MAKI/荻窪ヴェルヴェットサン

 話が前後してしまいましたが、一昨日の18日に、MAKIさんとのライブが荻窪ヴェルヴェットサンでありました。8月のレコ発ライブ以来なので、約2ヶ月ぶりでしょうか。

 ちなみに今、私がツアー中の安倍なつみさんのレパートリーである"月色の光"という曲の作詞とレコーディングでバックグラウンド・ボーカルをやっているのがMAKIさんです。
 ですが、今回はその"月色の光"はやらずに、彼女の新しめのオリジナルを中心に、カヴァーも2曲。私のピアノだけでなく、この日一緒に出た京都在住のシンガー、山田兎(うさぎ)さんとのデュオあり、ギターの黒澤大介君を加えての変則ハード・コーナーありという感じでした。

 ところで、我々の前に登場した前述の山田兎さん、そしてボーカルとピアノの2人ユニット「天国」ともになかなかの実力派で、久しぶりに他の人のパフォーマンスに感心してしまいました。
 山田兎さんはさすがに関西のシンガーだけあって、レベルの高いしっかりした曲と歌、ギターの演奏を聞かせてくれました。声も良いし、曲が実に「正しいアメリカン・フォーク&ブルーズ」のルーツにつながるような部分もあり、私にはボブ・ディランの若い頃のような気配も感じられて、とっても好ましいスタイルでした。近々CDを作るらしいので、ちょっと楽しみですな。

 次の天国は、これはこれは強力なピアノ演奏には圧倒されましたね。正規のクラシックを学び、バークリーでジャズも習得した彼のテクニックと感性は凄いものでした。私などは「ホーっ」て感じですっかり聞き入ってました。ボーカルの彼も独特の「あぶない」雰囲気でアカデミックなピアノに対峙しながら、印象としては「和風」あるいは彼らの出身である「沖縄」的なパフォーマンスを見せてくれて面白かったですね。
 ただし、彼らのような音楽はいち早く海外、特にヨーロッパなりに飛び込んでいくべきだとも思いましたし、彼らにもそう話しました。全体としてアヴァンギャルドな世界とワールド・ミュージック的感覚との狭間に位置する内容であり、その進化を促すのは今の日本の音楽シーンではむずかしいかもしれないとも感じました。ともあれ、素晴らしかったです。今後に期待しましょう。

 そして、我々ですが。正直、私はその前に「濃い目」の演奏を2組聞いたのと、それにより長く待っていたので、ちょっとくたびれました。すみません。だから、演奏としては、やるべきところは最低限やったという感じで終わってしまい、少し残念でしたが、まぁ、こんな時もあるでしょう。
 それより、MAKIさんがまた歌への情熱を復活させてくれた事の方が大事でした。2ヶ月とは言え、他の仕事に専念して歌わなかったのは彼女にとってずいぶんなストレスになっていたのかもしれません。でも今回、歌う事の喜びと新鮮さを取り戻したことで、一段上のレベルに登っていくきっかけになることでしょう。
 来月も2本ライブがあるので、じょじょに彼女の新しい側面が見えてくるように思います。
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by harukko45 | 2008-10-20 05:09 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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