岡島様、ペドロイア様
2007年 10月 22日
だが、打線が2巡目になった4,5回は突然として危なっかしい投球となり、2ストライクを取ってもなかなか討ち取れず、また2アウトからすんなりチェンジにならないという悪い流れにはまり込んで行った。正直、5回はかなりのアップアップだったし、先頭のロフトンのヒットがラミレスの好返球でセカンド・アウトになっていなかったら(ビデオではセーフっぽい)、かなりの確率で逆転されていたと思う。
同時にウェストブルックの踏ん張りで、ボストン打線は第3戦と同じようにダブルプレイでチャンスをつぶし、ますますモメンタムはクリーブランドに移っていった。
なので、5回をやっとこすっとこ、何とか1点差リードで切り抜けたところで、今日の松坂は限界だった。そして、6回からすぱっと岡島を投入したことが、ボストンに再び流れを引き寄せるきっかけとなった。これがワールドシリーズだったら、ベケット投入も有り得るほどの大事な局面だったと思う。
で、その岡島君、素晴らしかった。6回、クリーンアップを簡単に3者凡退にしてチームを盛り上げ、続く7回1アウト後のショート、ルーゴのとんでもないエラーからの大ピンチもダブルプレイでしのいだ投球は大絶賛でしょう。
それに応えるように7回の裏、それまでの重苦しい空気を一変させたペドロイアの2ランホームラン。これも、エラーで出塁のランナーがらみであり、それもモノにしたボストンが勝利の女神を呼び込んだ。
8回まで岡島を引っ張ったのは少々無理があったか、2連打されてピンチとなったが、パペルボンがクリーブランドの後続を、まさに力でねじ伏せて、最終的にはボストンの圧勝となった。やはり、ボストンの投手リレーが光ったし、ブルペンの力の差が最後に出た試合だった。
さて、1勝3敗からのリーグ優勝を果たしたボストンだが、24日からのワールドシリーズも普通に考えれば有利だろうね。今の勢いのままホームから始められるわけだし、今日もベケットを投入しないで済んだし、2004年のように4連勝でワールドチャンピオンも十分に考えられる。
ただし、元来ひねくれ者のオイラとしては、いわゆる「穴馬」チームであるコロラドに少し肩入れしたくなっている。もちろん、ボストンの先発3人衆は好きだし、応援もしていたわけで、確かに自分が望む組み合わせが実現したものの、いざこうなってくると気分は複雑であります。
とりあえず、チーム力で圧倒的に(年俸もふくめ)上のボストンに対し、ここまで驚異のミラクル・ゲームを見せてきたコロラドがどのくらいやってくれるのか、今年のMLBの締めくくりを大いに楽しみたい。