大橋純子/STB139inWinter

 大橋純子さんのクラブ・サーキット・ツアー2007は夏にやった六本木スイートベイジルでの公演が好評で、キャンセル待ちの人が多数出たことで、急遽追加公演が組まれた。で、ジュンコさんとしては初の冬場のSTBライブとなった。これまで12月になると、クリスマス・ディナーショウが中心のスケジュールになっていたが、今年はこのSTBが入ったことで、いつもと違う取り組みになったのでした。
 とは言え、やはり東京でのライブというのは、それなりに力が入るものだし、今年最後のフルメンバーのバンドでの演奏だから、いい形で締めくくりたいもの。なので、久々にリハーサルもして準備を整えてのぞんだ次第であります。

 そしてまた、今回もチケット完売で満席のお客様、全く持って感謝感謝でございます。ここにきて、「スイートベイジルでの大橋純子ライブ」というのが確実に定着してきたことは、本当にうれしいことです。自然発生的にファンの方達が集いはじめて、スイートベイジルで再会しましょうというムードが感じられるというのは、これまでになかったことでしたし、実に有り難いことではないかと思っております。

 さて、一応セットリストなど書いておきましょう。
m1.This Christmas 2.シンプル・ラブ 3.摩天楼のヒロイン 4.ビューティフル・ミー 5.時代 6.季節の中で 7.たそがれマイラブ 8.Love Love Love 9.地上の星 10.シルエット・ロマンス 11.Soul Trainまっしぐら 12.サファリ・ナイト 13.ペーパー・ムーン 14.愛は時を越えて en.Happy X'mas

 夏のバージョンとの違いはオープニングとエンディングということで、それほど大きな曲変更はなかったですが、その分、夏よりもこなれた感じの各曲をお聞かせできたのではと思っております。特にニューアルバム"Terra"からのカヴァー曲達はずいぶん良くなったと、演奏していても感じました。
 また、本編最後にやった"愛は時を越えて(通称:アイトキ)"は久々のオリジナル・ドッカーン・バージョンで、80年代後半から90年代にかけての派手なアレンジの復活ってところです。これが、なかなか新鮮にやれましたね。何と言っても間奏のギターソロでのバックのコード展開が「これでもか!」って感じだし、その後の半音上に転調してのサビで大見得切って歌をプッシュするところがやってて楽しいのでした。こういうアレンジを嫌がる時代から、少しずつ派手ものを指向する時代に変わってきているのかもしれませんね。

 それと、頭とアンコールでやったクリスマス・ソング2曲。今回のオープニングはダニー・ハサウェイ作の"This Christmas"をダイアナ・ロスがカヴァーしたバージョンをケンさんがところどころ手を加えたものです。ダニー・ハサウェイのオリジナル・バージョンは71年の2ndアルバムで聞けます。こちらは変拍子やマーチング・バンド風のブラス・アレンジなどいろいろと面白いですが、特にイケてるのはイントロのブラスのフレーズの下で、実にメロディックに動いているベース・ラインなのです。これはコードのルート音を弾く通常のベースではなく、上と下それぞれのメロディが絡み合って一つのアンサンブル・ワークになっているのがミソです。
 また、サビのコード進行が今回のキーではトニックのAmajor7から2小節目のサブドミナントDmajor7に移行する過程で、裏コードであるE♭7(#11)をかなり強調して使っていること。また、そこに入っているチューバなどの低音でのフレーズ(A-G-E♭)が実に印象的だし、クリスマスのムードを盛り上げています。

 これをベースにしたダイアナ・ロス・バージョンは本編前にピアノとボーカルによるヴァース(Verse)部分が付いていて、その形を使わせてもらったのでした。これはオープニングとしては効果的だったと思います。
 その後のケンさんのアレンジは変拍子をやめて、よりタイト感をだしたリズム・パターンを採用し、間奏前のコード使いが凝っています。

 そして、アンコールでやったのはおなじみのジョン・レノン作の"Happy X'mas" 私の場合、スーパーライヴとタケカワさんとジュンコさんという3パターンを同時期にやった経験があります。それぞれ微妙に違っていて面白いですが、頭が混乱させられたとも言えます。

 ジュンコさんのバージョンはフォーク・ソングっぽいイメージよりも3連のバックビート強調して、あくまでグルーヴ感を持続させるアレンジになっています。その方がジュンコさんぽいですし。
 それとオリジナルにはない間奏をはさんで盛り上がり、3コーラス目のAメロ頭で、グっと(音量を)落として大きなメリハリをつけています。また後半は2回、半音転調してがんがんに盛り上げていきます。
 それにしても、このジョンの曲はどんなシチュエーションでやっても会場中を巻き込んで盛り上がるものです。STBでのジュンコさんの"Happy X'mas"もかなり感動的なシーンになったと思いました。
 我々もまるで、今年一年の感謝をこめるかのような演奏でした。

 そして、この場でもあらためて、ファンの皆様に厚くお礼申し上げます。本当に本当にありがとうございました。
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by harukko45 | 2007-12-15 02:52 | 音楽の仕事

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