MLB/ディビジョン・シリーズ
2007年 10月 09日
今日のクリーブランドとの試合も象徴的。先発の崩れで試合を壊し、一応最後まで食らいついていくが、結局は届かず。同地区のボストンとの首位争いで、2ゲーム差まで近づいても、そこまでが限界でかつてのように一気に追い抜くような力はなかったのと同じだ。
先発陣でシーズン中に一番頑張っていたのは王建民だったけど、その彼が今年のチームの幕引きをする結果になったのは、ちょっと気の毒ではあった。
ということで、アメリカン・リーグはボストンとクリーブランド。全体のチーム力はボストンだろう。とにかく絶対的なエース、ベケットはポストシーズンに入っても絶好調で、このままワールドチャンピオンにまで進めば、MVPとサイ・ヤング賞の有力候補だ。
そのベケットのエンゼルス戦での投球を「これまでに見たことがないほど圧倒的な試合」と評価した、我が敬愛する41歳シリングも第3戦での7回無失点は立派。今シーズンはあまり良くなかったものの、さすがに名投手はいざと言う時に強さを見せてくれた。
問題の松坂は、やっぱり投げてみなけりゃわからんという状態が続いているが、それでも試合をぶち壊さずに、打線も援護してくれるという強運がまだ付いているようだ。だが、チャンピオンシップでは是非ともいい所を見せて欲しい。
ただし、クリーブランドとボストンはシーズン勝率が一緒、防御率も1位ボストン3位クリーブランドって具合で、イメージほどボストンが断然優位とは言えない。何となくベンチの采配はクリーブランドの方がしたたかで試合巧者な気がする。それを、ボストンの個人力が上回るかだと思う。ボストンの強力投手陣がその「らしさ」をきっちり見せれば、あっさりと決まる可能性も。もちろん、私はボストンを応援。
ナショナル・リーグはここんとこほとんどわからんが、とにかくコロラド・ロッキーズがこんなにもあっさりと勝ち上がるとは誰も思わなかったのでは。ワイルド・カードからワールドチャンピオンへ、という劇的な流れはこれまでも何回かあって、いかにもアメリカン・ドリーム風ではあるから、ひょっとしてとも考えてしまう。
それになんてったって松井稼の大活躍には、やっぱり心躍るでしょう。昨年、コロラドに移ったことは彼にとってはとても良かったね。こういう松井を見るのって、ずいぶん久しぶりだもんな。
シーズンの成績では投手力はアリゾナが上、打撃ではコロラドが上ではあるが、同地区で激しく優勝争いをしていたライバル同士(1敗の差でアリゾナ)だけに、ア・リーグ以上に接戦だろう。でも、こちらはコロラドを応援。ってことは、要するに松坂、松井稼という西武ライオンズの元同僚対決が見たいってこと?バレバレですかね。いかにも日本のスポーツ新聞的発想で申し訳ない。でも、これでも15年ぐらい前までは西武を熱狂的に応援していたもんでね。