タケカワユキヒデ/大阪堂島リバー・フォーラム

 21日はタケさんのコンサートで、大阪に行ってまいりました。そういえば、先々週も日帰りで大阪でしたっけ。
 この日は企業主催のイベントでのコンサートでしたが、お客さん達は一般の方々でいっぱいとなりました。

 さて、今回はモトイちゃんが欠席で「T's Company」としてではなく、前半タケさんを中心に後半アイちゃんが加わって、という構成でした。初めてやる曲あり、久々に復活した曲ありで、なかなか新鮮なメニューでしたな。初めてやった曲は少々危ない感じもありましたが、60分ステージに11曲詰め込んだ盛りだくさんの内容で、最後はかなりいい感じで終えることができました。

 バックは私と土屋潔さんのギターのみ。このパターンも久々でした。オッサンとの再会も7月以来、お元気そうで何よりだったし、相変わらずいいプレイを聞かせてくれましたぞ。今回はグレッチのギターを持ち込んで、これがまたゴキゲンでした。
 それは、ビートルズのショート・メドレーで大活躍、"Michelle"シブかった、"Hello Goodbye"のキューンっていうフレーズ、タマランでしょう、"Lady Madonna"のバッキングもモロでしょう、"From Me To You"もイケてました。

 それから、久々にやったタケさんの初期の名曲"Happiness"。これはコードの流れにヒネリが利いていながら、メロが流れるようですごく気持ちがいい曲です。ゴダイゴ・バージョンでのピアノのフレーズもかっこいいし、やりがいあります。

 他にはもちろん、おなじみゴダイゴのヒット曲の数々とアイちゃんのオリジナルだったのですが、特にどうしてもふれておきたい曲が1つ。
 今回のタケさんの選曲の中で、思わぬ流れで登場したのが"恋のバカンス"。前に坂本九さんのヒット曲を取り上げたことはあったけど、そのあたりの名曲を復刻したわけですが、それにしても突然だったので、ちょっと驚きでした。

 で、このオリジナルは宮川泰さんの作編曲で、ザ・ピーナッツの歌による63年の大ヒットであるのですが、このアレンジとビッグバンドでの演奏がしびれる。「こりゃまたヤラレター!」とばかりに、かなり参考にさせてもらいました。
 たぶん、ボーカルもバックも「せーの」で一発録りだったのだと思いますが、すっごくグルーヴが良いのだ。バランスがところどころグチャっとしたり、縦の線がずれたりしてる部分があってもぜんぜんOK。それよりも、一発録りの良さとも言える生々しい臨場感と一体になった迫力が最高ですね。さすがにこの年、レコード大賞の編曲賞をもらっているのがわかります。

 イントロの60年代映画風ともエレキ・インスト風とも言えるリフから、突然ですがみたいなマイナー6のブラスによるキメが来て、ピーナッツのボーカルが登場するという流れだけでもかなりやられますが、このAメロでのリズムのパターンがなかなかカッコイイ。スインギーなジャズ風とロカビリー調なものが合体したようなベースのフレーズに、ドラムのリム・ショットがいいんだな、これが。
 歌にからむギターのオブリは、なんだか中東風で不思議。でも、これが後半ブラスとのアンサンブルで奏でられると非常に感動的なのだ。
 一番の驚きはBメロで、そこまでのグルーヴィな雰囲気から一転、"リンゴ追分"か? と思うような哀愁漂うムードの何とも言えない展開に「マイッター!」。それもすぐに立ち直ってグルーヴが復活するんだが、ここでのベースの動きが引出したコードの流れがなかなか良い。2コーラスとも同じ動きなので、宮川先生の指定なのでしょう。ルートを弾くだけでなく、印象的なフレージングで実に効果的なバッキングになっておりました。

 間奏とエンディングもノリノリだが、ちょっとだけ「クレイジー風」な響きになっちゃったのが、惜しい気もするかな。いわゆる「ブワーッ」と行っちゃった感じね。でも、ここまで盛り上がってキメてくれれば文句は言えません。
 そんなわけで、話はかなりそれましたが、YouTubeでのザ・ピーナッツ版を是非チェックしてみてください。
 Japan 1960-1970 Pt.7 恋のバカンス その当時の懐かしい映像とともにモノラルでムード満点に聞けます。
 ザ・ピーナッツ 恋のバカンス こちらはステレオによるミックスで音良しですが、映像は動きません。
 ザ・ピーナッツ 恋のバカンス そんでもって、テレビの歌番組でのピーナッツ。これはだいぶアレンジが変えてあって、かなりスイング・ジャズ色が強いですが、例のBメロ部分もより"追分"調になっているのが面白い。でもピーナッツが可愛くて最高。

 さて、盛り上がりついでにですが、この"恋のバカンス"はその当時ザ・ピーナッツだけでなく(「エリーゼのために」をラテン・ポップスにアレンジした)"情熱の花"のヒットでスターになった世界的な女性シンガー、カテリーナ・ヴァレンテが日本語で歌ったバージョンがある。で、オッサン曰く「すんげぇーカッコイイ」ものだったらしいのだが、そのレコードは友人に貸したきりだそうだ。
 その話を聞いてネットをいろいろ検索して探したが、今はCDではなかなか手に入らないようだ。サンプル程度に聞ければよかったのだが、今回は見つからなかった。しかし、ネット上で見れた詳しい方々のコメントでも、絶賛してらっしゃるものが多いし、そうなるとますます聞きたい気持ちが募るのだったー。

 などと長々と"恋のバカンス"に費やしてしまいましたが、実際の我々のバージョンは私がオリジナルに近いリズム・パターンとコード感を供給し、オッサンは半分のテンポでカッティングをして、今っぽいノリとのミクスチャーになりました。なかなか面白い仕上がりだと思います。
 ただし、初めてのご披露というわけで、微妙にアヤシいところがありましたけど、会場のお客さん達も年齢層が我々と同じぐらいだったのか、ザ・ピーナッツの名曲にとても反応してくれて、盛大な拍手をいただきました。これはうれしかったです。
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by harukko45 | 2008-09-22 05:25 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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