが出来たと思います。
 ただ、今回の編成ではモータウン風のリズムを強く打ち出すのは難しかったかもしれません。でも別の発想をすれば、雪の降るストリートで演奏しているクリスマスキャロル隊のようだったとも思っています。

 m4.クリスマスキャロルの頃には
 ここからは保田圭さんのソロ・コーナーで、言わずと知れた1992年の稲垣潤一さんによる大ヒット曲。私は稲垣さんのバックをやったことがあるので、オリジナル・バージョンを演奏したことがあります。彼は厳格なオリジナル尊重主義だったので(今はどうかな?)、とってもきっちりとやった印象が残っています。
 今回はシンプルな編成なので、テンポを少し落とし、力を抜いた大人っぽいイメージでトライしてみました。圭ちゃんらしい選曲ではないでしょうか。自分の声の良さをうまく生かしていたと思いますし、力を抜いて強弱のメリハリをつけるのが、とても良かったです。

 m5.Everything
 MISIAの大ヒットであるこの曲は、一応誰もが認める名曲ってことになってますが、印象的なサビに至るまでの部分が、私には少々長尺に感じてしまいます。それと、1小節に4つ変わっていくようなコードの流れは、それ自体は巧みに考えられていますが、その分息苦しい気分にもなります。たぶん、原曲ではMISIAの歌唱力の強さとともに、ストリングスや木管、ゴスペル風のコーラスも加えたゴージャスなアレンジにしたことで持たせているのだと思います。
 なので、こういった小さなバンドで歌いきるのはなかなか大変だったことでしょう。保田さんは何度も何度もこだわって練習していましたし、我々も音をもっと減らしたりいろいろトライしてみました。しかし、今回は完全にマッチしたレベルには至らなかったかもしれません。もうちょっと時間があれば、お互いに煮詰めることが可能だったかもしれません。でも、こういった難曲に挑戦する姿勢とそれを克服しようとする圭ちゃんの情熱は素晴らしいと今回も感じましたし、私も刺激を受けたのでした。

 長くなったので、続く。
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by harukko45 | 2008-12-15 08:24 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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