MLBワールドシリーズ第4戦/ボストン4-3コロラド
2007年 10月 29日
ボストンにとってはア・リーグ・チャンピオンシップでの戦いが一番苦しかったでしょうが、そこを抜けきったことで、このワールドシリーズにおいては「俺たちは強いんだ」という意識が全員に植え付いていたように感じました。だから、ほとんどコロラドに付入る隙を与えることなくの圧勝でありました。
それは第1戦でのベケットの1回表でのピッチングに象徴されていました。本当にあれは凄かった。シリーズでのMVPはローウェルに譲ったけど、今シーズン通してのMVPとサイ・ヤング賞は確実でしょう。
シリングは今年が最後かもしれない、とのこと。あるいは、現役続行でもボストンは去ることになるかもしれない。しかし、このポストシーズンでの活躍は2004年での血染めの足とともに、ファンの心に残り続けるでしょう。
そして、松坂は何だかかんだ言って、1年目でここまで到達してしまうという運命が凄いね。もちろん、結果もちゃんと残してきたし、たぶん来年以降はこの環境により順応して、さらなら活躍ができるだろうと思います。もう、何度も言ってるけど、彼の実力はこんなもんじゃない。
岡島は今年の日本人メジャー・リーガーの中でのMVPであります。昨日今日とホームランを浴びて悔しい思いをしているだろうけど、でも「負けてない」。
今シーズンずっとチームに貢献してきたことは球団もファンも高く評価している。そうでなければフランコーナ監督が連投で疲れているにもかかわらず、今日8回に彼を登板させない。これがボストンの勝ち方なんだと、最後の最後までこだわった姿勢は岡島への全幅の信頼があってのことです。彼にとっては、素晴らしい一年、そして大きな自信となった一年であったでしょう。
敗れたコロラドは、まだまだこれからのチーム。今年ようやくハードル監督による若手中心のチームが形となったわけで、本当の勝負は来年以降にかかっている。そんな中、松井の頑張り、復活は大いに讃えたい。もともと好きな選手だけに、彼もようやく実力を発揮できる環境を得られて私としてもうれしいのでありました。
というわけで、今年のMLBは終わり。来年こそは、この舞台にイチローの姿があることを願っております。