馬場孝幸@あきたいぬ
2007年 10月 24日
で、ライブはすでに終わったのだが、先日その時と昨年のライブの録音がCD-Rで送られてきて、早速聞いてみたら、これがなかなか良くって。会場に設置されていた2本のマイクだけでの音なんだけど、バランスも臨場感もいい感じで、演奏してた本人としてもうれしくなりました。
そこで、ついつい調子にのってしまい、初めてWaveBurnerというソフトを使って、自宅でマスタリングなんぞしてしまいました。だからって、これを売ろうなんてわけじゃないです、あくまで自分の遊びと勉強のため。
これまで、トラック・メイクしても完全に最後までの作業は他の専門家にお任せでしたが、自分でやってみるのも意外に楽しいものでした。もちろん、内容が良かった事が大きいけど。
その成果としては、結構編集は楽だし、音圧もかなり稼ぐことができ、通常のCDにも負けない感じがあった。ただ、音圧上げりゃ上げたで、繊細なバランスやメリハリが失われる危険もあり、また音質もいろんな機器で聞くと印象が変わるし、やっぱり難しい部分はまだまだありますな。これについては、今後も勉強です。こういうことは根気と経験がいることですからね。
ライブ全体の印象としては、2006年はお互い初対面でのセッションにおける思い切りの良さみたいな勢いがあり、2007年はもう少しこなれた和やかさがありました。ただ、根本にあるブルーズやジャズ(馬場さん流に言えば"Fake Jazz")のムードが貫いてあるし、そこに馬場さんの個性的な歌と歌詞が毒をまき散らしているのでした。
個人的には、私が大好きでずっと憧れでもあったボブ・ディランの音楽に近いものをこれまでで一番感じられた瞬間でありました。
というわけで、昨年今年とも馬場さんとのセッションは個人的にもすごくいい刺激を頂けるものだった。それに、彼の曲、歌、人間性にはとても惹かれるものがあり、バンドなしでのギターの弾き語りにも魅力を感じるのでした。またまた、思い知るのは、今の50代のアーティスト達の強さ、深さ、デカさです。彼らが元気で活動していてくれることで、私のようなものも音楽が出来ているとも言えます。
また来年ってところでしょうが、今年のテイクを聞くと、もう少しパーマネントでやっていきたい気分になるなぁ。少し自信も与えてもらい、これからのやる気にもつながるきっかけももらいました。あらためて、馬場先輩に感謝です。