CL決勝/マンチェスターU 1(6PK5)1チェルシー

 チャンピオンズ・リーグの決勝はマンチェスター・ユナイテッドが薄氷の勝利で優勝を勝ち取り、これでプレミア・リーグ優勝とともに2冠達成、ファーガソン監督が言っていた「史上最強のユナイテッド」を見事に結果で証明した。だが、やっぱりいろいろドラマがあるもんだねぇ、サッカーには。

 試合は同国リーグのライバル対決らしく、開始当初からかなりのハイテンションでお互いぶつかりあっていたが、じょじょにユナイテッドのペースとなり、ボールポゼッションで圧倒的に上回っていた26分、C・ロナウドが電光石火のごとく先制点を決めた時点では、ちょっと「出来過ぎ?」とも思えた。
 その後も、ロナウドのクロスにテベスの飛び込みというシーンなどで、追加点のチャンスがあったものの、それを決めきれないうちにチェルシーの巻き返しを許す事になった。
 それまでどちらかというと、左サイドでロナウドに振り回されていたエッシェンが、ようやく上がるようになってきて、前半終了間際の44分、その彼が放ったショートのこぼれ球をランパードが見逃さなかった。ただ、それまではほとんどユナイテッドが攻めていただけに、何ともあっけに取られる同点シーンだった。
 まぁ、これで試合は面白くなるか?という気分でもあったけど。

 が、後半に入って、ユナイテッドの攻撃は手詰まり感が否めなかった。その分チェルシーが中盤を制するようになって、俄然チェルシーのペースと言えたが、いかんせんゴールが決まらなかった。ドログバとランパードの2本のシュートがゴールポストとサイドバーに阻まれていなければ、チェルシーの勝利はかなりの確率で実現していたはず。
 そして、だんだんと膠着状態の消耗戦となり、両チームの選手達の疲労もかなりの状態だったと思われる。そういったイライラとキリキリする展開が、各局面での激しい戦いを生み、かなり頭に血の昇った状況で、乱闘まがいの衝突となり、終了間際にドログバがレッドカードで退場となる始末。この時点で、ほぼPK戦突入の可能性が高かったものの、ドログバがいなくなったことはその後に微妙に影響を与える結果になった。

 で、PK戦は、なんとユナイテッドがロナウドのまさかの失敗で、絶体絶命に。蹴る瞬間に迷いを感じさせる中途半端なフェイントが、実に「らしく」ない感じで、案の定チェフに読まれてしまった。そして、チェルシー5人目のテリーが決めれば、チェルシーの勝利となるはずだった。が、キャプテンのテリーは雨のピッチの影響か、それまでのハードなディフェンスの影響か、左の軸足をすべらせ、ゴール右側に大きく外してしまいサドンデスに。
 正直、ここにドログバがいれば、である。そもそも、ここまでハードワークでゴール前を守ってきたディフェンダーに(キャプテンとは言え)PK戦の最終キッカーを任すのは、やはり可哀想だったなぁ。94年のW杯アメリカ大会決勝でのイタリアのバレージを思い出してしまった(バレージはトップを任されたが、大きく失敗、その後FWのバッジョが失敗してイタリアは敗れた)。

 そして、7人目同士、ギグスが決め、アネルカのキックをファン・デル・サールがセーブ、ユナイテッドとしては幸運の女神が突然舞い込んだような勝利、チェルシーは天国から地獄へ真っ逆さまの結果となった。

 ユナイテッドを応援はしていたが、敵とはいえ、最後のテリーには同情を禁じ得ない。号泣する彼の姿に、これがスポーツの厳しさと理解はしても、やはり胸が痛い思いだった。
 かたや、ひょっとしたらその立場になりかけたロナウドには、実力だけでなくとてつもない強運が付いていたと言えるかな。もちろん、これまでチームを勝利に導いた数々のゴールを決めてきた彼ではあるが、その貢献が全て帳消しになるかもしれないPK失敗だっただけに、きっと生きた心地がしなかったであろう。だから、勝利が決まった瞬間に、彼もピッチに倒れこんで泣いていた。

 さて、これでシーズンは終結、いよいよユーロ2008が来月からだ。ロナウドにとっては前回大会での屈辱(ホーム開催でありながら、決勝での敗戦)を晴らし、母国に初優勝をもたらす使命が残っている。私の応援モードもクラブから国代表にシフトして、「頑張れ、ポルトガル!!」
[PR]
by harukko45 | 2008-05-23 11:00 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30