浦和レッズ2(PK5-3)2城南一和
2007年 10月 25日
とは言え、Jリーグ・チームとしては初めてアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)の決勝に進むのだから、やはり素晴らしい快挙として、浦和を褒め讃えねばいかんのであります。
まぁ、ちなみにジュビロ磐田はACLの前身であるアジアクラブ選手権で3年連続決勝進出を果たしており、1999年には優勝もしておりますが、もしも浦和が優勝すると、まさにそれ以来、久々に日本のサッカーチームがアジアを制することになるのであります。
これまで日本では、サッカーの世界戦となると代表しか注目されていなかったが、本来ならクラブ・チームの世界大会の方がもっと盛り上がっていかなくては物足りない。だが、いかんせんJリーグのチャンピオン・チームがACLを軽く見ていた感じがあり、これまで毎年期待を裏切ってきたが、ようやく今年浦和の決勝進出、川崎のベスト8という結果を残すまでになり、ちゃんとしたあるべき姿(強いクラブ・チームを持っている国は代表も強い)が見え始めたといったところだ。
なので、是非とも浦和レッズには優勝して、代表もクラブもアジアにおいては常にトップを競う実力であることを見せて欲しいのだが、今日のような出来では少々危うい。もちろん、リーグ戦や代表戦の疲れも重なって、今はいっぱいいっぱいの状況ではあろうが、それは相手も同じであり、今日のような危なっかしい戦いぶりでは、熱狂的な浦和サポーターも不満であろう。
はっきり言って、内容的には城南の方が明らかに上回っていた。中盤はほとんど制圧されていたし、サイドのスピードと積極性も相手の方があり、リスクをかけながらも攻撃的に試合を進めていた。
浦和はずっと守備にあたふたしていて、バックラインは低く保たれ、両サイドは高い位置からトライすることがどんどんなくなり、たまに上がってもクロスの精度も低く、前線は孤立した状態ばかりで、効果的な攻撃シーンはあまりなかった。現に浦和の2得点はワシントンの個人技と、セットプレイからによるもので、相手を崩してチャンスを作った印象が薄い。
浦和レッズのことはくわしく知らないので、あまりえらそうなことは言えないが、小野が怪我していなければ、もうちょっと中盤は落ち着くのだろうか。それに両サイドは山田と平川しかいないのか?ふたりともスピードがないし、積極性がなさ過ぎる。1対1の勝負にぜんぜん行かないので、相手にとっては全く怖くないだろう。
また、今日のような展開で、攻撃があまりうまくいかない場合だと、阿部が最終ラインではもったいない気がしてしまう。ちゃんとしたディフェンダーをおいて、阿部はもう一つ上のポジションでボールをさばいたらどうなのか。
長谷部は時に存在が全く消えてしまうのが疑問だ。調子はいまいちだったのか?まぁ、同点ゴールは決めてくれたけど。
FWの田中はスピードはあるが、個人技だけで突破したりゴールする力は世界レベルでは物足りない。それは永井もそうで、となるとやはり外国人ふたり、ワシントンとポンテにお願いするしかないってことか。
何て、浦和の批判ばかりになってしまったが、それでも優勝は強く願っているし、決勝も応援するので、それまでにコンディションを上げていってほしいと願うのでありました。
とりあえず、今夜は激戦お疲れさま。よく休んで、トゥーリオも阿部も怪我を治しておくれ。