小室哲哉氏、逮捕

 昨日のTVニュースのトップ項目はほとんどが「小室哲哉プロデューサー、逮捕」でした。本人も認めているので、詐欺行為はほぼ確定のようです。ただまぁ一応、90年代のJ-Pop界に君臨した大物プロデューサーではあるのですが、その金銭的成功と音楽的成果とは全く同じようには語られることは今もあるとは言えないし、今後もないと思われます。
 それほど、彼の音楽は彼自身が「使い捨て」にするように仕組んだために、あれだけ金を稼いだ割には、我々の心にはほとんど残っていないようになってしまったのでした。

 私は彼の作品では渡辺美里さんに書いた"My Revolution"がベストだと思います。彼のその後はすべて"My Revolution"の焼き直しだと言ってしまってもいいのではないでしょうか。それと、あの曲では今は亡き大村雅朗さんのアレンジも光っていたと思っています。

 彼が自らすべてをプロデュースしたものではglobeの"Departures"がやはり代表作でしょう。アムロちゃんは、脱コムロしてからの方が断然カッコイイですし。

 さて、彼は一時代を築いた後に、自らの才能が枯渇したことをしっかり認識しなければいけなかった。そして、もう一度初めて音楽家を目指した時の思いに立ち返って、コツコツと鍵盤に向かえば良かったのです。要は「音楽バカ」には音楽以外のことをやってもうまくいかないのだと言うことではないでしょうか。
 曲、それもヒット曲を書けなくなった、時代から取り残されたと感じた時こそ、自らが「ただのミュージシャン」であることを強く意識しなければならなかった。そして、ただただ音楽をやることの喜びと感謝を取り戻しさえすれば、どんなに落ちぶれて場末のスポットでピアノを弾くだけでも大きな喜びを得られたに違いない。

 しかしまぁ、あれだけの成功を勝ち取りながら、これほどまでに転落した音楽家は日本では初めての存在なのでは。そういった意味では歴史の残ったのかもしれない。
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by harukko45 | 2008-11-05 01:14 | 日々のあれこれ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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