ウェイウェイ・ウー/銀座スウィング・シティ(2)

 前回からの続き...

 ウェイウェイ・ウーさんとのスウィング・シティでのライブ、2部は一転して中国関連の東洋情緒たっぷりの選曲に彼女のオリジナルを交えて演奏しました。

 m1.草原情歌 2.何日君再来 3.上海メドレー 4.上海セレナーデ 5.Lover's Tears 6.Lovers In Red 7.China Blue 8.初恋 9.Changing Partners 10.Voyagers 11.新曲(まだ無題)En.新天地

 ですが、始める前にすでに"For You/この愛を""時のかけら"をカットしました。残念ですが、またの機会に。

 さて、m1はウェイウェイさんとベースの西嶋徹さんのデュオ。素朴な中国民謡のメロディですが、すぐに大陸的なムードが広がるのでした。ベースの西嶋さんはアルコもうまく、いい演奏でしたね。他の曲のソロでもすごく説得力があったし、素晴らしいプレイヤーでした。
 m2は中国歌謡の名曲ね。私はテレサ・テンの素晴らしい歌で知ってる。ウェイウェイさんもやはりテレサの歌で聴いているそうだ。やはり、中国におけるテレサ・テンの存在感は(いろいろ事情があるにせよ)大きいんだなって感じます。
 m3のメドレーは日本人には李香蘭で有名な"夜来香"、そして上海とはゆかり深い服部良一先生の"蘇州夜曲"と、東京を上海に変えての"上海ブギウギ"。特に"上海ブギウギ"では、かつて演奏を観たことがある上海ジャズ楽団のイメージを強く意識しました。
 つまり、「上海バンスキング」的な感じね。この場合、いわゆるジャズではなくて、フォックス・トロット的なビートであることが肝なんですね。けっこう難しいですけど、もうちょっと準備に時間があれば追求できたけど、ドラムの石川さんがしっかり理解していたのでかなりそのムードが出たと思いましたね。

 m4はウェイウェイさんの実にムーディなオリジナル・バラード。これはとことんジャズでした。そして、m5は50年代の映画主題歌で"情人的眼涙"とも書きますね。シンガポールのディック・リーが"Asia Major"の中でカヴァーしていて、すごく良かった。ゲスト・ボーカルのサンディ・ラム(香港)がこれまた良くって。
 ウェイウェイさんのバージョンは淡々としたサティ風のアレンジで、彼女のボーカルを生かした感じが良かったです。とにかく、曲がいい。大好き。

 続いては、彼女のオリジナルで、劇的なメロディを持つm6と、昨年私がアレンジしたm7。自分のアレンジをあらためて演奏するのって、意外に緊張するものですなぁ。まぁ、何とかなったかな?
 m8はスティングの"Fragile"に中国詞をつけた曲で、これはなかなか快調なボサ風のビートで心地よかったのですが、私はソロのところで一瞬コードの流れ(これが微妙な引っかけみたいになってて)を見失いアヤシい感じになってしまった。ゴメン!
 m9はウーロン茶のCMで一時ずいぶん流れていた曲で、元はパティ・ペイジの大ヒットにこれまた中国詞をつけたもの。途中に"Tenessee Waltz"はさんじゃいました。だって似てるんだもの!こういう曲は個人的に心から楽しくなっちゃう。カントリー、いいっすね、ハイ。

 そして、現在もNHKの「ダーウィンが来た」のテーマでおなじみのm10。CDではケニーGとウェイウェイさんの絡みが絶妙で、さすがの仕上がりですけど、我々は少し自由に演奏しました。これらのオリジナル曲でのウェイウェイさんの堂々たる弾きっぷりは惚れ惚れしますなぁ。
 でもって、本編最後は彼女の新曲で、私が急遽アレンジしての初お披露目となりました。今までの曲調とは違って、ちょっとポップ・ソング風だったので、私としてはアーシーな南部っぽいコード進行と中間にバカラック風の早い8ビートをミックスした「ソフト・ロック」にしてみました。間奏では自分のピアノでまさに「無礼な」サザン・ロック風のソロを弾き倒してしまいましたが、最後の最後で本性むき出しってところでしょうか。これに関しては、ウェイウェイさんが私に歩み寄ってくれた感じでした。とは言え、かなり盛り上がった感じで、熱烈にアンコールいただきました。

 で、"新天地"ですが、石川さんのドラム・ソロからグルーヴィに始まったサンバで、とってもノリノリで気持ちよかったのですが、最後の長いユニゾンの仕掛けで、私は訳がわからん感じになってしまいました。いやぁー、友人でこの曲をアレンジした竹田元さん、ハジヤン!ちゃんと弾けなくて、ごめんねぇ。

 というわけで、いろいろありましたが、ウェイウェイさんとの初競演は何とか無事に終えることができました。彼女の素晴らしい演奏は常に感動させられましたし、一緒にサポートしたベースの西嶋さん、ドラムの石川さんの的確なプレイにも感謝でありました。それと、スウィングの社長さんから、ずいぶんお褒めのお言葉をいただいたのには、全く持ってうれしい驚きでした。いやいや、こちらこそ良い機会を与えてくださったお礼を言わなければいけないのでした。
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by harukko45 | 2008-03-01 18:08 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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