JabBee/高円寺ショーボート
2007年 10月 30日
で、時間が経って色あせてしまったり、飽きちゃったりしてるかとの心配などは、演奏が始まったら全く無用でありました。
個人的には久々のライブであり、ヴェルサン関係の仲間もずいぶん見に来てくれていたので、少々「いいかっこ」しようという邪念があって、思わず力入っちゃったな。力んでしまうとかえって指は言う事を聞かないわけで、うー、まだまだ修行が足らんな。力を抜くことで最大の力を得る、これっていろんな道の達人が必ず言う事。私はずっとイチローを見てきたことと、今年ポンタさんと競演したことでも強く感じたのでした。でも、実際にはとても難しい。
それと、こと音楽のような分野では「ハート」が大事、「表現力」が大事と言われる。それは至極当たり前なのだが、じゃ、どうやってそれらを勝ち取るのか、というのが大問題。
「いい絵を見て、いい音楽を聞いて、いい本を読んで、いっぱい恋をして、苦しいことも経験して、云々。」
だが、それらの貴重な体験経験も、音楽として表現するための「技術」がなくてはできないのだった。結論として、「テクニックのない者に、豊かな表現などできない」。
先日、フィギュア・スケート浅田真央ちゃんのロシア人コーチが、「バレエやオペラなどの文化に触れて感性を磨くことも大事だが、それを表現するためには技術がなくてはダメ。だから基礎練習をとことんやる」との発言をしていた。
イチローも「プレッシャーから自分を解放するのは、精神力ではない、技術だ」と常に語る。
だいぶ話がそれた。自分の技術力のいたらなさを反省するつもりが余計な脱線。ま、ブログってことで。
とにかく、適当に関わって「楽しい」だけで終わるようなバンドなら、反省などしない。それほどJabBeeは自分にとって大事な存在になっていることがよく理解できた。次回はもっとバンドに貢献できるように、自分を鍛えておかなくては。
それと、昨日のイベントでトリをつとめたシンガー山田晃士さんのパフォーマンスは素晴らしかったですね。バック・バンドの皆さんも良かった。実に完成度の高いショーになっていましたし、今後ももっと面白くなっていく感じがあり、大いに刺激になったなぁ。
彼が自ら公言する「ガレージ・シャンソン」「へヴィー・ワルツ」「インチキの極み」「じゃれ歌の数々」が単なるキワモノになるどころか、都会的な洗練さをも感じさせるのが素晴らしいと思った。うーむ、最近はフランス系に刺激を受けるなぁ。
そうっすよね〜。どんなに内側に素晴らしい世界を描いていたとしても、自分の持つ内なる世界へどんどん進んでいこうとしても、それを外側にいる「人」に伝えるために必要なのは技術ですよね〜。オレも頑張ります。今後ともまたよろしくお願いします。
晃士さんさすがでしたね〜。音楽的な世界は違えどもトム・ウェイツあたりのどこからどこまで本気でどこからどこまでが演出なのっていう人を食った世界を感じましたね〜。晃士さんJabBeeの本番終わって直後に僕に「鍵盤の方素晴らしいですね」って言ってましたよ。なんとなくね晃士さんはきっと和田さんの世界観すきだろうなあって気がしていたので「やっぱりね」って感じでニヤリとしちゃいました。