MAKI/Birthday Live@Velvet Sun

 昨夜のMAKIさんによる「Birthday Live」はとってもいいイベントでしたね。開演が18時半で、終わったのは23時。正味4時間以上の内容に、集まったお客さん達もかなり楽しんでいったのではないでしょうか。
 出演したヴェルヴェット・サンがらみの仲間とも言えるアーティスト、バンドの皆さんがそれぞれ、いいライバル意識を持ちながら、充実したプレイを展開していたのも良かったです。一応、MAKIさんの誕生日を元ネタにしていますが、一度にこれだけのメンバーが小さなライブハウスでパフォーマンスしあうというのは、なかなかないし、こういう企画はそれぞれに刺激を受けて、相乗効果として全てが盛り上がるっていうのが理想なわけで、昨夜はまさにそれがあったと思うのでした。

 だから、自ら自分の誕生日を祝ってくれ、と企画してしまうMAKIさんの図太さをまずほめなきゃいけないし、その構成をすべて一人でやり、ちゃんとそれぞれを関連づけてまとめあげた事に感心したし、最終的な印象として「誕生日パーティ」よりも、面白いアーティストがいろいろいるヴェルヴェット・サンという「音楽現場」を体験するという内容になっていたことが、とても良かったと思いました。
 そういった着地点を彼女が最初から狙っていたのかどうかはともかく、結果としてただの寄せ集めにとどまらず、一歩踏み込んだイベントとして、それらをやり遂げてしまったのは、単なるボーカリストだけじゃない、プロデューサーとしての才能とタフさを強く感じさせてくれて、素晴らしい能力と魅力を持っている人だなぁと改めて思った次第です。

 さて、実際のパフォーマンスは昨年の秋以来のMAKIバンドによる演奏を皮切りに、
 そのギタリストであり、ヴェルヴェット・サンの店長でもあるクロサワ・ダイスケ(彼がこんなにも良いコンポーザーだということに気付かされた)、
 かつての良きアメリカン・フォークのムードを思いがけず感じさせてくれたhiroko(彼女はそういったことを知らない世代なのが、また驚き。今やっていることに自信をつかんだ時に、彼女は大バケする)、
 私が大好きなJabBee(彼ほど暖かくて、人間的なヤツはいない。サイコーのオジイちゃん)、
 昨夜素晴らしく充実したパフォーマンスを披露してくれたBenvenuts(前見た時よりも良くなってたし、もっと良くなる。RC的な部分とともに、イギリスのパブ・バンド風の楽しさがある。全員汚い化粧してもよくない?怒られちゃうかな)、
 自作の詩を朗読しながら、特異なパフォーマンスにヤラレル、千夜子(見惚れてしまうし、その声もいい。存在のみで自分の空間を作ってしまうのだった。緊張感ある詩が、かえってこちらをリラックスさせてくれた)、
 MAKIさんの父上、母上、兄上によるファミリー・ユニット、カーミーズ(これぞ沖縄人の素晴らしさだろう。その音楽のエネルギーとともに、歌って踊って楽しむことの素晴らしさを感じさせてくれた。東京生まれとして嫉妬してしまうような音楽的背景を持っていらっしゃる。盛り上がったなぁ)、
 ジミー・クリフ、アル・グリーン、サム・クック、数々のソウル・レジェンドらへの敬意と影響をしっかり自分の中で昇華されている素晴らしいボーカリスト町田謙介(カーミーズの盛り上がりをドンと受け止めて、自分の揺るぎない世界を見せてくれた)、
 同じ沖縄人なのに、全く別の一面を感じさせるソングライター、リナン(真に隠れた美しい才能。正直、たくさんの人に知られないでいてほしい気持ちもある。最近の一人でのパフォーマーとしての進化には目を見張る)

 これだけの個性派揃いの人々に、MAKIさんはステージで1曲づつ競演することで、それぞれのパフォーマンスをより良く聞かせていたことも、大いに褒めたい。たぶん、それぞれのアーティスト達も新たな要素が加わることで、自分達の曲の違った可能性を感じられたのではないだろうか。

 そして、最後のコーナーはMAKIさんによるもの。主に私のピアノ中心のバックで、いわゆる「最後はバンドでガンガンやって終わり」ってことにしないあたりが、彼女のスマートさを感じる。去年とは違う次の自分の姿を、ちゃんとお客に提示したかったのだと思う。
 とは言うものの、やはり誕生日なのだから、お店のスタッフ側もシークレットでケーキやプレゼントを用意して、アンコールは"Happy,Birthday"サプライズとなりました。大食いの(失礼!)MAKIちゃんにぴったりの巨大牛肉ブロックのプレゼントは最高でしたね。

 というわけで、その後は出演者の皆さん、スタッフの皆さんで打ち上げ盛り上がったことでしょう。私は田舎に住んでいるのと、年寄りなので、先に失礼しましたが、あらためて「ヴェルヴェット・サン」の音楽に可能性を感じさせる意義あるイベントに参加できて、とってもうれしい気分で帰宅できました。そして、MAKIさんに感謝です。

 おお、そうだ!帰りの電車の中で、何と先日レコーディングに参加させてもらったrica tomorlとスタッフの皆さんに遭遇してしまった。ricaさんも沖縄人じゃん、すごい巡り合わせ。これもいいご縁だなって、楽しくなっちゃいました。
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by harukko45 | 2008-02-11 19:24 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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