大連立はありうる

 小沢氏辞任会見の波紋は広がる。正直、民主党の話題がこれほど大々的になっているのも久しぶりだろう。今日になって、小沢氏辞任確実が少々変化し始め、民主党の翻意を促す説得に小沢氏自身が留保する形で、状況は5分5分と言えるのか。

 今後も小沢氏の動向がすべてのキーとなることだけは確実で、辞意を撤回するのか、しない場合は何人か引き連れての離党、連立への動きになるのか、全てが今後の政局の流れを決めて行くことになるのだろう。

 一般的にはこれは民主の危機、自民がしてやったりで福田総理の一人勝ち、と捉えられている感じだが、果たしてそうだろうか。元々主義主張の何もない福田総理には結局民主党の協力なしには何も決まらない、という状況は変わっていない。ちょっと楽になったのは、解散総選挙の時期はすぐにはやってこないかもしれない、ということだ。参議院で多数を民主に握られている限り、少なくとも3年長くて6年の間、この「ねじれ」は変わらない、ならば、いずれ民主党に何らかの譲歩をしなくては政権運営は不可能なのだ。

 その間、我々国民は現在のような不毛の政治状況をただただ見守るだけなのか。戦前ならば軍の青年将校が決起してのクーデターに発展するやもしれぬ緊急事態はもう目の前に迫っていると考えるのは大袈裟だろうか。
 テロ特に代わる法案を成立させられずに、あの横暴で勝手なアメリカからの圧力に耐えられるのか?年金や社会保障制度の改革はいつまでも進まないのか?原油高などに引っ張られて景気の後退が本格化した時に、その対処はできるのか?厚生省や防衛省をはじめとする悪徳官僚達をこのままずっと放置し続けるのか?そして、未だに拉致問題を無視し続ける北朝鮮への対応はこれでいいのか?

 そして、いずれはやらねばならない衆議院の解散、総選挙。そこで、今の状況では民主の勢いは衰えて逆転による政権交代はできないかもしれない。(現有議席の倍以上取らなくては勝てない、実際にはかなり厳しいのだ)
 しかしながら、自民だって前の郵政選挙のような圧勝は考えにくい。この夏の参院選での民意を考えれば、劇的に自民が支持を回復するとは思えない。
 よって、自民も民主もどちらも過半数をとれず、結局は何らかの連立を模索する動きになる。その時に、閉塞した政治状況を打破するために、2005年のドイツのように第1党、第2党による大連立が現実味を帯びるのではないか。
 ドイツは当初不安視された大連立も、現在は徐々に成果を上げ、国は回復しつつある。

 私は、プロ野球の読売巨人軍が大嫌いで、そのオーナーであった現・読売新聞主筆/渡邉恒雄氏も、そのオーナー時代の横暴にいろいろと反発を感じていたが、今回の一連の動きとその主張には賛同を憶えている。彼が書いている今日の社説をリンクしておきたい。
「小沢代表辞意 それでも大連立を目指すべきだ(11月5日付・読売社説)」

 今回の大連立構想は失敗に終わったと言える。それは小沢氏の判断が甘かったせいかもしれない。だが結局、いずれその流れはかなりの高い可能性でやってくるとは考えられないだろうか。私は、国家の大事を考えれば、一時的な大連立によってでも、新たな政策を国民のために、早急に打ち出して行くことこそが、政治家の使命だと思う。
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by harukko45 | 2007-11-05 23:58 | 日々のあれこれ

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