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何とも

 フニャフニャである。何がフニャっているかというと、自分の精神から体から全部だな。手の調子は可もなく不可もなくで、ライブを意識的に休んでしまったのが、言い知れぬ不安感のようなものを自分の中に起こさせているのだろう。でも、休む時はしっかり休む、そういうメリハリをつけられないと大事にことをし損じるってはめに。我慢して休んでいるっていうのも、鍛錬の一つでしょう。うんうん。

 さて、とは言うものの根っからの貧乏性の性格ゆえ、このところは先月に録音したシャンソン・シンガーでソングライターでもあるサカイレイコ嬢の作品の手直しとミックスを自宅でやっていた。今までなら、歌入れたらオシマイ、がほとんどだったけど、今回はちょっととことんつき合いたくなった。個人的にはかなりオモロイのだった、彼女の曲と歌がね。だから、アレンジとか打ち込みとかミックスとかにいろいろこだわりたくなってしまったのでした。
 結構細かいところを久々に追求してみました。でも、やっぱりそういうディテールにこだわるのが最終的には全体の仕上がりに大きく影響するんだよね。
 WOWOWで放送していた「プロジェクト・ランウェイ2」で、アメリカの若手デザイナー16人の熾烈な戦いを見続けたのが刺激にもなっているかな。
 全体のアイデアやら素材選びのセンス、というのがまずは基本なんだけど、最後の最後での勝負は、ほんとに細かい小さな問題、そこをいかに仕上げるかで、最初のアイデアが成功するかどうかにつながってしまうんだ。逆に、そういったところの処理にこそ「プロの仕事」としての意味も感じられるわけで、極端に言えば、最初の発想だけなら誰でもできる、が、それを仕上げる時の差は「何にこだわるか」、そしてそれをやりとげるガッツと忍耐力があるかが決め手なんだ。
 そんなことを感じさせられながら、毎週欠かさず見ていたので、自然に自分の仕事への取り込み方についても考えるきっかけにもなった。

 基本的には前もずっと細かい所に神経を使ってきた。だから、間違いじゃない。ただ、最後の最後で時間切れだったり、忍耐力の欠如であきらめていたところがあった。でも、やっぱりそれじゃダメだね。とにかく、やり遂げなきゃいけないことはやり遂げなきゃ、それが全く持って自分にしかわからない違いであっても。そうじゃなきゃ、結局は満足できないままなんだ。

 と、自分を叱咤激励しながら取り組んだレイコ嬢の3曲、昨日の早朝に、何かこう、ある部分やりきれた満足感をやっと得ることが出来ました。うんうん、良かった良かった。自己満足だろうが何だろうが、一つの壁を越えることが出来たと思った。なのでプレイバックを何度も聞きながら、朝から踊ってしまいました。はい、かなりハイ・テンションになっておりました。フー。

 ま、何とも自分勝手な戯言を長々と失礼こきました。

 ところで、プロジェクト・ランウェイ2の優勝者がクロエだったのは、ちと驚き。才能だけなら、サンティーノが圧倒的だったのに、彼はその言動や態度を、審査員やライバル、視聴者などから番組中にこっぴどく叩かれたことで、ファイナルにおいてかなり自分を抑えてしまったことが悔やまれるね。だから、彼にしては無難な出来だった。
 一方のクロエは、常に仕上げる技術(要は基本的な裁縫のテクニックだったり)が高く、デザイン的には好みではなくとも、完成度が高かったのだった。結局、それが勝敗を分けた。
 もう一人のファイナリスト、ダニエルはセンスは洗練されているけど、全体に保守的な傾向なので、元々好きではなかった。

 たぶん、毎週毎週与えられる課題による戦いにおいては、その対応力において、サンティーノは少々劣っていて、場違いで自分勝手な作品を平気で作って批難をあびていたけど、その才能の高さは明らかだっただけに、ファイナルの13着のコレクションにおいては自らを全て出し切って爆発してくれると思った。もしそうなっていたら、彼が圧勝していたはず。だが、迷って自分を抑え込んでしまった彼は、不完全燃焼のまま敗れたのだった。
 彼は、あくまでファイナルの作品も自分にとっては美しく最高のものだった、と強く主張していたが、私が期待したものではなかったし、本来ならこんな程度ではなかったのでは、と思う。

 まぁ、コンテストに優勝してもその後のびない人はどの世界にもいるし、逆のパターンも数多い。今後の彼がどうなっていくのか、ちょっと気になる所ではある。


 
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by harukko45 | 2007-10-08 00:15 | 日々のあれこれ | Comments(0)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる


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