W杯予選/日本3-2バーレーン

 6日(日本時間7日早朝)に行われたアジア最終予選の初戦、バーレーンとの戦いは勝つには勝ったものの、終了間際に2失点で、あわや同点にもされかねないバタバタぶりを朝っぱらから見せられては気分が大変悪かった。

 あんな時間(終了5分前)に、それも1人少ない相手に立て続けに失点したことについて、「サッカーの怖さ」だとか「中村憲の3点目で選手もベンチもホッとしてしまった」などということで、解決してほしくない。
 正直にインタビューに答えるのも結構だが、それならば「監督としての采配がぬるいから、試合をうまく終わらせられなかった」と言うべきだ。

 長谷部に代えて今野を投入して「守備固め」を意識したのかと思いきや、その彼の目の前をクロスが通り過ぎ(足出してくれよ!)、それが相手FWに渡り、彼がゴールに向かう姿勢をとるや、あっさり早く足を出してつぶれてしまう内田のカルーイ守備で、何ともあっけなく1点失った。
 そのみっともない守りに動揺したのか、続いてトゥーリオと楢崎の連係ミスともいえるバックパスがそのままオウンゴールで2失点。何やってんの、としか言いようないでしょう。
 中村俊も指摘していたが、その前にも阿部と楢崎の間でも危なっかしいやりとりがあったわけで、その辺の守備陣の連係のまずさは「恥ずかしい」の一言だ。

 阿部を左サイド・バックにおくのは悪くないと思う。が、あの時点で守備をより意識するならば、阿部を本来の下がり目センター・ハーフにチェンジして、今野は左サイドに置くべきだったのでは。内田は元々守備がアヤシいのだから、その辺の目利きができる阿部とセンター・バック2人で固めるのが得策ではなかったか。

 攻撃においては一応今はやりの4-2-3-1の布陣ではあるのだが、いかんせん中村俊のポジションはそんなに高いわけではないし、右は右でも中央よりによってくる傾向が強いので、結局は玉田と田中達だけが前線で頑張る2トップにトップ下中村俊という古風なシステムとさして変わらない。
 特に前半は左の松井も下がり気味で、それほど強烈な存在感をみせてくれることはなかったので、ますますそうなった。中盤に人は多くても、後ろ目にいっぱいいるだけであまり怖くない。
 私が思うに、このシステムの場合は1トップの玉田に対して、両サイドのハーフ(中村、松井)はもっと高いポジションをとって3トップ気味でいかなくては、全然効果がない。
 ユーロ2008や近年の一流リーグでも顕著なのは、両サイドのハーフはいまやFW的能力の高い選手が受け持っていることが多い。これまでの司令塔のような選手は逆にボランチあたりにいる。そして、つねにチャンスはサイドから始まっていくのだ。

 だが、日本代表はよくパスは通って回しているものの、肝心の決定的なシーンを作り出すためのトライがぬるい。単純にサイドを深くえぐることも少ない。大きなサイドチェンジが出来るのは中村俊だけだ。
 U-23世代では果敢に攻撃参加してゴール前まで来る右サイドの内田も、A代表になるとどうにも控えめだ。特に、彼の前は中村俊なのだから彼がガンガン上がってくれなくてはバリエーションが増えない。
 結局、苦し紛れに中央突破をはかったり、安易なクロスを上げたところで、簡単にはね返されてしまうだけだ。

 それでも、この試合では前線の玉田と田中のチビッコ・コンビの奮闘により、かなりのチャンスを作り出していたし、相手のファウルも引出していた。前線からのプレスは今や常識的な戦術であり必須項目であるのに、未だに「フォワードは守備をさぼってでもシュートを」なんて言っているOBのコメントには呆れるが(他のサッカー番組でのこと)。

 とは言え、結局のところ最初の2点を決めたのは、ほとんど中村俊個人の力のおかげであり、それ以外のオプションが全くといっていいほど見えないのが現状ではないか。まぁ、しいて上げればセット・プレイから中澤がヘッドで決めるぐらい。
 ただし、今年のユーロではセット・プレイで得点することは少なかった(全体の2割程度)。つまり、世界レベルにおいてセット・プレイへの守備は各チームとも強固になっており、得点の多くをセット・プレイに頼り、強烈で明解な攻撃パターンを未だに作れていない日本にとっては極めて深刻な状況なのだ。

 後半投入された中村憲は先発しなかったのがもったいない感じの動きを見せたし、3点目のミドルも見事だった。何しろ、これがなかったら引き分けだったのだから、おそろしい。中村俊との関係も中村憲は良いと思うし、中盤下がり目から上がって行って決定的な仕事が出来るのは魅力的だ。
 とは言え、松井の代わりに投入されたので、左サイドでの役割としてはどうだったか?俊輔は失点シーンで、憲剛が中に中に入ってきすぎるから、遠藤が外に引っ張られた、と指摘している。本来はボランチだから、その癖が早々には切り替えられなかったということか。
 そういう点ではせっかく招集したのに稲本をベンチにも入れなかったのは何でだ?怪我か?わからん。先発の長谷部はそんなに良かったのか、私にはわかりません。オシム時代の鈴木の方が徹した仕事ぶりで私にはわかりやすかったけど。

 さて、この手の話はつきないし、見当外れもあるだろうから、この辺で。ただし、バーレーンはこのグループでは一番弱い相手だ。この後はもっと危険なチームばかり。勝ったからとは言え、全く安心していられないし、不安はますます募るばかりだ。
 
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by harukko45 | 2008-09-09 16:57 | スポーツ

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