松坂にはガックリ
2007年 10月 17日
彼のことは、日本が誇る一流アスリートの一人であると考えているし、普段通りにやれば、圧倒的に相手をねじ伏せることもできると未だに思っているので、とにかく今年のような何とも、良いんだか悪いんだか(悪くちゃ困るが)の投球を繰り返し見せられると、ガックリどころか、彼を信じていた自分が情けなく感じられてしまう。
何しろ、150キロ以上のストレートを投げ込んで最高の立ち上がりかと思いきや、2回ツーアウトからの初球をロフトンに簡単にスタンドに運ばれてしまうというのは、どういうことなんだろう、と首をひねってしまうのだった。
相手の投手陣が粘り強く、ボストン打線にもツキがなかっただけに、結局はこの2点がずっと重くのしかかった。で、5回にも2点を献上し、ここまでで101球とは球数が多すぎる。いかにカウントを悪くしていたか、そこをクリーブランドの攻撃陣がきっちりと突いてきた、ということなのだった。
正直この負けで、ボストンのムードは悪いだろう。ただ一人ベケット頼みとなった今、3年ぶりのWシリーズ進出に黄色信号が灯っちまった。松坂自身も試合後、自分への怒りなのか、ロッカーの前からずっと動かなかったらしいが、その悔しさをぶつけるにも、今年の彼の出番は果たしてあるのか?ちょっと微妙になった。監督としては使いづらいだろうな、ポストシーズン2試合とも裏切られてはね。(その前に最終戦まで勝負がもつれなきゃ、話にならないけど)
一方の松井稼頭央のコロラドは、かつてのパワーヒッターばかりの打線のイメージしかない私には想像もできないほどの粘りと集中力を見せて、一気にアリゾナを4タテしてしまうなんて、驚いたの何の!松井自身もなかなかの活躍をみせてくれたし、とにかくチームがどんどん一つになっていく感じがいいじゃないの。これってまさにアメリカン・ドリーム・ストーリーぽくって、ちょっと応援したくなるわけね。
とりあえず、松坂が西武時代、兄のように慕っていたと言う松井稼は見事に仕事して決めるとこ決めたのです。今の松坂君には運が味方するかどうかになってきたのが苦しいが、何とかワールド・シリーズでの対決にこぎ着けられないものかなぁ。