ジョン・レノン・スーパーライヴ2007の詳細(7)

詳細(6)からの続き...

 忌野清志郎さん、完全復活。私はリハーサルをアリーナから見させてもらい、本番はステージ袖から見ていた。圧倒的に感動させられた。ほんとに、この場にいられるのが何と幸運なのかとも思った。もちろん、咽頭癌からの復帰、それだけでも凄いことだ。だが、それ以上に音楽家、アーティスト、パフォーマー、歌手、ロック・スターとしての彼に、凄いものを見せてもらったと思っている。
 あのステージを見て、彼が癌で療養していた事実が、どこかに吹き飛んでしまったかのようだった。
 だから、前と何も変わっていないとも言えるだろう、常に素晴らしい歌とパフォーマンスをやり続けて、今もなお続行中だということ。癌という大病も、彼はアーティストとしての人生の中の一コマとして「楽しみたい」ともコメントしていたという。

 そして、その完全復活ののろしを上げるべく、このスーパーライヴを選んでくれたことは我々にとっても大きな出来事だったし、まさに幸運が舞い込んだと言えることだった。

 演奏された3曲"Mother""A Hard Day's Night""Imagine"について、コマコマ説明しても意味がないだろう。どの曲も清志郎ワールドとして完全に昇華されていたし、それでいてジョン・レノン/ビートルズへの敬意もちゃんと示されていた。
 それは、この日集まったメンバー、仲井戸麗市さん(ギター)新井田耕造さん(ドラムス)厚見玲衣さん(キーボード&シンセ・ベース)による演奏が単なるセッション風でなく、いろんなところに気の利いたアレンジを施した「ちゃんとした」バンド演奏であったことでもわかる。

 チャボさんは、この日のためにわざわざ仙台からかけつけ、終演後のパーティも早々に再び仙台に戻って行った。それだけ、この日の清志郎さん復活への重さを感じていたのだと思う。

 また、私はドラムスの新井田耕造さんのプレイにも感動してしまった。全くもって余計なことをせず、いいグルーヴを供給し続ける、的を得た素晴らしい演奏にすっかり参ってしまった。さすがとしか言いようがない。

 厚見玲衣さんのキーボードは文句のつけようのない強者ぶりだったが、彼がシンセ・ベースを弾いていたこともあり、それを意識したように"A Hard Day's Night"のイントロとエンディングでザ・ドアーズの"Light My Fire"が引用されていたのが楽しかった。
 パーティの時に、清志郎さんに言うと、「おお、わかったか、さすが、そうなのよ!」とうれしそうにはしゃいでいました。
 他にも"Strawberry Fields Forever"のイントロ部分もきっちり引用されてて、それが全然違和感なく"Imagine"と結びついていたのも素晴らしい構成力だったな。

 そして、恒例のマント・ショウも、この日はただ面白いってだけじゃない雰囲気になった。それは見ているこちらの意識のせいだと思うが、何かいいなぁ、って素直に思った。このマント・ショウは、元はジェームス・ブラウンのもので、彼はそれを真似ているわけだけど、何か、それがすごくいいなぁって思った。本物じゃない、偽物だよ、でも、偽物も二流もB級も極めると全く独自の「本物」になっちゃうんだよ、それって私達、日本の音楽に関わる人々のある理想の姿ではないかとも思う。

 終演後のパーティで、ちょっとお話させてもらい、握手してもらった。ただのファンのような心境で、素直に「感動しました」って言っちゃいました。素晴らしかった、清志郎さん。

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by harukko45 | 2007-12-18 18:46 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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